ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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えー、次の話投稿してないのに何かめちゃくちゃお気に入りやアクセス数が増えててビビった作者です。

まず多くの皆様、アンケート御協力ありがとうございました!
そして、皆さんのおかげでお気に入り200件突破しました!これからも精進してまいりますので暖かい目で見守って下さい!



今回からは暫くはシリアスは休暇をとります。
Q.シリアスが休暇をとったらどうなるんだ?
A.知らんのか?シリアルや日常系コメディ、またはR-15要素がメインになってなんやかんやでヤマトが散々な目に遭ったりする。

とりあえず、今回のイベントで一言。
ラッピーとチェン隊長のスキル2やっぱり強い(小並感)

それと最後にお知らせがあります。


コミュ障狼だってモフりたい!

「はぁ…まともにこうして話せるループスがヤマトしかいないって思うとなんか色々と考えちゃうなぁ…」

 

「まともって…ラーちゃんやテキサスさん、レっちゃんだって普通に楽しく話せるけど…」

 

「それはヤマトが変な感性してるか──ちょっと待って、レっちゃんってまさか…」

 

「?レッドのことだけど…」

 

「僕、初めて君のことすごいって思ったよ」

 

「待って、それどういう意味?」

 

ヤマトが無事に回復してから1週間が経った頃、彼はプロヴァンスと廊下で歩きながら話していた。

 

ヤマトがプロヴァンスと仲良くなったのは数日前で、最もきっかけこそズッコケて書類をばら蒔いたヤマトを通りかかったプロヴァンスが手伝い、シエスタで共闘したこともあってそれからよく話すようになったという在り来りなものであった。

 

この日は、プロヴァンスの荷物運びを手伝った後、互いにこの後に仕事は入ってなかったので食堂で時間を潰そうとなり、その道中で話しているということになっていた。

 

「…あの狼、いつの間にヤマトと仲良く……」

 

そして仲良く談笑しながら歩いている2人をラップランドは壁の影から見ていた。イラッとして手にかけている壁に力を入れたら少しヒビが入っているのを彼女は気がついていない。

 

「そういえば、ヤマトの尻尾って結構整えられているよねー、手入れとか凄く凝ってるの?」

 

(あ、それに関しては凄いボクも気になってた)

 

プロヴァンスがフリフリと揺れながらも毛並みや毛艶もいいヤマトの尻尾を見てふと思ったこと聞き、ラップランドも触った本人としても何故あそこまで手触りが滑らかでモフモフしているのか気になっていたので、内心プロヴァンスにファインプレーだと思いつつも耳に全神経を集中させる。

そして聞かれたヤマトは困ったような顔を浮かべながら返事をした。

 

「えっと…普通に手入れしてるだけなんだけどぉ(↑)」

 

──嘘である。

このコミュ障狼、使っているシャンプーなどこそ傭兵時代にムサシにオススメされた物を今でも使っているが、寝る前や朝起きたあとは念入りにブラッシングしたりと結構丁寧にやっている。なお、そこまでやる理由としては自分の尻尾をモフるラップランドやレッドが少しでも気持ち良くなれるように、という献身的なものである。

そして、それを隠したのは何となくそうした方がいいと思ったのと、言うのが何故か恥ずかしかったからである。

そんな、ヤマトが咄嗟についた嘘は──

 

((嘘かなー(だね))

 

最後に声が上擦ったのと、嘘をついた罪悪感で耳が少し垂れているせいであっさり見破られていた。

ラップランドであればすぐにそこを指摘する、もしくは(正直に言う)(モフモフの刑)で迫っていたが、プロヴァンスはそんなことはせず別の手段に出た。

 

「ふーん…ねえヤマト、それって本当?」

 

「え、ほ、本当だよ?」

 

プロヴァンスがジト目で改めて確認してきたことに、内心ドキッとしながらもヤマトは冷静に返した。そんなヤマトを見てプロヴァンスは「へー」と少しニヤつき

 

「あー、本当なら尻尾触らせてあげようと思ってたんだけどなー」

 

(!?)

 

自分の尻尾を見せつけるようにヤマトに言った。

ラップランドはプロヴァンスの突然の行動に驚くも、すぐに冷静になる。というのも、以前ラップランドが冗談半分で自分にもやっていいよ?と聞いた時にヤマトは顔を真っ赤にして即否定していたからだ。

だから、その程度の誘惑でヤマトが揺らぐわけがないとラップランドが確信して笑みを浮かべ──

 

「あう……」

 

(めちゃくちゃ迷ってるー!?)

 

予想に反し、プロヴァンスの尻尾をチラチラと見て迷うヤマトの反応に撃沈した。

一方プロヴァンスは予想通りの反応に内心ほくそ笑んでいた。

彼女は前々からヤマトが興味深そうに自分の尻尾を見ていたのを把握しており、そしてそれに遅く気づいた振りをしてヤマトを見ると彼が慌てて視線を逸らす、といったのを知っていた上での発言だった。

揺らぐヤマトを見てプロヴァンスは更に追い打ちをかけるように口を開き続ける。

 

「正直に本当の理由言ってくれれば触らせてあげるよ〜?」

 

「うぐぅ…」

 

(あ、やばい。何かに目覚めそう)

 

唸るヤマトを見て背筋がゾクゾクするような感覚を味わったプロヴァンスは、自分でも何か開けちゃいけない扉を開けかけていることに気がつくが、敢えて誘惑を続行することにした。

 

「ほらほらー、楽になりなってー」

 

「むぅ……」

 

ヤマトは目の前の明らかに触り心地がいい尻尾をモフりたい欲求に襲われながらも、今更「あれは嘘で本当の理由はこういう訳です」というのはいくら何でも…というもので板挟みを食らっていた。

 

モフモフかプライドか。

 

「えっと…」

 

ヤマトがあれこれ考えた上での決断を言う──

 

「やあ、ヤマト。楽しく話してるところ悪いけど、君にちょっと用事があるんだけどいいかな?」

 

「え?ら、ラーちゃん?用事って…」

 

「ごめんね、2人だけで話したいことだからボクの部屋まで来てくれる?」

 

前にラップランドが間に入ってきて、彼に用事があると言って連れ出そうとしたが、当の呼ばれた本人はチラッとプロヴァンスの方を見た。

視線を向けられたプロヴァンスは顔に柔和な笑みを浮かべて手を振った。

 

「僕のことはいいから行ってきなって。大事な人のお誘いは大事にしなきゃ」

 

「…分かった、それじゃまた今度ね」

 

ヤマトはプロヴァンスに別れを告げて、ラップランドと共に歩き出して角を曲がった所でプロヴァンスはブルりと体を震わせた。

 

「あー、怖かった…まさか、ラップランドさんがあそこまでヤマトに対して独占欲みたいなの持ってたなんて…これ、変にやり過ぎると身の危険があるな…」

 

闇討ちされたら堪らない、とプロヴァンスは震えヤマトを尻尾で釣ろうとするのは辞めようと誓ったのだった。

 

 

****

 

「それで用件って──」

 

「はい、触っていいよ」

 

「…え?」

 

ラップランドの部屋に入って早々、用件を聞こうとしたヤマトはベッドに腰かけたその部屋の主からいきなり尻尾を向けられて瞼をパチクリとさせた。

そんな反応されたラップランドは少しイラつき気味にヤマトを催促させる。

 

「だーかーら、触っていいよって言ったんだよ?」

 

「…いや、急にどうしたの?」

 

突然尻尾を触ってもいいと言い出したラップランドに、ヤマトはマジなトーンで心配し彼女の尻尾を触るどころか、熱がないかと彼女の額に手を合わせて体温を調べ出した。

 

「うーん、熱は無さそうだけど…」

 

「ああぁぁぁ!!もう、君ってやつは!!」

 

そこで思った通りに行かないことに業を煮やしたラップランドは、苛立たしげに声を上げるとヤマトを座らせて彼の手を掴むと、強引に自分の尻尾に触れさせた。

 

「!?ら、ラーちゃん!?」

 

「……尻尾、触りたかったんでしょ?」

 

「え、あ、いや…は、はいそうです…」

 

ラップランドが取った行動にヤマトは驚きながらも、変にここで断ると彼女の機嫌が悪くなるのは目に見えて分かる上、彼女に指摘されたことは事実なので気は乗らないもののぎこちない動きでラップランドの尻尾を触り始め──

 

(うわぁ…モフモフだぁ…)

 

思ったよりも手入れされてモフモフしている尻尾を堪能し始めた。

一方、触られているラップランドは声を必死に堪えていた。

というのも、最初はヤマトの触り方がぎこちないため、「触られてるなー」とか、「まだ遠慮してる感じだw」としか感じていなかったのが、段々とヤマトの触り方が遠慮がなくなってきたため、ヤマトを虐めていた時とはまた違った快感が背中に走っており、その影響で変な声が漏れそうになっていた。

 

(や、ヤマトはもしかしていつもこの感覚を味わってたってこと?そう思うと、気絶するまでって結構──)

 

「…っ……」

 

「あ!ご、ごめん!夢中になっちゃって…!」

 

ラップランドが耐えきれず声を漏らしたことで、ヤマトは自分が長い時間モフモフしていたのに気が付き、謝罪しながら慌てて手を尻尾から離そうとしたが、ラップランドはいち早くそれを察知するとヤマトの手を掴む。

 

「もうちょっとだけ触ってほしいな…」

 

「え、ら、ラーちゃん」

 

「お願いだから…」

 

(こ、こうなる可能性があったから尻尾は触らないって、あの時ラーちゃんに誘われた時断ったのにぃぃぃぃ!)

 

顔を赤くし息を少し荒らげているラップランドを見ながら、ヤマトは心の内で以前ラップランドから尻尾触る云々の時に断った理由をぶちまけていたが、普段とは違う彼女を見て心臓がバクバクと音を立てて鼓動しているせいで思考が上手く纏まらない。

 

「ね、早く…」

 

「……っ」

 

どうにでもなれ!とヤマトがラップランドの尻尾を更にモフろうと手を伸ばし──

 

「ヤマトー、プロヴァンスからここにいるって聞いたんだけど──あ」

 

「あ……」

 

「……?」

 

 

ヤマトに何かしら用があったであろうエクシアがドアを開けて、ピシッと固まった。

ベッドに腰掛ける男女、顔を赤くして息を荒らげるラップランドの尻尾の付近にあるヤマトの手。

エクシアはそこからこの状況がどういったものか0.1秒で推理して──

 

「……お邪魔しましたー」

 

スっとドアを閉めてその場をそそくさと離れ、これは他の人にも話さずにはいられない!とまずはテキサスに報告しに行ったのだった。

 

「あっ、ちょっと待っ、ぴゃああ!?」

 

一方、部屋に残されたヤマトはすぐにハッと気がつくとエクシアの誤解を解こうと立ち上がったところで、尻尾をラップランドに後ろからギュッと腕で抱きしめられた際に電流みたいな感覚が体を走り、力なく地面に伏せてしまった。

ラップランドは倒れたヤマトを仰向けにして、見下ろすように彼のお腹の上に女の子座りするように乗っかった。

 

「ら、ラーちゃん…?その、退いてくれると嬉しいなぁ〜……」

 

アカン、と自分の第六感が必死に警鐘を鳴らしているためヤマトはラップランドに一旦どいてくれるように顔を引きつらせながら懇願したが──

 

「ねえ、お預けくらったボクの身にもなってよ…そんな意地悪するヤマトにはお仕置きしなきゃだね…」

 

「え、あ、ら、ラーちゃん?あ、ちょま、や、やめ…アッーーーーーー!」

 

この後、めちゃくちゃモフり合った。

 

 

****

 

後日、先にエクシアから報告を受けたテキサスが何となく真実ではない気がしたため、他にも言いふらそうとするエクシアを留めていたかいが合ってロドスに変な噂が流れることはなくなり、ヤマトの必死の弁解によってエクシアの誤解も無事に解けたのだったが、その彼女がヤマトの後ろの首筋に赤い痕が付いているのを見つけたせいでまた一悶着あったのは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こういう話しか書けなくて本当にすまないと思っている…いっそのことR18版書いた方が早いのか?(混乱)


えー、お知らせなんですが…アンケートで上位3名という話だったんですが、第3位が同率になったため、6/18 23:55を締切に決選投票を実施します!御協力お願いします(土下座)

キャラ紹介

ヤマト:モフモフの魅力を知ってしまったオオカミさんでラッピーやレッドのために尻尾の手入れは欠かさないという健気さを見せた正ヒロイン。なお、尻尾モフモフによる被害を1番受けているため、他人の尻尾はモフらない!と決めていたのだが、ラップランドの手で無事陥落。なのでプロヴァンスの所では断ろうとしていた。なお、首筋のはエクシアに指摘されてから初めて知り、絆創膏で隠してから顔を真っ赤にして心当たりがある人物に抗議したとか。

ラッピー:うちのロドスで今回のイベント大活躍中のオペレーターの1人。こっちの方では、「他の人のをモフらせるぐらいなら」とヤマトに自らの尻尾を差し出すという一途(?)さを披露。モフモフされる側の感覚は知ったが、ヤマトをモフる時はやっぱり自分のやりたいようにやる。モフり過ぎて意識が曖昧となったヤマトに、つい首筋に自分のものだという印をつけたおちゃめさん。

プロヴァンス:変わった素質とスキルを持った星5狙撃。彼女を語ることで欠かせないのは、あの顔をうずめたら気持ちよさに昇天しそうな程に大きい尻尾。モフモフグランプリの話の前に出したかったのでここで登場。新しい扉を開きかけたがラップランドのおかげで開けることは無かった。なお、ヤマトのことはおっちょこちょいな弟みたいな目で見ている。

エクシア:ヤマトと早撃ち勝負しようと思ったらあの場面に出くわしてしまった天使。ヤマトの首筋のマークを見つけた時は盛り上がったが、すぐに相棒のオオカミさんに鎮められた。

テキサス:エクシアを止めるというファインプレーを見せたイケメンオオカミさん。首筋のマークで盛り上がったエクシアを鎮めさせ(物理)、隠すための絆創膏を貼ってやるというイケメンぶりを見せた。なお、首筋に指が当たったヤマトが「っん」と声を漏らした時はちょっと驚いた。


リーシー:そんなことが起こってるとは露知らず、大量の書類と格闘していた。

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