艦core over the next   作:タータ/タンタル

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アマジーグかわいそう。

泣けるぜ。

Vの世界にも似た様なのがいそう。

お父ちゃんや!フランの父ちゃんや。
主任に蹴られた父ちゃんや!
地下のゴミ虫どものリーダーや!


第二話

「艦隊が帰投したぜ」

『天龍か…ええと。オーケー、了解。各自ドックに入ってて、宜しく』

「りょーかい。ドックに向かうぜ」

「…お風呂空いてるの?」

「ああ。そうみたいだぜ、資材を置いたら早く入渠するぞ」

「なのです!」

「やっとお風呂に入れる」

「遠征も疲れるね」

「でも超高速輸送艇ってたのしいわね」

「島風よりも早かった〜」

「そうか、お前たちは初めてだったな。いつもだったら吹雪たちだもんな」

 

ーーーーー

 

艦娘。日本という特殊な国を話す上で彼女達の存在は大きいだろう。

今から1世紀ほど前、世界的な戦争。

第二次世界大戦が勃発した。

その波紋は日本にも訪れ、太平洋戦争に発展していく。

島国だった日本において海軍はまさに華である。

そして、その隊員達が戦う兵器こそ、艦であり、艦娘の元となった存在である。

 

ーーーーー

 

「…しっかし、海外遠征も日常的になってきたなぁ」

「…海外遠征って今まで無かったんですか?」

「うん?ああ。電はまだドロップしたばかりだったな。今までは外に人が居るなんて思わなかったし、例の妨害電波のせいで連絡すら取れなかったからな」

「ふーん」

「まるゆぶくぶくぶく」

「まるゆちゃんは、また単艦出撃したの?」

「もちろん!まるゆはパトロール頑張りました」

「…流石、レベル170超えなだわ」

「ハラショー、陸のもぐらに敗けられない」

「もぐらじゃないもん。まるゆだもん」

「おい、響、まるゆさんを揶揄うのはよせ。歴戦の猛者だぞ。少なくとも私よりも古参だ」

「どのぐらい古参なの?」

「ええと確か提督が…今の私たちの長門提督じゃなくて先代の、今の元帥が提督だった時に初めてやった大型建造で出たらしい」

「ええと、という事は長門司令官よりも歳上?」

「…そうなるな」

「このまんまるでいかにも古参に見えないのに?」

「そうだ」

「私よりも遅いのに?」

「それは大体の艦がそうだろう」

 

ーーーーー

 

だが、所詮は戦争の道具に過ぎない。

多くの艦が船員と共に沈み、戦争が終わる頃には指で数えられる数しか残っていなかった。

そして、生き残った僅かな船すら、その先に待ち構えるのは多くの困難や悲劇である。

戦争とはそういうものだ。

 

ーーーーー

 

「それで?なんで遠征部隊がここに居るんだ?」

「まるゆちゃんって、どれぐらいの猛者なんですか?」

「こいつら、それに興味を持っちまってよぉ。質問攻めで疲れちまった。一応、提督が最古参だろ。いまの鎮守府の中じゃ」

「…まるゆ本人に聞くのは駄目なのか?」

「あの人がそんな事を言うと思うか?」

「無いな。…仕方ない。付き合ってやるよ。ちょうど書類の転送も終わったし、天龍は休んでおけ」

「分かった。それじゃあお前たちはしっかりと話を聞いておくんだな」

「司令官、まるゆちゃんがどれぐらい強いのか知ってるんですか?」

「昔話をしてやろう。あれは、まだ深海棲艦との戦いの真っ只中で、日本が猛攻撃を受け、内陸の限られた大地に住んでいた頃だ」

 

ーーーーー

 

だからこそ、甦ったのだろう

 

今度こそ、人々を守る為に

 

同じ誤ちを繰り返さない為に

 

ーーーーー

 

「ぶえっくしょん」

「わぁ、どうしたんですかまるゆさん」

「鼻が、凄いムズムズします」

「花粉症でしたっけ?」

「分からないです。まるゆは検査した方がいいかな?」

「うーん。鳳翔さんに聞いてみますね」

「それならまるゆが行きますよ」

「ついでに何か呑みましょうか」

「うん。でも、呑みすぎはダメだよ。嗜む程度じゃなければ」

「そう言っていつも一升開けちゃうじゃないですか」

「そりゃ、大和さん大食らいだもの」

「えへへ」

「でも、まるゆもザルだから言えないや」

「おあいこですね」

「だね」

「しかし、最近は世界中から要請がくる様になりましたね」

「まるゆも大忙しだよ」

「世界が平和になるのならそれで良いんですが」

「心配してもしょうがないよ」

「そうですね。きっと、いい風が吹きます」

「なら、これから呑むのは験担ぎってことで」

「素敵です」

 

ーーーーー

 

東京、世界的に数少ない沿岸の都市である。

未だ深海棲艦の脅威により、日本では内陸の限られた盆地に大勢の人が住んでいる。

反対に、沿岸地域の地価は大幅に減少。結果として沿岸地域での農業が発達した。

かつての状況とは正反対である。

山のに囲まれたビル群などが当たり前の時代、かえって深海棲艦の脅威にさらされる海岸都市は珍しかった。

深海棲艦による打撃を受け、苦肉の策として国の根本から覆した政治は、成功したと言えるだろう。

その最中で生まれた組織が大本営であり、その傘下に各種自衛隊、鎮守府が置かれた。

その総本山である大本営の本部が置かれたのが東京であり、そこを守る様にして大鎮守府が置かれ、その軍需により山の中から出てくる人々が居るのは自然な流れだろう。

 

ーーーーー

 

「あら、いらっしゃい。まるゆさんと大和さんですね。いつもの、行きますか?」

「ええ」

「はい」

「一週間ぶりですか?呑むのは」

「あれ?そんなに経ってたました?」

「最近忙しくて、1日が経つのが早いです」

「それなら、労いを込めて、沢山作りますね」

「やったー!」

「いえぃ!」

「ハイタッチ、息ピッタリですね。流石、付き合いが長いだけはあります」

「鳳翔さんは?」

「へ?」

「ハイタッチしないんですか?」

「わ、私も?」

「ええ、鳳翔さんも」

「一緒に呑みませんか?嗜む程度でいいですよ」

「なら、お言葉に甘えて、いえー」

「やったー!」

「いえぃ!」

 

ーーーーー

 

深海棲艦が現れて初期の頃の日本で起きた大陸への移動の影響で、日本では多くの土地が余っていた。

その広大な敷地に対深海棲艦の軍事施設、平野での大規模農場、大規模工場による食料の優先的な確保により、日本は食生活において、豊かであった。

戦争の中、その様な発展を遂げるのは稀である。

だが、飢えに苦しむ事もなく、定期的に食料を手に入れる。

それは戦争の基本である。

 

だが、大抵の争いは飢えから来る。

故にこの日本という国は稀だったのだ。

だからこそ、艦娘という存在に気付き、彼女達と共に苦難を乗り越えていったのだ。

 

彼女達の希望は今のこの国である。

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