カーマさんとイチャコラしながら人理修復する話     作:桜ナメコ

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説明回でございます!
イチャイチャ少なめ


幕間 情報整理
6話 いい加減自己紹介をしましょう


 

「はぁぁぁあああ!?」

 

 

 カルデア 結のマイルームにて絶叫が響き渡っていたその頃……

 

 

 

 

『そ、それで……アサシン、でいいんだよね?』

 

「はぁ……他の何に見えるんですか?さっさと……マスターに会わせてもらいたいんですけど……何か、嫌な予感がしてるんですよねぇ」

 

(キレてる!何故かめちゃくちゃ怒ってる!?僕死ぬんじゃないかなぁ、これ!)

 

 カルデアの召喚室へ、繋がれた縁一つだけを頼りに、一騎のサーヴァントが乗り込んできていた。

 

 

◇◆◇

 

 

「さてと……じゃ、じゃあ話を整理するけど……そこ大丈夫?」

 

 管制室にてロマンがため息を吐きながら、視線を向けた……その先に

 

「これが、大丈夫に見えると思います?」

「マスター……黙ってください」

「はい」

『思ったより、怒ってないわね』

「これが想定内!?」

 

 修羅場が勃発していた。

 所長は軽い魔術なら、刻印を通すことで行使できるらしく、全員に念話のパスを通している……コイツ、実は超ハイスペックだったのでは?

 

「あははは……よかったね、マシュ」

「はい!何はともあれ……所長が生きていたことは喜ばしいことです!」

 

 マシュと藤丸が笑顔を浮かべるも、ゆっくりと近付いてきたもう一人の人物が、彼らの会話を否定した。

 

「いいや、マシュ。それは違うよ……オルガマリー・アニムスフィアは確かに既に死んでいる……そうだろ、所長?」

 

 レオナルド・ダ・ヴィンチ 

 ルネサンス時代を代表する芸術家にして、後に「万能の天才」とも語られた、英霊の姿がそこにある。

 

 ……といっても「美を追求する」を理想とする彼は、自分の姿すらを自らの理想とした女性『モナ・リザ』そっくりのものへ変え「ダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれ」なんて、初対面で言ってくる所謂、ヤバイ奴なのだが。(情報提供 ロマ二・アーキマン)

 

 この後のロマンがどうなったかは想像に任せる。

 

『技術部門トップ……いえ、ダ・ヴィンチちゃんの言う通り、私は既に死んだ身よ。ただ……精神体として生き残っていた私は、魔術の世界において肉体面の影響で()()()()()()()()()()()()使()()()()()()なっていたの……人格付与術式、これを仕上げるのに久しぶりに徹夜したわ。マシュと藤丸が寄りかかってくるから、中々集中出来なくて……成功するかはわからなかったけどね』

 

「……アレ、寝てなかったのか」

 

 足痺れてきたなぁ、と正座したままアサシンを膝に乗っけて呟く。

 アサシンといえば頭やら顎下やらを撫でていたら、大人しくなっていた。

 

『ロマンが人の個人情報をペラペラ話し始めたときは、どうしてやろうかと思ったわ』

 

「うぐっ、そ、そこは流してもらえると……ま、まあ、いい。とりあえず、今の君は厳密には本当の所長ではない、ということかい?」

 

 ロマンが確認に入る……アイツ本当にただの医療部門のトップか?

 冬木探索中にも思ったが、魔術慣れしすぎている気がする。

 

『立香がイメージしやすいもの……そうね。コンピューターの"貼り付け"と植物栽培の"差し木"を合わせた感じかしら?死ぬ直前までの私というデータを、精神の一部と言っていいほど、私に馴染んでいた魔術刻印に貼り付けて、後は勝手に成長しなさい……みたいな感じ』

 

「うん!なんとなくは分かった気がする……多分」

 

「ということは……お前、ずっと俺の中にいる予定か?」

 

『悪いかしら?』

 

 アサシンさん?

 そんな不機嫌にならないでよ……()()()()と会った時レベルじゃないですか、その顔。

 

「アサシンが不機嫌なこと以外は……問題ないか。俺は普通に風呂とかトイレとかいくぞ?」

 

 後々、問題になりそうなことをハッキリさせておくことにした。

 

『そこはしっかり意識封鎖してるわよ……あ、夜中に変なことする時はーー』

「アサシンがいる限り、そんな危ないことはしねぇよ!?」

「マスター……どういう意味ですか?」

 

 アサシンにアレしてるのを見られれば、たちまち貞操の危機である。

 そんな、恐ろしいことができるわけない。

 

 まあ、年頃の女性としての心配はわかるが……実は、特に問題はなかった。

 

 【代償強化】代償:性欲抑制、というものをかけ続けているからだ。

 それがなかったら、とっくの昔にアサシンを押し倒して快楽に溺れている自信がある。

 

 そんな俺の性欲事情を口に出すのも変な話であるため、念話でオルガにだけ事情を伝えておくことにする。

 

 そんな風に所長の現在状況を確認し終えた後、ロマンがパンパンと手を叩いて注目を集めた。

 

 

 

「それじゃあ、本題に入るよ……主に話したいのは二つ。一つ目の方が重いからね……心して聞いてくれ」

 

 そうして彼は話し始める。

 

 崩れ去った未来の生存を証明するために

 俺たちが挑む道を。

 

 

 

 

 人理を守る手がかりは見つかっていた。

 

 今までの人類史を証明し続けてきた過去に異変が起きているというのだ。

 

 レフ側の敵による妨害……恐らく聖杯によって変質した過去及び特異点。

 全7つ存在するというその全ての特異点にて、正しい歴史へと路線を正して、現在を証明し直す。

 

 冠位指定(グランドオーダー) 

 

 それが、最後のマスター……俺と藤丸に与えられた作戦だった。

 

 

 

「と、まあ……重い話はこのぐらいにしておいて、もう一つの話題に行ってみよう」

 

「軽すぎ!?」

『だから、私はこの男を現場から外していたのよ……』

「妥当ですね」

 

 藤丸がツッコミ、オルガがぼやく。

 ダンマリを決め込んでいたアサシンが、口を開くほどに、ロマンは弄られの才能があるらしい。

 

「もう一つの話題……ですか?」

「ああ、マシュ。君だけが僕の味方だよ」

「すいません、私は先輩のサーヴァントなので……」

「バッサリ否定された!?」

 

 話が進まないので、ニヤニヤして皆の様子を見ていた天才に何を話すのか聞いてみる。

 

「……で、まだ何かあるの?」

「ああ……他ならぬ君のことだよ、結くん」

 

 そして、すごい力で肩を掴まれた。

 

「……何してるんですか?」

 

 アサシンから殺気が漏れる。

 だが、それも……

 

「いい加減に、()()()()()()()()()()

「……それは、マスターが悪いですね」

 

 正論で跳ね返されてしまった。

 

◇◆◇

 

 カーマを横に移動させ、立ち上がる。

 あ、両足が痺れて超ジンジンしてる。

 やっぱ正座はダメだって……

 

「仕方ない……【代償強化】解除」

 

 そんなことを愚痴りながら、仕方なくそう呟いた。

 

【代償強化】代償:身体能力低下

 

 強化・付与内容 存在偽装 印象操作

 

 長らく使い続けていた魔術を解除すると、俺の感覚には全く変化はないのだが、周りの目が一気に変わった。

 

「ほぅ……これは、中々」

「……おー!すごいね、マシュ!変身だよ、変身!」

「せ、先輩?なんだか、テンションが少し……」

 

 興味深げに見てくる天才に、純粋な好奇心たっぷりの視線を送ってくる藤丸……やばい、久しぶりに人に見られてる感覚が、少しキツイ。

 

「……マスター、人にコミュ障だの、なんだの言っておいて、その反応はないですよ?」

 

「結くん、君は……いい感じな普通だね!」

 

「普通にいい感じって言って欲しかったかな、ロマン……」

 

 そこにいたのは、先ほどまで立っていた、黒髪黒目のモブ顔青年ではなかった。

 

 黒髪なのは変わらないが、唯一常人とは異なるのは瞳の色だ。

 彼の瞳は透明感のある灰色をしていた。

 ロマン程ではないが男性にしては髪は長めであり、肌は白め……立香程ではないが、顔は悪くない方だと思われる。

 青年は向けられる視線に居心地悪そうに、右手で頸あたりを触っているが、隣のアサシンが己のマスターを誇らしげに見ているのが微笑ましい。

 

 

 

『結の魔術回路、歪な形をしてると思ったけど……そういう使い方をし続けてきたから、なのね』

 

 一人興味深げに脳内でブツブツ言っている方がいるが、話しかけると長そうなので、今は無視しておく。

 

 

「聞かれるのも面倒なんで、大人しく白状しますよ……朱雀井 結。名門とかそういうのじゃないけど……一応、魔術師だ。年は18、アサシンとは前から縁があった」

 

「じゃ、じゃあ、結さんは……」

 

 マシュがこちらに驚愕の表情を浮かべてくる。隠し通せるものでもないので、言うしかないだろう。

 

「ご察しの通り……聖杯戦争の経験者だよ」

 

「『はぁぁ!?』」

 

 ロマンとオルガが頭が痛くなりそうな大声を放つので、耳を塞ぐが片方には意味がなかった。

 

 

◇◆◇

 

 

 暫く自己紹介に時間を使い、落ち着いた頃……俺はダ・ヴィンチちゃんへと話しかけていた。

 

「ダ・ヴィンチちゃんって技術部門のトップなんだよね?」

「ああ、そうだとも。何かあるかい?この、万能の天才に任せたまえ!」

 

 俺は、自信満々、胸に手を当て言い切った彼女?に言うのだった。

 

「作って欲しい、礼装がある」




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