アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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感想と評価ありがとうございますの。基本的にこの世界では準備する場所であり、あちらの世界が本場ですの。つまり、こちらの世界には絶望しか待っていません。


第7話

 

 

 アクセル達に回収されてから数日。ヴィンデル率いる地球連邦軍特殊任務実行部隊は無事に結成されました。それもアズラエル財団の肝煎りで、ですの。

 原因はムルタ・アズラエルが重症を負い、下手人を始末するためと今回のような事が二度と起きないようにという事もあります。つまり、テロリストなどに対抗するための特殊部隊として作られたという事ですの。まあ表向きは対テロリスト部隊ですが、裏は連邦軍に不都合な事を闇から闇に葬る組織ですわね。

 通称、シャドウミラー。連邦政府の闇。しかしてその実態は……正義のミカタ。な~んてことはありませんの。殺害対象や排除する対象を調べ上げ、生かすべき存在ならレモンお姉様の技術を使って姿を変え、暗部としての力で新しい戸籍を与えて組織に加える。そんな組織……の予定らしいですの。

 

「さて、部隊は無事に結成され、落ち着く事ができた。そこで先送りしていた問題について話し合いを行う」

 

 ヴィンデルに呼び出され、彼の執務室に来たのですが、アクセルとレモンお姉様までいますね。その状況でヴィンデルは机の上に両手を置いて所謂、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウのようなポーズをしておりますの。

 

「アルフィミィちゃんの事ね」

「そうだ。随分と派手にやらかしたみたいだからな」

「ええ、油断してムルタ・アズラエルを取り逃がしてしまいましたの。ましてや、そのせいで助けるべき、助けなくてはいけなかったお方を殺してしまいました」

 

 クスハはスーパーロボット大戦の主人公であったお方。それはつまり、この世界において重要な役割を持ち、人類を救済する立役者の一人。そんな彼女が死んでしまったという事はRTAなら完全にリセット案件ですの。本当、現実なのが恨めしいです。ただ、クスハを取り込んだ事で劣化、クスハには成れましたが、念動力のレベルは低い。クスハがレベル9だとしたら、こちらはレベル5程度。

 それでもどうにか頑張らないといけない。クスハを殺してしまった責任は取らなくてはいけませんの。

 

「でも、ターゲットの議員は始末したわよ」

「そうだ。故に依頼自体は達成だ。それにムルタ・アズラエルを取り逃がしたおかげで、シャドウミラーへのスポンサーがついた」

「それ、わたくしは指名手配されてませんの?」

「される予定だ。通称はどうする?」

「じゃあ、金色の闇がいいですの。これから派手に襲撃を仕掛けていきますから、そのコードネームでお願いしますの」

「了解した」

 

 指名手配はヴィンデルが手を回してくれるので、問題なし。変な名前とかつけられた困りますものね。

 

「それで、助けられた他の子達に関してはどうなのでしょうか?」

「そちらに関してはレモン」

「ええ。全員、現在は治療中よ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 実験データはレモンお姉様に提供せず、私の懐に仕舞いこみましたの。これにより、私がムルタ・アズラエル達によって生み出された可能性も提示でき、私がアインストだと疑われにくくなりますの。

 

「それは問題ないのか?」

「強化された兵士としてはかなり優秀でしょうね。素体のほとんどがコーディネーターだったというのもあるけれど、繁殖能力はほぼ無くなっているわ。ただ、寿命は計算したところ……何故か増えているのよね。細胞が崩壊と再生を常人の数倍の速度で繰り返しているのに意味がわからないわ」

「それはつまり、訓練すればするだけ強くなるという事か?」

「……アクセルの言う通りよ。兵士としては素晴らしいでしょうね。ただ、心の問題が色々とあるから……」

「どちらにせよ、兵士として育てるにしても、メンタルケアはしっかりとお願いしますの。それと彼女達の要望をできる限り聞いて頂けると助かりますわ」

「もちろんよ。いいわよね?」

「ああ、構わない。彼女達は連邦に知らせない我々独自の固有戦力とする。アクセル、希望者をしっかりと鍛えてやれ」

「了解した」

 

 さて、あの子達の処遇が決まったのなら、次はこちらの要望を聞いていただきましょう。

 

「一つよろしいですの?」

「なんだ?」

「今回の報酬として、アズラエル財団が関わっている研究所の場所と、研究内容を教えて頂きたいですの。それと自由行動を行う許可もいただけると幸いですわ」

「アルフィミィちゃん、あなた……」

「てっきり操縦技術を頼んで来ると思ったら、そっちか」

「今なお苦しんでいる子達を先に解放してあげたいですの」

「ふむ。我々にメリットはあるか?」

「助けた子達はこちらに連れてきますし、そこで研究されていたデータはお渡ししますの。レモンお姉様でしたら、有効活用できるかと」

「それに俺達の需要も高まるな」

「わかった。許可しよう。ただし、お前には別の拠点を与える。そこで活動する事と事前に襲撃する場所を教える事が条件だ」

「かしこまりましたの。あ、それと戸籍を用意して欲しいのです。表向きはアルフィミィとして科学者や研究者を目指しますの。これなら、こちらに来ても怪しまれませんしね」

「そちらも用意しておこう。拠点には使用人も用意しておくから、生活の心配はない」

「ありがとうございますの」

 

 ヴィンデルが優しいですが、当然の様に監視はつけられるでしょう。さて、レモンお姉様の方を見ると、ニコニコと楽しそうにしている。

 

「一緒に研究できるのは楽しみね」

「はいですの。いっぱい凄い機体を作りあげますのよ」

「戦闘技術は高いから構わないが、操縦技術はどうするつもりだ?」

「シミュレーターで訓練します。実機は相手の施設に忍び込んで新型機などで遊ばせてもらいますの」

「それは良い考えだ」

「では、準備ができるまでしばし待て」

「それではお姉様のところでお勉強していましょう」

「確かにその方が無駄にならなくていいわね」

 

 とりあえず、人造人間の研究とパーソナルトルーパーの知識を蓄えないといけません。そのために手っ取り早いのは違法研究者達を取り込む。本当はノイ・レジセイアに知識を与えたくはないのですが、そうも言ってられません。少なくともクスハの代わりをしないといけないのだから、スーパーロボット大戦のように無双できるぐらいに鍛えあげないといけませんの。それがクスハを殺してしまった()の責任だ。

 その為に手っ取り早いのはアインストとして人や知識を吸収し、身も心もアルフィミィに近付いていくこと。だからこそ、ロールプレイをしていく。そうすると不思議と力が湧いてくることがわかったので、継続している。やはり、俺は、わたくしは偽物とはいえアルフィミィである事に間違いはない。

 さて、レモンお姉様の研究室でお勉強しましょう。時間は待ってはくれません。ステラの事もありますし、時間はあまりありませんの。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「要望を聞いて良かったのか?」

「監視はつける。それにこちらとしても技術情報が手に入るのは都合が良い。それにここに閉じ込めたとしても突破される可能性がある。少なくとも戦闘情報を見る限り、生身でパーソナルトルーパー一機を倒せる力はあるからな」

「それにまだアルフィミィのバックはわかっていない、か」

「そうだ。それに彼女はまだ利用できる。アルフィミィが暴れるだけ暴れれば、俺達の必要性も増える上に隠れ蓑になるからな」

「資金を引き出しやすくなるのは助かるわね。それにアルフィミィちゃんは悪い子では……いえ、悪い子のようだけど、私達の敵ではないわね。今のところはだけど」

「互いに互いを利用するのは当然の事だ。だが、最後に勝つのが私達になればいいだけだ」

「まあ、そうなるようにするか。アルフィミィについてはしっかりと首輪を嵌める。いいな?」

「ああ、人員を含めて全てアクセルに任せる。アルフィミィが裏切った場合、確実に殺せ」

「わかっている。与える拠点についても爆破できるように仕込んでいく。レモンも協力してくれ」

「仕方ないわね……」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 要望を聞いてもらってから数日。わたくしはレモンお姉様の研究室で黒色の肩だしワンピースに白衣を着ながら手持ちのタブレットに表示したファイルを確認しています。目の前にある培養槽に浮かんでいるのは機械を頭部につけた人型の存在です。

 顔が人じゃないおかげで女性の裸体だというのに興奮はしません。これがレモンお姉様やアルフィミィちゃんのような美少女なら男の心を持つので興奮すること間違いなしですの。まあ、この身体は女の子なので百合百合になりますわね。

 

「ええっと、身体の生成は完了。問題は培養槽から出したら急速に細胞が劣化して死亡する事……原因は急速に成長させている事も原因ですのよね?」

「そうね。細胞分裂を促進させて成長させたから、寿命は一年も持たないわ。解決策としてコーディネーターのように赤ん坊から時間をかけてゆっくりと育てる事も一つの正解なんだけど、それじゃあ使えないの」

「兵力としては問題ですわね」

「それに戦闘に耐えられるほどに肉体の強化と知識を定着ができないと意味がないの。知識に関しては機械を使う事でどうにかなるのだけど、肉体強度と寿命が問題よ」

 

 肉体の強化も寿命の問題もアインストの細胞を使えば両方解決できそうだけれど、それはそれで問題がありますの。まず、暴走の危険性。確かに戦闘能力は格段に上昇するでしょうが、最後は牙をむかれることになりますの。更にお母様であるアインストの女王様に全てが筒抜けになる可能性があります。最低でも位置情報などは全て確認されると思いますので、そこにアインストの兵力が転送されてきたらもう大変。基地や母艦が内部から襲撃されてしまいます。

 

「やはり技術情報が足りないのですか?」

「まあ、私の方でも色々と考えているのだけれど、まだ物になるまでは時間がかかるわね」

「思ったよりも進んでいませんの?」

「人間の脳を解析して機械で再現するところから始めたのだから、仕方ないのよ。実際にある程度は再現できるようになったのよ? まあ、流石に人格を形成するような事はできないのよね。どうしてもAIのようになってしまうし、まだまだ私の理想とほど遠いわね」

「いや、脳の構造を再現するだけでもやばすぎですのよ!」

 

 簡単なように言っていますが、最低でも脳死状態の人間を作り出せるという事です。肉体の方に関してはまだ問題があるみたいですが、こちらはクローン技術が使われておりますの。解決策として考えられるのは一つ。

 

「いっそ、完全に機械化したサイボーグとかにするのは駄目ですの?」

「それも考えたんだけど、その技術ってまだないのよね」

「パーソナルトルーパーの技術ではできませんの?」

「小型化させるのにどれだけの労力が必要か、わかっているのかしら?」

「なるほどですの」

 

 確かに小型化するのはかなり大変だ。パーソナルトルーパーほどの力は必要なくても、人の身体として考えると難しいかもしれない。

 

「でしたら、その辺りの技術を手に入れてきましょうか」

「あれば助かるわね」

「でしたら手に入れてきましょう。代わりにレモンお姉様の技術を教えてくださいですの。そして、二人で新しい人を生み出しましょう」

「ええ、そうしましょう。でも、アルフィミィちゃんも私と同じ目的があるの?」

「そうですわね。わたくしもレモンお姉様と同じ……いえ、少し違いますか。できないかも知れませんが、死者の復活を試してみたいですの」

「死者を……? それって……」

「レモンお姉様と私達が生まれた技術を完成させますの。オリジナルには会ってみたいですし、誰かが死んだ場合の保険になりますの。まあ、別人になる可能性がとても高いです」

「それでも目指すの?」

「まあ、ただの目標ですの。実際に作れるとは思っていません。でも、自分と同じ知識と記憶を持った同じ子が居れば作業とか、色々とはかどりますの」

 

 ナルトの影分身とか、とても便利ですの。ですので、できればやってみたいと思いますの。それにスペアボディというのは必要なのです。できればクスハの復活をできれば最高ではありますの。

 

「それってかなり危険な事よ。とって変わられる場合もあるだからね」

「わかっていますわ。でも、それもわたくしでしょう? なら、それはそれでありではありませんの?」

「いや、ないからね?」

「まあ、そうですわよね……」

「まったく……そんな危険な事はやらないでよ?」

「まあ、所詮は理想論ですの。そんな技術力はアルフィミィにはありませんの。だから、頑張って知識を収集しますわ」

「ありがとう。それじゃあ、もっと勉強しましょうか」

「はいですの。一通り教えてくださいですの」

「ええ、任せなさい」

 

 そこから始まったのは地獄と言えるほどスパルタ訓練ですの。間違えば容赦なく叩かれますし、教えられる知識も高度過ぎてチンプンカンプン。噛み砕いて教えてくれるので、完全に暗記しないといけません。

 

「頭のスペックはいいのだけれど、要領が悪いわね。覚え方がまずなっていないわ」

「うぅ……」

 

 駄目だしされるのも仕方がないですの。この身体はアルフィミィちゃんなのでスペックはチート級。模倣によって自己進化と言えるだけの強化ができるアインストでもあります。でも、わたくしにはアルフィミィちゃんの身体を使いこなせていません。そもそも凡人である俺とは身体の使い方が違いますし、生物としても半分は人ではありませんの。

 だからこそ、この身体の使い方を覚えなくてはいけません。それには同じエクセレン・ブロウニングから生まれてきたレモンお姉様は模倣先としては最高になりますの。それに技術チートと言っても間違いではない人なのですから、家庭教師としても一流なのでしょう。

 

「私の言う通りの方法で覚えない」

「はいですの」

 

 

 

 

 

 教えてもらった方法で必死に勉強すること一ヶ月。予想通り、私にも馴染んでいきました。どんどん頭が冴え渡っていき、色々な情報が入ってきますの。睡眠時間はほぼ削り、ただひたすら勉学に励んだかいがありました。

 これで人類の守護者となるはずだったクスハ達の分まで、頑張って頑張って成果を上げ続ける可能性が生まれました。何もしなければ待っているのは絶望の未来だけですの。

 判明しているだけでも敵はキョウスケ・ナンブを有する地球連邦軍とアインスト、エアロゲイターは確定。この世界がスーパーロボット大戦オリジナルジェネレーションの世界なら、魔装機神や超機大戦SRXも確定している可能性がありますの。つまり、魔装機神は重力の魔神グランゾンとシュウ・シラカワ博士と戦う事も考えないといけないのです。どれだけの絶望ですか! ネオ・グランゾンとかだったら、絶対に、ぜ~たいに勝てる気がしませんの! 

 私と人類の未来のため、ありとあらゆる方法を試していきます。鬼畜外道といわれようが構いません。アルフィミィちゃんは理不尽な未来に立ち向かって勝利する事を目指すのです! 

 それとようやく準備が出来たとの事でアルフィミィ・ブロウニングの戸籍と拠点……いえ、秘密基地と研究所になる場所も貰えました。そこは戦争時に破壊され、倒産された工場施設みたいでしたが、修理していけば色々と使えるでしょう。

 地下倉庫もとっても広いので、色々と改造していかないといけませんね。とりあえず、仕掛けられている監視装置と爆弾だけは解除しておきますの。流石にちょっと女としての意識が芽生えてきているのか、他人に生まれたままの姿を見せるのは嫌ですのよ。

 

 

 

 

 

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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