ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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チェン隊長ハピバ!というわけで今回は近衛局ルートでの誕生日記念話です!

設定としては…
・上記の通り近衛局ルート
・ヤマトとチェンは恋仲
・それを知ってるのはホシグマとペンギン急便勢
・天使の玩具にされる純情なオオカミ

の4つでも良いという方はどうぞ!



チェン誕生日記念話〜プレゼントは…??です!〜

「………」

 

「ねえ、お母さん。あのお兄ちゃんずっとあそこにいるけどどうしたんだろう?」

 

「……大丈夫よ、ユウくんにもいつかわかる時がくるから」

 

龍門のとあるアクセサリーショップの店頭にて、かれこれ1時間ほどそこに居座っているヤマトは店員や周りから生暖かい目で見られながらもひたすら頭を悩ましていた。

戦闘おいてはその類まれなる才能で多くの困難を乗り越え、デスクワークも下から這い上がった経験を駆使してそつなくこなすヤマトを悩ましているもの。それは────

 

(チーちゃんの誕生日プレゼント…一体何がいいんだ……!?)

 

恋人への誕生日プレゼント選びであった。

 

恋人への誕生日プレゼントは上手くいけば互いの仲が更に深まるものでもあるが、変なものをチョイスすればオワコンというもの…だとヤマトは学校に通っていた頃に頬に紅葉のような痕をつけた男友達から聞いていた。

その時彼の愚痴やらプレゼント選びの注意点やらを、自分には無関係だとテキトーに聞き流していたツケがここで回ってくるとは、とヤマトは絶望のあまり頭を抱えていた。

一応、前回は散々考えた挙句チェンが新しい髪留めが欲しいとボヤいていたことから、髪留めを買ったのだが今年に限ってはそういうことを全く聞いていない。

更に、ヤマトにとって初めて付き合った人がチェンなため、彼の恋愛経験はクソザコナメクジであることも拍車をかけていた。

 

(チーちゃんはどういうのが…)

 

「わあっ!!」

 

「ピャアアアっ!?」

 

考え事に没頭していたヤマトは、いきなり肩を掴まれたのと大声を出されたことによって変な悲鳴を上げすぐに後ろを振り返ると、「イタズラ大成功☆」と言わんばかりに満面の笑みを浮かべるエクシアと、笑いをこらえるように口元を手で抑えているソラがいた。

 

「え、エッちゃん!!急に驚かさないで!それに、ソラさんも笑わないでよ!」

 

「ご、ごめんね…で、でもヤマト君の反応結構新鮮で…そういえばヤマト君がさっきから唸ってたけど良かったら相談乗るよ?」

 

ヤマトはそう提案してきたソラを一瞥し、彼女なら自分がチェンと付き合っているのは知っているし問題ないかと判断し、先程までの悩みを包み隠さず話した。

 

「なるほどね…そしたら力になれるか分からないけど手伝うよ、ヤマト君」

 

「ありがとうございます!ソラさ──」

 

「ちょっーと待った!話は(盗み)聞かせてもらったよ!…待って、ヤマトくん、そのゴミを見るような目で私を見ないで?流石に傷つくよ?」

 

「だって…エッちゃんに今までされたことを思い返したら…」

 

そこまで言ってヤマトはエクシアのされたことを思い出す。

ある時はいきなり尻尾を触られて変な声を出してしまったり、テキサスに追われている事を知らずに匿ったら何故か自分も一緒に追われる羽目になったり、「シュークリームあげるねー!」と言われて貰ったものを食べてみたら中身は激辛クリームソースだったり、と散々なことにあった記憶が半数を占めていた。

 

「うーん、ド正論!だけど、今回のこれはあの隊長さんもぜっっったい喜ぶよ!私の給料2ヶ月分かけてもいいよ!」

 

 

「ヤマト君、エクシアの言うことは聞かなくていいから早く私とプレゼント選ぼっか」

 

「……話だけ聞きます」

 

「ヤ、ヤマト君!?」

 

「そーこなくっちゃ!」

 

そしてエクシアに耳打ちされたとんでもない内容にヤマトは顔を真っ赤に染めた。

 

 

****

 

「ご馳走様…やはり市販の物より、ヤマトが作ったものの方が断然美味しいな」

 

「それは言い過ぎだよー」

 

そしてチェンの誕生日当日、ヤマトはチェンの好物料理と自作ケーキを振る舞いお皿を洗い終わった現在、ヤマトはチェンと向かい合って話していた。

 

「あ、チーちゃんお風呂はいってきなよ。俺はもう入ったからさ」

 

「ん、分かった。それでは入ってくるとしよう」

 

チェンがヤマトの提案をなんら疑うことなく浴室へと向かったのを、見届けるとヤマトはいそいそとある準備を始めたのだった。

 

 

****

 

「ヤマト、出た…む?」

 

風呂から上がったチェンがタンクトップと短パンジャージというラフな格好で部屋に戻ると、ヤマトの姿はそこには無かった。

 

(考えてみれば、私と一緒に早く上がるために自分の仕事をいつもの倍のスピードで片付けて、周りの仕事を手伝いつつも私の分のものも他より多めに手伝ってくれたらしいからな…)

 

だから、疲れて先に寝てしまったのだろうと結論づけたチェンはベッドがある寝室の扉を開けて、そのベッドに不自然な膨らみがあることに気がついた。

 

(疲れすぎてうっかり私のベッドで寝てしまったのか…?まあいい。今日は私の誕生日なのだしプレゼントとしてヤマトを抱き枕にでもして寝てもバチは当たらんだろう…)

 

内心ムフフと思いながら、掛け布団を捲るとそこには──

 

 

た、誕生日、お、おめでとう…プ、プレゼントは俺だよ……ううっ……

 

顔を真っ赤にして自分の頭にリボンを乗っけたヤマトがそこにいた。

そう、エクシアがヤマトに提案したものとは「プレゼントはボ☆ク☆」という物だった。

最初聞いた時こそ、そんな恥ずかしいことできるか!というのとそんなんで喜ぶわけないだろ、とエクシアを顔を赤くしながらも胡散臭いものを見るかのような目で見ていたが、そのエクシアに「隊長さんが自分にやったら…って想像してみ?」と言われ想像した結果…案外良いかもと思った所をソラが止める間もなく言いくるめられた、というのが事の真相だった。

 

(ううっ…やっぱりやるんじゃなかった……チーちゃんさっきから黙ってるし……)

 

今からでも冗談でしたと言って、ソラと一緒に選んだものを早く渡さなければとベッドから抜け出ようとした瞬間にガシッとチェンに手を掴まれて押し倒される

 

「ち、チーちゃん?その手を離してどいてくれると助かるなーって…」

 

「………」

 

何故かこちらの言い分を全く聞かず顔を俯かせてどんな顔をしているのか分からないチェンに、ヤマトの本能が「はよ逃げろ」と警鐘を鳴らす。

 

「ち、チーちゃん?そのどいて──」

 

「却下だ。お前から誘っておいて今更なしというのは受け付けん。さて…誕生日プレゼントをしっかりと堪能しようか…」

 

妖艶な笑みを浮かべてペロッと唇を舌で舐めてこちらを見下ろすチェンにヤマトはただ戸惑うばかり。

 

「え、あ?ち、チーちゃん…?」

 

「今日は寝かせないぞ?ヤマト」

 

「へ?あっ、ちょ──」

 

 

……肉食動物であるオオカミが龍には敵わないのは当然の理であって、こちらでもそれは変わらないようであった。

 

 

 

*****

 

後日、やけに肌艶が良く、首にルビーが付けられたネックレスを掛け、スワイヤーに突っかかれても余裕な態度で受け流し終始機嫌良さそうなチェンとは対象に、やけに色素が薄く疲れ気味なヤマトが目撃されたとか。

 




ヤマトはおもちゃじゃないんだぞ!

キャラ紹介
ヤマト:かなりレアなケースを辿ったifルートのヤマト。翌朝、チェンに抱き枕にされていてしかも顔が豊満な所にあったため色々大変だった。なお、ソラとエクシアにお礼の品として手づくりシュークリームを数個あげた際にエクシアにプレゼントの件を聞かれて誤魔化しきれず終始からかわれた。ちなみにネックレスを異性に送る意味を知らない。

チェン:ヤマトガチ勢。ネックレスをプレゼントされた際、ヤマトがそういう意味を知っていない上でのチョイスだとは分かっているものの結構嬉しい。自分の誕生石でもルビーというのも大きなポイント。人がいないところでは顔がゆるっゆるだった。

エクシア:ヤマトにとんでもないことを吹き込んだやべーやつ。またからかうネタができてご満悦だったが、あるオフの日にとある龍に追っかけ回されたとか。なお、チェンとヤマトが恋仲と知った時は驚きのあまり芸人バリのリアクションで椅子から転げ落ちた。

ソラ:ヤマトのプレゼント選びを手伝うという、お世話ムーブをかました。なお、ネックレスのプレゼントの意味は知らない。ヤマトの事は抜けてる可愛い弟みたいに見ている。チェンとヤマトが恋仲と知った時は心の底から祝福した。

ホシグマ:実は撮影外でヤマトから相談を持ちかけられていたが、専門外のため辞退していた。チェンが終始機嫌が良さそうなのを見て上手くいったのだと安堵していたが、その後に色素がやけに薄いヤマトを見て両手を合わせた。

スワイヤー:こいつ…本当にチェン……なのか…?



















ヤマトとチェンの続きがみたいにという方は、7/7 0:10に追加DLCが配信されますのでそちらをご覧下さい…あ、未成年は見ちゃダメですよ?
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