はい、よーいスタート。
前回のつづきからをやっていきたいと思います。
>紅葉は登校する。寝癖で髪が少しハネているのは今の紅葉の感情を表していた。
バイトがクビになったのだ。クビというよりは、前任者の人の怪我が治って復帰したから、元々代役にすぎなかった紅葉の役目が終わっただけの話にすぎないが。
なんだかんだいってそれなりに楽しんでやっていたらしく、胸にぽっかりと穴が空いたような虚無感を紅葉にはあった。
まぁ、終わってしまったことは仕方がない。うじうじしてても何も変わらないのだ。
戦車道の練習や個人的なトレーニングの時間が増えたと思えばいい。前回は勝てたからといって次もそうとは限らない。
学校に近づくと、戦車のバルーンが浮かんでいることに気がつく。
よく見ると、戦車道全国大会の1回戦突破と書かれた垂れ幕もある。
まだ1回戦しか勝ってないのに随分と派手にやっている。校門に立っている風紀委員の人曰く、生徒会が勝手にやってたことらしい。
暇なのかな、あの人達。河島先輩は暇そうだけど。
学校についたら、まず一目散に掲示板へ向かって生徒会新聞を見に行きます。そこでほもちゃん達カバさんチームが写真を撮られていて、新聞に載っているかどうかを確認します。
これは結構重要なことで、大洗の鬼神ルートに入るためには撃破数だけじゃなくて、周りからの名声値も必要になります。
新聞に載っていると、周りからの評価が高い証です。目安としては、次のアンツィオ戦までには新聞の1面に大きく飾られていたいですね。
さて、今回はどうでしょう。
>紅葉は掲示板に貼られている生徒会新聞を見た。どこかで聞いたことがあるような見出しが書かれている。
新聞は、先日のサンダースとの試合についの内容だ。発行が生徒会でインタビューされているのが生徒会なのが少し気になった。
上の方にフラッグ車を撃破した時のあんこうチームの写真が載っている。下の方に、何時撮られたのかわからない紅葉達、カバさんチームの写真が載っていた。
まぁまぁ良いでしょう。この調子なら余程のことが起きない限り、次のアンツィオ戦には間に合います。
次の行動に移りましょう。昼休みになったら鍛えぬいた脚力に物を言わせて、戦車が保管されている倉庫に向かいます。
倉庫に着いたら、Ⅳ号の中で授業をサボっている冷泉殿に見つからないように、階段から二階に上り、Ⅳ号戦車からちょうど死角になる場所に隠れるようにして寝そべりましょう。
少し待てば、西住殿達がここに集まるので、その会話を盗み聞きします。
これは、西住殿の好感度を友人から親友に上げるためにフラグ立てのためです。キャラや主人公の経歴によって、色々フラグが違いますが、西住殿の場合はここの会話を聞くことがフラグです。
本来なら、ここで西住殿達に混ざって一緒に昼食をとり、その流れで聞くのが正攻法ですが、それだとほもちゃんがいるせいで余計にセリフが多くなってしまいます。
>昼休みに紅葉は人気のない戦車が保管されている倉庫にやってきていた。
掲示板の新聞に写真で載っていたため、何人かの同級生から注目の視線を集めていた。こういった経験は今までなかったため、少し窮屈に感じていた。
その視線から逃げるため、どうしたものかと考えて思いついたのがこの場所だ。ここなら昼休みにわざわざやって来る人などいないだろう、多分。
紅葉は2階に上がって、なんとなく寝そべった。ここでとりあえず休憩して、昼からの練習にそなえるのだ。少しうとうとする。
気がついてたら寝てたらしく、携帯で時間を確認して大体10分くらい寝てたみたいだ。
紅葉が寝てる間に誰かが、倉庫に入ってきていたようだ。誰かと思ったが、声ですぐに正体が分かった。
「2回戦、この戦車で勝てるのかな」
>チラッと覗き見ると、やはりみほさんだ。声をかけようと思ったが、紅葉が声をかけるまえに、秋山さんが声をかけて、その後続々とあんこうチームの皆が現れた。1人は戦車の中から現れていたが。
「今日は戦車と一緒にお弁当を食べようと思って」
「教室にも食堂にもいないから、きっとここだと思って」
「パン買ってきたよ……あれ?本城さんと一緒じゃないの?」
「ありがとう。紅葉さんは一緒じゃないけどどうしたの?」
「本城さんも誘おうしたのですけど、どこにも見当たらなくて。てっきり、みほさんと一緒だと思ったのですが」
「ほら、みぽりん。大体、本城さんと一緒にいるから」
「そ、そうかな?」
>そうかな?と思い、ちょっと過去を振り返ってみた紅葉。大体毎日一緒に登校、戦車道の練習、休み時間に昼食、居残り練習に一緒に下校。そうでもない気がする。
会話の話題に自分が出てきたせいで声がかけづらくなり、そのまま隠れて盗み聞きしてしまってる形になってしまった。
今の会話の話題は、今朝の掲示板の生徒会新聞についてだ。
「そういえば、掲示板見ました?生徒会新聞の号外」
「う、うん。すごかったね」
「そりゃあ、サンダース付属に勝ったんですから」
>会話の途中でみほさんの様子がおかしくなったのを声で察した。
「勝たないと意味がないんだよね」
「そうですか?楽しかったじゃないですか」
「うん」
>そこから秋山さん達が戦車道をやっていて楽しかったことを語り出す。どんどん出づらくなってきた。
偶然にもこの場所から向こうには紅葉の姿は見えないので、見つかることは今のところないが、もし誰かに見つかった時のことを考えると、気まずいどころの話じゃない。
そして、話はみほさんが戦車から逃げたくなった理由についてに移り変わる。
どうやら、詳しい状況はよくわからないが当時のみほさんは戦列を離れて、仲間を助けたのだが、フラッグ車の車長だったからそのせいで撃たれて負けたので、十連覇できなかったとのこと。
「私は西住殿の判断は間違ってなかったと思います。前にも言いましたけど、助けにきてもらった戦車の人達は、西住殿に感謝してると思いますよ」
「秋山さん……ありがとう」
はい、黒森峰の会話を盗み聞きしたのでフラグが立ちましたので、もうここには用はありません。とっとと去りましょう。
2階の窓を音が立たないように気をつけて開き、そこから飛び降ります。普通なら怪我をしますが、ほもちゃんなら少し怪我するくらいで済みます。
>紅葉は窓をこっそり開けて、そこから飛び降りる。着地のさいに少し足首を捻ってしまった。痛い。
足首が痛いのを我慢しつつ、紅葉は教室に向かった。
今回はここまでです。ありがとうございました。
感想、評価、お気に入りありがとうございました