はい、よーいスタート。
前回のつづきからやっていきます。
>『カバさんチーム、大活躍!』と大きく見出しにされた新聞を読む紅葉。これには先日のアンツィオ戦での私達の活躍が書かれていた。
嬉しさのあまりにやけてしまう。今日の夕飯はハンバーグじゃなくて、豪華にチーズハンバーグにしようかな。
紅葉は少し浮かれているようだ。
こいつ少し調子にのってるな。魅力そんなに高くないから友好度補正のないモブ子ちゃんにそのにやけ顔引かれるぞ。
まぁ、この時期はほもちゃんだけじゃなくて他の仲間達も調子にのってきている頃です。
初心者集団の自分達が全国大会の準決勝まで勝ち進んでこれたので無理のない話なんですけど。それに、調子にのることが決して悪い訳ではありませんからね。アンツィオを見ればそれは明らか。
ちなみに大洗の戦力の補強もされました。いえーい。Ⅳ号に長砲身と外観が変わり、新しい戦車のルノーと風紀委員3名のカモさんチームが加わりました。
次はいよいよ準決勝で相手はプラウダ高校で、前回の優勝校です。まぁ、優勝した経緯が色々と複雑なのですがそれでもかなりの強敵なのには間違いありません。油断せず本気でやらせていただきましょう。
注意しておくことは、プラウダ戦の舞台は夏のくせに雪が降る極寒の大地です。
今までとは違って耐寒装備をしておく必要があります。装備しないと手がかじかんで操縦がおぼつかない状態となってしまいますので絶対に忘れないでやっておきます。
ステータスを開いて装備させましょう。操縦手なので手袋は必須、後はカイロと適当に制服の中に1枚着ておけば良いです。ほもちゃんは馬鹿なので風邪をひかないでしょ多分。
ステータスを開いているついでにほもちゃんの現在のステータスを一応確認しておきます。
本城 紅葉
スタミナ 2191/2500
精神値 92/100
車長 19
操縦手 96
砲手 21
装填手 58
通信手 12
魅力 48
学力 3
ステータスはスタミナ以外の上限が100なのでそろそろほもちゃんのステ上げ作業も終わりですね。後は試合後で獲得できる経験値で最終決戦までに100までいけます。ここからは以前説明した通り、出来る限りのカエサル殿のステータスを上げることに集中していきます。装填のスピードは現在約3秒くらいでやってくれます。贅沢言えば1.5秒くらいでやってほしいのですが、さすがにそれは無理なので2秒で装填できるのを目標にしていきたいです。
ちなみに画面が止まっているのは録画ミスとかではなく、ほとんどロスなくここまでやってこれて、今までの最速を狙うためにやり直しした日々や検証に費やした日々を思い出しながらしみじみとほもちゃんのステータスを眺めていました。
こういうのを専門用語でロスと言います。RTAのテストがあったら98%くらいの確率で問題として出ると思うので覚えておきましょう。
>次はいよいよ準決勝だ。しかも対戦相手は昨年の優勝校で向こうが得意とする舞台ときている。楽しみだ。
どうやれば攻略できるのだろ。私は三突を塗装しながら考えていると倉庫の入り口辺りから声が聞こえた。
声がする方をチラッと見ると、1年生チームと生徒会の人達が何やら言い合っていた。
「絶対に勝つぞ。負けたら終わりなんだからな」
「どうして負けたら駄目なんですか?負けても次があるじゃないですか」
「相手は昨年の優勝校だし」
「そうそう胸を借りるつもりで」
「それでは駄目なんだ!」
>河嶋先輩が何やら少し焦った様子でそう言った。河嶋先輩の大きな声で先ほどまで賑やかだったのが、一気に静かになる。
私は塗装をつづけた。
「勝たなきゃだめなんだよね」
>河嶋先輩だけじゃない。生徒会長もそう言った。何やら生徒会役員達はピリピリした雰囲気でいてやたらと勝つことに執着しているのが気になるけど、正直今はどうでもいい。
あの人達の考えていることは私にはよくわからない。4月の頃みほさんに半ば脅迫に近い方法で戦車道を履修させたり、戦車道を履修させて間もなく聖グロとの練習試合を取りつけたりとやたら熱心だなと思ったら、生徒会長は試合中に干し芋を食べたりしてあまり勝つ気がないのかなと思ったら勝たなきゃ駄目だと言っている。一体何なんだろうか。どうもああいう掴みどころのない人は少し苦手みたいだ。
いや、生徒会長だけじゃない。正直生徒会の人達は少し苦手だ。4月の時の第一印象が最悪に近かったせいで、どうにも苦手意識を私は持ってしまっている。
あれから数ヶ月経つし、戦車道を履修してるから接する機会は結構あった。私としても同じ高校の仲間なんだからこの苦手意識を失くしたいが、無理だった。
あれこれ塗装中に難しいことを考えていたせいで、顔にペンキがついてしまった。
制服の袖をまくり、ペンキを腕で拭って塗装をつづける。
聞き慣れた足音が聞こえる。カエサルちゃんが買い出しから戻ってきたんだろう。彼女達には次の試合で使うカイロなどの調達を頼んである。
「買ってきたぞ」
「ああ、ありがとう。後で戦車に入れとくからそこら辺に置いといて」
「わかった」
>一旦塗装を止めて、カエサルちゃんの方に体を向けた。足音が1つしか聞こえなかったのであれ、おかしいなと思った通りそこには彼女1人しかいない。他の歴女の皆はどこにいるのだろうか。
「あれ、他のみんなは?」
「まだ買い出し中」
「何か頼んだっけ、他に」
>カエサルちゃんが持ってきたダンボールの中身を見る。そこには頼んだものが全て揃ってあった。他に必要なものがあるのだろうか。
私の思考は生徒会から次の試合に切り替わっていた。考えてもわからないことを無理に考える必要はない。そんなことより次の試合のことを考えた方が有意義だ。
「あ、そうそうカエサルちゃん。今日の練習なんだけど」
>カエサルちゃんの肩がビクッと動いたが私は気にせず話をつづける。
「そろそろあなたも慣れただろうし、今日の練習はランニングで学園艦1周から2周にしよっか」
「勘弁してくれ、本当に」
>心底嫌そうな顔をされた。
今回はここまでです。ありがとうございました。
感想、評価、お気に入りありがとうございました