ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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待ってないかもしれませんが、待っていた方はお待たせしました!
ギリギリ1週間経つ前に投稿できた…!
今回もリクエストより頂いた回で、まあ内容は…タイトル通りですね。
それと、UAが4万超えました!ありがとうございます!
これからも読者の皆様が、また読みたい!とと思えるような話を作れるように精進して参ります。


それでは、本編の方どうぞ!


おーい、ヤマトー!ホラゲしようぜ!

「あー、またやられちゃった…」

 

ラップランドは自室のテレビ画面に映し出された赤い文字にため息を吐いてコントローラーを置いた。

ヤマトが行動予備隊A4のメンバーやドクター、バイソン果てにはエクシアとゲームをやっていると聞いたラップランドはすぐさまゲーム機を買ったのだが、彼らがなんのゲームをしてるかを聞くのを忘れていたため、とりあえず何となく目に止まったゲームをダウンロードしてやっていたのだが。

 

「武器が限られてるし所々驚かしてくる要素があるなんてなぁ…」

 

ラップランドは先程までやっていたゲームは有名なホラーゲームのリメイクであったのだが、ゲーム初心者の彼女にとってはかなり難しく、当時の独特なカメラアングルに慣れないのは勿論、急に現れる敵にビックリするわ、敵と戦いすぎたせいで弾が無くなって袋叩きにされるわ、謎解きが中々解けないわと洗礼を受けていた。

 

(あー、なんかつまらなくなってきたけど…ここで諦めるのはなんかなぁ…)

 

ラップランドはそこまで考えて、ふとあることを思いつきニヤリと笑うと画面を一旦消して部屋を出た。

 

 

****

 

「誘ってくれてありがとうね、ラーちゃん!」

 

数時間後、ラップランドの部屋には彼女が連れてきたヤマトと嫌々付いてきたテキサス、そしてその3名が歩いているのを見かけて念の為付いてきたフロストリーフとチェンがいた。

 

「どういたしまして(おかしい…本当ならヤマトとテキサスに挟まれてたはずなのに…)」

 

ヤマトに礼を言われたラップランドは表面上では何ともないように振舞ってはいるが、予定外の人物達が来てしまったことに内心地団駄を踏んでいた。

ラップランドの当初の予定では、ヤマトを「今やってるゲームが難しくてさ、良かったら一緒にクリアまでするの手伝ってくれない?」と誘い出してホイホイと乗ってくるであろう彼をゲットし、あとはテキサスをヤマトを餌に釣り上げる、というものであり実際上手くいったのだ。が、それをフロストリーフとチェンに見つかってしまって今に至る、というのがここまでの流れだった。

 

(あー、確かに上手く行き過ぎてるとは思ってたけどさぁ…)

 

「ヤマト、随分と機嫌が良さそうだな」

 

「あ、そ、そうかな…?」

 

「ああ、私でも分かるほどにな…そんなに楽しみなのか?」

 

「うん…ラーちゃん、フーちゃんやチーちゃん、テキサスさんとゲームを一緒に出来る日が来るなんて思ってなかったから嬉しくて…」

 

(……ま、いっか)

 

フロストリーフ、チェンの問いかけに笑みを浮かべながら楽しそうにいうヤマトを見て内心ブウたれていたラップランドは穏やかに息を吐きながらゲーム機の電源をつける。

 

「………そういえば、なんのゲームやるんだ?」

 

「バイオハザー○シリーズの初代リメイク版ってやつ」

 

「「っ!?」」

 

テキサスが嫌々ながら聞いてきた内容をラップランドが普通に答えると、テキサスとチェンがピシッと固まり、ヤマトとフロストリーフはその2人を不思議そうに見る。

 

「どうしたの?チーちゃん。なんか、様子がおかしいけど…」

 

「…テキサス、大丈夫か?なんか違和感があるように思えたんだが…」

 

「「気の所為だろう」」

 

「……いや、でも」

 

「「気の所為だろう」」

 

冷や汗をダラダラと流しながらもテキサスとチェンは強引に2人の追求を強引にかわしながらも、どうしたものかと考え始めた。

 

この時点で何となく察して貰えるように、2人はこれからやるゲームがどういったジャンルかを理解しているのに加えて、そういうのが苦手な部類であった。

テキサスに関してはある日のエクシアのイタズラによって、チェンはスワイヤーの挑発に乗って1人で見てしまったそういう系統の映画によって苦手になってしまっていた。

正直行ってここから逃げたいのが2人の本音だが、そんなことをすればラップランドがからかってくるのは目に見えてわかる上、それにヤマトに苦手な物だからという理由で逃げるというのは憚れた。

 

「それじゃ、皆よく分からないと思うから最初から始めようか」

 

そして、そうこうしているうちにラップランドの一声で逃げるに逃げられなくなったテキサスとチェンは、恐らくビビるであろうヤマトの近くに腰を下ろしてオープニングムービーを見たのだった。

 

 

***以下、特に反応が出たところをダイジェストで音声のみでお楽しみください****

 

場面1:汚水抜きで出てくるあいつ

 

『栓を抜きますか?▶はい いいえ』

 

(ここでムービー?まさか…)ギュッ

 

「っ!?て、テキサスさん?その──」ビクッ

 

『ザバッ!ア”~』

 

「「っ!?」」ビクッ!

 

「ひゃっ!?て、テキサスさん!俺の尻尾に抱く力を強めないでくださいよ!?変な声でちゃったじゃないですか〜!」

 

「あ、す、すまない…」

 

「もう、テキサスったら〜驚いたからってヤマトの尻尾を触っちゃダメだよ〜?」

 

「………善処する」

 

「……なあ、ヤマト。私の膝の上に座らないか?」

 

「?いや、別に…」

 

「座らないか?」(必死)

 

「あ、座らせていただきます…」ポスン

 

(もしかして、チェンとテキサスは…全く苦手なら断ればよかったものを…というより、ラップランドが今のヤマトとチェンの状況にツッコミを入れないのが気になるな…)

 

 

場面2:有名なあの日記

 

『かゆい うまい』

 

「…凄い日記だった──」

 

『ア゙ア゙ア゙~』

 

「「うわぁっ!?」」

 

「ひゃっん!?い、いきなり大声出さないでよ…」

 

「「す、すまない…」」

 

「…それと、チーちゃん…その、尻尾を握る手を緩めてくれると…っ」

 

「!?い、今離す!」

 

「ちょっと!なにボクのヤマトの尻尾を…!って、何どさくさに紛れてヤマトを膝の上に乗っけてるのさ!」

 

「今気がついたのか!?って、おい!ゾンビから逃げてる最中にコントローラーから手を離すな!齧られてるぞ!?」

 

「あ、しまっ──」

 

You Are Dead

 

「「「「「あっ」」」」」

 

 

 

*******

 

「あー…やっと終わった…」

 

「そうだね…」

 

ラスボスをロケランで吹っ飛ばしたところでエンディングロールに入り、疲れたようにラップランドとヤマトは声を出した。

ラップランドは主にプレイしていたことに関しての感想であったが、ヤマトに関しては所々にあったドッキリポイントで毎回テキサスとチェンに抱きしめられたり、尻尾を力強く抱かれたりと精神的な意味での疲れだった。

 

「それにしても…ヤマト、お前ってこういうの平気だったんだな」

 

そこでふと、フロストリーフがプレイ中にヤマトが全くビビった反応などを示していなかったことに気が付き、何気なしに彼に聞いてみると、ヤマトは「あー」と頬をかきながら遠慮気味に答えた。

 

「ムサシに寝る前に怪談話をよく聞かされたからね…それで慣れちゃったかな」

 

((((なるほど))))

 

長い間ずっと寝る前に怪談話をされていれば、確かに変なところが図太いヤマトならば慣れてしまうのはある意味納得の結果であろう。

 

(怖がってボクにしがみついてくる…っていうのを期待してたんだけどなぁ…まあ、けどいいこと知れたから良かったかな)

 

「「っ!?」」

 

ラップランドの面白い玩具を見つけたかのような目線を向けられたテキサスとチェンは、悪寒を感じブルりと体を震わせたところで、そろそろ夕食時というわけもあってその場は解散したのであった。

 

 

次の日の朝、ヤマトの部屋から出てきたチェンをラップランドとリーシーが目撃したせいで修羅場になりかけたが、珍しくヤマトがガチ勢2人を「喧嘩しないで!」と叱り、チェンが自分の部屋から出てきた理由をしっかりと説明した上で納得させたのだった。

 

 

「……ソラ、眠そうだが大丈夫か?」

 

「い、いえ…大丈夫ですよテキサスさん(テキサスさんと一緒ベッドということで緊張してあまり寝れなかったなんて言えないや…)」




キャラ紹介
ヤマト:保護者組の予想とは裏腹にホラー系耐性EX持ちのオオカミ。数々のドッキリポイントも持ち前の勘の良さで何となく察してしまうというホラゲー開発者泣かせのことを実はしていた。ラッピーと交代してやった時は、ゾンビの行動パターンを読んでナイフで切り刻んでいた。

ラップランド:ホラゲーでヤマトをビビらすという目的は達成できなかったものの、いい反応をしてくれた2名を見つけてご満悦だったが、その1名がヤマトの部屋から出てきたことで荒ぶった。仕返しとして、めちゃくちゃ怖いホラー映画を一緒に見ようと企画中。後日、ヤマトを膝の間にスポンと挟んで、今回やったシリーズの4番目をやっていた。

チェン:スーお嬢様の挑発に乗ったせいでホラー系に弱くなってしまった隊長(オリ設定)。今回みたいに急に驚かしてくるタイプもダメになってしまい、少しでも和らげようとヤマトを膝の間に挟んだものの、要所要所でヤマトの尻尾を抱いていた。そのせいで夜眠れなくて廊下を歩いてたところをヤマトに見つかって…?そこから何があったかはご想像に。

テキサス:エクシアがやったガチのホラー系ドッキリがトラウマになっているオオカミさん(オリ設定)。ヤマトとフロストリーフの間に居座って、驚かしポイントが来る度にヤマト、又はフロストリーフの腕を軽く握っていた。寝付けなくて散々考えた結果、ヤマトとソラが色々とリスクはないだろうと考え、先に会った彼女と一緒に寝た。

フロストリーフ:ホラー耐性ありのロリ狐。意地を張って頑張っていたチェンとテキサスに関しては、意外な一面を知れてちょっと嬉しかった。最近、スマブ○始めた。


リーシー:実はホラー系苦手なヤマトガチ勢。そのため、チェンがヤマトの部屋から出た理由に関しては納得し、ホラー苦手同士で仲が深まった。

ソラ:寝不足以外では今回の話の中で1番得したアイドル。


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