ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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はい、遅くなってしまいすみません…

なんか長くなってしまったので区切ったのですが…中途半端になってしまった…

今回の話は結構無理やりな感じな上、あるキャラのキャラ崩壊が凄まじいという…それでもいい方はどうぞ!


コミュ障狼の謎行動を暴け!(上)

「最近、ヤマトが調理室に行くことが多くなったんだ」

 

ある日、食堂の端の席にてヤマトの友人の1人であるラップランドは同じく彼の友人である、フロストリーフとチェンにそう言った。

 

「そんなおかしい事でも何でもないだろう。確か、ヤマトは部屋に来た人を毎回自分が作ったお菓子でもてなしているんだろう?最近はその回数が多くなったから調理室で作る機会も増えただけじゃないか?」

 

「いや、それを含めても回数が多いんだよ」

 

「ん?ちょっと待て。何でラップランド、お前がそこまで把握してるんだ?」

 

チェンの指摘にそう返したラップランドに、フロストリーフは何故そこまで把握してるのか気になって聞くも、ラップランドはそれを無視して続ける。

 

「絶対、ヤマトは何か隠してる。もしかしたら、変なやつに…!」

 

「待て、流石に話が飛躍しすぎだぞ!?取り敢えず落ち着け!」

 

「それより、お前はそんなキャラじゃないだろ!?」

 

ラップランドの暴走に驚きながらも、フロストリーフとチェンは彼女を止めようとするも、この時のラップランドはまさにバーサーカー。止まることを知らない。

 

「だってさ!気になって聞いてみたら、耳と尻尾をピンと立てて『そ、そそそそんなことないよ?』って目を逸らしながら言ってたんだよ!?絶対なにか隠してる!」

 

「あいつは…」

 

フロストリーフはその光景がありありと思い浮かんだ。恐らく、その後は用事があるから!とか言って逃げたのだろう。そんなことをしたら、ラップランドが怪しく思うのは当たり前だ。

正直、これ以上相手するのはめんどくさいのが本音なフロストリーフはさっさとこの話を終わらせるためにラップランドに聞いた。

 

「…取り敢えず、お前は何がしたいんだ?」

 

「ヤマトをびこ…ゴホン、ついせ…んんっ!監視…じゃなくて観察しようと思うんだ」

 

「……逮捕した方がいいか?」

 

「気持ちはわかるがやめろ。そんなことしたらコミュ障狼が騒いで余計拗れる」

 

チェンの発言に、フロストリーフは疲れたようにため息を吐きながらも止めるよう言った。

 

 

****

 

唐突だがヤマトの趣味は料理、特にお菓子作りだ。

彼が料理を始めたきっかけこそ、友好を深めるための手段としてだったのだが、やっていくうちに彼自身がハマってしまうということになっていた。そしてお菓子作りを好んでやるのには、ヤマト自身が甘いものが好きだからというのと、ロドスで(やっと)できた友人達が部屋に来た際のおもてなしのためというのもある。

 

「〜♪」

 

そんなヤマトは現在、調理室にてオーブンに入れたものが焼き上がるまでの間に、鼻歌を歌いながら洗い物をしていた。尻尾も横にブンブンと振っているので機嫌がいいことは明白である。

そしてそれをヤマトの死角から見つめる影が3つあった。

 

「(…あいつ、鼻歌出来たんだな)」

 

「(いや、何かしらの曲を何度か聴いたことあれば誰でも出来るでしょ?)」

 

「(いや、あいつは極度の音痴だからな…正直、鼻歌は出来るのは初めて知った)」

 

「「(マジか…って、なんでそれを知ってるの?(んだ?))」」

 

割とどうでもいいことをフロストリーフ達は小声で話していた。そう、結局フロストリーフとチェンもラップランドに着いてきていた…今回は、ラップランド(バーサーカー)の制御という割とマジな理由で。

 

「(…割とどうでもいい話だが、まだあいつとそんなに友好が深めきれてない時にあいつの部屋の前を通ったら…まずい、離れるぞ!)」

 

ヤマトがこっちに来ることを察知したフロストリーフは、2人を押して慌てて調理室から離れて隠れると同時に、バスケットを持ったヤマトがドアから顔を出し、辺りを見回した。そして、特に何も無いことを確認するとまた中に顔を引っ込めた。

 

「(間一髪だったな…)」

 

「(…そういえばヤマトが妙に勘がいいの忘れてたよ)」

 

「(そうなのか?気の所為じゃなくてか?)」

 

「(あれ?フーちゃん知らないの?)」

 

「(ああ、初めて知ったぞ)」

 

ラップランドはフロストリーフさえ知らないヤマトの一面を自分が知っていたことに内心喜びながらも、ドヤ顔でそのエピソードを話した。

 

「(ヤマトってさ、反応が凄いいいでしょ?それでさ、尻尾とかを急に触ったらどんな反応するかなって思ってやろうとしたら、気づかれちゃってね。その時は偶然かと思ったけど、今のとこ全部気づかれてるから勘がいいのかなって)」

 

「(……やっぱり、こいつ逮捕すべきなんじゃないか?)」

 

「(……私はノーコメントで)」

 

「(あっ!ヤマトが調理室から出た!!行くよ!)」

 

2人は、まさに犯罪行動を行っているラップランドに対して頭を抱えているとその件の彼女がヤマトが部屋から出たことを告げ、2人を催促する。2人は、ため息を吐きながらも足を進めた。

 

****

 

「あ、ヤマト。こんな所で奇遇だね」

 

「ミッドナイトさん」

 

「「「(!!?)」」」

 

追跡していた3人に、ヤマトが途中ではちあったミッドナイトとなんてことも無いように話をしているという、信じられない光景が飛び込んできた。夢ではないかと、自身の頬を抓るも痛覚は正常で、今見ている光景が夢ではないことを否応なく実感する。

 

「(お、おいヤマトはコミュ障なのになんで普通に話しているんだ!?)」

 

「(ボクが聞きたいよ!!それより、あいつって元ホストだよね…まさか、あいつヤマトをそっちの道に…!?)」

 

「(落ち着け、ラップランド!お前は混乱しているだけだ!!)」

 

セコム達が未だに信じられない光景に小声で騒いでいる間にも、ヤマトとミッドナイトの会話は、どんどん進んでいく。

 

「あ、これからドクターの所へ行くんだけどミッドナイトさんもどう?」

 

「そうだね…急ぎの用もないし俺も同行しようかな。ついでに、どれぐらい進歩したか確認したいからね」

 

「はは…全然ミッドナイトさん…いや、あのことに関しては先生のようにいかないけどね」

 

 

ヤマトはそのままミッドナイトを加えて談笑しながらドクターの仕事場へと歩いていく。その光景を見て、ラップランドはモヤモヤするようなイライラするような感覚に囚われながらも、2人に追跡続行の節を伝える。

 

「(!!いくよ!!)」

 

「(何となく、あいつが調理室に行く理由が何となくわかったから私は帰りたいが…)」

 

「(…寄りかかった船だ。最後まで見届けるか)」

 

キツネと龍は本日何度目か分からないため息を吐きつつも、跡をついて行った。

 

 

 

 

 

 

 




キャラ紹介

ヤマト:友人が相手だと無口+ポーカーフェイスが仕事しないので、隠し事ができないオオカミさん。なお、途中で調理室から顔を出したのは何となくそうした方がいいと思ったから。

ラップランド:キャラ崩壊が進んでいる、ヤマトのセコムその1。個人的にはラップランドは執着心だったり独占欲が強いイメージ。こういうラップランドさんを書きたかったんだ!!(反省してない)

フロストリーフ:苦労人キャラが定着し始めたヤマトのセコムその2。早く帰りたい

チェン:ヤマトのセコムその3にして苦労人2号。実は、自分も犯罪行動してることにはこれはもしものために仕方ないことだと、必死に言い聞かせている。

ミッドナイト:星3の遠距離攻撃が可能な前衛。元ホストながらも、人当たりがよかったり面倒見が良かったり(どちらも個人的な感想)と多くのドクターからの人気は高い。
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