ポケットモンスター !&?   作:小鳥遊銅拍子

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7.ナンドジム!vsメラン!(前編)

駅。

 

 「えぇと…この『オオスバメ号 ナンドシティ行』っていうのに乗ればいいのかな?」

 

 俺が呟くと、近くにいた駅員さんが俺に言う。

 

 「ん?お客さん、オオスバメ号に乗りたいの?それだったら急いだほうがいいよ。チャレンジャー手帳は持ってる?」

 

「あ、はい」

 

「それじゃあ2番のりばに急いで。もう少しで発車するよ!」

 

「はい!」

 

 危ない危ない。急がなきゃ。

 

 

 電車内。

 

 「なんとか乗れたね…」

 

「はい…ここからは大体1時間程でナンドシティに到着するようです」

 

「一時間、か…」

 

「ナンドシティのジムリーダーは…今年からジムリーダーに就任した、メランさんという方だそうです。女子学生さんで、使用するタイプは『フェアリー』ですね」

 

「フェアリー、ね。パートナーとかは?」

 

「えぇと…。何しろ今季からデビューしたばかりのジムリーダーなので、情報が少ないですね……。ふむ、このサイトによると、パートナーは『マホイップ』みたいです。エヴォル形態については…謎ですね」

 

 マホイップ、か…。

 アイリは言う。

 

 「どうやら、駅からすぐのところにジムがあるみたいなので、着いたら早速行ってみましょうか!」

「そうだね」

 

 

 ナンドシティ。

 

 「んー!着いたあ!」

 

「結構な都会ですね!」

 

「そうだね…あっ、あの建物がジムかな?」

 

 ということで、ジムに向かってみる。

 

 

 ナンドジム。

 

 「なんか、トレーナーズスクールみたいな感じのジムだな…」

 

「ですね…」

 

 そこへ、女性スタッフが声をかけてきた。

 

 「お二人は、ジムチャレンジ希望者の方ですか?」

 

「あぁ、はい。そうです」

 

「あっ、私は違います。見学したいんですけど…」

 

 女性スタッフが答える。

 

 「わかりました。そちらの道を進むとスタジアムの座席になるので見学はご自由にどうぞ。そちらのジムチャレンジャーは、こちらへどうぞ」

 

「あ、はい」

 

「レンさん、頑張って下さいね!応援してます!」

 

「あぁ、ありがとう」

 

 アイリに礼を言い、俺はスタッフについていく。

 

 

 女性スタッフは言う。

 

 「ここは一つ目のジムになります。よろしいですね?」

 

「はい」

 

「このジムの使用タイプは『フェアリー』になります」

 

「知ってます」

 

「『エヴォル・ブースト』についてはご存知ですか?」

 

「えぇ、まぁ何となくは」

 

「結構です。まあ、エヴォルに関してはご自身の目で確かめて下さい。…バトルに参加できるポケモンは二体。どちらも倒れてしまうと、その時点で負けになり、」

 

 その時。

 

 「キミが今回のジムチャレンジャー?良い顔してるねっ!」

 

 女性が登場した。

 桃色のショートヘアで、いかにも活発そうな女子だ。多分俺と同じ10代だろうな。

 

 「メランさん、まだ説明の途中ですけど」

 

 メランさんは答える。

 

 「長い説明はいらないのっ。要は、2対2のシングルバトル。意味はわかるわよねっ?」

 

「まあ、はい」

 

「じゃ良いじゃないっ!わたし、早く勝負がしたくてねっ!時間がもったいないわっ!!早く、早くスタジアムにいらっしゃい!待ってるわよ!」

 

 そう言ってメランさんはスタジアムへと走っていった。

 スタッフは言う。

 

 「まあ、だいたいわかりましたか?それでは、準備が良ければ、スタジアムへどうぞ!」

 

 準備も何も、俺はヒノアラシとムックルしか持っていない。この二体に頑張ってもらうしかないな!

 

 俺は、スタジアムへと足を踏み出した。

 

 

 スタジアム。

 観客は、アイリを含めても数えるほどしかいない。

 スタジアムも、何だか学校の体育館みたいだ。

 

 「来たわねっ」

 

 メランさんは言う。

 

 「わたしは、まだジムリーダーになって日は浅いわっ。それでもね、ジムリーダーはチャレンジャーの壁にならなくちゃいけないのっ!……対戦、よろしく頼むわねっ!!」

 

 【ジムリーダーの メランが しょうぶを しかけてきた!】

 

 【ジムリーダーの メランは クレッフィを くりだした!】

 

 「頼むわよっ、クレッフィッ!キミもポケモンを出して!」

 

 クレッフィは確かフェアリーとはがねタイプ…。それなら。

 

 「頼んだ、ヒノアラシ!!」

 

「ヒノー!」

 

 メランさんは言う。

 

 「まあ、タイプの相性というものは無視できないわねっ。でもそんなの関係ないって思わせてあげるわっ!クレッフィ、たいあたり!」

 

「ヒノアラシ、かわしてかえんぐるま!」

 

 【クレッフィの たいあたり!】

 

 【クレッフィのこうげきは はずれた…】

 

 【ヒノアラシの かえんぐるま!】

 

 【クレッフィに こうかはばつぐんだ!】

 

 「レッフィ…」

 

「クレッフィッ!…まだ大丈夫よねっ?」

 

「レッフィ!」

 

「よしっ!おどろかす!」

 

「レフィ!」

 

 おどろかす…近寄っちゃいけないな、多分。

 

 「ヒノアラシ、ひのこだ!」

 

「ヒノー!」

 

 【クレッフィの おどろかす!】

 

 【しかしクレッフィのこうげきは 当たらなかった!】

 

 【ヒノアラシの ひのこ!】

 

 【こうかはばつぐんだ!】

 

 「レッフィ……」

 

 審判が言う。

 

 「クレッフィ、戦闘不能!ヒノアラシの、勝ちっ!」

 

 よしっ、まずは一体突破!

 

 メランさんは呟く。

 

 「ありがとうっ、クレッフィ。…あなたの分まで頑張るわねっ…!」

 

 そして俺にこう言う。

 

 「ポケモンを交代するなら今よっ。どうやらその子、キミのエースでしょ?エースを軽々しく失いたくなければ、交代するのが吉よっ」

 

 …そこまで言われたら、一応交代しておくか。

 

 「わかりました。…ヒノアラシ、一度戻ってくれ。ありがとう」

 

 そこで、メランさんは叫ぶ!

 

 「これがわたしの相棒よ!頼むわっ、マホイップッ!!!」

 

「マホー」

 

 マホイップ。事前にアイリから聞いていた情報通りだ。

 さて、俺もポケモンを出さないと。

 

 「いけっ、ムックル!」

 

「ムクッ!」

 

 「『エヴォル・ブースト』を見せてあげるわっ!!いくわよマホイップッ!エヴォルゥゥゥ・ブーストォォォ!!!」

 

 メランさんはそう叫ぶと…一度マホイップをボールに戻し…自身が付けている腕輪に引っ掛けた。そしてそのボールを「カチャッ」と捻った。

 するとボールが青い光を放ち始めた!

 

 「初めてでしょう?エヴォルをよーく堪能すると良いわよっ!!いけっ、『デコレクション』ッ!!!」

 

 そう叫び、メランさんはマホイップ…が進化したような、そう…『デコレクション』の名にふさわしい姿のポケモンを繰り出した…!!




 次回で一章はおしまいです。
 クレッフィの扱いがあんまりですね…。クレッフィファンの皆さんごめんなさい。いつか活躍させます。
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