現在、俺達は今『ブルーキャッツ』の地下にてLBXバトルを仕掛けられ、ジオラマ前に相手と向き合っている。観客の呼んでいる名前によると相手の名前は『首狩りガトー』という奴らしい。まぁ、名前からして負けたLBXの首をもぎ取るとか絶対に相手の首を刈り取るまで戦いをやめないとかそんな由来でついた二つ名だろう。
さて、もうすぐバトルが開始ということで相手もLBXを取り出している。ガトーが手にしたのはおそらく『ブルド改』。もともとパンツァーフレーム(足がキャタピラ)の機体である『ブルド』を改造してスピードを強化したもの。足がキャタピラではなくタイヤになっている。でも、タンクである以上細かい動きはできまい。後だし戦法でなんとかなるだろう。
さて、俺も出るかな。ルキちゃんは、すぐさま俺を取り出してジオラマに投下する準備を整える。
「『ブルド改』!見参!」
「・・・『ハルバード』。」
さて、ひと暴れしますかね。この地下にも俺達の名を刻み込んでやる。
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おう!皆!覚えてるか!?私だ!ドレイクだ!最近、相棒ばかり活躍していて私のことなんて忘れたなんて思っちゃいないか?だが残念、この通りピンピンしているぜ!
クレイの姉貴がと久しぶりにLBXバトルができるって言っていたもんだからどんな所かと思って来てみたけど、意外にも楽しそうじゃねえか!何て言ったっけな・・・『アングラビシダス』だったか?
今は、相棒の『ハルバード』とルキ嬢ちゃんがガトーとかいうチンピラと戦っている。連れていかれたときは私も姉貴も肝冷やしたが、あんな奴は正直相棒の敵ではない。こっそりガトーのステータスを郷田とやらに見せてもらったが、はっきり言って数値が天と地の差だった。
ガトーは、相棒がやってくれるとして俺達はどうしようか。折角来たんだし、どうせならここらの連中と戦ってみたい気はする。あ、あの紫色の髪をした兄ちゃんなんてどうだろう。なんか、カードみたいなの取り出して、一人でニヤけてるけど何やってるんだ?
「ん?どうしたんだ?ドレイク。あいつがどうかしたのか?」
「いや姉貴よぉ、こんなコロシアムに来たからにゃ一人くらいぶちのめして帰りたいじゃないか。だからあの強そうな兄ちゃんがいいんじゃないかと思ってだな。」
「ふむ、なるほど。確かに最近はルキが少々目立っているようだからな。我々も名を広めなければな。妹に抜かされているようでは姉の名が廃る。」
姉貴は、やる気になったようでその中学生くらいの兄ちゃんに話し掛けた。
「おい、お前。この私と勝負しないか?見たところお前、退屈しているだろう。」
「ん?へぇ、これはこれは噂の『魔勇者』様じゃないか。探す手間が省けたな。」
「なんだ?私のことを知っているのか?」
「知ってるも何も・・・あんたら姉弟はここミソラタウンのトップに近い存在なんだぜ?お前らを狩って成り上がるのは最近のLBXプレイヤーの目標になってるのさ。そして、俺もその一人。」
「ほう、元から我々とやるつもりでここに居たのか。ならば話は早い。早速、ジオラマに向かおう。私が直接相手になってやろう。」
「フン、ムカつく女だぜ。まぁいい。行こうぜ、その偉そうな口も叩けないように徹底的に叩き潰してやる。」
そうして俺達はルキ嬢ちゃんや相棒のいるジオラマに向かうことになった。
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「さぁ、始めようじゃないか。」
早速、バトルが始まろうとしている。この兄ちゃんはどうやら地下で有名な奴らしく『箱の中の魔術師』なんて呼ばれていた。名前は『仙道 ダイキ』しかし、私にはどうにもわからない。なんでコイツらはそんなにあだ名をつけて討ち取ろうと躍起になるんだろうか?私の生きていた時は、勝負に名も糞もなかったんだがな。
「『ジョーカー』!」
「『ドレイク』ッ!」
私達はジオラマに降り立った。辺りの風景は『野原』だ。障害物が少なく、タイマンには向いてるって相棒が言ってたな。私が今回『聖壁の連装クロスボウ』を二丁担いできた。子供の頃に剣道を習っていた私には『綻び刀』もいいのだが、やっぱり軍人をやっている身としては、現代兵器に似たこの武器の方がしっくりくる。何より二丁同時発射すると6連射ボルトを発射できるのが素晴らしい。流石、相棒。いい武器を用意してくれるじゃねえか。と仙道はタロットカードを取り出してなにやら、苦い顔を浮かべる。
「『悪魔』の正位置か・・・。フン。」
タロットカードをしまうと早速、ジョーカーが巨大な鎌を取り出してこちらに急接近してくる。やはりアレンと同様、スピードタイプか。コイツはちと面倒だな。障害物があろうが無かろうが、普通に発射しても命中する要素がない。しかし、対策を全くしてこなかった訳ではないのでね。私は『闇のボルト』と『爆裂ボルト』に装填し直し、リロードする。
「フン、甘い!」
ジョーカーはリロードの隙を狙い、刃を膝の間接に突き立てた。なるほど、若造のくせして中々腕は立つようだな。だが、こっちは・・・なんて言ったっけそうだそうだ『熔鉄デーモンの足甲』でできているのだ。この装甲は鉄に近い強度を誇る。
「どうした?この程度か?かすり傷一つ入っていないぞ!」
クレイの姉貴が仙道に対して煽る言動をとる。でも、相手は所詮中学生。今は冷静でもすぐにこちらの挑発に乗るはずさ。
「それはどうかな?『魔勇者』さんよ。」
ジョーカーは今度は私の周りを旋回し始めた。何か仕掛けてくるな。5回ほど旋回した次の瞬間、なんとジョーカーが増えた。しかも、3体に。
「分身!?」
「これが俺の『箱の中の真面目』その真骨頂だ!はなっからまともにやり合って勝てるとも思っていないのでね。」
ジョーカー、いやジョーカー達は私を取り囲むように包囲している。しかし、私は違和感に気が付いた。私の感じる限りでは熱反応が3つ共に存在している。何故だ?今、目の前にいるジョーカー達は分身じゃないのか?だとしたらハッタリ噛ましていることになるな。
『クレイの姉貴、ちょっと気になることがある。試していいか?』
『あ、ああ、構わないが・・・どうした?』
『私の予想が正しければ・・・』
よっと。私はジョーカーの動きを予測し、走った先の足元に爆裂ボルトを発射させる。すると、ジョーカーは飛び上がって避けた。再び発射するとそれも避ける。3発目も4発目も。
「どうした?悪足掻きはよせ。どうせお前には見極められまい。」
余裕綽々の仙道は無視。だが、今私の前に見えている3体のジョーカーは全て実態か。フン、なんだそういうことか。脅かされたぜ、叩きのめしてやる。ついでにズル小僧に占いなど無意味だということも教えてやる。
「フィナーレだ。あばよ、『魔勇者』。」
仙道はにやけると同時に三体一斉に襲い掛かってきた。この状況を切り抜けるにはこの技がぴったりだな。
『姉貴、頼む!』
「そうくると思っていたぞ!必殺ファンクション!」
Attack function 『神の怒り』
すると、体の周りに白いエネルギー状の霧が収縮している。それと同時に頭の中に何らかの怒りがこみ上げ始めた。ウッ、今にも頭がはち切れそうだ・・・!私は地面に膝をつき手を握り締め、手のひらに力を込める。ジオラマ全体が揺れている。初めて使ったが、神の怒りとやらはこんなにも強大なのか!今度から、私も少しは神とやらにも感謝せねばな。
約1.5秒ほどで怒りが蓄積された。私は両手を掲げ、体に貯まったエネルギー、いや憤怒を解き放つ。一瞬の白い波動が放たれた。波動がジョーカー達を襲う。すると、僅か1秒に満たない間に3体のジョーカーは跡形もなく消し去られた。
それだけではない。平原のジオラマにも風穴のようなクレーターのような黒く大きな穴ができている。ほう、これが必殺ファンクションか・・・!素晴らしい。これなら相棒とも肩を並べられるかもしれんな。しかし、相当体力を消耗する。改善が必要になる。
「バ・・バカな!?ジョーカーが一撃で吹き飛んだだと!?」
「フハハハハッ! 跡形もなく消え去ったようだな。・・・フフフ、圧倒的じゃないかドレイク。流石の力だ。」
「チッ!いいか?今回はたまたま負けたが、次はそうはいかないぞ!」
仙道はキレ気味でセリフを吐き捨て、ジオラマから去っていった。いいぜ?リベンジならいつでも受けて立つつもりだ。まだまだアイツも若い。しかし、あいつならまだ強くなって帰ってくるのだろう。40年近く生きてきた感がそういっていた。
すると、隣のジオラマ付近から歓声が上がった。どうやら、相棒もガトーとやらに勝ったようだな、流石だ。ルキ嬢ちゃんが相棒を回収し、此方に向かってくる。さて、私達も行こうか。
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さて、終わった終わった。今回戦ったガトーとか言う奴、はっきり言うと弱かった。いや、厳密に言うと弱くはない。むしろ、他の奴らよりも充分強かった。しかし、いかせん奴は火力に頼りすぎていた。ダクソ流に言うと特大武器ブンブンマンと言ったところだな。
バズーカ砲を持っていたが、ただぶっぱなしてくるだけだし、近づいてアックスを取り出したと思ったらばか正直に斬りかかってくるだけ。なので背後に回り、バックスタブをお見舞いしてやった。案の定、一撃でした。もうちょい体力ふろうぜ・・・。
ガトー、めちゃくちゃ悔しがっていたな。しかし、ルキちゃんと俺が強者であることは伝わったらしく「いつかぶっ潰してその変なLBXの首をもぎ取ってやるからな!?覚えておけよ!」と吐き捨てて去っていった。アイツ・・・強くなるのかな。もし今度会ったら、稽古つけてやろ。いつか現れるバン君がもうちょっと苦戦する顔がみたい(ゲス顔)。
といつの間にか参加していたクレイさんがドレイク君を持ってこちらにやって来た。どうやらあっちも勝ったようだ。え?なんで分かるのかって?だってクレイさんがいかにも勝ち誇ったような顔してやって来るんですもん。久しぶりに見たわ、あんなに嬉しそうな表情してるクレイさん。
「・・・随分、機嫌がいいですね、クレイ姉さん。」
「当たり前だろ!ルキ!何せ久しぶりにお前やアレン以外を相手してかったからな!気分いいに決まっているだろ!」
「は、はぁ・・・そうですか。それは何よりです。」
ちょっぴり、申し訳なさそうな態度を取るルキちゃん。実は彼女の言った通り、家では何度も対戦をしている。しかし、7割近い確率でルキちゃんが勝っているのである。しかも、大体勝因はバックスタブによる一撃であった。
DARK SOULSでは指輪などで対策を練ることはできるが、LBXともなるとコアを防御する手段がほぼない。盾を持てば格段に有利だと思うのだが彼女は「盾を持つことは強さを捨てるのと一緒だ!」と言い張るので中々、盾を持とうとはしなかった。
食わず嫌いか偏見なのでは・・・?と思う訳だが気持ちは分かる。なんか、デカめの盾を持つと大盾でもない限り、小物感が凄い。プライドが高いクレイさんに取っては盾を持つことは恥と感じているのだろう。というような理由があり、ここのところ連敗続きだったクレイさんは少しストレスがたまっていたようだったのだ。
そう考えるとなんだか申し訳ない気持ちになる。しかし、彼女が「稽古に遠慮はいらん!全力で掛かってきてくれ!ルキ!ハルバ君!」と言ったので文字通り、こちらは一切手加減はしなかった。イライラしている姿は我々には見せなかったが、ずっと耐えていたと考えると胸が痛い。後、半分サンドバッグ状態になっていたドレイク君、ごめんね。今度、リペアキット奢ってあげなきゃ。
「なんだ?私達のことを気に掛けてくれていたのか?心配することはない、私が言い出しっぺなのだからな。しかし、今度こそはお前達を倒してみせるぞルキ!」
「・・・い、いえそういうつもりでは・・・分かりました。望むところです、いつでも受けて立ちます。」
「よくぞ言った!流石、私の妹だ!その調子でこれからも頼むぞ。」
クレイさんは元気よくワシャワシャとルキちゃんの頭を誇らしげになでる。ルキちゃんは少し照れているようで目線を一生懸命ずらそうとしていた。やっぱ可愛いよ、この姉妹。素直というかなんというか。
しかし、本当に中の良い姉妹だなつくづく感じさられる。聞いたところによると、彼女達は今まで姉妹喧嘩をしたことは1度もないんだとか。アレンくんとクレイさんが喧嘩をすることは時々あるみたいだが、大体ルキちゃんが中に入って事情を聞くとそれだけで場が自然と和んでしまうらしい。
やっぱり、ルキちゃんは女神か天使の化身なんじゃね?というかクレイさんとアレンくんが喧嘩をするところ想像つかないんだけど。何が原因でなんだろうか。遊びのやり取りとか?辞めた、詮索するだけ無駄だろう。
しばらく姉妹のやり取りを見守っていると檜山さんと郷田がやって来た。
「おう!お前ら!あいつらに勝ったのか!やるじゃねえか!」
「どうやら、地下の洗練は終わったようだな。どっちが洗練していたのか分からなかったがな。フッ、これならここの王者になるのも苦にならなそうだ。」
いや、何故その流れになるん?あっ!そうだ!まだ聞いてないじゃないか。ここの王者になる理由。
「・・・檜山さん。ところでなぜ私達をここの会場に連れてきたのかそろそろ理由を教えて貰えないでしょうか。」
「・・・ああ、いいぜ。だがお前達が王になるまでそれは教えられない。知りたいなら、戦って俺に挑めるくらい成長したときに聞くといい。」
そう言うと彼は背中を向け、元のブルーキャッツの地上へ戻っていく。・・・そっか。思い出してきた。俺達はもう・・・あの戦いに巻き込まれ始めているのかもしれない。そして、彼は檜山さんは強い。間違いない、とてつもなく強いプレーヤーだ。それだけは覚えてる。
しかし俺は知っているとはいえ、ここまで隠し通されるとはな。いいだろう、なってやろうじゃねえか。このアングラビシダスの王者とやらに。何より、ここの王者になればあの『山野 バン』達と戦えるって事だろう!?彼は自分の父親の為にここの大会に参加するはずだ。俺は、この世界に来てそれだけが目標だった。LBXとなった今では、原作の主人公に勝ちたいと思うのは必然的だ。そう思うとワクワクしてきたな。
『・・・なにやら面白そうな展開になってきたじゃねえか、相棒。』
ドレイク君も興奮してきたようだ。クレイさんのポーチから顔を覗かせているが見えるが、かなり嬉しそうな表情をしている。LBXに表情も糞もないけどな。
「そうとなったらルキ!アレンも連れてくるぞ!そして、私も強くなるつもりだ!お前達よりもずっとずっと!だから稽古に付き合えよ!ルキ!」
「・・・はぁ、気があまり乗らないですが仕方ありませんね。私達が王者になって必ず理由を聞き出しましょう、檜山さんから。」
「そうだな!では、私は早速アレンを呼んでくるぞ!行くぞ!私に続け、お前達!」
「はぁ!?なんで俺達が!?」
クレイさんは郷田三人朱達を引っ張って物凄い勢いで自宅に向かった。あの様子だと理由を聞くことなんてすっかり忘れてるんだろうなぁ・・・。しかし、やっぱり彼女はボスの風格があるんだな・・・とつくづく思わされた。
「ハルバさん、本当によろしいかったのでしょうか・・・。このような形で了承を得てしまいましたが・・・。」
「大丈夫でしょ、俺達なら。なんかあったとしても俺とドレイク君が命を掛けてでも君達を守るからさ。」
「・・・時々、LBXとは思えないほど臭い台詞をいいますよね。ハルバさんって。」
「グッ・・・、うるさい。」
「フフ、冗談ですよ。そんなに気にしないで下さい。既に貴方達二機には、充分楽しませて貰ってますので。」
そして、彼女は僅かに微笑んだ。さて、やってやりますか、この戦い。すまないが今の俺達は誰にも負ける気がしない。たとえ、『山野 バン』や秒殺の皇帝『海道 ジン』が立ち塞がってきたとしても。
はい、どうもはるばーどです。今回は原作キャラクターをボコボコにしましたが、次回はおそらく原作キャラクターにボコボコにされる回だと思います。なので、原作キャラクターがボコボコにされるのを見て不愉快に思った方々、安心してください。次回、姉弟全員で掛かっても勝てない相手に出くわすので(泣)。