ONE PIECE サイヤ人の変異体 作:きょうこつ
“ギア2”ッ!!!!
身体に負担を抱えながらも仲間を救う為にルフィは危険を顧みる事なく発動させる。
「いくぞ!!!」
身体に巡る血の速度を極限まで高めると、ルフィは剃を発動し、ルッチに迫る。それに対して、ルッチは生命帰還を解除し、筋骨隆々の姿に戻った。
「ならば一思いにパワーで潰してやる」
ーーーーーーーーー
一方で、橋では見てはいられない地獄絵図が広がっていた。
一隻の逃げ遅れた軍艦。そこへ降り立ったニソラは辺りにいる海兵を次々と海へと投げ飛ばしていた。
「うわぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁ!!」
ニソラが引き起こした虐殺劇が忘れられないのか、海兵達は次々と逃げ惑う。中には自ら海に逃げる者もいた。それでもニソラは止まる事はない。甲板にいる海兵を片付けたら次は船内だ。どんな生物でも体内に宿る『気』を頼りに次々と発見しては海へと投げ飛ばしていった。
「ゔ…撃て!!!」
武器を持った数十名の海兵達が銃を一斉に乱射し弾丸を放つがニソラはそれを全て受け止める。
「返すぞ」
『『『…!!』』』
その言葉と同時にニソラは受け止めた弾丸を銃と同じ速度で海兵に向けて投げ飛ばす。投げ飛ばされた弾丸は全て目の前にいる海兵に命中し、蜂の巣へと変えていった。
「なんべんも言わせんなよ。俺に銃は効かねぇって」
ニソラの鋭い目線が残った何百人もの海兵に向けられる。
「次はどいつだ…?」
ニソラの恐怖の足音が再び鳴り響くと、遂に海兵達は戦意を完全に喪失し、武器を捨てて近くにある軍艦へと次々と逃げ出した。
もはや彼らには自己犠牲の意思はない。あるのはただ生への渇望だけだった。1秒でも長く生きながらえる為に逃げ惑う。
「ッ…雑魚が。さて、………内部にも誰もいねぇな」
ニソラは軍艦の内部にもう海兵が潜んでいない事を確認すると、皆を呼びに行くために橋へ向かおうと振り返る。
その時だった。
「…ん?」
ニソラのいる場所が影で覆われる。
それは“大砲の弾”だった。1発だけではない。辺りに散らばった全ての軍艦から放たれる何百発もの集中砲火だった。
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ギア2へと変化したルフィはルッチに向けてマッハに達する速度の攻撃を放つ。
「JETピストルッ!!!!」
「グゥ!?」
放たれた拳のミサイル。その一撃はルッチの頑強な肉体に突き刺さり、彼を吐血させる。だが、ルッチも攻撃を受けているばかりではない。
「指銃“斑”ッ!!!!!」
両手で放つ指銃の連撃。相手を蜂の巣にする程の威力がある。だが、ルフィはそれを迎え撃つ。
「ゴムゴムのぉ…ガトリングッ!!!!!」
ゴムの弾性力を活かした連続パンチが次々と打ち込まれ、それが全て指銃と相殺する。
だが、ルッチは一筋縄ではいかなかった。
「おわっ!?」
突然 ルフィの身体が締め上げられる。ルッチの長い豹の尻尾に巻きつかれ、拘束されてしまったのだ。ギア2は素早さが上がるだけであり、力が増したわけではない。故にルフィは拘束を解く事が出来なかった。
そして、ゆっくりと握り拳を構えるとパワーが落ちた形態でさえもルフィを戦闘不能へと追いやった奥義『六王銃』の構えを取った。
先程よりパワーが増した形態に加えてゼロ距離。
即ち………威力は先程よりも数倍である。
「『最大輪・六王銃』ッ!!!!」
ドンッ!!!!
その場を揺るがす程の巨大な衝撃波がルフィの身体へと撃ち込まれた。
「…!!」
そのダメージはもはやルフィを死の淵へと落とす程の威力だった。ルフィはその場から崩れ落ちるように地面に倒れた。
「終わりだ」
ルッチは勝利を確証し、背を向ける。
「…!!」
ルッチは突然 脚を止める。背後には今もなおギア2の状態を維持しフラフラになりながらも立ち上がるルフィの姿があった。
「なぜ立てる…!?」
ルフィの体力はまだ燃え尽きてなどいなかった。
そして、ルフィは全身の力を腕に集中させると、渾身の超連続打撃を叩き込む。
“ゴムゴムの【JETガトリング】”ッ!!!!!!!!
「…!」
ルッチの両手による連続の突き『指銃 斑』さえも超える手数。ルフィの勝つという熱い信念が込められた拳が次々とルッチにぶつけられる。
「ウゥォオオオオオオオッ!!!!!」
止まるな。全てを叩き込め。そう自分に言い聞かせながらルフィは攻撃の手を止めなかった。
そして
右手を大きく後ろへと伸ばすと、己の全てを込めた最後の一撃をルッチへと放った。
「デヤァァァァァァァァァ!!!!!!」
その拳はルッチの頬へ打ち込まれると、その巨体を司法の塔跡地から吹き飛ばし、遠方にある軍艦へと叩きつけた。
「ハァ…ハァ…ハァ…“俺達”の勝ちだ…!!!!」
CP9最後の1人 ロブ・ルッチ 撃破