壱話 まだ嵐は荒れない
時は大正。鎖国は解除され外国の文化が浸透し始めたころである。洋服。機関車。キャラメル。これまでなかった画期的な物が都会で多く見受けられるようになったまさに日本が変わろうとし始めた時代だろう。この「近代化」が始まるということは日本の文化が少しずつ消えていくものでもあり、一つ前の年代で侍の象徴であった刀を地に置く「廃刀令」が下されたばかりだ。
少し話を変えよう。皆は鬼っていうのは知っているかな?知らないよねぇ。鬼知ってる人~って挙手制にしたら誰も手を上げないと思う。うん分かるよその気持ち。お兄さんも想像できたからね!でもね、実際に鬼っているのはいるんだ。人を食べる悪い奴らなんだぜ?怖いだろう?だから“鬼殺隊”っていう組織が鬼から守っているんだ。かっこいいだろう?でも就職場所には勧めないぜ。だってブラックだもん。命懸けで戦ってるのに休みないし、寝れないし、何よりモテない!!縁談とか全く来ないんだよ?俺イケメンなのになぁ。マジで許さねぇ派手柱。30回ドロップキックしてから東京湾に沈めてやる。
(。´・ω・)ん?俺の名前?風巻鳴だよ!!!可愛くておっぱい大きい女の子いたら教えてね!!キモイって?失礼な。俺は欲望には忠実なんだ。紳士とかマジ意味わかんない。何なの?性欲ないの?人生3分の1は損してるよ。これほんとね。テストに出るよ。
そんなことより助けてくれない?俺今警察と鬼ごっこしてるのよ。知らない間に警察に帯刀ばれちゃった(^_-)-☆
いやぁ…最近の警察ってすごいね!任務終わって“隠”呼んでたら叫び声上げながらこっち走ってきたよ。あれは怖かったわ。二流のお化け屋敷よりも怖かったね。才能あるよ。点数的には51点くらいかな?60点目指して頑張ってね!応援してる!
でもこの警察の人、まぁまぁ足速いんだよね。かれこれ5分くらい走ってんのにまだ追いかけてくるんだけど。貴様を逮捕するためなら、たとえ火の中、水の中、地の果てでも追い詰めてやるぞー!!だって。ル〇ンかな?ルパ〇だよね?銭〇警部だよね?
さて、そろそろ真面目に逃げ切ろうか。鬼ごっこ飽きたし。何より寝たい。2徹は死活問題だからね。流石に「柱」が死ぬのはやばいっしょ。
脚に意識を集中させて、血流を早くする。体温を上げて、筋肉を使って…大きく踏み込む!先程とは見違えるような圧倒的な速さ。屋根に上って追って(警察)を撒く。見る見るうちに姿は見えなくなり代わりに愛するわが家が見えてきた。鬼退治もしたし、御館様への連絡は夜明けにするとして寝ましょ寝ましょ。
毎日目にする玄関を開け、靴を脱g…なにこの下駄。こんなの持ってないんですけど。不法侵入じゃねぇか。通報通報。さっきのおまわりさんに伝えとけば良かったな。常習犯がここにいますよってね。まぁそんなことしたら俺息の根止められるんだけどね。だってあいつら体デカすぎんだろ。腕相撲強すぎ。身長分けろやオラ。と、文句は心の中でとどめておき、甘い甘いおはぎの匂いのする自室のふすまに手をかけ勢いよくふすまを開ける。
「あんた達、後輩に気遣うってことできないんすか?」
「よう、鳴!」
「何で飲み屋のノリなんだよ。プライバシーの尊重とかないの?」
「おィ鳴。面白れェことしてくれるじゃねェかァ」
「ねぇ任務お疲れとかの言葉ないの?疲れて戻ってきた仲間への労いの言葉とかさぁ!」
派手柱こと宇随さんは当たり前のように俺の屋敷でくつろぎ、傷柱事こと実弥さんはおはぎ食いながら怒ってる。怒る立場逆じゃね?
「なんで怒ってんの。実弥さん」
「その小せェ頭で考えてみろォ」
ふむ、正解は教えてくれないと。困ったなぁ。分かんないや。心当たり多すぎて。
「この手紙読んでみろォ」
「あ」
青筋を立てて今にも殺しにかかってきそうな実弥さん。片手に持つ手紙は見覚えがありすぎる。
「拝啓 胡蝶カナエ殿
元気にしていますでしょうか。俺は元気です。めっちゃ元気です。あなたのことを考えると力がマグマのように湧いてきます。いまなら鬼舞辻無惨倒せます。冗談は8分の1くらいにして本題に参りましょう。あなたのことが大好きです。そして日本の未来のためにこづk…」
え?実弥さん震えてるんですけど。怒ってる?もしかして今日命日だったりする?やだよ、まだ素敵なお嫁さん見つけてないしホワイト企業に転職できてないし、家族の仇取れてないし。やりたいことばっかりなんですけど。まだ死にたくないです。ちょっとなんで笑ってんすか宇随さん!助けて下さいよ!!!。あれ目の前に拳あるんだけど。これ誰の?落とし物なら交番行かないと。
「なんで勝手に俺の名前で胡蝶(カナエ)に恋文送ってんだァァァ!!!!」
「ごめんなさあああああい!!!!!」
案の定腰の入った右ストレートが俺の顔面に炸裂した。めっちゃ痛いんですけど。後輩いじめて楽しい?俺100%善意でやったんだよ(フラグ)?だっていつも実弥さん、カナエさんのことばっか見てるんだもん。ほら、当たってくだけろとか言うじゃん()。だから代わりに送ってあげたのに。悪気とかないよ?ホントの話ね!それに…
「てめェ!!どういうつもりだァ!」
「少子化問題のためだよ!日本の為に尽力してるんです!!」
「その問題は100年早ェんだよォ!!!いいから待てオラァ!!!」
「待つわけないじゃないでしょ!!そこまでアホじゃないわ!!!」
どうやらこのギャグは100年早かったらしい。あ、ちなみにすぐ捕まったよ☆人って怒らせると怖いね!
で、色々怒られました。マジで死ぬかとおもった。胡蝶妹と同じくらいの迫力だったよ。流石は風柱。傷の数は伊達じゃないね!怖さ倍増!
「まぁ派手にそこらへんで勘弁してやれよ。こいつに言い聞かせても無駄だろうしな。」
「チッ、次やったらその首切りさいてやらァ。」
「大丈夫だって!一応反省(1%くらい)したから!」
「肝心なところが抜けている気がするがァもうキレる気力もねェ」
「なんで末期みたいな扱いなんだよ!これでもあんたらより若いんだよ!?」
後輩の扱いひどくね?俺ピチピチの20歳よ?これから人生謳歌できんだよ?こんなおっさんたちに爺扱いされたくないよ!
「ところで…」
「“あァ”?」
「なんでそんな怒ってんのよ。謝ったじゃん…
カナエさんからの返事はどうだったの?」
「何とか誤解は解いたぜェ。お前のせいで最悪な一日だァ」
「振られたの間違いじゃなくて?」
鬼ごっこは昼間まで続いて2人はお館様に怒られたとさ。
大正こそこそ噂話
鬼ごっこしてるとき、宇随さんはカナエさんに脈ありか聞きに行ったみたいだよ!
結果はご想像にお任せします!