ロドスの備忘録   作:とってもみかん

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エクシアとテキサスの話

 ロドス基地、オペレーター宿棟。

その一室の前にエクシアは立ち、片手で部屋をノックする。

 

「テキサスー?話ってなに…」

 

 中に入ると電気が付いておらず、ベッドの際の淡いライトだけが部屋を照らしていた。

 

 きちんと整頓された本棚やインテリア、それと対照的に空になって潰されたアルコール飲料の空き缶が、2本無造作に床に転がっている。

 

 テキサスはベッドの壁際に寄り掛かり、うづくまっていた。いつもピンと立っている耳は左右に倒れ、ペンギン急便の白と黒を基調としたジャケットは彼女の涙で少し濡れている。

 

「なにか、あったのかな。テキサス…」

 

 私はそんな彼女に寄り添うように、ベッドの上に座り肩を寄せ合うのだった。

 

::::::::::::::::

 

 

「敵を逃してしまった…斬れなかったんだ。この後に及んで、私は…」

 

 ぽつぽつと言葉を紡ぐテキサスの声は震えていて、

 

「後方に控えていたハイビスがそいつに刺された。今は治療室にいる…」

 

「うん、うん…」

 

「そのレユニオン兵はマスクが外れていた…年端もいかない少年だったんだ…私は、分かっていたのに…それなのに、仲間を危険に…うぅ…」

 

 普段は素顔を隠しているレユニオン、その中の人だって生きている。彼女のやったことは人としては間違いではない。しかし、彼女はロドスの“オペレーター”だ。

 

「ドクターは私に処罰は下さなかった。ハイビスも痛みで引き攣る顔を無理やり笑わせて、私を許してくれたんだ。でも、私はどうしてもこの気持ちを発散できない…。私には罰が必要なんだ…」

 

 その切れ長の瞳から涙が溢れ出し、ぽつりぽつりとシーツに染みを落としていく。

 

「だから…私を罰してくれエクシア…。もう限界なんだ…」

 

 そう呟くと、テキサスは小さな黒い皮のベルト…首輪を私に握らせる。これはつまり、そういうことなのか。確かにそれは彼女にとって最大級の罰になるだろう。

 

「そうだね。君には罰が必要なようだテキサス。だからこれは私からお仕置きだよ」

 

 私はそう言い、彼女に貰った首輪をテキサスの細く白い首に回した。カチリとロックを掛けると、テキサスをベッド押し倒す。

 

 プチプチと制服のボタンを外し、衣服を掻き分けると白い肌と細い鎖骨、そして黒いブラが露出する。

 

「…抵抗しないのかい?」

 

「…首輪を嵌めた、今の私はエクシアのもの…」

 

 震える声でそう告げる。

 

「じゃあ録画(と)ってもいいかな?」

 

「……いいよ。でも誰にも見せないで…」

 

「ハイビスにも?」

 

 意地悪を言ったかも、テキサスは少し狼狽えやがて決意したようにゆっくりと言葉を紡ぐ

 

「…彼女には…見せて…いい…」

 

意外な答えだ。それだけ精神をすり減らしていたのだろうか。

 

「彼女が望めばね」

 

私はただ、テキサスの意思に応えるだけだった。

 

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