Lets ソウル戦機!   作:はるばーど

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お久しぶりです。モチベーションが復活したので再開します。ダクソ3がおもろいのがいけない(言い訳)

呪術面白い


本編いきます。


第13話 対決!伝説のLBXプレイヤー

「よし、お前ら。覚悟はいいか?」

 

 

「「ゴクリ」」

 

 

檜山さんが呼びかけ、俺たちは同時に息を飲む。いよいよ今日は檜山さんと一騎打ちの日。場所は俺達が出会ったあの橋の下。特訓を重ねたとはめちゃくちゃ緊張する…………。

 

 

なんたって伝説のLBXプレイヤーなんだぜ?強くないわけがない。ああー、ヤダヤダ。まぁ、こんなことを心の中でずっと思ってたってしょうがないのだけれども。

 

 

「今日は俺に特訓の成果を見せる日だ。アングラビシダスでは、負けたら即座に相手の期待は破壊される。だが、俺にとってお前らが負けると困る。だからお前らのチームワークを見せてみろ」

 

 

というと店の奥から、勢い良く郷田が出てきた。勢い良すぎて店の扉粉砕とかすんなよ…………?って待て待て待て。は?もしかして怠慢じゃないの?俺、バリバリそのつもりで特訓してきちゃったのだけれど。なんてこった、これは更に予想外だ。

 

 

「待ってください、檜山さん!代表を決めて貴方と一対一でバトルするという話ではなかったのですか!?」

 

 

ルキちゃんも流石に話が違うと予想した様で、彼に対して抗議する。よしよしいいぞ、もっと言ったれルキちゃん。こんな話許されるか。俺は複数戦は苦手なんだ。

 

 

「なんだお前ら。まさかにルキに伝えてなかったのか?」

 

 

とクレイの方を向いて言う郷田。クレイは恥ずかしそうに頬を赤くし、額に汗を流している。おい、ちょっと待て。まさか

 

 

「…………すまん、ルキ。言うのを忘れていた。今日は私とお前の二人でチーム戦ということになっていたんだ」

 

 

マジかよ。……………仕方ないか。どのみちそんな予感もしたし、想定して凄い武器(・・・・)も持ってきたから大丈夫でしょう…………。本当に大丈夫かな?

 

 

「姉さんのことですから、そんなことじゃないかとは思ってましたよ……………」

 

 

ルキアちゃんも同じように呆れている。流石、姉弟。パターンは心得ている。でもなぁ、この流れだと郷田と組んで相手するんだろ?郷田だけでも、結構面倒くさかったから勝てるか怪しいな………。

 

 

「しかしだなルキア!私達が組むとなれば敵なし!ではないか?」

 

 

ルキアちゃんと肩を組んで、クレイさんは俺達を鼓舞する。…………そうだな。俺達が組めば敵なしだ。何が伝説のLBXプレイヤーだ、やってやろうじゃねぇの。

 

 

心なしかルキアちゃんも満更じゃなさそうに微笑んでいる。口元だけだったけど、俺には彼女がとても嬉しそうに見えるよ。この姉弟と出会えてマジで良かったな。見てるだけでこっちまで嬉しくなってくる。

 

 

「気合いは十分そうだな。じゃあ始めるぞ。」

 

 

檜山さんはそういうとDキューブを展開し、バトルフィールドを用意した。郷田もヤル気満々だ。もうハカイオーを準備し終えている。ていうか郷田は一体何処に機体をしまっているんだ。懐か?懐なのか?

 

 

「行くぞルキア!私に続け!【ドレイク】!」

 

 

「…………あの、仮にも私が代表ですからね?」

 

 

「行けーッ!姉上達!」

 

 

早速、俺たちは同時にフィールドに投下された。戦場は【地中海遺跡】。火山の近くに聳え立つ遺跡が舞台。比較的足場が悪くて、下手したら溶岩にドボン。そんな超危険なステージ。うっかり足を滑らしでもしたら、どんな機体であろうとも問答無用で即死。ヒェッ

 

 

俺は変なとこで足場に躓いたりするから、これだけは注意しなければならない。何で折角、機敏になったのに対してこういううっかりな部分は消えてないんですかね。

 

 

「【ハカイオー】ッ!!」

 

 

「【Gレックス】!」

 

 

相手のLBXも投下されたことだし、さて行きますか。まずは相手の確認から。郷田は相変わらず【ハカイオー】。この鉄塊の防御力を持ってしても崩されそうになる凄まじいパワーを持っている機体だ。コイツは確実に放置しちゃいけない。

 

 

でも俺が一番危険視しているのはやはり目の前のコイツ。見た目は完全に【バーンナックル】を持った【サラマンダー】。けど所々違いがあり、何より威圧感が違う。モデルの機体にはなかった紅の色は正に本人の闘志を表しているみたいだ。

 

 

ナックルということでリーチは短いが、連続攻撃のラッシュは総合の威力が高い。一気にたたみ掛けられては、自慢の防御力も紙切れ同然となってしまう。近付けさせない立ち回りが要求されるだろうな。

 

 

だが今回も武器を変えてきた。その名も【煙の特大剣】。

 

 

馬鹿げた重さとデカさが売りの処刑用弾頭剣だ。振りは遅いが、絶対的な威力を誇る。しかも、この世界だとこの武器は【ハンマー】の部類に入るらしい。確かに刃の部分が潰れて打撃になっているので仕方ないとは思うが、俺は納得できない。

 

 

どうみても【破岩刃】をもへし折りそうな見た目してるから、ハンマーっぽいけどさ。それでもね?

 

 

しかし、振りが遅いという弱点はデカイ武器を使っている以上どうしても限界が出てしまう。そこで生半可な俺はカバーする方法を思い付いた。というよりルキアちゃんの案だけど、彼女が言うにはこちらも格闘術で対応すればいいとのこと。

 

 

煙特のおかげで素手の攻撃力(筋力)が大分伸びたため、接近戦もこれで問題なし。後は実戦でテクニックが生かせるかどうかだ。

 

 

「行くぜ!クレイ!」

 

 

「フハハハハ!貴様の実力で私に勝てると思うのか!」

 

 

郷田がドレイクくんに向かって突撃していった。やっと戦えることになって躍起になっているのだろう。そして、相変わらずキャラが崩壊するクレイさん。もう慣れた。

 

 

しかし武士道を備えているドレイクに加え、冷静に状況判断し指示を下すクレイさん。郷田はたとえ瞬殺はされなくとも苦戦は必至となるな。

 

 

破岩刃の攻撃をいとも簡単に刀の刃で受け流し、臨戦状態に持ち込んだ。流石、ドレイクくん。ハカイオーをこちらにむかわせない立ち回りを意識している。

 

 

そして、俺達大将同士はまだ睨み合っている。まだ、まだ耐えるんだ。こういうときはしびれを切らした奴こそ瞬殺される。我慢比べと行こうじゃあないか。

 

 

「………ふむ」

 

 

なんと先に動いたのはまさかのGレックス。郷田の援護に向かおうとしている。彼とクレイさんは相性が悪いと見抜いたのか!

 

 

『ルキアちゃん!Gレックスをクレイさんの元に近付けさせちゃ駄目だ!連携でもされると動きづらくなる!』

 

 

『……………了解です!』

 

 

ズドンと進行方向に煙特を叩きつけ、救出を妨害する。分厚い刀身がGレックスの進路を阻んで、彼は再びこちらに向き合った。

 

 

「何処に行くつもりですか?貴方は私とデートの予定では?」

 

 

「やはり、そう上手くはいかんか。ふっ、面白い」

 

 

真っ直ぐ此方に向かって突っ込んできた。あぁ、ヤバいヤバいどうしよ。今まで戦ったことがないからどんな動きをしてくるのか分かんないぃ

 

 

待てよ、透かして相手の胸ぐらを掴むというのはどうだろうか?かなり危険だけどやるしかない。瞬殺されては大将の名が廃る。

 

 

えーい!どうにかなっちゃえー!

 

 

俺は思わず目を詰むって、動きを読んだ方に腕を伸ばした。すると手のひらに何か固い感触が伝わった。

 

 

ん?あれ?掴めた?マジで掴めたの!?本当に!?

 

 

『ハルバさん、凄いです!』

 

 

よぉーし、やってやるぜ。俺は状況を判断し、Gレックスをその場に叩きつけた。反動で相手の機体が宙を舞う。

 

 

攻撃の手を緩めないように、跳びすぎないように上手く調整しながらジャンプし、左足でキック、そして右足で追撃を叩き込む。

 

 

防御力が功を奏したのか、通常よりもダメージの通りが良い。固いからキックの威力が上がってるってだけど、まさかの蹴り二発で胴体に傷をつけられるとは思わなんだな。

 

 

そして、急降下で着地して更にジャンプ。Gレックスに渾身のげんこつをお見舞いする。相手は吹き飛び、頭部に傷が入った。

 

 

うわ、思ってたより強烈だ。これ下手したらそこらの武器で殴るより強いんじゃねぇの?

 

 

『ハルバさん、まだです。とどめを刺して下さい!』

 

 

あっといけない。そうだった。まだ試合続行中だったんだ。俺は背負っていた煙の特大剣を取り出し、Gレックスに向かって思い切り振り下ろそうとした。

 

 

「あっ!?待て、貴様!何処へ行く!?」

 

 

「うぉぉぉぉぉッ!!」

 

 

クレイさんが戸惑いの声を上げた。凄く嫌な予感がする。目線を瞬時に反らし、隣の様子を伺うと

ハカイオーがいない。何処に行ったし。

 

 

 

 

ガン!

 

 

 

 

煙特が何かに弾かれる音がした。おいおい、もしかして…………?

目線を元に戻すとハカイオーが煙特の間に入って一撃を受け止めていた。

 

 

「何…………!?」

 

 

すると、俺は脇腹部分を何かで殴られた。ラップ鎧の数少ない装甲が薄い部位をバーンナックルで貫かれていた。

痛ってぇ…………。もろにいかれてしまった。このままだと意識を失う。せめて一矢報いてやるわぁ…………!

 

 

「ぐぉッ!!?なんてパワーだ………!?」

 

 

ハルバードの底力に郷田も驚いている。そして、俺は勢いに任せ煙特でハカイオーを叩き潰した。

 

 

ていうか一つ言いたいのは

 

 

 

こ ん な 大 事 な と き に 煙 特 と か 慣 れ な い 武 器 使 う ん じ ゃ な か っ た よ

 

 

 

俺はハカイオーと共にブレイクオーバーし、それと同時に意識を失った。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

何…………何だここ。夢の中の世界か?ぼんやりと背景が見える。家の玄関前だ。神谷家の住宅。灰色の髪の少女が誰かに引き取られている様子だ。

 

 

引き取った親の元には金髪の少女が堂々とした態度で、だが優しく手をさしのべている。灰色の髪の少女はそっとその手を取る。

 

 

誰だろうか。どうにも見覚えがあるような………?あ、そうか誰かと思ったら。あぁ、そうかそうか。もしかして彼女達は

 

 

 

血の繋がった姉弟じゃないのか。

 

 

 

 


 

 

 

 

起きて………!起きて下さい、ハルバさん………!

 

 

「お、おうふ………」

 

 

「あぁ、良かった!目を覚ましたのですね………!」

 

 

「ん、あぁ…………おはよう、ルキアちゃん。…………ここは?」

 

 

見覚えがある景色から目覚めた。見覚えがある天井。ここはルキアちゃんの部屋だ。どうやら負けてここまで意識不明だったみたい。あの夢はなんだったんだろ。ルキアちゃんとクレイさんの出会いを指しているようだったけど…………

 

 

でも確証がないし、必ずしも彼女達の話とも言いきれないな。今は言うのは止めておこう。

 

 

「あ、そうだ。勝負は………」

 

 

「……………負けました。けどテストには合格だと」

 

 

「そうか…………俺もまだまだだな…………ってちょっと待て、今テストには受かったって言ったか!?え!?なんでよ!?」

 

 

「『お前達はまだまだ未熟だが、信念はしかと見た』とだけ。認めてくださったようです」

 

 

「てことはつまり………」

 

 

「えぇ、ハルバさん!私達、ついに地下大会の頂点に立ったんですよ!」

 

 

よっしゃぁ!やってやったぜ!ここまで必死こいて頑張った甲斐があった。これで少なくとも何も栄誉を残せないで死ぬことはなさそうだ。

 

 

「あ、そうだ。クレイさんとドレイクくんは?」

 

 

「お、ハルバくん!目覚めたのだな!」

 

 

噂をすればなんとやらってやつだ。クレイさんが満面の笑みを浮かべて部屋に入ってきた。ずいぶんと嬉しそうだなおい。勝てたことに浮かれているのは俺達二人だけじゃないらしい。

 

 

「君のお陰だぞ、ハルバくん!お前のおかげで我々姉弟は名誉の一歩を踏み出せたのだ!………ま、まぁあの後私は無様に負けてしまったがな………!兎に角、君たちLBXのおかげだ!何故、私はLBXを禁止していたのだろうか。思えば馬鹿な判断だったよ」

 

 

お、おいおい。興奮しすぎて早口になってるぞ。落ち着け落ち着け。まぁ、確かに彼女の気持ちも分かる。まさかここまで有名になれるとは思いもしなかった。

 

 

いつしか誕生する山野 バンに会える日も近いかもしれない。時間軸が拗れるかもという考えもちらつくけど、そんなことを気にしても日が暮れるだけだな。いずれにしても、これで主人公に会える確率はグンと上がったわけだ。

 

 

「それでだな、私はお前達とだな!」

 

 

「姉さん!落ち着いて下さい!」

 

 

「フフ、ハハハッ!」

 

 

「ハルバさん?」

 

 

「いや、ごめん。君たちを見てるとつい可笑しくて」

 

 

「フフフ、そうですね。元はといえば姉さんが面白いことをペラペラ言うからですよ」

 

 

「何!?ルキア!ペラペラとはなんだ!ペラペラとは!」

 

 

 

こうして俺達はアングラビシダスの王者一歩手前まで駆け上がった。どうなるかなんて分かんないけど、この人たちとなら頑張って生きていけそうな気がする。

 

 

「あ、そういえば今何時?」

 

 

「午後の7時だが…………ん!不味い!夕飯の準備をすっかり忘れていた!」

 

 

「…………私も忘れてました。よく考えてみればお腹が空きましたね……」

 

 

「もう面倒くさいから、デリバリーでいいんじゃね?」

 

 

「…………そうだな、今日はお祝いがてら何か頼むとするか。ルキア、何がいい?」

 

 

「…………そうですね…………私は……」

 

 

 

こんな感じで頑張っていきます。

 

 





次回は久しぶりにほのぼの回です。
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