ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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お待たせしました!

今回はエイプリルフール企画ということで、前回とったアンケートで選ばれたBSWルート軸でのお話となっております。
そしてキャラ崩壊が凄まじいのでそれが構わない方は、続きをどうぞ!


あと関係ないですが、モンハンライズ楽しくてやばいです。チャージアックスと双剣、弓はいいゾ~


エイプリルフール話(BSWルートの場合+‪α‬)

──エイプリルフール。

それは4月1日だけは、罪のない嘘やイタズラで人を笑わせていい日とされるもの。地域によっては、嘘やイタズラをしていいのは午前中だけで午後にはネタばらしというルールがあったりと中々面白い行事でもある。

そしてロドスでも可愛らしい嘘をついたり、イタズラをする子供がいたりと微笑ましい1日になる……

 

 

筈だった。

 

 

 

『………』

 

「アーミヤ、あれ何?」

 

お昼頃、ロドスの食堂にてヤマトの彼女計8名が互いに圧を発しながらテーブル席に陣取っており、それを見たドクターが思わず隣にいる少女に聞くも、フルフルと首を横に振るわれる。

 

「おっ、ドクターじゃねえか。どうしたんだ、こんな所で?」

 

「まあ、何となくどういうことかは想像できるけどね…」

 

「ムサシ、それにシラヌイ」

 

後ろから声をかけられた2人が振り返ると、そこには手をヒラヒラと振るムサシとどこか疲れたような表示のシラヌイの姿があった。

そして、シラヌイが吐き出したような言葉からして、どういう経緯であのヤマトの彼女たちがあのような状態になってしまったのか知っていることが伺えた。

 

「あの状況になった経緯を知ってるなら、ちょっと教えて欲しいんだけど…」

 

「ああ、そのことは俺も知ってるし飯を食いながらでも話すか。シラヌイもそれでいいよな?」

 

「……ええ、大丈夫よ」

 

「うっし!それじゃ、ドクターとアーミヤは席を取っといてくれ!あ、食うなら何がいい?」

 

「え?あ、俺は日替わりセットで」

 

「わ、私もそれで…」

 

「OK、すぐに持ってくるから待っててくれ」

 

ドクターとアーミヤは終始ムサシのペースにのせられ、気がついたら話があっという間に着いてしまい、ドクターとアーミヤはポカーンとしていた。

2人の中の戦闘以外でのムサシの印象は、ヤマトの保護者という面倒見のいい姐御というよりも、シラヌイにいつも怒られたりシバき倒されたりといった残念な面の方が強い。しかもドクターとアーミヤに至っては、最近武器を完全におじゃんにしたムサシが不気味に笑うシラヌイから逃げる姿を見ていたため余計に残念な印象が強くなっていたのも大きい。なので、急に姐御みたいなことをされたら戸惑ってしまうのは当然の理だ。

 

「……とりあえず、4人分の席取っておこうか?」

 

「は、はい。そうですねっ」

 

一足先に意識が戻ったドクターに声をかけられたアーミヤは、少し遅れながらも返事をして一緒に席の確保をしに行ってる最中であることを思い出す。

 

「ムサシ、片腕使えないのにどうやって持ってくるんだ…?」

 

 

 

 

****

 

 

 

「ドクター、待たせたな」

 

「あ、ムサシ……ああ、なるほどワゴンを借りたんだね」

 

「そういえば、サービスとして設置してましたよね。すっかり忘れてました」

 

席を何とか確保したドクターはアーミヤを席に残し、ムサシ達の手伝いに行こうとしたところで、件の彼女が定食が乗っかったワゴンを押してやってきたのを見て納得していた。

ロドスの食堂では何らかの事情で四肢に不自由な人のためにこういったワゴンや配膳ロボットが設置されており、実際これのおかげで助かっている人の声もあるため重宝されているのをドクターは忘れていた。

 

「さてと、ほいこれがドクターとアーミヤの日替わりセットだ」

 

「ありがとう…今日の日替わりは野菜炒めか…」

 

「そうですね…お味噌汁の具は豆腐とわかめ、長ネギですか…」

 

「おっ、これは俺が好きな具の組み合わせだな…ラッキー」

 

(ふむ…ドクターは豆腐とわかめ、長ネギの組み合わせが好き…と)

 

「さてと、早速食べながらヤマトのお嫁8人がなんでああなってんのか説明するか」

 

「ああ、頼むよ…その前にいただきます」

 

「あ、いただきます」

 

「律義だなぁ……」

 

ムサシは行儀がいいドクターとアーミヤにそんな感想を抱き、そして自身の醤油ラーメン(特盛+チャーシュー追加)を啜りながら話し始めた。

 

「簡潔に言うとアイツらはエイプリルフールの互いが着いた嘘を信じまった感じなんだわ」

 

「あんな険悪になる嘘ってどんな嘘なんでしょう…」

 

「てか、ジェシカやイカズチともかくW達が信じるってあるのかな?」

 

「ハッハッハっ!まあ、普通はそう思うよな」

 

ムサシの言葉に反応したドクターの言う通り、用心深かいWやリスカム達までもを騙せる嘘というのは正直そんなに無い。というより、あるなら是非教えて欲しいくらいの内容だ。

ドクターの反応が予想通りだったのかムサシは声を上げて笑う。そして鯖の味噌煮定食を食べているシラヌイに目配せし、それを受けた彼女は「私が残り説明するのか……」とため息を吐き、一旦お茶を飲んで一息ついて。

 

「あの娘達ね、「ヤマトの子供を妊娠したの」っていう嘘を同時についたのよ」

 

「「え」」

 

「いやー、あれは面白かったぜ?なんせ、同じタイミングで少しもズレずに言ったからな!」

 

「「ええ……」」

 

正直、本当かどうか疑わしい内容が飛び込んできて聞いていた2人は困惑の声を上げる。もし、これを言ったのがムサシだったなら嘘だと自信を持って指摘できるが、シラヌイがこんなしょうもない嘘をつくとは思えないし、それ以前に目が死んでいるのだから嘘とは全く思えなかった。

なお普通であれば、そんな誰でも見抜けるような簡単な嘘をあの8人が信じてしまったのか?という疑問が浮かぶはずなのだが、ドクターとアーミヤの2人はその疑問を全く持たなかった。

何故ならば、ヤマトの恋人達及びお嫁及び未来の妻8人は、ヤマトが関わると途端に思考がバグるというより、ポンコツと化してしまうのはロドスでは周知の事実だからだ。

 

因みにこれがロドス全体に行き渡ったのは、とある罰ゲームで女装する羽目になったヤマトの女装姿があまりにも似合いすぎて、それをムサシが冗談でジェシカに「ヤマトって本当は女の子なんだぜ?」と伝えた結果、あれよあれよとヤマトガチ勢8人全員が信じ込んでしまい、ヤマトが寝込みをあの8人に襲われるという事件が発生した…という頭を抱えたくなるような出来事がきっかけであった。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「それでもさ、なんであそこまで険悪になるの?そりゃあ、自分より先にってなったら多少は嫉妬はするだろうけど、普通はおめでた雰囲気にならない?」

 

「それに関しては、聞いた話によるとヤマトに無断で1番先に子供産んだ奴が正妻枠っていう風に決めたらしいからじゃね?」

 

「ツッコミどころがありすぎます」

 

「アーミヤちゃん奇遇ね、私もよ」

 

疲れたような顔をするアーミヤにシラヌイが心底同情したかのような声で返事をし、味噌汁を飲む。

 

「てかヤマトは?ヤマトならあれ収められると思うんだけど…」

 

「そのヤマトは今日の昼食のシフト入ってるから無理なんだわ」

 

「あ、そういえばそうだったわ……」

 

唯一この事態を解決出来そうな人物であるヤマトは昼食のシフトに入っているため、早急な解決は不可能。そのためドクターたちが出来ることは早くヤマトが仕事を終えて戻ってきて、あの8人を何とか宥めることを祈るしか出来ない。

 

「……ヤマトには頑張ってもらうしかないね」

 

「そうだな。多分、あいつ今日搾り取られると思うし」

 

「え?」

 

「ちょっとムサシ!食事中になんてこと言うのよ!」

 

「ん~?シラヌイさん、ナニを想像したんです~?俺は精神搾り取られるんだろうな~って意味で言ったんですけど~?」

 

「……ぶっ殺してや…!アーミヤ離して!私はこの行き遅れバカ猫を殴らないといけないの!!」

 

「よりによって私が気にしてること言うなんて、酷いわよ!私だって、好きで行き遅れてるわけじゃないんだから!!」

 

(……野菜炒めとご飯はやっぱりあうなー)

 

一気に混沌とかしたこの状況で、ドクターは現実逃避したところで。

 

「ムサシ、いくら図星だからって騒がないでよ…」

 

「……はっ!ヤマト、なんでお前ここにいんの?」

 

「なんか、食堂でやばい雰囲気になってるところがあるからどうにかしてくれ、って厨房から叩き出された」

 

「「あっ……」」

 

「「oh......」」

 

ムッツリスケベなことがバレそうになったシラヌイからの思わぬカウンターを食らって騒ぐムサシに、呆れた雰囲気を出しながらヤマトが声をかけた。一瞬、ここにいるはずの無い人物の登場にドクター達は固まる。が、一足先に復活したムサシがヤマトに理由を聞くと、完全にヤマトの彼女達のせいであることが判明。思わずアーミヤとシラヌイは声をもらし、ドクターとムサシは手を額に当てる。恋人たちが互いに着いた嘘(冗談にしてもネタにしても笑えない)のせいで苦労している青年を見て、なんとも言えない気持ちに4人はなってしまった。

 

「あ、丁度いいや。ムサシ、やばい雰囲気になってる所ってどこか教えてくれる?」

 

「あー…えーとだな……」

 

「早く厨房戻らないといけない」というのががっつり出ているヤマトを見てムサシは詰まる。正直、さっさと解決して欲しいのは本心なのだが、「あそこにいるお前の彼女達」なんて馬鹿正直に言える訳がないのも事実。もし、そんなことを言えば純粋なヤマトは傷つく…は無いかもしれないが複雑な気分になるのは長年の付き合いからして容易に想像できることであり、彼の相棒でもある彼女には到底できず、かといって放置する訳にもいかないことなので、目線をジェシカたちの方へ向け、それに釣られてヤマトも視線を向けて、何となく察したような顔になった。

 

「…うん、なんで俺が行くことになったのか分かったよ……ドクター、アーミヤさん。俺の彼女たちがご迷惑をかけてしまいすみませんでした。あとは俺が何とかするので」

 

「え、あ、いや」

 

「それじゃ、失礼します」

 

流れるようにヤマトはドクターたちに頭を下げ謝罪し、彼が戸惑っている間にその場を離れジェシカたちの元へ行き話しかけ、そこで少しだけ話すと彼女たちを連れて食堂を出ていった。

 

「……行っちゃいましたね」

 

「そうだね……なんかヤマトってあの8人に振り回されてるから手綱握りきれてないように見えたけど、なんやかんや握れてるみたいなんだね」

 

(いや、あの8人……特にジェシカとラップランドの表情からして、ヤマトは自分を犠牲にしたんだろうなぁ…)

 

(……後でヤマトに体力がつく食べ物持って行ってやるか)

 

アーミヤとドクターがヤマトがあの8人の手綱をしっかり握れていると誤解している中、シラヌイとムサシは残りの半日ほどをベッドで過ごし搾り取られるであろうヤマトに合掌をした。

 

因みに次の日、先日のような険悪な雰囲気とは打って変わって幸せそうな女性8人と、疲れながらもその光景を満足気に見ている青年が見受けられたと見受けられなかったとか。

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

── そうか、そんな顔が浮かべれるなら…もう、心配はいらないな。

 

その人物は未練でもあったかつての自分の相棒が、自分の死を乗り越えて今を生きていること。彼の傍に支えてくれる人達がいること。そして、彼が笑えるようになっていることを見届けた彼女は、安心して眠りについた──

 

「むにゃ……もう食えね……あいたっ!?」

 

 

はずだった。

 

「……は?何で、私実体持ってるん…?てか心臓動いてるし、生きてる……ってことなのか?」

 

気がつくと、心臓があり物にすり抜けることが出来ない実体をもった状態で目を覚ました彼女。訳が分からないながらも、傭兵として生きてきた経歴を持つ彼女は情報を集めるために街を歩き回る。

 

(……なんだここは?俺が知ってるどの町とも雰囲気も何もかもがちげぇ…それに、背負ったりしてるアレってサンクタの奴らが使う銃だよな?拳銃はともかく、それ以外の銃をなんでサンクタでもない奴らがそれを持ってるんだ?)

 

「……って、今気がついたけど俺もなんか背負ってんな……これって、PDWってやつだよな…よく見たら、なんかシラヌイが使ってやつに似てんな…」

 

彼女は自分が持っている知識とは全く違う光景、そしていつの間にか背中に親友がかつて使っていた銃に酷使している物があること。その事実に彼女は驚き、戸惑いながらも足を進め色んな人から話を聞く。

 

その中で彼女はここは自分が住んでいた世界とは全く世界、いわゆる異世界というものでは無いかという考えにたどり着き困惑する中、彼女はとある少女と会う。

 

「?そこの人、変な唸り声だしてどうしたの?」

 

「え?俺、変な唸り声みたいな声出てたの?」

 

「うん」

 

「オーマイガー」

 

「それでどうしたの?」

 

「えーとだな…」

 

砂狼シロコ、と後から名乗った少女にその女性は異世界に来たことなど混乱するであろう内容を話す訳には行かず、ただ簡潔に一言言う。

 

「お金も家もなくて途方にくれてる」

 

「……なるほど」

 

こうしてなんやかんやありながらも、彼女は自分の体が17歳ほどの頃に若返っていることが判明したり、シロコが通う高校に入学したりと色々する。

たまに襲撃してくるヘルメット団との戦闘、対策委員会との交流や衝突を繰り返しながらも、彼女はある決意を固める。

 

(大人であった、俺がこいつらが守りたいものを守ろう)

 

廃校させない為にあの手この手で頑張るシロコを含めた対策委員会の姿を見て、彼女は自分がなぜこの場にいるのかを何となく理解し、そしてアビドス高校にとある人物が来たことで彼女の物語は大きく動き出す。

 

「ムサシ、これより迎撃に向かうぜ!」

 

 

──転生したら銃もった女子高生だらけの世界だった

 

近日公開予定!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(この未来()を読んでるかのような正確無比な狙撃…まさか!?)

 

──そしてこの世界で彼女は再会する。

 

 

「アコ、お前のためを思って()()()は自ら銃を取ったんだ…分かっているとは思うが、しっかり謝罪するように」

 

「そう、でしたか……ヤマト、ごめんなさい。()()()()()な貴方に銃を取らせてしまって…」

 

「……ううん、アコさん謝らなくていいよ。貴方をしっかり止められなかった()が悪いんだから…」

 

「ちっ…お前がそこまでの腕があるなんて思いもしなかったぜ……」

 

「なんで、なんでっ!お前がここにそんな髪で居るのよ!?」

 

「ムサシっ!?急に声を荒らげて…!」

 

 

 

 

 

 

()()()ッ!!」

 

 

──変わり果てたかつての自分の相棒にして、大事な弟分と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

ムサシ「エイプリルフールだからな?マジで受け取らないでな?お姉さんとの約束だぞ!!」




前半のヤマトガチ勢とヤマトの間にあったナニはR18の方でリクエストの件も踏まえて一緒に書く予定ですのでもう暫くお待ちを…



キャラ紹介

ヤマト(BSW):8人の彼女を持つロドスのハーレムキング候補の1人。彼女達が互いに牽制し合っているのを何とかしようとあの手この手でやっていたが効果はなく、今回の騒動に至ったという経緯が実はある。つまり、ヤマトがさっさと8人をいい感じに纏めておけば今回の騒ぎはなかったという…ヤマトォ!

ヤマトの彼女たち:多いので一纏めに。後日談として、軽いじゃれ合いみたいな口喧嘩は起こるものの、以前に比べたら本当にお互いへの態度が軟化し、仲が良くなったように見えるとのこと。なお、とあるオペレーター曰く「ヤマトを見てる時の目に、なんかハートマークみたいなのが見えた」とのこと。

ドクター:味噌汁の好きな具はわかめ、とうふ、ネギ。そしてロドスのハーレムキング候補の1人でもある。頑張れドクター、ヤマトの二の舞には絶対になるな!

アーミヤ:密かに料理をする時間をちょっとずつ増やしている乙女アーミヤ。なお、自分が告ればすぐにゴールインという事実に気がついていない。

感想や意見などありましたら遠慮なくどうぞ!
R18の方も含めて活動報告で募集していますので、そちらも遠慮なく!
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