だが、安心してくれ。初代DARK SOULSにはエグい武器や魔法が沢山あるから。緩やかな平和の歩みとか、初代神の怒りとか、結晶エンチャされた石の大剣などを見れば、きっと可愛く見えてくるから。
それはおいといて本編。
あの竜のLBXとの戦いから数日が経過した。アレンくんも幸い大怪我にならず、すぐ退院となって帰ってきた。その間、何があったかというとやはり近所の家に火事か何かだと思われたらしく、救援要請が警察にでていた模様で家に警官達がやってきた。
俺はてっきりLBXである自分を警官達に引き渡されると思っていた。しかし、神谷姉弟が全員で庇ってくれていたおかげで、俺は警官に引き渡されずにすんだ。
理由を聞くところによると、「お前は、命の恩人だからな。そんな、恩人を売るような真似はしない。」ということらしい。なんという、立派な人間性をお持ちの姉弟だこと。
あ、ちなみにその一言を言ってくれたのは、クレイさんである。カッコよすぎ。惚れそう。
しかし、犯人である竜のLBXも引き渡さなかったのは解せん。さっさと警察に引き渡せば、この後の取り調べが長引かなくすんだものを。なぜなのだろうか。
もしかして、弟の為なのかもしれない。奴を警察につきだせば、この事件をきっかけに本当にLBXという玩具は、取り扱い禁止ということに法律でなりかねないとでも思ったのだろうか。
だとしたらますます、神谷 クレイというこの女性は有能ということになる。やっぱり、この人元FBI捜査官かなんかだったんじゃないのか?と思うぐらい、優秀すぎる。
そりゃ、妹達も信頼してついてくる訳だ。だってこの人がいれば何しなくても生けていけそうだもん。料理もできて、家事もしっかりこなし、姉弟の面倒までみてくれる。完璧としかいいようがない。なんとなく、前世では兄弟が一人もいなかった俺としては羨ましくなった。
とにかく、この事件を警察はガス管の爆発事故として処理した。ガス管の爆発で窓のガラス割れるのか・・・?といった多くの疑問が残るが、気にしないでおこう。きっと察してくれたのだろう。そう思っとこう。
さて、現在に戻ろう。今私は何処にいるでしょうか?答えは簡単。リビングの机の上だ。
しかも、家族会議の真っ只中に正座されられている。嘘だろ・・・。リビングには机を取り囲む形でで3つの椅子が配置されていている。そして、それぞれルキア、アレンの順番で座っており、真ん中に代表でクレイさんが腕を組んで座っている形となっている。
現在は、午後6時。部屋は、机上の照明一つなので薄暗く重苦しい雰囲気をかもし出している。そして、ルキアちゃんとアレンくんは怯えた表情をしながら下を向き、黙り続けている。沈黙が続く中、先に口を開いたのは当然、暗い表情を浮かべていたクレイさんだった。
「さぁ、お前達。何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
重量のある声が響きわたる。俺のことを隠していたのに対して、激怒しているのか?当たり前か。ずっと今まで安全のために禁止していたもんな。
でも、この状況の中でど真ん中に正座されてるのマジでキツい・・・。だってこの姉ちゃんカッコいいけど、怖いんだもん・・・。地獄の審判にかけられてるみたいなんだもん・・・。するとその時、
「ごめんなさい!姉上!!オレが悪いんです!」
とアレンくんが真っ先に謝った。お、おい・・・。大丈夫かよ?理由も思いつかずに特攻しちゃった感じするよ!?
「ほう、なぜそう思ったんだ?理由を私は聞きたいな。」
「え、えと・・・。それは、オレがLBXを欲しがったからで・・・」
その後、5秒くらい間が空き、
「それで・・・ルキア姉さんが・・・その・・・。」
とだけ言いアレンは、黙ってしまった。ヤバい。アレンくん、あまりの威圧感に負けて口ごもっちゃってるよ!?どうすんのこれ!?三人とも誰も悪くないし、俺何も言えないんだけど!?
「ルキア、お前なのか?LBXを持ち込んだのは?」
「・・・は、はい。アレンがLBXで遊べなくなって落ち込んでいる姿を見ていられなくなったんです。それで・・・。」
「それで?だから私に秘密でLBXを買いにいったのか?」
「ち、違います!買いに出かけたのは確かですが・・・。でも、ハルバさんが道に乱雑に捨てられていて・・・!LBXが手に入ると思うと耐えられなかったんです・・・!だから・・・無視できなくて・・・!」
ルキアちゃんが半泣きになりそうな顔を浮かべて、必死に俺とアレンくんを庇ってくれようとしている。この状況で何言えないのがマジでつらい。
「で?実際そうだったのか?LBXくん?」
ヤバい。俺に話を振ってきた!?でも真実を言うしかない。そうしなければ、ルキアちゃんと俺の努力が水の泡になってしまう。そして、アレンくんへの願いが・・・!
「は、はい。クレイさん。確かに俺は、道に倒れていてたところをルキアちゃんに助けてもらいました。でもそれは、アレンくんを元気にしてあげたかっただけだと。実際、俺もその事を望んでいましたし。」
「そうか・・・。」
すると、今の一言に吹っ切れたのか、バァンとクレイさんは机に勢いよく両手を叩きつけた。そして、立ち上がり
「!確かに、弟のためにLBXを持って帰りたかった気持ちは分かる!私もLBXを禁止にして落ち込んでるアレンを見ているのは辛かった!後悔してる!でも・・・、なぜその事を!!アレンをなんとかしようと思ったその気持ちを・・・私に話してくれなかった!!?」
とルキアちゃんに向かって大声で叫んだ。衝撃だった。彼女が怒っていた理由は、決まりごとを破ってしまったことでも、LBXである俺を隠していたことでもなかったからだ。
家族で決めた決まりごとを視野にいれつつも、彼女は家族に困っているときは相談してもらいたかったからなのだ。・・・やっぱりこの人は、本当に家族を思いやっているんだ。そう痛快されられた。
「で、でも姉さんは、LBXを持ち込んだ場合即座に捨てるって・・・。」
「ああ、言ったさ。でも、だから?それはアレンの為だったんだろう?だったら、そう言って欲しかったよ。アレンの為になんとかしてあげたいってさ。」
「・・・。」
正論だ。でも、これは俺のせいでもある。彼女の話を聞いたときに内緒しなくてもいいとか色々考えてみれば、もっといい結果は生まれたかもしれないのに。でも、過去の出来事を今さら嘆いても、もう遅い。この状況をなんとかしないと。そう思っているとクレイさんは再び、椅子に脱力した感じで座りこみ
「・・・すまない。ハルバくん、だったか?見苦しいところをみせたな。私の悪い癖さ。家族のことになるといつも・・・」
と言いたいことを全部姉弟達に言い切った形で俺に謝罪してきた。そして、俺は
「クレイさん。二人は、悪気があって俺を拾ったんじゃない。俺も悪かったところもあった。内緒にしていたことは謝る。でも、記憶がないから俺には行くところも帰る場所もない。元の持ち主がどんな人物でどんな顔だったかすらかも覚えていない。二人は、その事を理解して匿ってくれた。俺の為でもあったんです。だから、こんな立場で言えないけど、二人を許してもらえないだろうか?頼む、二人は俺の恩人でもあるんだ・・・!」
と少々、アドリブが混じりつつも、俺はジェスチャー「土下座」をしながら彼女に頼みこんだ。見苦しいのはこっちだったかな?まぁ、しょうがない。二人の為だ。すると、クレイさんは、暗い表情から軽く笑いだした。そして、
「ふふふ・・・面白いLBXだ。玩具なのに、我ら姉弟のことを想ってくれているなんてな。全く・・・。わかった。お前は、私達姉弟を救ってくれた恩人だ。恩人に頭を下げられてはこっちもたまらない。」
「ッ!?姉さん、それって・・・!?」
「あぁ、ハルバくんをここに置いておくことを許可しよう。だが、忘れるな?もう二度と家族に隠し事はするな。関係に傷がつく行為は私が許さん。そして、ハルバ!置いてもらうからにはお前には家族を笑顔にしてもらうために相応の努力をしてもらうぞ!いいな!?」
「もちろんさ、よろしく頼む。クレイさん。」
「いいの!?姉さん!ハルバードさんここに居ても!?」
「あぁ、もちろんだ。但し、もう家具を破壊するようなことはするんじゃないぞ。」
「分かってますよ!オレ、もう二度としません!約束します!」
「よし、ならもう行っていいぞ。疲れただろう。」
「はい!」
アレンくんは嬉しそうに部屋に戻っていった
「それと、ルキア。・・・お互い家族を思いやってやったことなのに少々言いすぎてしてしまった。すまなかった。」
「大丈夫ですよ。クレイ姉さん。こちらこそ申し訳ありません。」
「だから謝らなくてもいいってのに・・・全くお前は。」
そして、この後、俺とクレイさんは大きさの違う手をつなぎ協定みたいなことを約束した。もちろん、LBXとして生まれ変わったからには、人を楽しませないとな。俺はそう思った。
ふぅ、なんとか一安心だぜ。これで、心置きなくこの家を探索できる。そう思い、ルキアちゃんを連れて家の探索を開始しようとすると、クレイさんが俺とルキちゃんに再び収集をかけた。なんだろう・・・?疑問が浮かぶがまずは行ってからだな。
「それとそうだ。すまない、お前達。二人にはこいつをどう処分するか決めてもらいたくて、再び呼んだ。」
彼女は、ポケットからあの竜のLBXを取り出した。忘れてた。奴には相応の罰が必要なんじゃないかな。よぉし、一発殴らせろ。
「おい!ハルバくん!早まるんじゃない!いまにもそいつを殴ってしまいそうなほど憎悪のオーラが漂っているぞ!ルキもなんか言ってやってくれ!」
「いえ、クレイ姉さん。もう、殴ってしまってもいいのではないでしょうか。」
と冷たい一言を返すルキちゃん。あ、クレイさんが「いや、何言ってんの?こいつ?」みたいな顔して驚愕している。
「ルキアまで、何を言っているのだ!ハルバくん、とにかくやめるんだ!」
いいや、ダメだ。俺は止まらねえ・・・!くらえ!我が渾身の一撃ぃ!俺は、奴の頭蓋目掛けて拳(セスタス付き)を振り下ろした。拳がガンと音を立てる。すると、
「い、痛えッ!!?。何すんだいきなり!?」
なんと、奴が目を覚ましてしまった。しまった、手加減無しで殴ったから結構響いたかな。あちゃー、ラリホーで眠らした敵を自分で殴って起こしてしまった感覚だわ。
てかあれ?なんか、声変わってない?「カバじゃなーい?」とかいいそう。家でも食いそう。いや、性格に言うとカタカナからひらがなになってるのだけどさ。
「お前ッ!?目覚めたのか!?」
「ハルバさん。ちょうどいい機会です。今のうちに粉々に壊してしまいましょう。」
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ!初対面ななのに粉々にするとかヒドいにも程があるじゃないか!?」
ん?今こいつ、初対面って言ったのか?ますます分からん。ここを襲った理由が聞きたかったのに、目覚めた瞬間いきなり記憶喪失にでもなったとでもいうのか?
「お前、俺達を襲ったことも含めて、もしかして何も覚えていないのか?」
「ああ、覚えてねえよ!あの時、死んで目が覚めたと思ったらいきなり神谷重工とかいう奴らに誘拐されて、洗脳術みたいなのをかけられたんだよ!」
奴は必死に弁解してくる。ってことはもしかしてこいつも俺と同じ転生者か何かなのか?死んで目覚めたとか、どう考えても俺と一緒の展開を送ってるみたいだし。
「なぁ・・・どう思う?二人とも。」
「うーん、どう考えても怪しいな・・・。」
「ハルバさんみたいに超高性能LBXかもしれません。即刻、排除が妥当かと。」
「どんだけ私のこと恨んでんの!?」
ツッコミを入れる謎の竜体モドキ。うーん、どうしようかコイツ。あ、良いこと思い付いた。
「ねぇ、二人とも。提案があるんだけど。一旦こいつと二人にしてもらえないかな?話し合いで解決できるかも。」
「それはなぜだ?ハルバくん、奴の言っていることは全て嘘かもしれないのだぞ?」
「クレイ姉さんの言うとおりです。貴方だけでは、危険すぎます。また、いつ襲いかかってくるか分からないのですよ?」
「いいからいいから。ここは、俺に任せてよ。LBX同士なら通じ合える話題もあるかもしれないしさ。」
奴もそうしてくれと言わんばかりに首を振って、何度も頷いている。気持ちは分かる。隣に殺意むき出しの人が睨んでくるんだからさ。意地でも居たくないのだろう。
「・・・分かった。くれぐれも気を付けるのだぞ。ハルバくん。」
「あの!姉さん!大丈夫なのですか?二人にしてしまっても!?。」
「まぁまぁ、ルキアちゃん。任せてくれよ。また、暴れだしでもしたらコテンパンにしとくから。」
「ちょっとあんた、何さらっと怖いこと言ってんの!?」
横からツッコミが聞こえてくるが、気にしないでおこう。ルキアちゃんも納得がいかなそうな顔をしていたが、一応二人には自室に行ってもらうことにして人払いを済ませた。さて、ここからが本題だな。色々、聞けそうなことがありそうだし。
「ふぅ、あんた。助かったよ。あの嬢ちゃんに睨まれたときには、流石の私でもびびったよ。」
「うん、まぁ・・・。気にすんな、悪い子じゃないからさ。あぁ、見えても。」
「そうか。いやぁ、しかし参ったな。私は、自衛隊でな。ペルシャ湾の機雷撤去にかりだされたから、戦闘機に乗ろうと思ったら急に気絶しちまって。気が付いたらここにいたって訳なんだがよ。信じてくれる訳ねっか。あんたも、会話はできるけどここで生まれたんだろ?あんたみたいに俺も、体がロボットみたいにされちまって、変な感覚だよ。」
やっぱり、転生者か。でもペルシャ湾の機雷撤去とか言ってたし、この人いつの人間なんだろうか・・・。もしかして、俺がいた時代からやってくるとは限らないのかな。当たり前か。どんな時代や人物でも、転生先は流石に決められないし。でも、この人なら自分が同じ転生者ってことを分かってもらえるかもしれない。そうなれば、大分心強い。なんとか、言いくるめなければ。
「いや、実は俺もなんです。」
「わっはっはははは。そうか!あんたもかい!・・・って今なんて言ったの?」
「俺も実は、一度死んだんですよ。おそらく、心臓発作で。」
「・・・本当に?」
「・・・本当。」
「随分、直球に言うんだね。あんた。」
「同じ転生者であろう人に言いくるめたこと言っても、仕方なくない?」
「そうか・・・。そうだよね。」
この後、3分くらい彼は、何やら考え込んでいる様子がみられた。無理ないな。いきなり、転生してから誘拐されて洗脳され、一般人襲わされて記憶失なったら。てか結構つらいな、それ。とりあえず、彼に名前を聞いてみよう。」
「あのー・・・。名前とかって覚えてます?」
「いや、過去に何があったとか出来事とかの記憶ならあるだが、名前だけはどうにも思い出せない。」
「そうですか・・・。お互いに何があったか話しませんかね?」
ということでおそらく襲ってきた犯人の正体は、実は俺と同じ転生者だったみたいなので事情をお互いに交換することにした。
いきなり、重い内容になってしまって申し訳ありません!だが、反省も後悔もしていない(報復霊に一回処されるべき)
神谷姉弟の口癖で誰か分かるように簡単に説明しますが
神谷 クレイが偉そうで割りと生真面目。
神谷 ルキアが超敬語で会話するけど性格が暗いので言うことも暗め。
アレンが明るい少年という感じ。原作突入までもう少しありますので、誰か判別できるようにお願いします(原作には、似たような口調のキャラクターがでてくる可能性があるので)