~たとえばこんな空の下で~   作:手紙もっちり

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出会いが自分を変えてくれることって、
わたしはあると思います。



番外個体の天使

 

 ~たとえばこんな空の下で~

 

 サブタイトル、番外個体の天使

 

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 君が誰だってかまわないなんて、

 

 僕には言えない。

 

 君だから、君という女の子だから、

 

 僕は誓いを立てた。

 

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 これは、僕が【シティ】の外にある

 

 とある施設で、とある女の子の相手をするようにと、

 

 出向するように命じられた時のことだ。

 

 任務を受けた僕は、さっそくと部屋に入った。

 

 するとその部屋の中では

 

 すんすんと、

 

 暗がりの中で1人

 

 さみしく泣いている声がした

 

 声のする方をよく目をこらして見てみると

 

 そこには可愛い女の子がいた

 

 白いシャツに、スカートを合わせている服装で

 

 金糸のような髪の毛を肩まで伸ばしている

 

 可愛らしい女の子だ

 

 多分、同い年くらいだろう

 

 泣いていることが気になって

 

 どうして泣いているのと聞いてみる。

 

 しかし、

 

 彼女は口を大きく開けて泣くばかりで

 

 会話にならない

 

 言葉の伝え方がまずかったのかと思って

 

 違う伝え方をしてみたけれど

 

 それでもダメだった

 

 せめて傍に居ようと横に座って

 

 泣いている女の子を励まし続けてみた

 

 僕では励ませないのかもしれないと

 

 思いながらも、

 

 励まし続けた

 

 それが、僕と彼女の出会いだった

 

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 女の子を励まして行くうちに

 

 すこしづつだけど

 

 彼女は僕の言葉を聞いてくれるようになっていた

 

 何日も、何日も、

 

 何ヶ月もかけての事だった。

 

 そんな中で

 

 彼女が【天使】という魔法士だと分かった

 

 天使という、新しい魔法士なんだと

 

 けれども、【同調】という能力がさっぱり使えず

 

 自信を失っているのだと

 

 僕に話してくれた。

 

 話が始まると、他の話もすらすらと話せるもので

 

 これをいい機会だと、

 

 話をしようとアプローチをしてみた

 

 誘ってみたかいがあって

 

 やってみたいこと、

 

 してみたいと思っていること、

 

 たくさんの話をして行った

 

 そのうち、彼女は同調という能力について話してくれた

 

 【同調】という能力は同じ能力同士で、

 

 干渉しあってしまうということ、

 

 彼女は能力が使えない、半端な【天使】だから

 

 いまだに生き延びているんだということも。

 

 だから、

 

 そのことを話してくれたことに、

 

 勇気を出して話してくれたことに、

 

 ありがとうって伝えた。

 

 すると彼女は言った。

 

 聞いてくれてありがとうって。

 

 その時はお互いに笑顔で笑い合った

 

 それは、お互いに深くわかり合えたということだから

 

 その後はもっと話をした

 

 わかり合えた後の時間は幸せで

 

 彼女はよく笑うようになった

 

 僕もよく笑うようになった

 

 僕にとっても幸せな時間だったから

 

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 ある日のことだった

 

 【マザー】というものについて

 

 僕は突然に知ることになった

 

 それはとても、とても急な話だったし、

 

 頭の中は混乱した。

 

 けれども、

 

 彼女の残した遺言状が混乱することを

 

 許してはくれなかった。

 

 今まで話をしていた彼女は、

 

 【マザーコア】というものであり

 

 その為に生きてきたこと

 

 マザーというシステムがシティを支えていること

 

 僕と出合ってから、

 

 マザーコアとなる決心がついたということ

 

 最後に、

 

 僕のことが好きだったという

 

 たったひと言が、

 

 書かれていた。

 

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 今までの僕は、

 

 幼馴染と、自分が幸せならそれでよかった。

 

 けど、それだけじゃだめだと思った

 

 守りたい、このシティを、

 

 僕の出来る限りの、ある限りのちからで、

 

 必ず守る。と。

 

 マザーコアとなった天使に、誓いを立てた。

 





よんでくれて、ありがとうです。
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