ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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というわけで、あんまり間を挟まずヤマトちゃん再登場回です。

今回はどんな感じになるんですかねぇ…





ヤマト着せ替え祭り〜ねえこれってコスプr~

〜理性がなくてもわかる前回のあらすじ〜

モフモフグランプリの順位当てクイズで見事優勝したメランサは、ドクターに「ヤマトを一日中ください」というお願いした。ヤマトはひょんな事でレッドのMOFUMOFUを受けて気絶した次の日、嫌な予感がしつつもドクターの指示通りメランサの部屋の前まで来たのだが…

 

 

 

*****

 

(どうしよう…すっごい入りたくない……)

 

メランサの部屋の前にて、ヤマトは中々覚悟が決まらず中に入れないでいた。

というのも、先程から今まで自分の窮地を幾度となく助けてきた直感が警鐘をめちゃくちゃ鳴らしているからだ。

正直、今すぐ回れ右をしてバイソンやアンセル達とゆったり過ごしたいが、そんなことをしたらメランサが悲しむのは目に見えて分かる。

 

(覚悟を…決めるか…!)

 

「メッちゃん?ヤマトだけど入って大丈夫?」

 

「あ、入っていいよ」

 

意を決してヤマトは室内に入り──

 

「お待ちしておりましたわ、ヤマト」

 

「???????」

 

いつもより何故かやる気に満ちた顔を浮かべているアズリウスもいることによって、頭の思考回路はショートした。

 

****

 

「えーと、つまりアッちゃんはメッちゃんのアシスタントだと?」

 

「ええ、そうですわ」

 

「そして、メッちゃんは俺をまた女装させようと?」

 

「うん、そうだよ」

 

「……マジか」

 

事情を聞いて、確認するかのように聞き直したヤマトは天井を見た。

まさか、アズリウスまでもがノリノリでメランサに協力してくるとは全く思っていなかった。

 

(…まあ、別に外を出歩く訳でもないだろうしまだいっか)

 

ヤマトはそう1人で結論付けると、最初はどう言う服装にしようかと盛り上がっているメランサ達を見て息を軽く吐き──

 

「ヤマト!これ、着てもらっていい?」

 

メランサの差し出されたワンピースと黒タイツ、そして前の女装で使ったウィッグを見て固まった。

 

「……え、これだけ?」

 

「?そうだけど…」

 

「何かおかしいかな?」と首を傾げるメランサにヤマトは改めて差し出されたワンピースとタイツを見て、それを受け取るとジッとメランサとアズリウスを見つめる。

お気に召さなかったのだろうか?と不安になる2人にヤマトは少しいじけた声を出した。

 

「…着替えるから、こっち見ないでね」

 

「あ、うん」

 

「え、ええ」

 

2人が後ろを向いたのを確認してからヤマトはいそいそと着替え始めた。

 

「……着替え終わったからもういいよ」

 

ヤマトの声を聞いて振り返った2人は息を飲んだ。

ヤマトが今着ている真っ白なワンピースの丈は膝丈までのもので、恥ずかしそうに顔を赤らめワンピースの裾を掴むヤマトは、元の性別を知らなければ女性だと信じてしまうほど似合っていた。

 

「これは…想像以上ですわね…」

 

「はい!それにウィッグも特に結ばずに下ろしてるから清楚に見える…!」

 

(……凄い、スースーする……)

 

メランサとアズリウスが絶賛している中、ヤマトは「こういう服を着る女の子って凄いなあ…」と場違いなことを考えていた。

というよりヤマト的にはタイツを履いてるとはいえ、股関節の部分がスースーするのは凄い違和感しか無かった。

 

「ね、ねえ。いつまでこの格好でいれば…?」

 

「あ、ごめんね。すぐ次の服決めるから、もう少し待ってて」

 

「あ、分かっ…今なんて?」

 

「次に着てもらう服を決めるまでもう少しお待ちになってくださる?」

 

メランサとアズリウスの口から「次の服」というワードから、ヤマトは今日一日中色んな女性物の服を着せられるのか!と瞬時に理解し、男としてのプライドを守ろうと逃げ出そうとしたが、そんなことをすれば2人が悲しむ情景がヤマトの脳裏によぎる。

 

プライド大事な人か。

 

ヤマトは一瞬の間で思考を光のごとく回転させ──

 

「…ワカッタ、マッテルネ」

 

男としてのプライドを捨てた。

 

*以下ダイジェストで特に2人の反応が良かったもののみをお送り致します*

 

・メイドコスプレ

 

「えっと…お、お帰りなさいませ…お嬢様…」(ぺこり)

 

「おお…!こういうメイド服似合うね…!」(キラキラ)

 

「敢えてミニスカではなく、長い丈のものにしましたからね…。王道メイドって感じがしますわ」(カシャリ)

 

「……お、お嬢様?恥ずかしいので、次のに…」

 

(…なんか、いけないことをしてる気分になるのはなんでだろう)

 

 

*ツインテ+ベージュコート+縦セタ+ショートパンツ+黒タイツ

 

「ツインテールとベージュのコートって思ったより合いますね」

 

「ええ、ベージュ色のコートは少し地味っぽい感じですけどツインテールでポップさを合わせれば、また違う印象になりますのよ?」

 

(今度はズボンでよかった…)

 

*浴衣

 

「アズリウスさん!これ、すごい似合ってますよ!こう上手く言えませんけどなんかいいです!」

 

「最初こういう服があると聞いた時は驚きましたが、実際に着ている人を見るといいものですね…」

 

(この…オビ?だっけ?凄いきついけど…通気性は結構いいかも?)

 

 

 

****

 

「これで最後だよ」

 

時刻は夕方、途中休憩を挟みつつも行われたメランサとアズリウスによるヤマト着せ替え祭りもメランサが渡したもので最後と告げられたヤマトはようやく終わる、と安堵の息を漏らした。

途中、自分も楽しいと感じ始めた時は軽く絶望したがそれもこれで終わり、そしてメランサとアズリウスが楽しそうに笑顔を浮かべていたことを思い返せば、安いものだろうと考えながら着替えていく。

 

(うわぁ…またズボンがないタイプかあ…ってサイズあってるのにまた下の丈が短い…)

 

更にタイツも無いことにヤマトは少し顔を顰めるが、仕方ないかと割り切って着替えて最後に帽子をかぶってメランサ達に声をかける。

 

「はい、お待たせ…」

 

「…うん、やっぱり似合ってるよ!こういうの、ヤマトにも似合うと思ってはいたけど実際に見れたからすごい嬉しいなぁ…」

 

「今回はタイツとかで足を隠しませんでしたが…意外と綺麗な足をしてらっしゃいますのね…」

 

「…まあ、ちょっと男らしくないけどね……」

 

ヤマトの顕となったおみ足は白く、意外と細いものだった。確かに女性と比べれば流石に少し筋肉質な上太めだがムダ毛処理もしっかりしているためか、それほど違和感は無かった。

そして、着ている服は少し華美というか少し貴族っぽいような感じではあるがヤマトはそれをなんの違和感もなく着こなしており、なんも知らない人がどっかのお嬢様と勘違いしてもおかしくないほど似合っていた。

 

 

「えーと、それじゃあもうおしまいでもいい?」

 

「うん、いいよ…それにしても、私が中学に通ってた時に来てた学生服も着こなしちゃうなんてヤマト凄いなぁ…」

 

「あはは…喜んでいいの──ちょっと待って、今なんて?」

 

やっと終わったと息を吐きながら、着替えようと帽子をとったところで、メランサがぶちかました発言にヤマトはピクっと反応しすぐに聞き返した。その顔は何かの間違いだと信じて縋るように聞く顔だったが、それをアズリウスがなんて事ないように答える。

 

「メランサが中学に通ってらっしゃった時に着ていた学生服ですよ」

 

「──────」

 

瞬間、ヤマトの何かが砕け散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、二日酔いでダウンしているヤマトをフロストリーフが小言も何も言わず、ただ黙って看病していたとか。

そして余談ながら、ホシグマ、チェン、フロストリーフは「ヤマトは泣き上戸と甘え上戸を足して2で割った感じ」と一部のものに話したとか。

 




キャラ紹介

ヤマト:着せ替え人形として女装させられまくった挙句、最後の最後に中学生だった頃のメランサの学生服がぴったしだったというトドメを刺された哀れなオオカミ。夜、ホシグマ、チェン、フロストリーフの飲み会に飛び入り参加して忘れようとヤケ酒した結果、二日酔いに。なお、酔った時のことは覚えていない。

メランサ:ヤマトを納得いくまで着せ替えしまくった挙句、故意ではなかったとはいえヤマトの男としての何かにトドメを刺した罪多き剣聖。そして何気なしに自分がかつて着ていた学生服を着させるというヤベー奴。色んなアドバイスをしてくれたアズリウスとは意気投合し仲良くなった。

アズリウス:ヤマトが訪れる前日に、何を着せようかと考えていたメランサと偶然に廊下で遭遇し、つい口を挟んでしまった結果彼女からアドバイスをしてほしい!と頼まれて流されるままに協力し、ヤマトちゃんコーディネーターとして覚醒。なお新たな扉を開きかけた。

フロストリーフ:大丈夫、男は身長だけじゃないから…

ホシグマ:大丈夫、お前は十分男らしいさ…

チェン:安心しろ、私はお前のことは誰よりも男らしいと認めている…

画面外のヤマトガチ勢×2:看病しようと互いに動き出した瞬間を取り押さえられた。

あ、余談ですがロドス劇場のR-18版も投稿しているので18歳以上で興味ある方は是非
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