近頃、なんだかチョコレートバーが食べたくなります
持ち運べるやつっておいしいですよね
~たとえばこんな空の下で~
サブタイトル、大隊長の秘密を知る
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生き延びて行く内に
たくさんの出会いと別れがあり
時間が流れて行くのは
いったいどんな感覚なんだろう
これは僕たちの、大隊長についての話だ
・・・・・・たぶん。
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何かが起きるのは
いつだっていきなりの出来事かも知れないが
そうじゃないことも結構な数がある
今回おきたのはそういう方向のお話になるんだと思う
だってこのお話は、とても重たくて
僕にはなんて答えれば良いのかわからないことだからだ
・・・話の前に少しだけ状況の整理をしようと思う
僕はウォルターという愛称で呼ばれている魔法士だ
シティの部隊に生まれてすぐに所属して
今は、愛用の騎士剣(中古品)を大事に使っている
カテゴリーAのごく普通の男の子だ・・・たぶん。
だって僕は、魔法士っていうだけで
親しい幼馴染に、戦友に、仲間がいるっていうだけなんだ
ちなみに、僕のサポートをしてくれているのは
その親しい幼馴染だ、愛称はフランカと言う
とても長い付き合いの幼馴染だ
まあ、魔法士ということで色々とあるけれど、
僕は自分が普通の男の子だって思う、それは確かだ。
・・・・・・、一応は人と違うこともあるけどね
何と直属の部下がここ半年のあいだに出来たのだから
部下の名前、というより愛称はトーレスという
母性的なスタイルで可愛い感じのいい子だ
僕よりも年がひとつ下だとはとても思えないほどに
しっかりもしている
こんな子に支えられていることに
僕はとびきりの嬉しさを隠せないでいる
ただ、ひとつ油断してはいけない事として
このトーレスという子は
僕にお姉ちゃんと呼んで欲しいらしく
様々な手段で呼んで欲しいと僕に迫ってくるのだ
そして、その勢いは止まるところを知らないみたいで
いつの間にか僕も、お姉ちゃんと呼んでしまう事がある
・・・僕がお姉ちゃんって呼ぶのはセーフかな?
少し悩んでみる
・・・・・・悩んでみても答えが出なかったので
このことは後にまわすことにした
・・・、
・・・・・・、
自分から話をそらしてしまったけど
話を戻そうと思う
僕とトーレスは基本的に大隊長の指揮下の、
普通の兵士の人と、魔法士の人から構成された
結構な人数から出来ている大隊に所属していたりする
とうぜん、この大隊には
指揮をとるために大隊長がいるわけで
とっても偉い人だったりする
僕みたいなひとりの士官にはあまり縁の無かった人だ
さて、そんな大隊長なんだけど
今回、僕が話をしなくてはいけないのは
頭を悩ませているのは
この大隊長が原因だったりする
世の中、どんな形で、誰と関わるのかは
本当にわからないものだと思った瞬間でもある
本当に・・・。
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僕の目の前に、40代くらいの男性が立っていた
名前は確かウィリアムという名前だったはずだ
古株の兵士たちはウィルという愛称で呼ぶ
そして、そのウィル・・・
いや、ウィリアムはうちの大隊長なのだ
何故かは分からないが
僕はウィリアム大隊長に部屋に呼ばれていた
いや、正確にはもう何度目かのお呼ばれをしていた
そのたびに大隊長はこういうのだ
『近況の報告をしてくれたまえ』と。
そのたびに僕の声がうわずってしまうのは仕方ないと思う
だって大隊長なんだよ?
緊張しない方が難しいと思うもん
だいたいの報告は、トーレスという部下と
遊んだりすることになる毎日になっています
ついでに言うとお姉ちゃんと呼んでしまったことも
時々ありますと。
隠し事はしたらいけないだろうと思い
交友関係はもう隠さずに話すことにしつつ
任務については不満が無いと言えば嘘になるので
当たり障りのないように報告をしていたら
トーレスと遊んだりするのが楽しいです
結構暇なときには遊んでいますと
交友関係の話ばかりになってしまった
そうしていると、大隊長は目も細めながら
少し笑っているように見えた
すると、大隊長は笑いながらつぶやいた
『そうか・・・、あいつ楽しくやっているようだな』
あいつと言うのはトーレスのことだろう、
大隊長に以前から
目にかけてもらっていたと聞いたことがある
僕が少し考えていると
その間に大隊長はまあ君になら話してもかまわないだろう
そう言い始めて何かを僕の前にある机に置いた
そうしてまた喋り出した、
『君に伝えたいことがあるのだが
君の口は堅いほうか?』
これまでの態度と変わって、少し緊張した大隊長の姿に
僕は思わずうなずいてしまった
ただ単純にうなずいてしまったのを見透かしたのだろう
穏やかな表情で、少しだけ笑みを浮かべてから
大隊長は話し始めた
他言は無用だと、重く
付け加えてから。
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【・・・大隊長、ウィリアムの視点・・・】
【・・・執務室・・・】
目の前に立っている若者に目を向ける
これから話すことを、受け止めるに足る人物として
不足はないだろうと信頼をして
・・・、【マザー】について他言したことは
いちども無いようだしな
長期任務から帰ってきて以降、内容が内容だけに
申し訳なくも思うが、この若者には監視を付けていた
それが誰なのかは、私も知らないが
この若者と親しい人物だと聞いているが
誰なのかまでは分からない
きっと、このシティのことだ
この若者の非常に親しい人物に命じたに違いない
・・・汚いと思うかもしれないが
だからこそ、私も信用できるというもの
どうかこの話を受け止めて欲しい
そう思い、一息に話すことを決めた
『まず、私が通常の兵士として今の地位にのぼり、
この大隊の指揮官であるということに
少しばかり修正を入れねばならない』
そう、私はただの人間ではない、
魔法士でもな。
『私は、【光使い】という魔法士の生き残りだ。
正確には、実験体だった人間だ』
実戦には出されたことの無い、な。
若者の表情は驚きに見開かれていた
だが、光使いともなれば当然かもしれない
幾多の艦を、船を沈めた魔法士
通常であれば英雄と言うべき戦果を残せる
魔法士そのものであるならば、な。
『君がマザーという言葉を知っているうえで、
誰にも漏らさなかったことから信頼し
今、ここでこうして話をしようと決断した』
驚いている要素をよそに、話を進めることにした
その方が今後、色々とやりやすくなるからな
『話を進めるぞ?、私は自身の身分を隠し、
戦後、このシティの隠れたコマとなる事で生き長らえた』
『通常であれば、魔法士であることを隠す必要も、
偽る必要も無いのだが、光使いというネームの大きさから、
結果的にだが、現在の立ち位置にいたる』
まあ、なにかと苦労したわけではないがね
むしろ、光使いである恩恵を現在も受けられている
この立ち位置は非常に便利なものだ
『そして、私がこの話を打ち明けたのは
君が私にとってある種の要注意人物となったからだ』
そう、苦労はしていないが
私にとっての大事なことに、君は近づきすぎたのだ
『今から言うことは絶対に他言無用だ
・・・いいな?』
このひと言を言うために呼んだと言っても良い
『トーレスという魔法士がいるだろう・・・
・・・あれは、私の娘だ・・・』
これが言いたかったのだ
『正確には、私の遺伝子を参考に生まれた
人工的な魔法士ではあるが』
『私としては本当の娘だと考えている
このことは当然、本人も知っていることだ、
だから、君にひと言いいたくてね』
親ならば、娘の恋路を応援したくなるというものだ
『娘を、トーレスのことをよろしく頼むよ・・・。
ウォルター君・・・・・・。』
もう、思い残すことは無い。
もしこのふたりがくっつかない場合や、
立ち塞がるものがあるならば
私が物理的にも撃ち抜いて、どかして見せよう。
それが、パパにできることだからな。
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・・・・・・、
・・・、
今日は誰に聞いてもらおうかな
誰にも話しちゃいけないから
部屋の中で写真立てに向かって、君に話してみる。
今日もね、とても長くて短い出来事があったんだ
本音で言えば、
世の中には知らなくても良いことや
知ったほうが良いことがあるんだと知りました
大隊長・・・、
本人からウィリアムで良いって言われたから、
ウィリアム大隊長って言うけど、
あの人が苦労していないなんて、誰も思わないと思う
そんな人がね、
今日、お願いをして来たんだ
娘のことを、
トーレスのことをよろしくお願いしますって。
そうお願いされたんだ。
でもね、
僕はどうすれば良いんだろう。
どうしても、
【天使だった君のことが忘れられないんだ】。
だから今も、こうして話してしまう。
幼馴染のフランカがいるのに
部下のトーレスが居るのに
写真の中の君に話してしまうんだ。
マザーコアとなってしまった君のことを、
ウィリアム大隊長は知っていた。
知っていただけなのに、安心してしまったんだ
君のことを覚えてくれている人がいるって
なんでかな、そう考えると
トーレスは君が大きくなった時の姿なのかなと
錯覚してしまう時がある
母性的で、優しい姿は
君が大きくなった姿なのかなと
・・・心が揺れ動く時があります。
トーレスは・・・、君に似ている。
どこがとは言わないけれど
君に似ている女の子です。
・・・・・・僕は、静かに
写真立ての中の彼女に、胸の内を明かして行った。
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よんでくれて、ありがとうです。