主人公と幼馴染の彼女に愛称をつけてみました。
~たとえばこんな空の下で~
サブタイトル、僕と幼馴染の彼女の愛称
/ / / / / / / / / / / /
毎日の中でふと思う事がある
あだ名が、愛称があるのって良いなと
今回はそういうお話。
/ / / / / / / / / / / /
僕の元にトーレスという女の子が
直属の部下として配属され
模擬戦、訓練をしてからさらに数ヶ月が過ぎたころのこと
僕はある悩み事を抱えていた
それは小さいことだけど、興味をひかれることだった
・・・僕のあだ名って何だろう?
面と向かって愛称で呼ばれたことが無く
かといってそういった呼び名が無いわけでもない。
ならそれが僕の愛称やあだ名なのかと言うと
なんだか違う気がする
トーレスが来てからというもの
人をあだ名、愛称で呼ぶことの大切さを感じ始めて
僕は気になってしまっていた
というよりも、僕も呼ばれてみたい
気軽な感じで呼んでくれる愛称が欲しい、と。
ここ最近はトーレスがいつも傍にいるから
トーレスが愛称で呼ばれるところは多く目に入った
僕も愛称で呼ぶことが多いし
というよりも、【トーレス】という呼び方自体が
彼女の愛称なのだから。
呼んで行く内に愛称があることに
僕が羨ましさを感じるのは自然な事だったのかもしれない。
/ / / / / / / / / / / /
愛称で呼んでもらいたくなった僕は
幼馴染の彼女の元へと行くことにした
会いに行く途中でトーレスに見つかったので
一緒に行くことにした。
トーレスに、
『何か贈り物は用意しなくて良いんですか?
デートなんでしょう?』
という言葉をかけられたが
今日会いに行く理由は少し違う
幼馴染の彼女に僕の愛称を付けてもらいたい
ついでに言えば、
出来ればその愛称で呼んでもらえたら嬉しい
そう考えているだけなのだと伝えた
答えがまずかったのか
トーレスは続けてこう言ってきた
『なら、やっぱり贈り物は用意していきましょう。
何も持たずに行くよりも歓迎されますし』
『話も弾んで良い愛称が浮かぶかもしれませんよ?』
・・・・・・なるほど。
確かにそうかもしれないなと思った
お茶でもしながらゆっくりと話をしてみれば
何かいい愛称が浮かぶかもしれない
トーレスに感謝しながら
幼馴染が以前から欲しいと言っていた
紅茶のパックを持って行く事にした
今日のお茶会は幼馴染のコーヒーではなく
紅茶を飲みながら進めて行こう
そう思い、さっそく紅茶を手に入れることに決めた
/ / / / / / / / / / / /
幼馴染の彼女の小さな研究室の中、
僕と幼馴染の彼女と、
トーレスも加えての、3人でのお茶会は良い物だ。
いつものお茶会は幼馴染との2人だけでしてたけど、
こういうのも良いものかもしれない。
・・・・・・お茶を楽しみながら時間は進む・・・、
・・・さて、そろそろ話題を進めても良いかな?
僕は愛称が欲しいという話を
幼馴染とトーレスに向かって話した
普通に愛称があるのが羨ましく感じていること
何か僕に合う感じのは無いかと。
すると、幼馴染も愛称を付けて欲しいと言い始め
自然と僕と幼馴染の2人でトーレスに
愛称が欲しいとおねだりしてしまい
僕たちの愛称を考えてもらうことになった
ちなみに、この時のトーレスの表情は
頼りにされているからなのか
微笑ましく見守るような表情で
僕たちを見てくれていた。
さて、肝心の僕たちの愛称だけれども
僕が【ウォルター】という愛称で、
幼馴染が【フランカ】という愛称だった、
僕の愛称は、ウォルター。
幼馴染の愛称は、フランカ。
何度か繰り返すように呟いてみて、
その後、嬉しさからトーレスにお礼を言った。
・・・・・・、
・・・、
この日、トーレスに考えてもらったあだ名、愛称は、
部隊の隊員や仲間たちにも広まることになった
こうして僕は、
ウォルターというあだ名、愛称を得ることになったのだ。
幼馴染は、フランカ、という可愛い愛称を
きっとこの日のことを
僕と幼馴染は忘れないと思う。
とても良い思い出になった日だから。
/ / / / / / / / / / / /
【・・・僕の作戦準備・・・】
【・・・輸送船の中・・・】
僕がウォルターという愛称を付けてもらって、
幼馴染がフランカという愛称をもらった後のことだった
作戦の召集を食らってしまったのだ
しかも、僕は今回、隊長として参加するという
おまけがついていた
まあ、作戦自体は嫌な物じゃなかったんだけどね
そう言った理由で、
雪の降る雪原を航行する輸送船の中、
僕は作戦のためにトーレスと相談をしている
作戦の相談には他にも、士官が数名参列していた
そんな中、僕は発言をした
「トーレス、作戦の説明を頼む、始めてくれ。
みんなも今回の作戦についてよく聞いてほしい」
トーレスが軽く返事をして
作戦の説明を始めた。
「今回の作戦はいわゆる広報任務の手伝いです。
テーマは魔法士と普通の兵士の友情です」
トーレスは一呼吸置き、端末を操作する。
すると、広報任務の内容がピックアップされる。
「私たちはいわゆるエキストラとして、
魔法士と普通の人の友情について話をする役になります」
ディスプレイが説明に合わせて動き
メインターゲット、今回の広報の主役を映し出し
作戦の説明文も流れはじめ、
その主役の詳細よりも細かく、丁寧に、
主役よりも目立たないようにと
注意書きがびっしりと書かれていた
「クスッ・・・、主役より目立つといけないので
私たちには少数の人員で来て欲しいとのことです」
言葉を出さずに、苦笑した士官たちが頷いて返してくる
すると士官の1人は発言の機会にこう言ってきた
『隊長のことは何と呼べばいいですか?
名前で?、それともコールサインですか?』
・・・・・・そうか、
確かに、何て呼べばいいんだろう
普通に役の通りにやればいいと思ったが
これは・・・、役に・・・、名前が無いな。
台本に何も書かれていない、
これはどうすれば良いんだろう
そう悩み始めた時に
トーレスが助け舟を出してくれた
「普通に愛称で呼べばいいと思うの、どう?」
そして続けてこう言ったのだ
「ちなみに、
隊長のことは【ウォルター】と呼んであげてね」
きっと喜ぶから、と。
すると士官たちは口々に、
『了解、よろしくな、ウォルター』
と、愛称で呼んでくれた
加えて言うと、僕はこの作戦の後も、
ウォルターと愛称で呼ばれ続けるようになる。
それは、とても嬉しいことだった。
後は、この作戦の後に知ったことだが
トーレスが、幼馴染の彼女の愛称も、
【フランカ】という愛称をさりげなく
人に紹介してくれたそうだ。
・・・・・・トーレスって、
結構いい子なんだなと
正直に言うと強く感じることがある
・・・それに、可愛いからね。
/ / / / / / / / / / / /
よんでくれて、ありがとうです。