それと私事ではありますが、アークナイツシナリオの5-10をクリアすることが出来ました。
まあ、やったことはフレンドエクシアとアーミヤでゴリ押しという頭悪いやり方でしたが…困ったらフレンドエクシアに頼る癖、直さないとなぁ…
ヤマトがラップランドと友人になってからある日のこと。
その日、ヤマトは非番であったため自分に宛てがわれた部屋でシートをしいてその上で武器の点検をしていた。
ヤマトの武器は構造が複雑なためマメな点検は必要不可欠だ。点検や整備の仕方は、この武器を作ってもらった人にしっかりと教わっていたため、ヤマトがこの武器を使い始めてから何かしらの不具合や故障などは起こっていない。
「ヤマト、いるかい?」
そして、点検を終えて片付けをしている最中にノック音と共に彼の滞在を確認する声が部屋に届いた。
別に、拒否する理由もないため了承の声を出すとドアを開け、声の主が入ってきた。
「やあ、暇だから遊びに来t…取り込み中だったかい?」
「いや、今は片付けの最中だ。そこの椅子に腰掛けて待っててくれ。終わり次第お茶を出すから」
「ふふ、分かったよ」
入ってきたのは、冒頭に出た友人のラップランドであった。
あの日以来、彼女は暇さえあればヤマトのところへ行くようになった。ヤマトとしては、数少ない友人が来てくれることは嬉しい事なので特に嫌がったりする素振りは見せなかった。
ヤマトは片付けの最中、ふとラップランドの方を見ると彼女は足を組んで椅子に座った状態で点検を終え、依然1本に戻していない状態の6本の剣を興味津々と見ていた。
そこでヤマトは、この長年の相棒でもある武器の全容をロドスで見た人物がドクターと鬼教官しかいなかったことを思い出した。
ラップランドも、何度かヤマトの戦いぶりを見たことはあるが彼の扱う変わった武器の全容は知らない。
なので、ヤマトはいつも話を作ってくれる彼女のお礼としてある提案をした。
「良かったらだけど…この武器について話してもいいかな?」
***
「…説明聞いて改めて思ったけど、キミの武器って変わってるよね。これが1本の剣になるなんて想像しにくいや」
「実際俺もこんな変わった物を作ってくれるなんて予想出来なかったんだ。最初は俺自身も上手く使いこなせなかったし」
余談であるが、これを作った本人はこの武器を制作し終えたあと「今ならなんでも作れそうな気がする!!」といって、また
ヤマトは6本の剣を専用のケースに入れ、手を消毒シートで拭って着いていた汚れを取ると、近くの棚からコップを2つ取り出して中に紅茶を入れて1つをラップランドに渡した。
「ああ、毎回ありがとうね。それで、今回のお茶請けは何かな?」
「今日は、プレーンとチョコレート味のクッキーだよ。出来はそれなりに自信あるよ」
「なら、ちょっと期待しようかな?それじゃ頂きます」
ラップランドは出されたクッキーひょいと摘んで、口に入れて咀嚼する。今、食べたのはプレーンだったが口の中には柔らかい甘さと言えばいいだろうか、その様な風味が広がった。
そして、そこに紅茶を飲んでみれば紅茶の風味をクッキーが引き立てさせた。
「…ヤマト、コックにでも転職したらどうだい?」
「それ、何回目だっけ?」
「うーんと…6回目ぐらいかな?」
そんなことを話しながらも、2人が会話しているとまたノック音が聞こえてきた。
「今日は来客が多いな…今度は誰だろ?」
「来客が多いって、僕とその人含めてまだ2人だよね?」
ヤマトはラップランドの厳しい指摘に内心呻きながらも、ドアを開ける。
「元気にしているか?どうせ1人で寂しくいると思ったからきてやったぞ」
「フーちゃん!開口一言目が酷いよ!?」
「フーちゃん呼ぶな、とりあえず失礼するぞ」
ヤマトの第1友人のフーちゃんことフロストリーフが中に誰もいない思って中に入ると、そこにはラップランドがいる訳であって。
「やあ、フーちゃん。予想とは違って、ヤマトは僕と楽しくおしゃべりしてたんだよ、それにしても、フーちゃんって…フフ」
「………マジか」
ラップランドにフーちゃんというあだ名がバレたフロストリーフは、そんな言葉を口に零した。
****
「別に取って食おうとは思ってないから、そんなに睨まないで欲しいな」
「…………」
「アハハ!聞く気全くないみたいだねぇ…」
先程、館内放送で呼び出しをくらったヤマトは、「終わったらすぐに戻るから、それまで部屋で寛いでなよ」とフロストリーフとラップランドに言い残して部屋を出ていった。
そしてこの2人の雰囲気はお世辞には良いとは言えなかった。
そもそも、フロストリーフはラップランドがそんなに好きではない。理由は色々あるが、一番の理由は捉えがたい空気を醸し出しているからである。
「ヤマトはなんで僕と仲良くなりたいって思ったのかな」
ヤマトももう少し、友好を深める人物を選んで欲しいとフロストリーフは内心でそう毒げ着いていた時だった。
ラップランドがクッキーを手に持ってそう呟いた。
フロストリーフは、この言葉の本当の意味をすぐに理解した。
ラップランド本人が気にする素振りがないので忘れがちだが、彼女は鉱石病を患っている。それも重度なレベルでだ。
ここ、ロドスならばそれはあまり関係ないのだが、ラップランドの凶暴さを知っていれば自ら仲良くなりたいと思う輩はほとんど居ないはずだ。
「それは、お前があいつに何度も話しかけ続けたからだろう」
「え…?」
フロストリーフは、気がついたらそう口にしていた。ラップランドの反応に自分が無意識に答えてしまったことに気がついた彼女は、やけくそ気味に咳払いをして続けた。
「んんッ!…あいつは、人との繋がりを求めているくせにその繋がりを作るのが壊滅的に下手くそだ。それはお前も知っているだろう?しかも、向こうから繋がりを作ろうとしても、アイツのあがり症による無口と無駄に高レベルなポーカーフェイスのせいので中々上手くいかない。そして、向こうはあいつが交友を結ぶ気がないと誤認してしまい、そこで普通は終わる」
フロストリーフはそこで、一旦切ってラップランドの顔を真っ直ぐ見つめた。
「だが、お前はどうだった?お前はあのボッチ狼が自分が不甲斐なく感じるぐらいに、何度も話しかけただろう?だからこそ、あのコミュ障ボッチ狼は何としてもお前と仲良くなりたかったんだろう」
「まあ、あいつはロドスの全員と仲良くなりたいって言ってたがな」
フロストリーフは最後に締めくくると、少し温くなった紅茶を口の中に運ぶ。
ラップランドは暫く、目を瞬かせると笑いだした。
「アハハハ!」
「…何がおかしい?」
「いや、まさかキミがそんなことを言ってくれるなんて思わなかったからね…ちょっとだけ気が晴れたよ。ありがとう」
「…フン、さっきのはたまたま口が滑っただけだ」
「な〜んて、言いながら顔を赤くしても説得力ないよ?フーちゃん?」
「コイツ…!」
「はー…呼ばれた用事があんな事だったなんて…あれ、何この状況」
お礼を言われたフロストリーフは照れているのを誤魔化そうとするも、ラップランドにすぐに見破られ、最後にからかうようにあだ名を呼ばれたためラップランドを殴りたい衝動に駆られたところで、ぶつくさ文句を言いながらヤマトが帰ってきた。
「ヤマト、折角だから僕にもあだ名を付けてよ」
「「え」」
ラップランドの突然の発言に、ヤマトとフロストリーフは同じ反応をした。
「急にどうしたの?」
「いや、だってさ…フロストリーフ…フーちゃんにはあって僕にはないって思ったらなんか嫌でさ」
ヤマトの質問にラップランドがそう拗ね気味に答えた。
これに、フロストリーフは目を見開いて驚き、ヤマトも驚いたもののすぐにパッと表情を明るくするとすぐにあだ名をつけた。
「それじゃ、ラーちゃんで!!」
「お前のネーミングセンスは安直すぎるな。ネーミングセンスの才能はどこに置いてきたんだ?」
「辛辣ゥ!」
実は、おまけ編は当初書く予定はなく、ふと脳裏に過ぎったので書いたという背景がある。
キャラ紹介
ヤマト:ネーミングセンスと対人会話能力を母体に残してきた主人公。ちなみに、呼ばれた理由は完全にドクターの私情。ヤマト本人は相談する相手間違ってるのでは?とおもったそうな。
ラップランド:最後あたりでヒロインムーブした生足へそ出し狼娘。こういうラップランドさんもありですよね?(真顔)
フーちゃん:ロドス内ではヤマトのことを1番理解している保護者役。実は、ヤマトが非番の日は休憩時間の合間を縫って訪問して、2人だけのお茶会をしてる。なんやかんや、ボッチ狼のことはほっとけないツンデレ狐。
鬼教官:一体、誰なんだ…。なお、ヤマトは初対面の時余りの怖さに泣きかけた。
ドクター:ヤマト本人が自分は不適切だと思うことを相談したやべーやつ。恐らく、理性が0だったのだろう