ONE PIECE サイヤ人の変異体 作:きょうこつ
その後、シキは後から追いかけてきたルフィと激闘を繰り広げ、ルフィの最後の大技によって撃破され、海に撃沈。
無事に海軍に捕縛され、島をサニー号で脱出した皆とルフィは無事に合流を果たしたのであった。
更に島で交流を持ち、短期間でありながらも世話になった島の皆の無事も確認した一味は、再び航海の旅路へと戻ったのであった。
1名を除いて。
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「なぁニソラ〜いい加減、俺の仲間になれよ〜!!」
「仲間にはならん。俺はお前らとは目的が違うからな」
海を突き進むサニー号の甲版では、ニソラとルフィが仲良く釣りをしており、相変わらずルフィはニソラを仲間へと誘っていたが、ニソラは首を横に振る。
「いいじゃんか!楽しいぞ!!」
「俺はそもそも群れるのがあまり好きじゃないんだよ。お!?海王類だ!!おい見ろ!!海王類来たぞこれ!!久しぶりの数百メートル級だ!!」
「本当か!?うっひょ〜!!スンゲ〜!!サンジ〜!飯!飯作ってくれよ!」
「「いや一瞬で矛盾してんじゃねぇか!?」」
意気揚々とルフィと釣りを楽しむ様子にゾロとサンジのツッコミが重なる中、その様子を見つめていたロビンはある事を尋ねた。
「それよりもニソラ。一つ聞かせてくれないかしら?あの写真を見てなぜあんなに驚いていたの?」
「写真?なんだそれ?」
ルフィが首を傾げると、ニソラは振り返り、改めてルフィ達に説明するように答えた。
「シキの館の本の中で1枚の写真を見つけてな。ソイツが俺の夢に出てきた人にそっくりだったんだ。だから俺について何か知ってるんじゃないかと思って。それで一緒に映ってたシキに聞いてみようとしたんだ」
「夢って…前に話してたお前と同じ尻尾が生えてたやつか?」
「あぁ。でも聞いても答える気はねぇ〜とか言われて。何にも情報が得られなかったよ。んぁ〜!!!せっかく手に入れた手掛かりが〜!!」
そう言いニソラはガッカリするあまり、釣竿を起き、手足を伸ばしながら寝そべると、空を見上げる。
見上げるとそこには果てしなく続く青空。自身らを照らす太陽を見つめながら、ニソラはルフィに尋ねる。
「………なぁルフィ。お前達はこの後どうするんだ?」
「次の島『魚人島』へ行くんだ!!ナミが言うには、次のログはそこを指してるらしいからな!!」
「魚人島か…」
その話について、ニソラは本で読んだ事があり存在は知っていた。魚人島とは深海にある魚人達が暮らす島であり、新世界への通過点とされている。
「でも、ニソラ〜お前はいいよなぁ飛べるんだし。そのまま赤い大陸(レッドライン)なんてスイスイ〜って飛び越えちまうんだろ?」
「飛べるし、泳げるぞ?お前らと会う前は海王類の肉を売るためによく凪の海(カームベルト)に行って、水深数千メートルくらいまで潜って捕まえてたからな」
「すんげ〜!!手掴みか!?いいな〜!!」
ニソラの話にルフィは目をキラキラと輝かせる。そんな中でナミが切り出す。
「そんなことよりも。アンタはアンタでこの後どうすんの?」
「う〜ん」
ニソラは考えた。これからどうするべきか?ルフィ達と行動したとしても、魚人島には用はない。あの写真の手掛かりが無ければ、一からまた手掛かりを探さなければならない。
「…どうしよう」
完全に途方に暮れてしまった。
そんな中、ニソラはある人物を思い出した。
「あ、そうだ。あの人に聞いてみるか」
「あの人って…アテがあるの?」
「あぁ。俺に色々と教えてくれた人だ」
そう言いニソラはその場から飛び起きると、テトテトとロビンに近づくと___
「ロビン!」
「え?どうした____の!?」
「「「「えぇ!?」」」」
____飛び上がり抱きついた。突然と抱きつかれたロビンは驚くと共に、ほんのりと頬を赤く染めていた。それに続きルフィとゾロを除いた皆の驚きの声が響く中、ニソラは顔を上げてロビンに向けて満面の笑みを浮かべた。
「またどこかで会おうな!」
そう言いすぐさま離れるとその場から飛び上がる。
「じゃあな!」
そして、手を振るとウォーターセブンの時と同じく、遥か彼方へと飛び去っていったのであった。
「きぃいええええええ!!!!あのガキやぁああああああ!!!!!!」
「いや、お前より年上だぞ」
「あ…あのロビン…!?」
一部始終を見て、悪魔のようにキレるサンジとそれをゾロがツッコむ中で、ほんのりと頬を染めていたナミは、恐る恐る直立しているロビンに尋ねながら顔を見ると___
「…あ…ニソラ…あの子…ったら…もぅ/////」
___顔を真っ赤に染めていた。
「「「「(か…可愛い…)」」」」
それを見た皆はまたまた見たこともないロビンの面にホッコリするのであった。
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偉大なる航路 前半
幾多の島々のログを辿り、その終着点とも言える島『シャボンディ諸島』
ここは島と言っても、巨大樹『ヤルキマンマングローブ』の群生地であり、島には樹液から溢れ出るシャボン玉が大量に浮かんでいた。
その中でも、海に近い地帯のやや高台には一軒の小さな酒場があり、その中でカウンターに座っていた女性は、一枚の新聞を広げていた。
「金獅子のシキ捕縛…ね。もしかしてあの子の仕業かしら…?」
その時であった。
カラン
店の扉が開く音と共にベルが鳴り響く。その音を耳にした女性は笑みを浮かべながら振り返る。
「あら?噂をすれば…久しぶりね。“ニソラちゃん”」
「久しぶりマスター」