あと、アンジェリーナピックアップの星五以上確定ガチャでプロヴァンスが来ました。あとはレッドさえお迎えすればループス組はコンプリート(のはず)だ!
5/14 20:17にてあとがき含め加筆修正
「さて、これからどうするんだ?中に入った以上、私達がやれることは無いし、ヤマトが調理室に出入りする回数が増えたのも、ドクターに差し入れをするため、だと予想出来る以上やめた方がいいと思うんだが」
あれから、何のトラブルなどもなくヤマトとミッドナイトがドクターの部屋に入ってからは中の様子を伺えないため、チェンはフロストリーフが内心思っていたことをラップランドに告げる。
「いや、それだけならヤマトがボクらに隠す理由なんてないでしょ?明らかにすべきことはまだ残ってるよ」
「…すべきことってのは、中で何をしているかを把握することだろうが手段がないだろう」
ラップランドの言い分は意外とごもっともなものだったが、フロストリーフが言ったようにチェンとフロストリーフは中の様子を確かめる術など用意していない。それに、声にこそ出してないがこれ以上怪しい行動はしたくない。だが、ラップランドはそんな2人の考えを嘲笑うかのように含み笑いをすると、懐に手を伸ばし
「ふふっ、実はこんなこともあろうかとこれを持ってきてたんだよ!」
と言って、取り出したのは…
「……ガラスコップ?」
見た目は何の変哲もないガラス製のコップだった。まさか、これを使って聞くのかと2人はラップランドを見る。視線を向けられた彼女は特に気にせずガラスカップの口をつける部分を壁につけ、底を自分の耳に当てた。
正直、ツッコミどころ満載である。しかしそんなことをしてるラップランドの表情は真剣そのものだ。
本当に聞こえてるのか?と事実だったらロドスの防音性を見直さなければならないことをチェンとフロストリーフが思った時だった。
「何をしている?」
「「「!?」」」
部屋のドアから、その日のドクターの秘書であるシルバーアッシュが出てきて3人に声をかけた。そして、急に出てきたシルバーアッシュに3人が驚いている間に今度はヤマトが出てきた。
「シルバーアッシュさん、急に…あれ?皆なんでここに?」
「いや、えっと…これはだな」
ここで「ヤマトを観察(尾行)してました」なんて正直に言えば、その後の展開は容易に想像出来るため、なんと言えばいいか悩んでいるとシルバーアッシュは「フッ」と笑うと中へ入るように言った。
「ここで立ち話は酷だろう。今日の業務は終わっているため、中で談笑してもいいだろう」
「え、シルバーアッシュさん。それだと…」
「なに、別に構わないだろう。お前だって友人に隠し事するのは嫌だろう?」
「そうだけど…シルバーアッシュさんが言うなら…」
そんなやり取りを見たラップランドは少しムッとする。いつの間にカランドの主と仲良くなったかは知らないが、自分だってまだヤマトと2人だけの秘密なんて持ったことないのにと考えながらも、案内されるがままに中へ入っていった。
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まず、ドクターが酒の席でシルバーアッシュにヤマトのコミュ障を何とかしてあげたいと零したのが今回の事の発端だった。シルバーアッシュはそれを聞いた時は驚いたものの、同盟相手でありながらも友人であるドクターの零した言葉に、元ホストであるミッドナイトならそういうのに詳しいのではないかと答えた。
そして、それを聞いたドクターは「それだ!!」と言い、翌日早速ミッドナイトにヤマトの実態を話した上で、そのことを頼んだ。それを面倒見がいいミッドナイトは二つ返事で承諾。
いざ早速ヤマトを呼ぼうとしたら、仕事を頑張っているドクターにと、差し入れ(手作りお菓子)を持ってきたヤマトが来たため、その日からはドクターの部屋にてミッドナイトによる、「パーフェクトコミュニケーション教室」が開催された。そして、それをドクターが「ある程度良くなるまではラップランドたちには隠しておいて、良くなったら教えて驚かせよう!」と言い、ヤマトは最初こそ3人に隠し事するのは渋っていたが、シルバーアッシュたちを巻き込んで男の同士の約束だ!と丸め込んだのが真相であった。
つまり
「ドクターが全ての元凶だったんだね?」
「うーん、そう言われると否定できないのが悲しい」
「その、俺も黙っててごめん」
ラップランドはジト目でドクターを見るが、その見られている本人は笑いながら謝罪し、ヤマトも仲が特にいい3人にこのことを隠していたのと、聞かれた時に誤魔化した罪悪感で謝った。
それを受けて、チェンとフロストリーフは元々そのことに関しては咎めようとは全く思ってなかったので特に普通に返す。だが、ラップランドは相変わらずむくれたまま。
ヤマトは、どうすればいいのだろうとミッドナイトに視線を向けるも、彼は「成果を見せてもらおう」と言わんばかりに笑うだけで、シルバーアッシュも同じ態度を取る。ドクターとチェン、フロストリーフに関しては3人でガトーショコラを食べながら談笑している。
「ら、ラーちゃん!な、なんでも言うこと聞くから許して…?」
手助けが望めなくなり、テンパりながらもヤマトは涙目上目遣い(無自覚)でそんなことを言ってのけた。正直、それでもミッドナイトから教えを受けたのかと突っ込みたくなるような発言内容だった。ミッドナイトも「やれやれ…」と言わんばかりに首を振るい、シルバーアッシュはフーっとため息を吐いた。
大抵、こんなことを言ったらさらに油に火を注ぐような発言であり、ラップランドは耳をピクピクさせながらヤマトに聞き返した。
「へー……?何でも?」
「な、何でも……」
「…そっか、この言葉忘れないでよ?今回はそれに免じて流してあげる」
ラップランドの反応を内心ビクビクしながら待っていたヤマトは、その言葉を聞いてホッと息を吐いた。
これを見て、他の面々は予想外な反応に少し驚いていた。ミッドナイトは経験上空気が悪くなるだろうと思っていたため、その驚きは他の者よりも大きい。
「それにしても、ヤマト。お前の作る菓子はどれもレベルが高いな、菓子料理人としてお前を雇いたいぐらいだ」
「お、大袈裟だよ…!これぐらいなら誰だって練習すれば作れるよ」
シルバーアッシュが空気を変えようと、ヤマトが作ったガトーショコラを褒め、それを受けたヤマトは口ではそう言いつつも嬉しそうに尻尾を振っていた。ラップランドはそれを面白くなさそうに見つつも、自分に切り分けられたガトーショコラの残りを食べ、紅茶をグイッと飲みきるとヤマトに声をかけた。
「さて、さっきの言葉の約束を守ってもらわないとね…」
「え…?い、今から?」
「それじゃ、そういうわけでヤマト借りるのねー」
「あ、うわ!?ちょ、ら、ラーちゃん!?」
ラップランドは紅茶を飲み終えて一息ついているヤマトを強引に
「ら、ラーちゃん!お、下ろして!自分で歩くからぁ!誰かに見られたら…!」
そんな声がドアが閉まる前に聞こえたが、ヤマトは下ろして貰えたかは部屋に残っている者たちに知る術はなかった。
そこで、ドクターがふと呟いた。
「ラップランドって、ヤマトにも結構執着心?持ってるんだね…」
「…まあ、ラップランドに対して自分から友達になりたいって言ったやつはヤマトが初めてだったのがあるんだろう」
「いや、あの者に関してはそれだけではないと思うが…」
「どういうことだ?」
「…彼女が自ら言える日まで待ってやった方がいい。それほど、彼女が抱えているものは大きい」
シルバーアッシュはそれで話は終わりだと言わんばかりに、紅茶を飲み始めた。またもや、微妙になった空気に今度はミッドナイトが変えようと口を開いた。
「そういえば、ヤマトが作るものは大抵甘さが少し控えめですよね。ヤマトなりのこだわりなんでしょうかね?」
ミッドナイトが口にした疑問は、誰もわからなかったがそれを起点にヤマトに関するはなしでドクターの部屋は賑やかになったのだった。
後日、やけに肌艶が良くスッキリしたようなラップランドと、そんな彼女に顔を合わせる度に顔を少し赤くするオオカミを目撃した人がいたとかいなかったとか
なお、ヤマトとラップランドはえっちいことはしてないですからね?
気が向いたらおまけ編として、どんなことをしていたかは書くかも?
キャラ紹介
ヤマト:愛され系コミュ障狼。お菓子の味付けが甘さが少し控えめな理由はある人がそれが好きだと言っていたかららしいが、一体誰なんだろう?(すっとぼけ)
ラップランド:ヤマトガチ勢になりかけてるループス。ガトーショコラは自分好みの味でそちらに関しては満足。
フロストリーフ:ヤマトが自分の知らないところで成長しようとしていたことを知って、涙腺が緩みかけた。
チェン:実は、ヤマトの涙目上目遣いの「なんでも言うこと聞くから許して」発言の際に鼻から血が出かけた。
ミッドナイト:ヤマトは真面目に自分の話を聞いてくれるため、教えるのは案外楽しいらしい。
シルバーアッシュ:遠距離攻撃が可能な星6前衛。ゲームにおいて、彼のことを語るなら「真銀斬」とイケボだろう。実際彼のせいで女の子にされたドクターは多くないと聞く。当小説では、ヤマトとは甘党仲間。
ドクター:全ての元凶。なお、シルバーアッシュとの酒の席ではアーミヤの話が大多数だとか。