艦core over the next 作:タータ/タンタル
増えればいいってもんじゃ無いんだ!
「コイツは、驚いた。…声が出せないのか」
「ふむ、どうやらそうらしい。どうしようか困っていた所だ」
「そうか、まあ、世界に生まれて来たんだ。生きる権利と義務がある」
「しかし、この世界に身も知らない子供の母親になるような人は」
「なら、私が育てよう」
「ええと、貴方がこの子を?」
「ああ。今は老兵は要らないだろう。ちょうど暇だ」
「…わかりました。上層部に連絡しておきます」
「よろしく頼むよ。私はこの子を連れてコロニーへ帰る。ざっと9歳ぐらいの子供だ。特に世話がかかるとは思わないが」
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日本‘軍’AC部隊の結成及び各地への配備に伴い、数多くの技術が日本にやって来た。
生活水準は未だ変化は無いが、それでも新技術は生活の中に溶け込み始めている。
年に数回行われる簡易AMSテストや時折道路で見かけるノーマル。
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「…なんだあれは」
「新規のノーマル部隊だな。まあ、我々の技術の結晶だ」
「ノーマル?あれがか?」
「ああ、無論。さらに、穏やかな水面や急な坂道でも自由に移動可能だ」
「…元帥。流石にそれは」
「ふふ、この有澤隆文、血が滾ってな」
「だからといって、小さ過ぎな気もするのですが」
「うむ、気にするな。ただの鎮圧用としても無論、使える。それに小型の方がなにかと都合が良いだろう?」
「…まあ、そうか。日本国土は狭いしな」
「ああ。まあ、ネクスト並の大きさにするのも考えたんだがな。数を揃える事にした。ネクストのあの大きさはプライマルアーマーの生成とか色々あった結果みたいだしな。コイツらはそんな装備は付けてないし」
「…うん?全部戦車型じゃ無いか」
「ああ、だって攻めるわけじゃ無いだろ?だったら数を揃えて構えていればいいんだ。それに、オリジナルのジェネレーターを組んである。ネクストと違って徹底的に守りに特化している」
「ふむ、そうか。成る程、各鎮守府への配備も出来るのか」
「ああ。高さを抑えてあるから、移動もそつなく出来る」
「確かに、立地上、攻めにさえ行かなければ強いからな」
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それらは無論、艦娘にも影響を与える。
各鎮守府に数機づつ配置されたAC、そしてその乗り手。
彼女らには少なからず、この鉄塊が目に入るようになり、一部の者はその整備を協力して行うようになった。
だからこそ、一部の者は‘かつて’を思い出してしまった。
あの戦場に赴く前の一時の静寂。
それは恐怖故か、血の滾り故か。
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「…王手です」
「!」
「ええと…詰みですか?」
「…!」
将棋盤を見てあたふたとする。
「ま、負けた」
「まるゆの勝ちです」
「やっぱり、敵わないな」
「天龍さんは、角行や飛車に重点を置き過ぎです」
「そう言われても、歩が大事なのは分かるんだが、香車や桂馬は突っ込んでいくにしてもそこまで強く無いし」
「…天龍さんらしいですね。まぁ、まるゆも長門さんや大和さんに色々教わってこの練度になったので、天龍さんももうすぐにでもわかりますよ」
「ふむ、まぁ、最近じゃ、秘書艦に抜擢される事もあるしな」
「…天龍さんは夢ってありますか?」
「うん?そりゃ、あれだ。海の平和を手に入れるって事か?」
「いいえ。この戦いが終わった後です」
「…うーん。特に考えてないなぁ。なんで急に」
「いえ、少し気になっただけです」
「ふーん」
「まるゆはどこかの島で平穏に暮らしたいですね」
「…成る程。そういうのも有りか。なら、復興したこの国の子供達を支える先生にでもなるかな」
「!」
「だって、その方がカッコいいだろ?2年A組天龍先生。ドラマになるぜ」
「まるゆも先生になろうかな。人の為になるし。一人で生きていくよりも楽しそうですし」
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だれもが、この静寂を、平和が直ぐに過ぎ去る事を悟っていた。
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「ようこそ、ラインアークへ。フィオナ君」
「…ラインアーク」
「ああ。まだ未完成の都市構想だが、来るものは拒まずがモットーの民主主義国家になる予定だ。君についてもエミールから色々聞いたよ。そのコンテナの中身が例の実験対象…いや、なんと呼べばいいのか」
「…実験対象で構わないわ。私を含めて」
「…そうか。まぁいい。存分に研究したまえ。ただしコジマ汚染を引き起こすような真似はよしてくれ」
「分かってるわ」
「ならいい。ああ、一つ忠告をしておこう。ここは来るものを拒まない故に、多くの亡命者がやってくる。食料も少ない。だからこそ、平和には過ごせない」
「…」
「もしかしたら、君の実験対象を利用する事になる。それが君の本望で無くても」
「…なら、私にはプランがあります」
「?」
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次の戦争の下地は着々と整ってきた。
オリ設定
ラインアーク
東南アジア一帯にある組織。企業による支配からの独立と民主主義を掲げる。多くの移民が来る予定。
日本国オーストラリア領の一部をもらい受ける形で新たに作られた国家のようなもの。
東南アジア諸島の運営やオーストラリア大陸から日本国を結ぶハイウェイ(LINE ARK)の運営を任される。
ホワイトグリント
LINE ARK完成当初からその地に居るネクスト。
高い機動力、バランスの良い兵装、アサルトアーマーを兼ね備えた実質的に最強の位置にいるネクスト。
搭乗者であるunknownは無口であり、さらにその機体名からかつての死神たちを思い浮かべる者も少なくない。