ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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初めましての方は初めまして。ゆっくり妹紅と申します。

普段はこのすば!を原作とした二次創作を書いていますが、中々上手く文章が進まないため、ちょっとした息抜きや小説の書き方の研究も兼ねて、書かせてもらいました。

あと、最初が走れメロスっぽいですがそこは許してください…


本編(1stシーズン)
同じループスのやべーやつ(上)


ヤマトは悩んでいた。

どうすれば、ロドスに属する他のオペレーターと仲良くなれるかと。

ヤマトはあがり症なうえ、それを悟らせないほどの無口さに加え、観察能力が極めて高くなければ彼の表情の変化や心情が読めぬ程のポーカーフェイスを標準装備という鉄壁ぶりだ。

だが、友好を深めたいという思いは人一倍あった。

 

 

「というわけで、助けてフーちゃん!」

 

「うるさいやかましいうるさい。あと、急に泣きつくな。コミュ障狼」

 

「辛辣ゥ!」

 

ヤマトに助けを求められたフーちゃんこと、フロストリーフはヤマトの救援をあっさりと切った。なお、この時のヤマトの表情はそれなりにコロコロ変わっており、現在は断られた為か元傭兵とは思えない泣きそう顔をしている。正直、戦場でヤマトと戦い散っていた者たちが唖然としたり、「こんな奴に負けたのか!!」とブチ切れてもおかしくないぐらいのレベルで。

 

そしてここで気になるのが、何故コミュ障狼ことヤマトがフロストリーフ相手にここまで普通に話せて、尚且つポーカーフェイスがサボっているのか?

これは、至って簡単で悲しくボッチ生活をしていたヤマトに対して、自分も距離を取っていた過去を思い出したフロストリーフが気遣ってヤマトに対して根気強く付き合ってあげたからである。

 

結果は、色々と残念なヤマトとの縁が出来上がってしまったというものだった。なお、フーちゃんはヤマトが「フロストリーフじゃ長いから、略してフーちゃんで!」という理由で付けた渾身のあだ名だ。

無論最初こそ、フロストリーフはそれを辞めるように言っていたが、「あだ名で呼ぶのって友達っぽいから…ダメ?」という聞いた側が色々と心にくる発言により、許してしまっている。

 

「フーちゃん……」

 

「………はあ、今度はなんだ。話ぐらいは聞いてやる」

 

「フーちゃん!」

 

パァと笑顔になるヤマトを見て、フロストリーフは結局彼の話を聞いたりしてしまう自分に呆れつつも、こんなやり取りが嫌いではないと密かに思っていた。

 

 

****

 

 

「それで、誰と友好を深めたいんだ?」

 

場所変わって、食堂の隅っこ。

フロストリーフは席に座ってコップに入れたいホットココアを飲みながらヤマトの返事を待つ。

 

対してヤマトは、辺りを不安げ(分かるのはフロストリーフのみ)に見渡してから、返事をした。

 

「同じループスのラップランドさん」

 

「ブッ!?」

 

フロストリーフはいきなりぶっ込まれた予想斜め上な発言に、飲んでいたココアを少し吹き出してしまった。

「フーちゃん!?大丈夫?」とアワアワしているヤマトに対して、何とか頭を冷静にする。

…あれだ、疲れているのだろう。最近は色々と出撃すること(貨幣集め)が多くて忙しかったし、幻聴が聞こえたのだろう。そう思い、フロストリーフは縋るように聞いた。

 

「なあ、もう一度言ってくれ。誰と友好を深めたいんだ?」

 

「え?ら、ラップランドさんだけど……」

 

「oh…」とフロストリーフは自分のキャラじゃないと分かっていてもそう零さずにいられなかった。それほど、ヤマトが仲良くなりたいと言った相手はやばいやつなのだ。

 

ラップランド。ヤマトと同じループスであり、戦闘経験も豊富でフロストリーフと同じように前衛という役割でありながら遠距離攻撃もできドローンも何食わぬ顔で落とせる。

 

が、そんな彼女は残虐な戦闘マニアだったとフロストリーフは記憶している。彼女はある作戦で、ラップランドと同じになった時、彼女は敵の死体でミルフィーユを作っていたのを目撃している。

そして、もう1つはあるペンギン急便のオペレーターにかなりご執心ということだ。正直、ストーカーレベルなのでは?とフロストリーフでさえ思う程だ。

 

ラップランドが如何にやばいかをこの、コミュ障狼…いや駄犬は知らないからこそ言えるのかもしれない。

今回ばっかりは相手が悪い。そう思い、フロストリーフが辞めるように口を動かそうとした時。

 

「もちろん、ラップランドさんが凄い残虐なことをしたのは知ってるし、やばい人なのか知ってるけど…俺はあの人と友好を深めたいんだ」

 

ヤマトがそう絞りだすように発言をした。

フロストリーフはそれを聞いて、暫く目を丸くしていたがため息を吐くといつの間にか空になったコップを持って席を立った。

 

「あ、ちょ。フーちゃん!?」

 

「きっかけは知らないが、それだけお前が友好を深めたいと思っているなら、私が協力するまでもない。勝手にやれ」

 

「フーちゃん……」

 

フロストリーフの突き放すかのような発言に、ヤマトはなんて声をかけたらいいのか分からず立ちすくんでいるのを察したフロストリーフは、つぶやくように言った。

 

「私の独り言だが…打算的だが彼女が好きな物を振る舞うとかどうだ?」

 

「フーちゃん…!」

 

「…じゃあな」

 

フロストリーフの独り言を聞いたヤマトは、自分のコップを返却口に置いてくると食堂を早足で出ていった。

 

 

「やれやれ…私はいつの間にこんなに世話焼きになったんだろうな…」

 

そういかにも呆れた、というふうに呟いたフロストリーフの表情は少し柔らかかった。




キャラ紹介
ヤマト:オリ主。性別は男で種族はループス。前衛オペレーター。武器は、6本の剣からなる特殊な合体剣。曰く、上手く使いこなせばあらゆる場面に対応できるとの事。無口+ポーカーフェイスと、更に戦闘能力の高さも相まって近寄り難い雰囲気を出してしまっている。
本編でもある通り、慣れてくればちゃんと話せる。なお、ビジネス会話なら交流が少ない相手でも頑張って話せる模様。

フロストリーフ:みんな大好き、星4前衛。昇進2まで行くと通常攻撃の範囲ならば、なんとあの銀灰お兄さんの攻撃範囲を超える。可愛いし、声もいいし…放置ボイスにやられたドクターも多いのでは?
当小説では、ヤマトの保護者ポジ。
あと、耳をモフモフしてみたい

ラップランド:生足へそ出しボクっ娘星5前衛。この時点でもう属性が多いが、そこに色々と属性が追加される多属性持ちループス。
個人的には、なんやかんや好きなオペレーター。


アークナイツなのに、ドクターとアーミヤが出てない…一体どういうことなんだってばよ…
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