ONE PIECE サイヤ人の変異体   作:きょうこつ

3 / 52
2人目の生き残り

何が起こったかは分からない。自分の前に砲弾が落ちてきて爆発して吹き飛ばされ、また目の前に砲弾が迫った時に

『死にたくない』

そう願った時に力が湧いた。

 

そして気がついたら変なところにいた…。

 

「どこだ…ここ…」

辺りが森だけだった。見渡していると近くの木に目がいき、そこには果物がなっていた。

 

「だ…食べ物…」

少しすぐに木にしがみつき、実を全て取ると貪るように食べる。果肉や果汁が次々と喉や腹を満たしていった。

 

全て食べ終えるとある感覚を発見した。

 

それは全身に何かが流れているような感覚だった。だが、この感覚が何故か大切に思ってきていた。

 

「ガルルルル…」

「ん?」

近くから複数の視線を感じる。この島には獣がいる。そう思った瞬間 何故か興奮してきた。

そしてヨダレも垂れていた。

周りから現れたのは縞縞模様のでかい猫の群れだった。

 

「…!!」

無意識のうちに俺はソイツらに飛び掛かった。

 

ーーーーーーーーー

 

クチャクチャクチャ

 

とても良い歯応え。

 

辺りには十匹もの猛獣の骨が散らばっていた。

 

俺はしばらくこの島に留まり少し休もうと考えた。

 

それから俺は山の奥に奥に入り、果物、猛獣 時には海に入って『海王類』というものを食った。

 

何度も何度もその生活を続けていくと、一年が経つ頃にはその島の動物はほとんど残っていなかった。

 

だが、この1年間で俺は『空を飛ぶ』ことと『海の上を歩く』そして身体から弾を出せるようになった。

 

何故か分からないが頭に入ってくる。気がついたら無意識に飛んでいたんだ。

 

そして俺は1年いた島を出た。

 

それから俺は次々と島を転々する生活を17年は続けた。その間に各島の武術、そして体術を身につけた。

だが、その旅の中でオハラの事を耳にした。

 

『バスターコール』というものでオハラは集中砲火で消え、そこにいた俺を除く学者は皆殺しにされたらしい。

つまりロビンも。それを聞いた時は腸がえぐられそうな感覚だった。ロビンには色々と恩があるというのに。

なぜアイツが殺されなければいけなかったのか分からなかった。だから俺は発令した首謀者は見つけたら即殺すという事を決める。

 

 

それからまた2年が経つ。

 

俺はとある島で海王類の肉を料亭へと届けていた。この仕事は結構稼げる。俺が持っていく肉は最低でも100kgは超えていて、店も大繁盛しているらしい。

 

その生活で俺も衣食住をまわしていけていた。

そんなある日、俺は建物のガラスに一枚の手配書を見つけた。

 

「なんだ…?…え?まさか…!!」

よく見てみる。

 

『悪魔の子 ニコ・ロビン 懸賞金7900万B』

 

「…!ロビン…!」

それはあの時死んだと思っていたロビンだった。俺は生きていた事を知り、気分が高揚する。今の俺ならすぐにでも見つけられそうだ。俺は荷物を用意し、すぐ近くにある島『ウォーターセブン』へ情報収集のために発つ事に決める。

 

「ロビンを探すとするか」

俺は荷物を纏めるとすぐさま今いる島を出た。

 

 

 

 




ニソラ

28歳

見た目 シルクァッド・ジュナザード 
身長:165

身体は筋肉質であるが、そこまでは太くない。むしろ細い。
童顔なので第三者から見ればただの10代の少年。声も少し高い。なので時にはその容姿を利用して大人料金を子供料金に踏み倒す事がある。便利だなこの姿※本人談
筋肉質ではあるものの、体格や肩幅がロビンよりも小さい。なので普通にヒョロヒョロ


普段は活発な性格だが、いざ戦闘となると雰囲気が一変する。戦闘になった瞬間、普段よりも冷静となり、自身の邪魔をする者は躊躇なく殺す程の残虐性を発揮する。
たまに感情が高ぶると老人言葉が混じる。

好物は主に肉…だった。肉を食べれば身体が大きくなると思っていたが、全く成長しない以前に全てエネルギーに変換されている事を悟り、現在の好物は果物となっている。別に肉が嫌いになった訳ではない。
果物以外でも出されたモノは何でも食べる。食材に対しての礼儀を弁えており、食べ物を無駄にする者、粗末にする者を嫌う。
最近のお気に入りは、リンゴらしい。

尻尾は自身で切除したらしく、その結果、満月を見ても大猿にはならなくなった。が、その結果、戦闘力の成長速度が格段に遅くなっている。
けれども、完全には切除しきれておらず、今もまた、伸び始めているのか、服の尻の部分が突起している。

六式を趣味の一環で習得している。が、どれも完全を通り越して『やりすぎ』

指銃『覇突』 一般の指銃は人体を貫くが、ニソラが放てば腕ごと胴体を貫く。

また、この速度で貫手を繰り出すことも可能で、その貫手の威力は放っただけで島一つに巨大な地割れを起こす程である。

嵐脚『荒天』 本来は脚で空気を蹴り刃のように相手にぶつける技だが、中途半端に真似したために、ニソラが行えば3つの竜巻が発生する。

剃 『疾風』  高速で移動する技 普通ならば10回程 足場を踏み締めなければならないが、ニソラは1回だけでこなしている。その上、速度がルッチよりも遥かに上回っており、相手が剃をした直後に、剃を発動させて相手の裏を取る事を可能にしている。

月歩『空王』 空中を移動する技。ニソラの月歩は完全に剃とほぼ同等の速度で飛べる。ニソラはこの月歩と剃を組み合わせ、空中でも、地上のようにアクロバティックな動きを実現させる事を可能にした。

また、身体能力も、常識を覆しており、片手で軍艦を投げる程の腕力に加え、一瞬で高度数キロに飛び上がる程の脚力がある。
戦い方は基本的に徒手空拳。たまに短剣を扱う事もある。

島から島への移動では、足の裏に気を集中させて水の上を歩く。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。