ONE PIECE サイヤ人の変異体   作:きょうこつ

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すいません。色々とあって投稿できませんでした。取り敢えず、なんとかもう3話くらい投稿してシャボンディ諸島編までいきます


シキvsニソラ

 

王宮内にて。無事に救出されたナミは指示を出し、ロビンやチョッパーは至る所に爆弾を設置し、その他のフランキー達はサニー号による離陸の準備を行っていた。

 

その理由はなぜか?特大規模の嵐が迫ってきているからだ。巻き込まれれればいくらサニー号であろうとひとたまりもない。

 

その嵐を察知したナミはウソップやチョッパー、ロビンの協力の元、シキの屋敷へ大量のダイナマイトを仕掛けていたのだ。特にチョッパーはシキの研究の残酷さに気づき、研究室へもダイナマイトを仕掛けていた。

 

 

「…」

 

ハナハナの実の能力で次々とダイナマイトをチョッパーへと渡していたロビンはニソラの飛んで行った方向へと目を向ける。

 

「大丈夫よね…ニソラ」

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

場所は変わりメルヴィユのとある浮島の一つにて。突如として現れたニソラにシキは眉間に皺を寄せる。

 

「小僧…テメェ今なんつった?」

 

「力づくでも吐かせるって言ったんだよ」

 

その言葉と共にニソラの全身から緑色のオーラが溢れ出した。

 

「テメェみてぇな能力頼りの爺ぃ…5分もありゃ十分だ」

 

「く…!!クソガキがぁあああ!!!!」

 

その言葉はシキを激昂させるのに十分であった。怒りの声をあげたシキはすぐさまニソラ目掛けて手を向ける。

 

すると、周囲の木々や地盤が呼応するかのように動き出し、ニソラ目掛けて向かっていった。

 

「まだ20にも満たねぇガキが調子こいてんじゃねぇええええ!!!」

 

「悪いな。これでもロビンと同じ三十路手前だ。ほっ、はっ、よっ」

 

対してニソラは軽口を叩きながら向かってくる巨木や岩石を次々と腕や脚で弾き飛ばし、蹴り飛ばす形で捌いていった。

 

「どうした?当ててみろよ」

 

「バカが!!」

 

シキは向けていた拳を握り締めた。

 

すると、

 

島の地形が変化し、轟音を鳴り響かせながら土や岩石がまるで粘土のように形を変えていき、収縮していくと、吠える巨大な獅子の姿となった。

 

 

【獅子威し】《地巻き》ッ!!!!

 

巨大な獅子となったその土砂は巨大な咆哮をあげる。

 

 

「埋まっちまいなぁ!!!」

 

 

そして______

 

 

 

 

________雄叫びと共に岩石や土はニソラを完全に飲み込み、巨大な球体へと閉じ込めたのであった。

 

 

「ジハハハ!!大口叩いた割にゃ大した事ねぇじゃねぇか!」

 

ニソラを完全に飲み込んだ土の塊に向けて高らかに笑ったシキは義足である名刀の刃を向ける。

 

「ジックリと切り裂いてやるぜ。“仮面野郎”」

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

 

 

____ゴト

 

「…ん?」

 

目の前の土の塊の表面から土が剥がれ落ちた。その現象に続くように、次々と土の塊が剥がれ落ちていく。

 

「なんだ…?何が起きてやがる…!?」

 

すると、剥がれ落ちていくと共に空気が振動し始め、それを直感したシキは額から冷や汗を流し始める。

 

 

 

 

その瞬間

 

 

「ヴォオアアアアアアッ!!!!!!!」

 

巨大な叫び声と共に緑色の亀裂が一気に爆発し、その中心から緑色のオーラを放つニソラが出てきた。

 

「なに…!?」

 

脱出不可能とされる地巻きから出てくるどころか凝縮させた土の塊を木っ端微塵にしながら脱出したその事実にシキは目を点にしてしまう。いや、それよりも注目すべきはその姿だ。

 

「こ…コイツは…」

 

全身から溢れ出ているのは緑色のオーラ。それは覇気とは全く似てなるものであり、まるで身体を駆け巡るエネルギーそのものの様であった。さらにそれは嵐による乱雲の中で光り輝いており、それを身に纏うニソラの姿はまるでこの世に舞い降りた神のようであった。

 

「覇気とは性質が全く違ぇ…ま…まさか…!!」

 

その一方で、全身から溢れ出ているそのオーラにシキは思い出した。ロジャーに挑んだ際に彼と一緒にいた謎の男の姿を。そしてその男はニソラと同じく緑色のオーラを纏っていた事を。

 

「そのオーラ…テメェは…!!!」

 

「ほぅ?」

 

その言葉を決してニソラは聞き逃さなかった。

 

「やっぱり知ってたか。なら___」

 

地巻きを破壊したニソラは闘争心を剥き出しにしながら両手を一度伸ばし鞭のようにしならせると構える。

 

「____ジックリと聞かせてもらわねぇとな…ッ!!!」

 

その言葉と共に________

 

 

 

ニソラが全身を駆け巡るオーラを纏いながらシキへと飛び出した。

 

「シキさんよぉおおおおお!!!!!」

 

「クソが!!」

 

対してシキは咄嗟に対抗すべく、両手を構える。

 

「テメェ俺を能力頼りとか言ってたなぁ!?バカが!鍛えてこそ能力は真価を発揮すんだよ!!!」

 

「そうかよ!」

 

シキの言葉をまるで意に介さないかのように一蹴したニソラは拳を握り締めるとシキ目掛けて放つ。

 

「じゃあ見せてみろよ!」

 

「ハッ!んな覇気の込もってねぇパンチなんざ痛くも____」

 

その時であった。

 

ニソラの目が光る。

 

____爆心解放拳…ッ!!!

 

「…!?」

 

その眼光から何かを感じ取ったのか、シキはすぐさま身を反らせる形でニソラの一撃を避けた。

 

「…あ?なんだ避けるのかよ」

 

ニソラが舌打ちをする中、その攻撃から完全なる殺意を感じ取り、受け止めていた場合の事を思い出すと、額から冷や汗を流し始める。

 

「(死んでた…今のを喰らえば…確実に死んでいた…!)」

 

冷や汗と共に身体が震える。故意に避けたのではない。人間としての本能が告げ、反射的に避けてしまったのだ。今のはマズイと。

 

一方で、その拳を外したニソラは再び構えていた。

 

「いま、初っ端から心臓ぶち抜く勢いで殴ってみたんだけど…そうか。こんぐらいの力なら防御できねぇのか」

 

ニソラは再び構えを取ると、空気を蹴る形で飛び出した。

 

「じゃあ手加減してやるから…どんどん行くぞベテラン…ッ!!!」

 

「!?」

 

その言葉と共にニソラは気を纏いながら再びシキ目掛けて飛び出すと、その身体の懐目掛けて拳を握り締める。

 

「く!?」

 

「俺をただ殴打や蹴りだけしかできない脳筋だと思ったか?能力持ってるのと同じ、俺も必死こいてこの力を活かすための拳法身につけたんだよ」

 

迫り来る拳の雨をシキは見聞色の覇気を発動させて次々と避けていく。だが、長年、戦っていなかった故にか、完全に海賊としての覇気の感覚が薄れていたために、その覇気は長くは続かなかった。

 

それだけではない。

 

「!?」

 

迫り来るニソラの拳が自身に当たる直前に爆発的に威力と速度が上昇しているのだ。それによって、拳の速度も瞬間的に爆増するため、威力も上がっている。それはまるでニソラの鼓動に呼応するかのように。

 

「妙な技使いやがって…!?」

 

すると

 

___ドクン

 

「ガハァ…!?」

 

鼓動が鳴り響くと共に、速度が急上昇したニソラの拳が、シキの腹へと深く突き刺さった。

 

「が…!!」

 

腹から全身へと染み渡る痛みと衝撃。その威力は内臓までも行き渡り、シキの口元からは血が吐き出され、その身体は一瞬にして地面に崩れ落ちていった。

 

「…!?痛ぇ…なんだ…こりゃ…!?」

地面に落ちたシキは全身を駆け巡る痛みに腹を抑えながらもゆっくりと立ちあがろうとする。だが、ニソラの一撃は想像上に重かったのか、上手く立ち上がる事ができなかった。

 

「クソ……!!なんなんだよ今の動きは…!?」

 

「【爆心解放拳】拳のインパクトに合わせて心臓の脈動が爆発的に上昇し、瞬間的に限界値を超えた肉体で殴る破壊型の拳法だ。死んだ爺様の遺品整理してたら出てきてな。苦労したが、何とか覚えてみた」

 

「!?」

 

上空からニソラが降り立つが、その目は静かな闘争心を今もなお宿らせていた。それは海賊?否、それよりももっとタチの悪い獣である。

 

「オラァ!!」

 

咄嗟にシキは腕を使って立ち上がりながら脚に縛りつけた木枯を振り回し、ニソラへと真空刃を飛ばす。

 

「ほっ!」

 

対してニソラはそれをアッサリと躱わすが、シキは攻撃の手を止めない。

 

「オラァァァァァ!!!!」

 

叫び声をあげながら、次々と周囲の瓦礫をニソラ目掛けて放ち、それと共に両脚を振り回しながら斬撃を飛ばしていく。

 

 

 

 

だが、その戦法は既にニソラは見切っていた。

 

「…ッ!!!」

 

ニソラの両脚に筋が湧き上がると同時に、その身体が迫り来る岩石や斬撃を置き去りにする速度でシキへと迫っていき、たった数秒経過した時には、その身体はシキの目の前に立っていた。

 

「単純なゴリ押しは時には要注意だぞ坊や」

 

「き…!?」

 

 

その瞬間 ニソラの拳が握り締められる。

 

 

 

___【爆心解放拳】ッ!!!!!

 

鳴り響く心臓の鼓動と共に、ニソラの握り締められた拳が、シキの両腕へと放たれたのであった。

 

 

 

_____ッ!!!

 

__ッ!!  __ッ!!!

 

「ぐぁああああ!!!!!」

 

何十発もの破裂音と共に、シキの叫び声がその場に響き渡る。

 

「が…あ…あ…!!!」

 

ニソラの拳が下げられると同時に、シキの身体は両腕を抑えながらその場に膝をつく。見れば、その逞しい腕はニソラの連撃によって“真っ黒に変色”していた。

 

「き…!!(やべぇ…下手に動かせば激痛が…奴の拳をモロに受けちまったか…!?)」

 

「もうその腕は使い物にならねぇようだな」

 

「!?」

シキが痛みに悶えていると、上空からニソラがシキの目の前へと着地した。その目には先程までの闘争心は宿っておらずいつもの冷静な人の目へと戻っていた。

 

「さてと、これで話せる」

 

そう言いニソラは気を抑えると、懐から取り出した写真をシキの前に差し出した。それは先程、シキも見た“褐色色の肌を持つ男”の写真だった。

 

「さぁシキ。吐いてもらうぞ?俺と同じオーラを持ったこの男についてどこで会った?」

 

そう言いニソラは見えるように写真を突きつける。

 

 

だが、

 

「ぐ…!!」

 

その様子からは答える様子など一才見受けられなかった。自身の世代を知らず、ただ財宝目当てのみで名を上げた謎の男に倒される事によって、プライドが刺激され、それすら話す気など消え失せていたのだ。

 

「答える訳ねぇだろバカがッ!!!」

 

その瞬間 シキの身体から真空波が発生し、その真空波に当てられた地面や岩石が浮かび上がっていった。

 

そして立ち上がったシキの顔や額には筋が湧き上がっており、完全に激怒していた。

 

「随分とやってくれたな…覇気の感覚も戻ってきた…ここからは手加減抜きでぶっ殺してやる…!!!」

 

「おいおい。腕が痛いだろ?無理すんなよ、お爺ちゃん」

 

「黙れ!!!この程度で俺がダウンする訳ねぇだろうが!!」

 

そう叫びながらシキは再び斬撃を放つ。

 

「…そうか」

 

対して、その斬撃を後退する形で避けたニソラは___

 

「せっかく掴んだ手掛かりだったんだが…無理か。じゃあもうお前に用はねぇな」

 

_____話を聞くことができない故に完全にシキに対して興味を失っており、先程までの闘争心も、周囲の空気を振動させていた気も放出しなかった。

 

 

 

そして____

 

 

 

 

______ゆっくりと彼に背を向けてその場から飛び去ろうとする。

 

「待て!!逃げる気かテメェ!?」

 

「そう思ってるならそう思ってて良いよ。俺はもうお前に用がないだけ」

 

「こんだけやっておいて…逃す訳ねぇだろッ!!!」

 

咄嗟にシキは上空に浮かび上がる浮島の二つを操り、丸ごとニソラへぶつけようとする。

 

だが、

 

「ふん」

 

「なに!?」

それをニソラは気を纏わせた拳で殴りつける形で木っ端微塵に粉砕した。

 

「お前の相手はもう後ろに来てるだろ?」

 

「あぁ!?」

 

その時であった。

 

「うぉおおおおお!!!シキィイイイイ!!!!」

 

背後から雄叫びと共に土煙を巻き上げながら此方へ向かってくる影があった。それはなんとルフィであり、後ろからは謎の巨大なカモみたいな鳥も続いている。

 

「クソ!!しつけぇなあ!!」

 

「そういう訳だ。そんじゃ」

 

「な!?待ちやがれ!!」

 

シキの呼び止める声に耳を貸すことなく、ニソラは王宮へと飛び去っていったのであった。

 

 

 

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