これからも、精進してまいりますのでこれからもロドス劇場をよろしくお願いします!
そして今回のメインは今まで話に出したくても出せなかったあのオペレーターとなります。本編でヤマトと絡んでるキャラじゃないことはどうか皆様の海より深い寛大な心でお許しください…
「1人で突貫しないでくださいよ?流石にフォローするのも大変なんです…」
「……善処する」
プリュムは変わらぬ返事をする銃と剣を無理やりくっつけたような武器を扱う相方にため息を吐きながらも、未だに戦意を落としていないレユニオンに視線を向ける。
「……ある程度減らしたが嫌な予感がする。プリュム、お前だけ離脱して援軍を要請──」
「しませんよ。貴方のことでしょうから、他の人が傷つかないように一人で突っ込む気でしょう?それに、援軍の要請はついさっき無線でしましたし」
「…………」
「ですから、その礼はいつものチョコレートパフェで打ってあげます」
「……生きてたらな」
「死にませんし、貴方も死なせませんよ」
その言葉を皮切りに、プリュムは何かと死にたがる相方──ヤマトと一緒にお互いの得物を構えて駆け出した。
*****
プリュムがヤマトに対して抱いた最初の印象は恐怖だった。
それも、ヤマトと一緒に挑んだ作戦で彼が相手を倒した時も、逆に刃を向けられたりその身を斬られようともずっと無表情でいたからだ。
そしてその印象が変わったのはとある作戦で本隊とはぐれ、帰還することが出来ずに野宿をすることになった時だった。
当時、プリュムはこういったサバイバル術を持ち合わせておらずヤマトもそういった物に縁がなさそうだと思っていたため頭を抱えたのだが、そのヤマトが何食わぬ顔で簡素なサバイバルキットを懐から取り出してあっという間に火を起こして野宿の準備を終えた時は目を白黒させた。
さらに言えば、ヤマトが野生の熊を倒してそれで作ったご飯を食べた時に限っては女性として負けた気分を味わさられた程であった。
そして、2人きりなせいもあってプリュムが話を振ればたどたどしかったがヤマトはしっかりと返事をし彼なりにも話を広げようとしていたのもあって、この時プリュムはヤマトに対する印象を良い方向へと修正した。
そして、プリュムがヤマトに対する印象が決定的に変わったのは「火の番を寝ずにやる」と言って聞かなかったヤマトを仮眠をとった後に無理やり寝かせた時であった。
「……っ!うっ……あっ…」
「ヤマト…?大丈夫ですか?」
急に魘され始めたヤマトをプリュムが彼に近づくと彼はプリュムにしがみついた。
「っ!?な、何を…!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい置いてかないで置いてかないで置いてかないで置いてかないで置いてかないで置いてかないで置いてかないで…」
「これは…」
涙を流しながらうわ言のように謝罪と懇願の言葉を繰り返すヤマトにプリュムは戸惑うも、自身の勘が命ずるままに彼の頭に手を置いて撫で始めた。
「大丈夫…大丈夫…」
安心させるように声をかけながら頭を撫でて暫くしてから、スースーと穏やかな寝息が聞こえてきたところでプリュムは息を長く吐いた。
プリュムとてロドスにいる人達の殆どが訳ありなのは何となく察していたが、ヤマトは予想以上に重い過去があるのだろう感じた。
(考えても仕方ない…とりあえず、いつでも動けるように離さないと…)
「いかないで…」
「……………仕方ない…ですね」
プリュムはヤマトを離すのを諦め、子供のように眠る彼に寄り添って火の番を続けたのであった。
この瞬間、プリュムはヤマトのことを『ほっとけない子』だと思い始めたのだった。
*****
「ヤマト、私がなんで怒っているか分かっていますか?」
「……?」
「いや、心底分からないと言った顔で首を傾げないでください…」
プリュムは医務室のベッドで絶対安静と言い渡されているヤマトに対してため息を吐いた。
ヤマトは先日の作戦で、プリュムと2人で援軍が来るまで持ち堪え、そして到着した援軍と共にレユニオンを撃破していったのだが、その最中でサルガスの女性が投げた爆弾にいち早く気づいたヤマトはその爆弾をガンブレードで
「いいですか、何度も言ってますがあんな無理無茶はしないでくださいよ?シラヌイさんからもあなたの事を頼まれてますからね」
「……?とりあえず善処する」
「はぁ〜……」
プリュムは今までと変わらない返事をするヤマトにため息を吐きつつも、何度もこうやってやっていくしかないと諦めていた。
(まあ、私自身が彼に死なずにそばに居て欲しい、というのがありますけどね…もう、私の相棒は残念ながら貴方しか務まりませんから…)
「?どうかしたのか?」
「いえ…とりあえず絶対安静ですからね?くれぐれも筋トレをやったり、こっそり抜け出して調理室に行かないでくださいよ?チョコレートパフェは治ってからでいいですからね?」
「…言われなくても、それぐらいは守れる」
「そう言って、筋トレやったり抜け出してクッキーを作ってたのはどこの誰なんでしょうかね…」
プリュムはムッとした様子で言い返してきたヤマトに疲れ気味にそう返しながら、部屋を出ようとしたところで。
「プリュム」
「?なんです…」
「いつもありがとう…俺みたいなやつを気遣ってくれて」
「…………」
「すぐに治して、チョコレートパフェ作るから待っててくれ」
「………はい、待ってます」
プリュムは病室から出てフラフラと歩いて壁にもたれかかってズリズリと腰を下ろして、先程の光景を思い浮かべる。
(今まで無表情か不機嫌な顔しか見せてこなかったのに、なんで急にあんな風に微笑むんですか…!?)
『プリュム。いつもありがとう…」
(〜〜〜〜っ!?)
初めて見たヤマトの笑みと優しい声音がフラッシュバックし、プリュムは顔に熱が集まるのを感じると共にその場で悶えている中、カシャっと何かのシャッター音が鳴り響いた。
「っ!?」
「へ〜、あのプリュムちゃんが顔真っ赤にして悶えてるなんて良いところ撮っちゃった☆」
プリュムが急いで顔を上げると、いい笑顔でカメラを構えるシラヌイの姿が。
「な、何撮って…!」
「もう、プリュムちゃんったらヤマトの笑顔と感謝の言葉で悶えちゃって〜。まあ、普段仏頂面の鉄仮面オオカミがあんなことしたら堕ちるのも仕方ないけどね」
「っ!!っ!!!」
「あ、ちょっ、顔真っ赤にしていきなり飛びかかってくんな!!こちとら筋力クソザコナメクジなんだから力比べじゃ負け…!あ、こら!カメラ盗ろうとするな!!」
(……チョコレートパフェ。いつものより豪華な感じのにしようかな……あと、他の人とも話してみるか……)
────大事な人を守りきれなかったことで心が折れかけた少年は、それを支えようとする者たちによって、再び立ち上がる。
────これは有り得た世界の一幕。かのオオカミが笑顔を浮かべられる日常が訪れる日が来ることを祈るばかりである。
キャラ紹介
ヤマト:ムサシの死に耐えきれず精神崩壊しかけ、さらにその状態で戦いに身を置いた結果鉱石病にかかった世界線のヤマト。本編や他のifルートとは違って、他の人と交流する気は全くなく心を閉ざしており自ら交流しているのはシラヌイ、ドクターを除けばプリュムしかおらず、死に場所を求めるかのように突貫する癖がある。が、根本の優しさは変わらず困ってる人がいたら体が勝手に動いて手伝う事がしばしば。そのため、周りからの好感度はそんなに低くなく「無口だけど優しいやつ」と思われている。武器はシラヌイが作ったガンブレードを使っており、性能としてはアーツを込める量によってFF8みたいに刀身を振動させたり、またはDFFシリーズのように爆風を撒き散らすことが出来る。最近は控えめではあるものの、他の人達、特に同族のループスに自ら話しかけにいく姿が見られ始めた。
プリュム:星3先鋒で、この世界線ではヤマトの保護者。個人的に結構好きなキャラでどうしても出したかったので、皆さんにツッこまれるのを覚悟でifルートで無理やり出すという…こんなんでいいのか。なお、ヤマトのことはほっとけない子として見ている。さらに余談だが、ヤマトは基本的にプリュムにベッタリであり、プリュムもそれに関してはあまり悪い気はしていない模様。
シラヌイ:ムサシの悲報を聞いてから、全くヤマトからの連絡が無いことに嫌な予感を持ち探し続け、そしてやっとの思いで見つけた時のヤマトは鉱石病の影響で身も心もボロボロの廃人寸前であり、急いで様々なアテを使ってロドスへヤマトを連れていった。
現在は、狙撃オペレーター兼開発部門のオペレーターとしてロドスに身を置きつつもムサシの代わりにヤマトを見守っている。
因みに、あの後プリュムにマウントを取られながらもカメラを守っていたところを教官に見つかり、経緯を聞いた結果めちゃくちゃ怒られた。
ヤマトのお嫁候補を勝手にランキング付け中…過保護か。
レッド:モフモフグランプリコンプリート…!
プロヴァンス:あれ、同族の中で赤いオオカミの次にヤバいと思ってたけど実は一番まとも…?
テキサス:……何故いきなりポッキーを差し出してきたんだ?いや、美味しかったし、やつも甘党なのはわかったが。
ラップランド:案外面白いオオカミかも?次からはもっと話しかけてみようか…