これからもロドス劇場の方をよろしくお願いします!
体力テスト
「イカズチと一緒に身体能力テスト…ですか?」
「うん、イカズチが「やるならお兄ちゃんと一緒がいい!」って言って聞かなくてね…」
執務室にて困ったような笑みを零すドクターにヤマトは思わず額に手を当てた。ロドスに来てからというもののイカズチはヤマトにベッタリであり、そしてヤマト自身もそれを許容してしまっているからこそ、このようなワガママが出てしまったのだろう。
どっちにせよ、どういう経緯で身体能力テストをイカズチにやってもらうことになったのかを知るため、ヤマトはドクターに説明を求めることにした。
「それにしても何故テストを?」
「イカズチ本人の志望もあって彼女はオペレーターになることになったんだ。それで、オペレーターになるにはデータとか取るためにいくつかテストがあるんだけど…」
「あ、そういう…」
ここでヤマトも理解した。
ロドスではオペレーター志望した者にテストをいくつか実施することになっており、ヤマトも入った時は身体能力テストを初めとしたテストをやった記憶がある。そしてヤマト脳内では、彼が入った当初他にオペレーターに志望したものがおらず、テストは監督官が見ている中1人で黙々とテストをこなしていたことが思い起こされていた。
「……ドクター、イカズチと一緒にやるよ」
「え?いいの?」
「うん。1人でやるのは寂しいと思うから…」
「あっ…(察し)」
どこか哀愁漂うヤマトの様子を見てドクターは何となく察した。
「…とりあえず明日の朝から始めるからよろしくね」
「分かりました」
「…行ったね。さて、誰を誘おうかな」
ヤマトが了承の返事をして部屋を出ていったのを見届けてから、ドクターは連絡端末を弄り始めたのだった。
****
「...ねぇ、なんでフロストリーフお姉ちゃんたちまでいるの?」
翌日、訓練室のとある一角に如何にも不満ですといった雰囲気を垂れ流すイカズチ、困ったような表情を浮かべるヤマト、そしてドクターの呼びかけに応じたフロストリーフ、ラップランド、チェン、バイソンそして何故かリーシーの姿があった。
イカズチの反応は予想通りだったのであろう、ドクターは苦笑いを浮かべながら事情を説明しだした。
「2人だけでテスト受けるのも寂しいかなって思ってね。それで、お節介かもしれないけど彼らに声をかけてみたら、快く引き受けてくれたんだ」
「そっかあ…」
ドクターの言い分にイカズチは怒るに怒れず「ぐぬぬ」と歯を食いしばっている中、ラップランドは何故リーシーが呼び掛けに応じたのか気になっていた。それもそのはず、リーシーは事務関係の部署に入っておりオペレーターになるための身体能力テストを受ける必要は全くなく、寧ろこのあとの業務に支障をきたす可能性が高い。
そしてそれを考えているのはラップランドだけではなく、この場にいるドクターを除いた全員が疑念の目をリーシーに向けていた。
リーシーはその視線に気がつくと。
「ああ、私も非常用の戦闘オペレーターに志願したのよ」
とあっけらかんに告げた。
「「「「「はあ!?(え!?)」」」」」
「……へー」
周りが驚く中、イカズチは興味深そうにリーシーを見てそして笑みを浮かべた。
ドクターはこのままでは何時になってもテストが始められず、ドーベルマンにドヤされると考えると、手をパンパンと注意を自分に向けさせた。
「そのことは終わった後にね。とりあえずあまり時間かけたくないから始めるよー」
こうしてドクターの一言で身体能力テストが始まったのであった。
*ここからはダイジェストでお送り致します*
*その1:握力測定
「ふんっ……どう?お兄ちゃん?」
「えーと、右が32kgだね」
「えーと、左は30だったから足して割ると31ね…これってどうなの?」
「えーと、イカズチの年齢的には平均を普通に上回ってるね…さて、次は俺だね。…ふんっ!!」
「うわぁ…右55…」
「次は左だね…ふんぬっ!」
「……55だね」
(…ヤマトってループスなのに何で、力があるフォルテの僕より少し低いぐらいなんだろ?)←バイソン57kg
「…そういえばドクター。最高記録はいくつなんだ?」←フロストリーフ30kg
「えーと……えっと、ブレイズの75kgだね…」
「…マジか」←チェン隊長32kg
「……アイツ、絶対フェリーンじゃないでしょ」←ラッピー31kg
(あー、あの暑苦しい猫のお姉ちゃんかぁ…ゴリラ猫お姉ちゃんに改名しようかな…)
「……左右足して割って28……この中で1番最弱……」ズーン
「リーちゃん、それ一応平均値だからね?」
その2:反復横跳び
「はい、そこまで!!」
「ふぅ…イカズチ。俺は何回だった?」
「えっとね…66回だね…むう、また負けた」
「あはは…でもイカズチの60回も平均は上回ってるんだけどね…」
「ふっ…」←ラッピー62回
「お前はなぜ年下相手に勝ち誇ってるんだ…」←チェン62回
「……」←フロストリーフ50回
「……僕らが普通なんですよね?」←バイソン58回
「…そのはずよ……」←リーシー:49回
(ぶっちゃけ、その通り)
*その3:長座体前屈
「ふっ…くっ……」プルプル
「…48cm……ヤマトにしては平均的な数値ってなんか意外だなぁ」
↑ラップランド52cm
「そうですね…てっきり50cmは余裕で超えると思ってたので意外です」←バイソン51cm
「やっとお兄ちゃんに勝てた…けど…」ムスッ←イカズチ50cm
「ふっ……」ドヤァ←リーシー64cm
「意外な長所だな…」←フロストリーフ50cm
「…あ、ロドスの最高記録だ」
「…リーシー、初めておまえがすごいと感じたぞ」←チェン53cm
「なんか褒められてる気がしないんだけど?」
*その4:シャトルラン
「はあっ…はあっ…はあっ…」
「おー、リーシー以外は皆3桁かぁ…」
「…それ、わざわざ言う必要ある?ヤマト、はいスポドリ」←リーシー76回
「あ、ありがとう…あ、温くて飲みやすい…」←ヤマト136回
「ちょ……っと…!なに、おに、ちゃんに、いろ、めつかって…ゴホッゴホッ!」←イカズチ134回
「そ、れには…ボクも…ケホッ」←ラップランド115回
「ふぅ…やっと落ち着いてきた…」←フロストリーフ101回
「……結構自信あったんだけどなぁ」←バイソン125回
「…持久力の訓練の割合、増やすか…」←124回
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「ふむ…なるほどなぁ…」
時刻は夜。ドクターはイカズチとリーシーのテストの結果を見て感嘆の息を漏らした。
まず、イカズチは予想通り全ての項目においてロドスの基準値を超えており、今すぐにでも主戦力になれるほどの記録をたたき出していた。それに加え、ドクターの思いつきでやらせたヤマトとコンビを組ませてやらしたシミュレーションでの模擬戦の結果は歴代でもトップクラスの記録を出しており、状況によってはあの二人を遊撃隊として動かせることが出来れる可能性が出てきた。
これはドクターとしてはかなり嬉しいことであり、戦術の幅が広がったため大収穫ともいえるものであった。
「そんで、リーシーの方は予想外だったなぁ…」
続いて、リーシーの結果を見ながらドクターは苦笑いを浮かべる。彼女の記録は全体的に標準であった。アーツ適正は標準以上優秀未満といった形だったが、予想外だったのはそれではなかった。
ドクターにとって予想外だったこと、それはリーシーの戦闘能力が一般の戦闘オペレーターと同等、もしくはほんの少しだけ下回る程度ぐらいにあったことだ。
念の為言っておくと、ロドスの戦闘関係のオペレーターは厳しい訓練を受けているため、少なくとも普通の一般人よりは強い。
だが、リーシーはスラム街出身とはいえ元一般人だ。そんな彼女が訓練を受けた彼らと同等クラスだとは全く予想出来ていなかったためドクターはこの記録を見た時は思わず声に出してしまうほど驚いた。
『もう、無力感を感じたくないのよ』
「……想いの力、なのかな」
ドクターは彼女が非常用とはいえオペレーターに志願した時の理由を思い出しながら、呟いたのだった。
「…まあ、まさかステゴロで仮想敵とはいえレユニオンの軽装兵をぶっ飛ばした時は驚いたけど」
因みに、イカズチと一緒に来たモブ達は彼女とヤマトを一緒にさせるために何かしら理由をつけてテストの日にちをうまーくズラしてました。まあ、ドクターのお節介でその苦労は泡となって消えましたが。
キャラ紹介
ヤマト:身体能力がめちゃくちゃ高いことが判明したオオカミさん。学校とかだと普通にモテそう(小並感)
イカズチ:お兄ちゃん大好きブラコンシスター。全体的な身体能力は性別的なこともあって勝てなかったが身体能力はめちゃくちゃ高い。ヤマトとのコンビネーションはめちゃくちゃ噛み合っている。そのことでドヤ顔したらとある白黒と喧嘩になった。
ラップランド:このクソガキいい加減にしろよ…(╬´^ω^)
チェン:白黒ループスとブラコンシスターの抑止力として参戦。この人も何気身体能力やばそう(小並感)
フロストリーフ:チェンと同じく抑止力として参戦。何となく体が柔らかいイメージがあります。
バイソン:男一人では流石にという訳で強制召喚された苦労人。握力と長座でヤマトに勝てたことが嬉しかったり。
リーシー:身体能力一般ピーポーと見せかけてそれなりに戦闘能力があったお人。なお、戦闘能力が高かった理由はラッピーとよく取っ組み合いしてるのが主な要因だったり。武器は己の拳で「アーツを利用してバスターウル○うてるのでは?」と考えてたり。
ブレイズ:リンゴを割るのに道具なんて必要ないよ!それっ!(グシャッ)
*オリジナル設定です!
アンケートは今週の土曜日に締め切ります。
なお、リクエストはR18の方含めて活動報告の方で回数関係なく募集してるので、ぜひ遠慮なくどしどし送ってください!(バッチコーイ)