ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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アンケートの御協力、ありがとうございました!
近いうちにモフモフグランプリの話は書かせていただきますので、過度な期待はせずにお待ちしてくださると助かります!


そして今回は、件のモフモフグランプリの話が出るまでの間を埋めるため&私事ですが最近昇進2になった記念というわけで、数多い推しキャラの1人である彼女の話を投稿させていただきます。

あと、ウチのチェン隊長のスキル2を特化3まで何とかできたので宜しければお使いくださいお願いします(土下座)


案外気が合う2人

彼と最初に会ったのは、中々寝付けなかったので気分転換に調理室でケーキを作っていたら見回りをしていた彼に見つかったというものだった。

 

「あんたは確か…」

 

「私は狙撃オペレーターのアズリウスと申します、ヤマトさん」

 

「…?俺、名前言ったか?」

 

「……首から提げてる社員証に名前が書いてあるでしょう?」

 

「!!」

 

口数が少なく無表情だけれどもどこか抜けている人、というのが第一印象でした。

 

 

そんな彼でしたけど、実は廊下で度々あって話す度に彼の印象は変わっていきましたのよね。

え?具体的に言うとどんな印象になったか?

そうですわね…正直色々とありますが一言で言うと…子供?でしょうか…(汚染済み)

 

 

****

 

「…最近、ヤマトがおかしいと思うんだ」

 

「……なあ、こういった切り出し方が前にもあったと思うのは私だけか?」

 

「奇遇だな、私もだ(ため息)」

 

食堂のある一角にて、ラップランドは目の前にいるフロストリーフとチェンに前にもあったようなことを言い出し、フロストリーフとチェンは既視感を感じながらもラップランドの話を一応聞くことにした。

 

「それで、どこがおかしいんだ?」

 

「どこがおかしいって、おかしい所ありまくりだよ!最近、部屋に遊びに行くと前には出てなかったケーキが出てくるし、最近寝る時間が減ったみたいだしさ」

 

「…後者に関して、なぜお前がそこまで把握してるのか聞きたいが敢えてスルーしよう」

 

「でも、確かに急にケーキがお茶菓子で出てきたのは事実だな」

 

フロストリーフはラップランドの後者の話にこめかみを指で抑え始めたが、前者に関してはチェンも同意したように事実だ。

 

「それでさ、気になって聞いてみたらさ、体をビクンと震わせて『け、ケーキに関しては最近作れるようになったから出してるだけで、寝る時間が減ったのはラーちゃんのき、きき気の所為じゃない?』って声を震わせて、しかも最後は声を上擦らせてたんだよ!?絶対に何隠してるよね!?もしかしたら、何かおどされて…!」

 

「やっぱり前にもこんなことあったよな?」

 

「奇遇だな、私もそう思っていた…」

 

ダン!と身を乗り出して話すラップランドに聞き手に回っていた2人は何がどうなれば脅される云々になるんだ、と片方はこめかみを指で抑え、もう片方は頭を片手で抑えながらため息を吐いた。

チェンはこの後に何をするのか何となく、予想がついている中念の為聞くことにした。

 

「…それで、そのことを私たちに話してお前は何をしようと考えているんだ?」

 

「ヤマトをびこ…ゴホン、ついせ…んんっ!監視…じゃなくて観察しようと思うんだ」

 

「「お前だけでやってくれ」」

 

「そんな!?」

 

秒で断られたラップランドは裏切られたと言わんばかりの表情と共に声を上げ、2人に掴みかかるような勢いで詰め寄る。

 

「ヤマトに何かあったらどうするのさ!もし、ヤマトがクズ野郎に襲われてることを隠してるってことだったら…!だめだ!耐えられない!ヤマトを誑かした奴をちょっと殺してくる!」

 

「何でお前はそう思考がぶっ飛ぶ…くそ、やっぱり力が強すぎる!!フロストリーフ、私がこいつを抑えている間にホシグマを呼んできてくれ!お前と私だけじゃ抑えきれん!!」

 

「ああ、了解した!呼んでくるまで耐えてて…」

 

「──話は聞かせてもらったわ」

 

混沌と化しかけた場に、リーシーが無駄にカッコつけながらその場に参戦し始め、チェンとフロストリーフは「あ、終わった」と内心思う中、ラップランドは早速リーシーに食いついた。

 

「なんだい?今は君に構ってる暇はないんだ。分かったらさっさとこの場から──」

 

「ラップランド、私は今あなたと争うつもりはないわ」

 

リーシーは交戦の意志をないことを示すように両手を上げてラップランドに近づき、決定的な一言を言った。

 

「そのヤマト観察、私も同行するわ。この場はヤマトの為にも協力すべきよ」

 

「リーシー…ふん、今回だけだからね?」

 

「そっちこそ」

 

──勝手にやってくれ。

フロストリーフとチェンは、グッと固い握手を交わした案外仲が良さそうな2人にそう思いながら疲れたようにため息を吐いた。

 

 

****

 

夜中、ヤマトは周囲を軽く警戒しながら部屋を出ると音を立てないように廊下を歩き出した。

そして、それを影ながら見る人影が2つあった。

 

「動いたね、これからヤマトの観察を始めるけど最初に言ったように…」

 

「ヤマトは勘がとても鋭いから気取られないように、でしょ?」

 

「分かってるならいいさ、さあボクらも移動しよう」

 

ラップランドとリーシーは黒い外套に身を包みながら、無駄にレベルが高い忍び足と気配遮断能力を駆使してヤマトの様子を見て色々推測しながらあとを着いていく。

 

「……尻尾がそれなりに元気よく振られていて、耳も垂れてないことから随分とこれからのことが楽しみみたいね」

 

「そうみたいだね…ますます何をしてるのか気になってきたね…」

 

2人は、頭のうちで色々考えながらもヤマトを追跡していると、彼は明かりがついている調理室の中に入っていった。

 

「く…部屋の中に入られてしまうとナニをしているのか分からないわね…」

 

「ふ、こんなこともあろうかと…ヤマトの靴の裏側にカフスボタン型スピーカーを付けておいたんだ…これで中の話し声が聞く事が出来る、はいイヤフォン」

 

「ぐぬぬ…手際が良くて悔しいけどそれに助けられてるから変に罵れない…!」

 

「それ、わざわざ言う必要ある?」

 

チェンかホシグマが居たら逮捕されているであろう事をしていることを2人は気付かないふりをしてイヤフォンに神経を集中させた。

 

『待った?アズリウス』

 

『いえ、今来たところよ』

 

「待って、ラップランド。相手が女だからってまだ突撃するタイミングではないわ」

 

「でも…!」

 

「明確なことが分かるまで突撃するのは控えるべきよ、じゃないと──」

 

『それじゃあ、いつも通り始めましょうか』

 

『うん、よろしくね』

 

「──上手く言い逃れさせてしまうかもしれないから(ギリィ…)」

 

「大丈夫?凄い震えてるけど…」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

そんなことを話していたせいか、2人はヤマトと中にいるであろうアズリウスの話の一部を聴き逃しており、気がついた頃には話は進んでいた。

 

『それで次は…ええ、これをそこに入れて』

 

((コレをソコに入れて!?))

 

「リーシー、待って。気持ちはわかるけどまだ確定したわけじゃ…」

 

『…ん、結構難しいんだね…』

 

『そんなに焦らなくても大丈夫ですわよ、ゆっくりでいいですから』

 

「「動くな!動いたら殺す(ドロップキック)!!」」

 

その会話を聞いた瞬間、リーシーとラップランドは無駄に連携が取れた動きで部屋に突撃した──!

 

 

*****

 

「…なーんだ、アズリウスからケーキの作り方を夜中に教わってただけだったんだ」

 

突撃してきたラップランド達に、ヤマトとアズリウスは驚きながらも荒ぶるラップランド達を、ヤマトが何とか抑えて根気強く説明&黙っていたことを謝罪したことで丸く収まり、現在は4人でケーキ作りをしていた。なお、ラップランドとリーシーが付けているエプロンと三角巾は、態々ヤマトが部屋に戻って取ってきた彼の予備であり、2人はご満悦であった。

 

「うん、アッちゃんから免許皆伝されるまでは修行中ですって何かカッコ悪くて言いづらくてさ…」

 

「何となく、ヤマトが隠してた理由って分かるわね…こう、言葉には上手く出来ないけど」

 

ヤマトの発言にリーシーが相槌を打ちながらも、手を動かしていく。

なおリーシーは周りに邪魔者はいるがヤマトと一緒に料理していることに少し感激している。

 

その後、ケーキを無事に作り終えたヤマトはアズリウスから色々アドバイスを貰い、作ったケーキはその日の昼に事務仕事に追われておるドクターとリーシー、その日の秘書であったソラのおやつとして振る舞われたのだった。

 

 

****

 

「バレてしまいましたね…」

 

私はヤマトとの2人だけの秘密の時間が2人にバレてしまったことに、少しだけ落胆していた。

ヤマトは、不思議な少年だ。彼は私の戦い方を知っていながらも普通に接してきて、偶然指が当たっても当ててしまったことに謝罪するだけで距離を取らなかった上、私が作ったケーキを普通に食べて「美味しい!次もまた食べたい!」と言ったほどだ。

 

1回だけ、彼に「どうして『毒物』である私と距離を取らないのか?」と聞いてみたことがあった。すると彼は

 

「別にアッちゃんは俺らと同じ人間でしょ?毒物だって一種の体質みたいなもの?なんだから気にすることじゃないでしょ?」

 

と首を傾げながらなんてことないように言ってのけた。

 

ドクター以外で私を受け入れたヤマトは純粋な子供みたいな子です。

 

本当はもう充分な腕前ですが、まだ免許皆伝にはせずもう少しだけヤマトと過ごす時間を楽しむことにしましょう…。

 

それにしても…

 

「…その、アッちゃん?何でその写真持ってるの…?」

 

この写真に写ってる女の子が、ヤマトだったなんて面影があるのは認めますけど、未だに信じられませんね(困惑)

 

 




R18むずかしいよおおおぉ!

キャラ紹介
ヤマト:新たにケーキ作りを本格的に学び始めたオオカミ。なお、彼的にはアズリウスのケーキの見た目は特に気にしないタイプで、胃袋を掴まれた。ヤマトが作るケーキの色は普通。

アズリウス:星5単体狙撃にして、エクシアについで殲滅力がやべーやつ(個人感想)というのも、彼女の素質が攻撃が当たる度に相手に毒というスリップダメージ的なものが入るため、攻撃だけで倒せなくてもその毒で敵が死ぬor虫の息になるということになるから。でも紙耐久なので昇進2をして体力を増やすのは必須とも言えるかも?こちらでは、ヤマトのケーキの師匠にして彼の胃袋を掴んだ。なお、ヤマトのことは自分を受け入れてくれた変わった男の子と思っている。ヤマトちゃんのコーディネートの野望を密かに…?ところで、アズリウスの昇進2画像可愛くないですか?

ラップランド:成長しないオオカミさん。なお、ケーキ作りは案外上手くいき、普通に美味しいものが出来てヤマトに食べさせたら美味しいと言って貰えてめちゃくちゃ喜んでいた。なお、例の道具は購買部のK氏が作ったとの事。

リーシー:恋は盲目というのを態々皆に知らせた優しい人でラップランドとは実は気が合う可能性が見受けられた。なお、ケーキ作りにハマり、アズリウスとはそれ以来よく接するようになった。最近、ある箇所のマッサージを始めたとか。

ヤマトのオカン:ちゃんと事情を説明してもらったので胸のつっかえは取れたが、何かまたややこしい事が起こる気がして戦慄した。

チェン:フロストリーフやホシグマ、テキサスと言った保護者組で呑むことが多くなった隊長。事情を聞いて「やっぱり」と呆れる一方、また新しい女性と仲良くなったことに少しムカムカした。

ドクター&ソラ:ケーキ美味しい(小並感)
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