そして、言っておきます。キャラ崩壊がとんでもなく酷いです。
どんなキャラ崩壊でもバッチコイ!な方や、どんなに崩壊していても読む覚悟は出来ている、という方だけ読んでください。
それでは、どうぞ。
ドクターを含む、ロドスのオペレーター達でバカンスとして来たシエスタ。だが、そのシエスタでドクターはその都市の存亡をかけた事件に巻き込まれていった。
その中には、部屋で静かに読書をする予定だったヤマトの姿もあり、彼もロドスのオペレーターの1人として刃を振るったのだった。
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事件が収束したあとも、ヤマトは相変わらず1人で行動していた。
本当だったら、フロストリーフやラップランドとも来たかったのだが彼女たちはそれを断ったため、することもないからとパトロールと称して散策していた。なお、ドクターはロドスのCEOであるアーミヤと仲睦まじく過ごしているため、前に相談された件もあるのでヤマトは近づかないようにしている。
そういえば、あともう少しでライブが始まるんだっけとヤマトはふと思い出し、ただ街の中を歩いてきただけでは友人二人に話すタネがないということにも気がついたため、ライブを見に行くことにした。
そして、結果として──
「お、お前は確か……」
「……(オワタ)」
いかにも、楽しんでますという服装のチェンと鉢合わすという、話のタネが出来たのだった。
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「…意外だな、あんたみたいな人がこういうのに参加するなんて」
ライブが終わるまでチェンに腕を掴まれ、終わったら「ツラ貸せや」(ヤマト視点)と比較的人が少ないところのお店に連れてこられたヤマトは、第一声そんなことを言ってのけた。
チェンは「うぐっ」と小さく呻くも、仕返しとばかりに言い返す。
「私も、貴様のようなやつが来るとは思わなかった」
「…話しのタネとしてはライブはいいと思ったからだ」
が、ヤマトは内心テンパリながらも何とか返す。一方、チェンは普通に返事が返されたことに意外そうな顔をした。
「お前、普通に話せるんだな」
「……話そうと思えば、何とか話せる」
この時点で、ヤマトの心臓はバクバクとめちゃくちゃ早く鼓動を鳴らしており「フーちゃん助けて…」と内心助けを求めている。
「なら、丁度いい機会だ。お前には色々と聞きたいことがあったからな」
「(ヒンッ)」
お話続行というヤマトにとっては死刑宣告が出された…『お前、そんなんで友達できるわけねーだろ!』というツッコミはしないであげて欲しい。なお、ここまで来てもヤマトの表情はいつもの無表情であるが、尻尾は垂れ下がり、耳も親しい者が見れば元気がないようにも見える。
しかし、神はヤマトを見捨ててはいなかった。
「あれ?ヤマトにキミは…確か近衛局の隊長さんだったかな」
「ラーちゃん!」
そう、ロドスに残っているはずのラップランドが何故か、この場に来ていたのだ。
頼れる(?)友の登場に、ヤマトの表情は明るくなり尻尾も横に振っている。
チェンは、ヤマトの変わりように目を丸くするもラップランドに目を移す。
「お前は…確かラップランドか」
「あれ?ボクのこと知ってるんだ?」
「ああ、連携をすることを知らないどころか残虐な行動するとんでもない奴として知っている」
「へー…言ってくれるじゃないか」
──フーちゃん、助けて。
ヤマトは場の雰囲気が悪くなる中、心の中で叫んだ。
*****
「ところで、何故貴様のようなやつがここに来た?」
「別にボクが何をしようが構わないじゃないか。まあ、来た理由はヤマトを探しに来ただけなんだけどね」
「俺を?」
「うん、フーちゃんと話してたら、『今頃、帰るに帰れなくて1人寂しく観光してるんじゃないか』って思ったからそれじゃ可哀想だと思ってね」
場所は変わらず、ラップランドを交えての会話。相変わらず空気が重く、そのせいか、見てくれは良い女性が2人いるのにも関わらず、誰もヤマト達の方に視線を向けようとはしていない。
「心遣いは嬉しいけど、別に無理して来なくても…」
「確かに、ここに来るのは乗り気じゃなかったけど、友人が心配で探しに行くのはだめかな?」
「ラーちゃん…!」
そんな感動するヤマトを見て、「こいつ、そんなすぐに信じるのか…」とヤマトの評価を直すべきかと考えるチェン。
そして、そんなヤマトを見て心の内でラップランドは多少計画は狂ったが結果オーライだと思っていた。
実は、ラップランドがシエスタに降りなかった理由は乗り気じゃなかったというものではない。本当の理由は、しょんぼりしながら1人寂しく歩いてるヤマトに声をかけ好感度をあげようというものだったのだ。
ラップランドとて、何故そんなことをしようか思ったかはよく分からないが、ヤマトが自分よりもフロストリーフといる時の方がよく笑ったりと、感情をさらけ出す事が多いことにモヤモヤしていた。なので、こういう行動をすればコミュ障ボッチ狼のヤマトならコロッといくはずだと考えたのだ。
実際、先程の様子から分かるように「自分のため、わざわざ探しに来てくれるなんて…!」とヤマトの中のラップランドの好感度は爆上がりである。
チェンは、先程からほくそ笑んでいるラップランドを見てヤマトに口を出すべきかと考えたがやぶ蛇だと思い、スルーすることにした。
代わりに、思ったことを口にした。
「…ヤマトは実はよく喋るし、表情も動くヤツなんだな。いつも、無口で無表情だから人としての心をどこかに置いてきたやつなのかと思っていた。」
「え?」
「まあ、普通の人はそう思うよね。ボクも親しくなった初めはそう思ったし」
「ラーちゃん!?」
バッサリとチェンから言われ、更に肯定されたヤマトを後目にふと、ラップランドは考えた。ここで、ヤマトがただ単によく喋りながらも表情も動くという人物ではなく、本当はコミュ障を拗らせた残念なやつだとバラしたらどうなるだろうか?ヤマトのことを知る人物が増えるが、バラされたヤマトはフロストリーフに辛口発言された時のような涙目で抗議を自分にするだろう。だが、一時の欲望でヤマトのことを知る人物が増えるのは気に食わないのも事実。いやけども、ラップランドとてあのやり取りをやってみたいのもあるし、何より涙目になったヤマトを見ると背筋がゾクゾクするような気持ちいい感情も味わえるのもこれまた事実。
そしてラップランドは1秒であれこれ考えた末に──
「実はね、ヤマトはただのコミュ障ボッチ狼なんだよ」
「ラーちゃん!?」
「……は?」
──
予想通りヤマトは「そんなこと言うなんてひどいよぉ」と涙目でラップランドに抗議をし始め、そしてこちらは予想外だったが口を開け目を丸くするチェンの珍しい姿もみれたラップランドはご満悦だった。
「そう言うけど、まずはヤマト自身のことを知って貰えないと仲良くなれないよ?」
「そうだけど…今はボッチじゃないよ!」
「けど、隊長さんやボクに会えてなかったら1人でこの街を歩き回ってた予定だよね?」
「うぐぅ…」
「けど、ちょっと言いすぎたね。ごめんよ」
「…事実だし、謝ってくれたからいいけどさ」
「ふふ、許してくれてありがとう(やばい、想像以上に破壊力が…!)」
ラップランドは、子供みたいなヤマトを見て内心これを毎回普通に返せるフロストリーフの凄さに気づき、ふとさっきからチェンが何も喋ってないと思って、そちらを見ると。
「……………」
「チェンさん!?だ、大丈夫?」
鼻を抑えるチェンの姿があった。よく見ると、手から赤いものも見えていて、それが鼻血だと気がついたヤマトは、不安そうな声をあげながらもティッシュをチェンに渡していた。ラップランドは、こうしてチェンの意外な一面も知ることが出来たりと今回は大収穫であったのだった。
キャラ紹介
ヤマト:段々と化けの皮(故意ではない)が剥がれていく主人公。今回の話のとおり、いじられ体質が無いため弄られるといい反応をする。なお、シエスタに来た理由はドクターの護衛もあるが、1度は友人と訪れて遊びたかったという純情な理由。余談ながら、彼の性格などは某ぼっち柱と某ボッチ紅魔娘を参考にしている。
チェン:星6前衛。龍門近衛局特別督察隊の隊長、いつもお世話になってます。イベントでは観光客Cとして登場。何やってんですか隊長。当小説では、キャパオーバーすると鼻血が出るというギャグ世界ならではのムーブをかましてもらいました。星6キャラの中では1番好き。
ラップランド:引き続き登場。ヤマトのせいで新たな扉を開きかけているループス。そして、気がついたらヒロインムーブをかましている。指が勝手に動いたから仕方ないよね?
ドクター:アーミヤとビーチデート。羨ましい
アーミヤ:イベントの最後のストーリーで驚きの姿を披露。運営、やってくれるじゃねえか。ドクターと2人きりでビーチデートを満喫中。