艦core over the next 作:タータ/タンタル
ヤベェ、ヤベェよ。
⑨から主任じゃなくて、主任から⑨なんや。
「…、何?」
「いや、そろそろ休憩を」
「…ええ。取らせてもらうわ」
「…例の二人の遺体ですか?」
「いいえ、彼らは生きています」
「…」
「いや、私の脳がおかしくなった訳では無いわ。ただ、彼らに罪滅ぼしを」
「それは、本人達が望んでいる事か?」
「…判らない。でも、これがエゴだとしても。私はやり遂げる」
「そうか。でも、君を壊すのは彼らの本望では無い」
「わかってる。だからこそ、壊れないように」
「!」
「気付いた?実験は成功したの」
「まさか、嘘だろ」
「いいえ、嘘じゃ無い」
「…」
「この技術を出来るだけ完全な物にする」
「いや、いいんだ。…お前は自由に」
「何のために彼らは戦ったの?私は、それが不思議で仕方ない。私たちの運命を、世界の運命をこの二人に乗せてしまった」
「…そうか、それが答えなら…、終わったら旅をするといい。私には君をここに留める事はできまい。君には、このコロニーから出ていく権利がある」
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世界は少しずつ狂い始める。
いや、初めから狂っていたのだ。
ただ露呈したに過ぎない。
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『例の延命措置を作る計画はどうする?』
「無論、採用する。我々、オーメルサイエンス社の技術の結晶を、見せてやろう。コジマ通信を応用し、パルス状のエネルギーを受けるようにすれば、半永久的に空を飛ぶ事が可能になる。理論上だが、成功率は高い」
『…ならば、我々も賛同しよう。空を飛ぶなら、翼がいるだろう?』
「ああ。助かるよ」
『空を飛んでいれば、綺麗な空気を吸えるだろうしな』
「ええ、損はない筈です」
『…だからこそ、次の一手を打つべきか』
「はい。可能性は残しません」
『頼んだぞ』
「では、護衛用の兵器も」
『ああ。無論、計画は推し進めている。我々の領域に近づけさせないさ』
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少しずつ崩壊へ進んで行く。
そして、例外は生まれるだろう。
例え、完全な支配下に置いても
結局はただの人、されど人なのだから。
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「…コイツが、私達のネクストか。随分とずっしりしてるな」
「ああ。取り敢えず俺のジャンクからコアとジェネレーター部分だけ持ってきた。脚部はタンク系だが、意外と機動力もある筈だ」
「いよいよか」
「ああ。敵は手を止めない、企業も、深海棲艦も」
「やはり、戦うしかないのか。やはり、陰鬱なものだ」
「…前世で一度経験してるんだったけ?」
「一度では無い。戦争の中には幾つもの戦いが潜んでいるんだ。…私が言える口では無いが」
「そうか」
「なに、我々は深海棲艦とさえ戦えばいいんだ。陸は任せた」
「…その話なんだが、長門、リンクスにならないか?」
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再び世界は崩壊の危機にさらされるだろう。
獣は放たれた。