なんだろう
あたまが、いたい
「ジェシカ!前を見なさい!敵が来てる!」
霞がかった視界が明瞭となり映りだしたのは怒号と悲鳴が飛び交う戦場。
武器を持ち、奇声を上げながらこちらへ走って来るレユニオンの男。
私の隣に立つリスカム先輩が再度命令する。
「撃ちなさい!」
「え?」
「ぼうっとしてないで、貴女があいつを撃たないとみんなが傷つくのよ!」
それもそうだ
でもなんで、撃ってはいけない気がする。なんでそう思ってたんだろう。
まあいいか
パンと乾いた音が響く。引き金を絞った私の銃弾が敵の腹部を赤く染める。
崩れ落ちる男。
そして崩れ落ちる世界の背景。そういえばこの戦場はなにもかもが薄っぺらな張りぼてのようだった。それがひび割れ落ちていく。
「ジェシカ…どうして撃っちゃったの…?」
最後にリスカム先輩のそんな声が聞こえた。
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「ほーら撃った! 賭けは俺の勝ちだな!」
「え?」
崩れ落ちた背景の向こうは色鮮やかな世界。神経に血が廻ったかのように冴えわたる五感が周囲の情報を集めていく。
私は拳銃を握りしめ、目の前の木を撃っていた。
「あっあ…」
「あれ?覚めちゃった?結構持ったね。ねっね、キミが今まで撃ち殺した仲間の数教えてあげよっか?」
なに、この人。レユニオンの男?何を言って…それよりリスカム先輩
「やめろって壊れたら賭けが続かねぇだろ。早くアーツ掛け直せ」
周りに別の男が声を出す。 凍えついた首を回して周りを見ると、火を起こしてそれを取り囲む数人のレユニオンが口々に札束を渡しあっている。その視線が私に集まっている。
覚める。アーツ。さっきの光景。震える右手。
それらのピースが私の頭の中で合わさった時
「あっ。あぁ…。ああぁぁ」
今まで脳が見せようとしなかった全てが視界に映りこんでくる。
つまり、周りから立ち込める濃い血の匂いと
目の前に鉄線で木に立った状態で括りつけられたリスカム先輩。
そして露出されたその腹を真っ赤に染めた私の銃弾だった。
「―あああああああああ!!!」
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【ジェシカの話】終わりです。
1000文字以上にしないと投稿できないため、文字埋め代わりに雑談をば。
皆さんはどんな話が好きですかね。
自分は面白さを度外視して、ついつい現実味のある話を作りたくなってしまいます。
フロストリーフが傷を負って、設備のない戦場でやむ無く荒療治を受けて泣き叫ぶ話。
ロドス航行中にマトイマルが現れ、前方の間欠泉を見て「温泉だ!」と叫びブレーキを勝手に押してドンガラガッシャン。でも折角だから皆で温泉楽しもうみたいな導入の温泉イベ。
パッと思い浮かぶのはそんな話です。
あれ何の話をしてたっけ。
まあ1000文字超えたのでおしまいです。