アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する 作:アルフィミィ好き
私の名前は星野ルリ。遺伝子操作されて生まれてきました。両親だと信じていた人は映像だけの偽物でショックを受け、遊び相手だったロボットにのめり込みました。
そのせいか、ネルガル傘下のAKATUKI電算開発研究所に勤める養父母、星野夫妻に引き取られ、星野ルリとなりました。彼等は建造中であったナデシコのオペレーション訓練を受けさせられていました。多額の養育費と引き換えにネルガル重工へ引き渡される予定だったのですが、インスペクターの襲撃によってネルガルがなくなり、代わりに地球防衛軍の施設に引き渡されました。
そこでは同じく遺伝子操作された子達が日夜、実験によって命を無くして廃棄されていっています。私の実験はネルガルが残したイメージフィードバックシステム、IFSの実験素体です。
このIFSは体内にナノマシンを注入することで、脳と電子機器をリンクさせる補助脳を形成します。これによって人の思考を直接入力できるインターフェースです。
作成されている狙いは主にパーソナルトルーパーや戦艦の機体操縦などに用いられる予定らしいです。操縦者のイメージのみで機体を操作することができれば、煩雑な操作を簡略化することを可能として機体を自分の身体のように動かすことができるからです。
しかしナノマシン注入には不快感を伴いますし、ナノマシン処理中は精神が不安定になりやすく、場合によっては幻覚や幻聴を伴うこともあります。それに使用中は闘争本能を高める副作用があるらしく、軍としては有用らしいです。
今の所、適応できるのは私を含めて遺伝子操作をされたコーディネーターばかりなので、薬で強化された一般人、ナチュラルにも適応させる実験をしています。
性能を強化する実験は私達、コーディネーターが使われ、身体を弄り回されて沢山のナノマシンを入れられています。どこまで入れられるかという実験も兼ねているようです。
「七度目のナノマシンを注入する。今回は情報処理に特化させた新型だ」
「これでこの子も終わりだろうな」
度重なるナノマシンの注入により、身体の内部で機能不全を起こして動かない身体を手術台に縛り付けられています。最初は泣き叫んでいましたが、今ではもう諦めて少しでも楽になれるように早く終わって欲しいと思っています。
「施術を始める。準備はどうだ?」
「完了しています。何時でも」
「開始する」
腕に注射が打たれ、ナノマシンが体内に入ってきます。吐き気と身体を作り変えられる苦しみに襲われ、意識が朦朧としている中、経過観察の為の部屋に運ばれたことだけはわかりました。
そこで研究者達に囲まれながら呆けていると、扉が吹き飛んでいきます。
「何事……っ! 馬鹿なっ!」
「何故、狼が出ている!」
「逃げろ!」
廊下から大きな狼達が入ってきて、唸り声をあげて威嚇してくるような感じがしました。私はすぐに研究者に身体を掴まれて額と身体の一部に赤い結晶を持つ狼達の方へと投げ込まれます。動く視界を見ていると、同じようにこの場所に居た実験体の子達も狼達に投げられました。
これで楽になれると思うと、狼達が開けた大きな顎も気にならなくなりましたが、狼達は身体から生やした緑色の蔦みたいな物で私達の身体を空中で受け止めてくれました。そのまま後ろへとそっと置かれて不思議に思っていると、研究者達が銃を取り出して狼達に発砲していきます。しかし、放たれた弾丸は狼達の鋼のような毛に弾かれ、天井へと跳弾していきます。
「ありえない! 銃弾を弾く硬さなんてないはずだぞ!」
「それ以前になんだあの蔦みたいなのは!」
「まさか自己進化したというのか! 興味深い! 捕まえて解明せねば!」
「馬鹿野郎! そんな悠長な事を言ってられるか!」
「さっさと起爆コードを送れ!」
「送りました!」
狼達……狼さん達の首輪から電子音が響いてきたので、私は朦朧としてきた意識の中で部屋の中にある機械に飛びつき、すがりつくようにして制御パネルに手を触れ、IFSを操作して起爆コードを妨害します。妨害はどうにか成功したようで、狼さん達の首輪は爆発しませんでした。
「……や、ちゃ、え……」
「死にぞこないが余計な事をしやがって!」
私に向かって銃弾が放たれますが、射線に割り込んできてくれた狼さん達が防いでくれます。別の狼さん達が研究者に噛みついて、その身体を抉り取りました。これでもう終われると思いましたが……
「首輪を直接撃て!」
「そうか!」
「あっ……」
首輪を撃たれた狼さん達が爆発して光に包まれました。そこから、
「嘘、だろ」
「なんだこれ……」
しかし、胴体と首の両方から蔦が伸びて来て、その二つが結合して重なり合いました。そうなると切れた痕が少し残るだけで健在でした。
「ひぃぃぃっ! ぞ、増援は! 兵士は何をしている!」
「だ、駄目です! どこも狼達に襲われているみたいで繋がりません!」
殺到する狼さん達によって研究者達が貪り喰らわれ、私達は放置されます。でも、おそらく食べられた後は私達でしょう。そう思ったのは他の皆も同じで身体を震わせています。
「いやだ、死にたくない、死にたくない……」
「助けて、ママ、パパ……」
「良い子にします、だから殺さないで……」
「あはははは!」
中には恐怖で漏らした子もいます。いえ、私も含めて皆でした。それほど生きながら食べられる光景は死ぬ事を望んでいても凄く怖かった。
そして、少しするとその恐怖が現実の物になりました。研究者達を食べ終えた狼さん達が私達の方へとやってきたらからです。
その時、外から足音が響いてきました。誰かが来たのかと思って、扉の方を見るとそこには金色の髪の毛をした14から15歳くらいの女の子が居ました。彼女は狼さん達を気にせずに部屋の中に入ってきて、クルリとその場で回転してから私を見詰めました。
「みつけた」
「っ!?」
その人は私の傍にやって来て座り込んでいる私の前でしゃがんできました。そして、私の頬を両手で挟んで顔を上げさせて目線を合わせてきます。
「貴女がルリ・ホシノですか?」
「……」
後ろを気にしながら、こくりと首を動かすと、彼女が無表情からうっすらと笑みを浮かべ、次の瞬間には抱き着いてきました。
「やっと生きてる状態で一人救助できましたの!」
抱きしめられて、頬擦りまでされて意味がわらかないし、鬱陶しくも思える。でも、不思議と嫌な感じはしなくて、涙すら見えると、心の中から暖かい物が湧き上がってきました。そういえば、玩具にされた事はあっても人に優しく抱きしめられた事なんてありませんでした。そう感じた瞬間、胸が苦しくなって喉の奥から込み上げるものがあって吐きます。
「……ぁ……」
「え? 血、血を吐きましたの!」
口から出た血が女の人にかかるのを悪い気がしていると、次は手からも血が噴き出していき、次第に全身から血が流れだしてきます。
「いやぁあああああああああぁぁぁっっ!! 死なないでくださいですの!」
ナノマシンの拒絶反応。身体がナノマシンに蝕まれて私はもう長くない事がわかる。だから、どうにかして彼女を見て触れようと手をあげると崩れました。身体がどんどんと崩れだすと、彼女の絶望した表情が見えて少し悲しくなりました──
「ふふふふ、この世には神も仏もいませんでしたね。いえ、居るには居るのですが、連中はほぼ全てが敵でしたか。例外は一部のみ……それなら、鬼畜外道や悪鬼羅刹に落ちようが、どんな形であれ人類を守護するのであればよしとしましょう」
──泣いていた顔からどんどん表情が抜け落ちて、とても怖い感じに変化していきます。
「よし、決めましたの。ルリルリ、いえ、ルリちゃん。恨んでくれてもいいですの」
「……? うら、まない、です……」
「いえ、これから恨むんですの。だって、今からルリちゃんには私のエゴで人を止めてもらいますの。だから、恨むといいですよ」
不思議がっていると、女の人は顔を近づけてきて、私にキスをしてきました。そのままされるがままになっていると、次に舌が入ってきて口内を舐めまわしていきます。
ぼ~としながらキスを受け入れていると、彼女の口から太くて硬いような、弾力がある肉のような物が口の奥に入ってきます。それから身体を貫くような痛みに襲われました。
違和感を感じて霞む視界の中、腕を見るとそこから無数の蔦が出てきていた。それらが絡み合って腕の形へと変えていきます。
「ステラと違ってルリちゃんはまだ身体がちゃんとありますの。身体の崩壊は体内へと過剰に入れられたナノマシンが機能不全を起こした事が原因なのは連中の記憶からわかりました。でしたら、私がアインストの力で作り変えてしまえばよいですの。
身体を壊さないようにナノマシンを喰らって複製し、ルリちゃん専用のナノマシンへと構造からソフトまで適応させ、肉体を再構築しますの。幸い、人体実験のデータとレモンお姉様から貰ったデータ。それにルリちゃん本人のデータを使えば人としては無理でも、アインストとしてならば生きる事は可能と判断しましたの♪」
「……なに、を……言って……」
「簡単に言えば、これからルリちゃんの全てをわたくしだけの物にしますの。簡単に言えばわたくしが主人で、ルリちゃんが使い魔になりますの。拒否は断固として認めませんが、ある程度は自由にさせてあげますの。例えばここに居る子達の身の安全とか、ルリちゃん次第でしっかりと保証してあげますのよ」
私に得は全然ありません。ですが、一緒に励まし合って実験を耐え抜いてきた大切な友達。妹のように感じられる子達だっています。どうせ死ぬはずだった命ですから、守ってあげるのもいいかもしれません。どうせ拒否は認めないと言っているのですし。
「……わかり、ました……だから助けて……」
「契約成立ですの。後は任せてください。ルリちゃん達が幸せに過ごせるように頑張りますの。例え何を犠牲にしても」
彼女に抱かれながら、私は一度死んで、新しい私に生まれ変わる事になりました。
◇◇◇
歌姫であり、テロリストになって勝利したラクス・クラインが言いましたの。力だけでも、想いだけでも駄目だと。確かにその通りだった。
私には想いだけがあり、力は我を通すだけの物がありませんでした。クスハに始まり、リュウセイ、リョウト、ステラ。この四人を殺し、ルリちゃんまで殺すところ……いえ、殺しました。
人とアインストのハイブリッドになったルリちゃんはもう前のルリちゃんではありません。彼女は死んで新たに生まれ変わったネオ・ルリちゃんなので殺した事には変わりありません。
他者を圧倒できるだけの力が無い私では流石に一人で全てを救うどころか、一人だってまともに救う事はできません。ですから、鬼畜外道や悪鬼羅刹に落ちようと最早構いません。
ルリちゃんを含めないとしても五人も失っているのです。これがゲームならリセット案件間違いなし。ですから、リセットします。いえ、強くてニューゲームを目指します。その為にすべき事はルリちゃんが居る事で確定した機動戦艦ナデシコから、ボソンジャンプのメカニズムと演算ユニットを手に入れる事。このボソンジャンプは時間移動すら可能なので、過去に戻って助ける事ができますの。
そして、オリジナルジェネレーションの世界から考えて、もう一つ方法があります。それは時流エンジン。こちらは時粒子と呼ばれる物を使って、時が流れる場所でなら永久的にエネルギーが手に入る代物ですの。そしてなにより、こちらもタイムトラベルが可能という優れもの。つまり、アルフィミィちゃんが目指すべき場所は時間と空間を超えた超越存在ですの。何せ相手は神様みたいな連中がゴロゴロいますからね。その筆頭が破壊の大王とかですの。
この二つを手に入れるか、最低でも一つを手に入れます。その為にルリちゃんには協力していただきます。彼女の情報処理能力は私にとって、とても有用です。情報を集めてもらったり、侵入するための工作をしてもらったり、やってもらいたい事は多々あります。それにルリコンの一人としては是が非でも助けて傍に居て触れたいですの。
特に母艦を作った場合、艦長として彼女が適任だと思うのです。ラピスでもありですが、どちらにせよワンマンオペレーションシステムを使って人数は最低限にする予定です。
ちなみにこのネオ・ルリちゃんはグランゾンがネオ・グランゾンになるみたいに超絶パワーアップはしています。
何せ肉体強度は人類の数倍から数十倍! と、言ってもルリちゃんは演算能力特化型ですので、肉体強度は数倍程度ですの。
頭脳はナノマシンを取り込んで複製したことによってほぼ全身が演算機器みたいなものになっているので、ワンマンオペレーションシステムプランも問題なくできるはず。
「より良き世界にするために犠牲は必要です。ですのでタイムトラベルを前提にした作戦を行うにあたって……この世界は強さを得るための物だとし、知識と技術の収集を行いますの。本番はあちら側の世界。そこでも負けたら過去の世界……まだまだチャンスはありますの、シュタインズ・ゲートは未だに……って、これ負けフラグですの!」
落ちが付いたところでとりあえず、ルリちゃんことルリルリをはじめとした生きている子達と機材や研究機器などをトラックとかに詰め込んで運びだす準備をします。荷物運びは狼さん達。運ぶ人は殺した人の身体を使って狼達に人型を取らせればいいですの。
それが終われば施設から脱出して爆破コードを入力。施設が完全消滅して証拠隠滅。あ、もちろん、この施設がどんな非人道的な事をやっていたのかは録画データをネットに流しておきます。こちらはアズラエル財団へのダメージを与えるためですの。
さて、複数のルートを移動して貼り付けたテクスチャで監視カメラの映像を差し替えてバレないように姿を戻してからアルフィミィの状態で帰宅。複数回に分けてトラックを本拠地にいれていきます。荷物は降ろして自宅にルリちゃん達を連れこんでから、後はメイドさんにお任せ。トラックの中身は研究室の方に運び込んで必要な物を設置。
どう考えても電気代が馬鹿みたいにかかるので小型の発電機みたいなのを作らないといけませんの。仕方がないのでそちらはレモンお姉様にお願いし、最低限でも脳を生かす処理……なんてしません。ステラちゃん以外の脳は全て喰らい、ステラちゃんの物だけを維持します。アルフィミィちゃんはエゴイストなので、勝手に価値を決めてたすけるたすけないではなく、この身で選別しますの。だからお礼なんて言うんじゃありませんの。余裕ができたらちゃんと身体を作ってあげますから、待っていてくださいですの。
その内……あ、戦術人形っていい感じだと思いますの。そうです生体ロボット兵器を作ればいいですの。アンドロイドとか。よ~し、研究目標もできました。
「まあ、その前に調べないといけない事がありますの」
研究室にあるネットワークが接続されているパソコンの前に座り、最初にネルガルと火星関係について調べます。ネルガルは……インスペクターの襲撃によって工場施設を徹底的に破壊され倒産。その技術はマオ・インダストリーに吸収されたみたいですの。
ルリちゃんはネルガルに買われずにアズラエル財団の研究所に回されてきたと……って、やばいですの。ネルガルが無いとナデシコができませんし、木蓮の相手とかボソンジャンプが無いときついです。ああ、でもパーソナルトルーパーや地球連邦にはキョウスケが居ますし、それこそアクセルだっていますの。なら、大丈夫……不安ですの。
相手はディストーションフィールドとかグラヴィティブラストとか、重力関連技術を持っています。まあ、グランゾンほどでは……あれ、待てよ。確か、クロニクルの方に魔術があるシュウ・シラカワ博士の出身世界、ラ・ギアスに向かう方法が書かれた書物があったはず。まずはそちらを手に入れてあちらの世界に渡り、魔術と錬金術を収めるのもありですわね。
でも、まずはパーソナルトルーパーや戦艦を用意しないと話にもなりません。それに光学迷彩や電子妨害の技術も開発しないといけません。そうなると、
この技術はディバイン・クルセイダーズが研究していた高性能ECMで、周囲に電磁波を発生させてレーダーに感知されない効果があります。アースクレイドルではさらに高性能のASRSが開発され、視認可能な位置からも探知不可能で、テスラ・ドライブの加速装置ブースト・ドライブとの併用により更なる効果を発揮しました。
隠密行動が必要な私にとってはとても便利な技術ですの。これさえあれば侵入はもちろん、アクセル達に隠れて暗躍ができますの。例えばザフトがブリッツガンダムに搭載されていたミラージュコロイド*1を使って大量破壊兵器のジェネシスを隠れて建設していました。それと同じ事をしたいと思いますの。後、ジェネシスも原作キャラ通りなら作られるんですよね……とっても欲しいですの。だって、ガンマ線レーザーなのでアニメと違って色も無いはずですのよ? 不可視の攻撃とか不意打ちは最高ですの。
と、今はASRSですの。プランとしてはこの世界のASRSを手に入れる事です。こちらの世界もD.C戦争は経験していますので、ASRS自体はすでに存在しているはずです。アースクレイドルは無いので、強化はしないといけませんが、ミラージュコロイドはあるので、そちらも手に入れて二つを合わせればいいでしょう。
これらの事を考えると、やはり研究所を襲撃するのが理にかなっていますね。狙うとしたら、マオ・インダストリ-とテスラ・ライヒ研究所、時流エンジンを開発している時流研究所、イスルギ重工、モルゲンレーテ、ザフト。北米支部ラングレー基地のATX計画。こちらはゲシュペンストMK-Ⅲ、アルトアイゼンとヴァイスリッターなのでそこまで重要ではありません。ああ、襲撃の最優先候補の一つは特殊脳医学研究所(特脳研)ですね。確実に非人道的な実験をしていますし。それとラングレー基地を除く地球連邦の各種研究施設。こちらはアズラエル財団などがメインですね。
よくよく考えたら、ほぼ全ての研究施設ですの。
「やれやれ、我ながらとっても欲深いですの」
まあ、やるしかありません。それにネルガルを復活させてナデシコを作る必要もあります。火星にも行きたいですし、A級ボソンジャンパーを取り込みたいです、もちろん、アキトさんやユリカさんは幸せになって欲しいので手助けをする程度にします。ルリちゃんは貰いましたので、二人がくっつけばいいのです。アルフィミィちゃんはルリちゃん派なので、ごめんなさい。
「さてさて、やりますのよ、アルフィミィ。求める幸せな未来のために私という犠牲は必要ですの」
必要技術情報を手に入れるためにはそれが何処にあるかを知らないといけません。どのような手段で調べるかと言われたら、一つは情報屋。もう一つはアクセル達地球連邦軍の内部から。もう一はハッキング。
一つ目の情報屋は正直当てにならないですし、そもそも場所を知りませんので却下。アクセル達には既に研究施設の場所を教えて貰っているので、問題ありません。ですが、教えてもらったのはあくまでもアクセル達が取捨選択をして、私に見せて手に入れても問題ない範囲となりますの。つまり、彼等を出し抜く事は不可能となります。最後にクラッキングですが、これが一番現実的ですの。
では、クラッキングにたいして何が必要かと言われると……高性能なスパコンと動力炉。強靭なネットワーク回線。そんなの、普通に開発や購入したらお金も時間もかかりますが、アインストであるわたくしには裏技があります。
そう、模倣ですの。アインスト達、その物をナノマシンとスパコンに変化させて設置させれば複数の高性能演算装置が出来上がりです。
そんなわけで、まずは研究施設の床を配管などを避けるようにしてクノッヘンにぶち抜かせて地下を拡張。連れてきた狼達も使って地下を侵食。アインストの空間として掘り進めます。
50メートルほど掘り下げたら、横に広げて全てをアインストの蔦で覆って補強し、研究施設から頂いてきた一部の機械を護衛の一体、グリートをゲシュペンストMK-ⅡタイプRのプラズマジェネレーターに模倣させ、動力炉として設置。プラズマジェネレーターはメテオ3から得られたEOT解析により、重力制御理論が前進した事で炉心のプラズマ封じ込めに重力場を用いることになった。これにより優れた出力と発電効率を実現しています。あちらの世界では。こちらの世界ではメテオ3が落ちてないので、どのように開発されたのかはわかりませんでした。ただ、ネルガル重工とシュウ・シラカワ博士の重力理論がありますので、そちら方面からもたらされた可能性がとても高いですの。
どちらにせよ、プラズマジェネレーターを設置する事で、動力炉を確保できました。これならステラちゃん以外の脳達を保存できると言われるかも知れませんが、それは無理ですの。ここで生まれるエネルギーはレモンお姉様やアクセル達には内緒ですので、メイドさんに知られる脳達は破棄するしかありません。それにそっちの方が使われた薬品などの解析も捗るので、生き残った子供達の治療に使えます。
死んでいった者達よりも生き残った子達を優先するのは当然。それに死んでいった子達はアルフィミィちゃんの中で生き、新たな生命体として生まれるのです。それまでお待ちください。しっかりと産んでさしあげますからね。アレ、これってわたくしと俺達の子供になりますの? やだ、少し興奮してきますの。
「っと、遊んでる暇はありませんの」
地下は遠隔で操作しつつ、上に戻ってルリちゃんの身体から頂いたナノマシンを私の身体にも適応します。それからIFSを使って調べていきます。まず一般のネットワークで時流エンジンの論文についてを調べます。すでにフェル・グレーデンによって発表されていました。
その論文を補助脳、ブレインコンピュータにダウンロードしてフェル・グレーデンにメールを送っておきます。内容は時流エンジンの研究に興味があるので、一緒に研究してみたい。その代価として4億$を出資させて欲しい事。代わりに時流エンジンを一つ、実物で頂きたい事もつけておく。これだけでは信じてくれないでしょうから、前金として1000万$ほどメールに書いた、彼の口座に送金しておいてあげます。もちろん、相手が教えていないはずの口座に送りつけた事で警戒されているでしょうが、相手は話に乗るしかありませんの。むしろ、乗らなかったら色々とお話をさせていただきますの。例えばご家族の事とか。
最悪、フェル・グレーデンは取り込めますの。何せ彼は地球連邦の高官によって暗殺されます。ですから、殺されたタイミングを見計らって喰らえば時流エンジンの基礎技術はゲットですの。もちろん、こちらに協力してくれるのなら、お助けさせていただきますが、そうでないのなら容赦はしません。なんとしてでも時流エンジンは手に入れなければいけない代物なのですから。
「お嬢様、お食事ができました」
「わかりましたの。連れてきた子達はどうですの?」
「彼女達はまだ眠っております」
「そうですか……薬のデータをレモンお姉様に送りますので、中和剤などを用意してもらって受け取ってきてください」
「こちらで作られないのですか?」
「まだそこまでの技術と施設がありませんの。工場の方が完成しないと何もできませんのよ」
「かしこまりました。食事の方はどちらでお取りになりますか?」
「こちらで取りますの」
「では、お持ちします」
メイドさんが少ししてから持って来てくれた。今日のご飯はポトフとパンみたいなので、それを食べながら、テレビをつける。するととんでもない映像が飛び込んできた。
『皆さんお待たせいたしました! 全宇宙の覇権を懸けてファイター同士が、地球をリングに戦う武闘大会がはじまります! 戦って! 戦って! 戦い抜いて! 最後まで勝ち残った者がシャッフル同盟の栄誉と栄光を手にすることが出来るのです! それでは! スーパーロボット対戦・レディィィィゴォォォォォォォ! 』
言葉と同時に画面では激しい戦いが始まります。格闘戦や射撃戦を行う熱き戦いが始まりました。パーソナルトルーパーやそれ以外のロボットを含めてがガチで戦い合うスーパーロボット対戦。大戦じゃなく、対戦ですの。そして対戦者の一人が、叫んだ。
『流派! 東方不敗は!! 王者の風よ! 全新! 系列! 天破! 侠乱! 見よ、東方は、赤く燃えている!!』
『ウォォォォォォッ!』
クーロンガンダムっぽいのが流派東方不敗を使って相手をボッコボコにしている映像が流れており、わたくしは思わず食べるのに使っていたスプーンを落としましたの。
「Gガンダムとかやめるですのぉぉぉぉぉぉぉっ!」
アルティメットガンダムならぬデビルガンダムが確定していたと知った瞬間でした。この世は間違いなく地獄ですの。
デビルなガンダムさんが入っています。ただ、モビルスーツではありません。パーソナルトルーパーの扱いです。ガンダムはまだ産まれておりませぬ。SEEDシリーズが生み出します。
つまり、ザフトがパーソナルトルーパーに対抗するためにモビルスーツを生み出したという感じにする予定です。SEEDの世界ではガンダムという名はあくまでもOSの頭文字から取られておりますので、ガンダムファイトにはなりませぬ。つまり、現状はまさにスーパーロボット対戦。モビルアーマーだろうがなんだろうが、ロボットなら参加OK.戦艦で参加する猛者もいます。もちろん、地球連邦内部での覇権も一部関わってきておりますので、参加している各国のプレイヤーは大真面目。ただし、八百長や妨害工作なども当たり前のように行われている模様。
とりあえず、アルフィミィの機体はペルゼイン・リヒカイトではありませんが、そろそろ出す予定。
後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え
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使う
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使わない