ゆっくりと、すこしづつやってみます。
~たとえばこんな空の下で~
サブタイトル、歩くような速さで
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僕は今、始めることから
歩くところから
ゆっくりと進めていけたらいいと思う
そうすることで、少しでも変われるなら
そうしたいと思った
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(今日は足を動かすところから始めることを意識する。)
(明日は手を動かすところを意識する)
(明後日は歩くところを意識する。
ゆっくりと、すこしづつ進めるように)
(そう意識するとなんだか出来そうな気がする。
・・・・・・、始めよう)
片手にさやから外れた騎士剣を持ってみる
騎士剣との同調を確認すると、
能力を使う
(【身体能力制御】発動)
(運動速度、知覚速度を20倍に定義)
(始めるんだ、ここから)
訓練の中で【身体能力制御】・・・・・・
騎士の基本的な能力を使いながら・・・・・・
体を動かしてみる
足を持ち上げるところから、前に進める
次は騎士剣を持っていない片手を、
胸の前に動かしてみて握ってみる
ゆっくり、ゆっくり、
その次は騎士剣を持った手と、
両方の手を動かして構えてみる
そこから体の姿勢を整えて、全身を動かして歩く
すると、体はただ単純に【20倍早くなったくらい】で動く
【知覚も20倍くらい早いくらい】でもある。
・・・頭が疲れる・・・、というよりも
I-ブレインの疲労を感じる
能力、魔法とは言われているけど
無限に使える訳じゃない
I-ブレインが疲れて、疲労が蓄積すれば使えなくなってしまう
・・・・・・歩く行為はまだ続く
・・・・・・・・・能力を使いながらまだ続く
そんな時だったかもしれない
こちらを見る視線に気付いたのは
あれは、そうだ幼馴染だ
幼馴染の視線が僕を見守ってくれていることに気付いた
見守ってくれているなら、少しだけ良い所を見せたい
何か出来ることってあるかな?
この後の予定を思い出しつつ、少し考えてみた
そうだ、
この訓練の最後の、模擬戦で良い所を見せよう
そう思いながら、
また、ゆっくりと動き続けた
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(I-ブレイン、戦闘起動)
(身体能力制御)
(運動速度、知覚速度を20倍に定義)
模擬戦、演習用のプロセスが開始される
お互いに騎士の魔法士で、
今回の相手は【カテゴリーB】に相当する
相手は騎士剣を上段に構えてこちらを既に睨み付けて来ていて
早く始めろと言わんばかりに合図を待っている
それに対して
敵の攻撃するであろう剣の軌道を予測して、
こちらは下段に騎士剣を構える
足を緊張させ過ぎない程度に柔らかくして
その分、
気持ちは十分に緊張させて
僕にできる準備を相手と同じように進めて合図を待った
(訓練、模擬戦闘、演習開始)
火蓋がおちるのと同じ時、
僕と相手の騎士は一斉に動き始めた
一歩、二歩、三歩と間合いを詰めて行く
お互いに剣を振りかぶり
うち合い、ぶつけ合い、つばぜり合う、
魔法士戦において経験がものをいう事も結構あるので
経験の差はあまり無いのかと考える
その考えの、僕の隙をすくい取るように
相手は体勢をあえて崩し
剣を盾のようにして、体術を繰り出そうとして来た。
足を突然の出来事、
体術に反応するために躊躇いがちに対応させ
僕は騎士剣を水平になるように持ちつつ
構えなおすように見せた上で、胸の前に持った時、
僕はそのまま騎士剣を水平に保ったままたたずんだ・・・・・・
今まさに、
僕に体術を当てに来ていた相手の・・・・・・
首筋の真横に押し当てていた
(訓練、模擬戦闘、演習終了)
勝てたのかな?
まだやる気のある相手の騎士を見て、
疑問符になったのは仕方がないと思う。
正直に言えば
体術で踏み込んでこられた時に、
勝てるという自信は無くしてた。
けど、
最後の一撃、最後の勝利判定は、
見守ってくれる人がいたから、
僕の騎士剣はとどいたんだと思う
それに、
狙いはひとつ。
訓練であればこそ、
首元ひとつを狙っていたから。
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訓練が終わって、汗を拭いて
待合室の一角、椅子のある所が待ち合わせの定番
多分、今日勝てたのは見守ってくれる人がいたからかな?
(何て声をかけようかな
どうしたら気持ちを伝えられるんだろう)
少しだけ思ったことに困りながら、
普通に声をかけることにした
(やっぱりありがとう。かな。)
ふと気付くと、
今まで見守ってくれていた幼馴染はとっくにこちらに気付いていて
僕の一言を待ってくれているようだった
「見守ってくれてありがとう。勝ったよ。」
笑いながら伝えて思った。
思えた事はひとつ、
僕が、とても幸せだと感じている毎日が、
これからも、
どうかこの夢のような毎日が続きますように。
今はそれだけ。
・・・・・・それだけ。
よんでくれて、ありがとうです。