ロドス劇場   作:ゆっくり妹紅

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という訳でリクエスト回…なんですが自分のお笑いのセンスが壊滅的なため、正直面白いかどうか保証できません…なので、それでも構わないという心の広い方は本編へどうぞ!


ロドス館内バラエティ!大喜利大会(放送事故もあるよ!)

「みんなを笑わせてみろ!大喜利大会〜!」

 

「「……なにこれ?」」

 

「…悪いが私の方に視線を向けるな」

 

娯楽室にていつの日か見たようなセットがある中、ヤマト、イカズチから縋るような目線を向けられたチェンは気まずそうに目を逸らし、恐らく…というより100%原因のテンション高めなドクターに説明しろ、と厳しい目を向ける。

 

「はい、たまにはこういうバラエティっぽいのをたまにやろうってことが会議で決まってね。んで、これは前回のモフモフグランプリ同様、食堂のモニターに生中継で送ってまーす」

 

「つまりどういうこと?」

 

「ドクターの気まぐれに私たちは巻き込まれたというわけだ…」

 

まさか、自分が巻き込まれるとは考えていなかったチェンは額に手を当てて疲れたようにため息を吐いた。正直、自分がここの舞台に立ってしまう羽目になるとは全く考えていなかったのもあって、彼女の気分はかなり落ちていた。

 

「回答者はヤマト兄妹とチェン隊長の3人なのですが、ここで採点係の3人にも入ってきてもらいましょう!それでは、御三方お願いしまーす!」

 

ドクターの声と共に入ってきた3人を見て、チェンはガチで驚いたような顔をした。それもそのはず──

 

「審査員その1のエクシアだよー!」

 

「審査員その2のクロワッサンやでー」

 

「審査員その3、スワイヤーよ」

 

彼女にとって、天敵又は犬猿の仲とでも言えるスワイヤーがいたからだ。因みにヤマトはこの場にクロワッサンが来ていることに驚いていて、イカズチは何が何だか分かってなさそうな表情を浮かべていた…余談であるが、そんなイカズチの顔を見て一部の者たちが食堂で盛り上がっていたとか。

 

閑話休題。

 

 

「スワイヤー!なぜお前が…」

 

「あら?チェン隊長とあろう方が私がこの場にいることが分からない?ふっ、案外頭が固いのねぇ」

 

「…………」(#^ω^)ピキ

 

「だんまり?まあ、特別に教えてあげると…チェン、あなたの無様な回答を間近で見たいからよ」

 

「*龍門スラング*!」

 

スワイヤーは無関係の者が見てもムカつくような笑みを浮かべてチェンの疑問に答えた。そしてそんな顔で答えられたチェンの怒りのボルテージは一瞬でMAXになり、彼女は放送禁止用語を叫びながらスワイヤーに飛びかかろうとして、ギリギリで気がついたヤマトによって羽交い締めされた。

 

「チーちゃん、待って!怒りたくなる気持ちは何となくわかるけど落ち着いて!」

 

「あ、チェン姉ちゃん!お兄ちゃんに羽交い締めされるなんてズルい!お兄ちゃん、ギューッ!」

 

「ちょ、イカズチ!?俺に抱きつく暇あるならチーちゃんを抑えるの手伝って!?」

 

「ぶふっ!あのチェンが年下の男の子に止められてるの…ふふっ」

 

「*龍門スラング*!*龍門スラング*!」

 

「頼むからチーちゃんを煽らないでぇ!…っふぁん!?だ、誰!?尻尾触ってるの!?」

 

(おお…もっと触ってたくなるほどのモフモフ感…!)

 

「あはっはっは!凄いカオス!」

 

「撮れ高は十分やなぁ」

 

「放送事故の間違いじゃない?…さて、時間もあまりないし収めてくるわ」

 

ドクターはヤレヤレと言った感じで首を振りながら、ヤマトに羽交い締めされながらも荒ぶる野生の獣と化したチェンとそれを見てさらに煽るスワイヤー、そしてどさくさに紛れてヤマトの尻尾を触り、更に堪能しようとしているイカズチを止めにかかった。

 

 

 

 

******

 

 

 

 

数分後、ドクターとヤマト、そして他のスタッフのお陰で静まったスタジオでドクターは改めてマイクを握り企画の内容を説明し始めた。

 

「さて、今回のルールは簡単でこちらが出したお題に対して回答者は面白い答えを書き、その答えを見て審査員が点数を出し最終的に合計点数が1番多い人が優勝となり、優勝者には前回の反省を踏まえて、最近ヤマトが作ったスペシャルパフェの先行お食事券を贈呈します」

 

「あれ?結構普通?」

 

「私的には、いつの間にそんなものを作ってたのか気になるんだが…というより、それだとあまりヤマトにメリットがないのではないか?」

 

「うん。だからヤマトだけ俺が叶えられる範囲のことならなんでも叶えてあげる権利をあげます…まあ、ヤマトは色々と苦労してるから別にいいよね?」

 

そう告げてきたドクターに自覚があったイカズチとチェンは気まずそう目を逸らした。因みに先程の騒ぎを引き起こした原因のスワイヤーは何食わぬ顔であり、それを見たチェンは額に青筋を立て始めるのを見たドクターは、咳払いをしてスタジオ全員の意識を自分に向けさせた。

 

「それじゃ、いきなりやれ!って言われてもよく分からないだろうしまずは例題をやってもらうね…アーミヤ、例題のやつお願い!」

 

「分かりました、それでは例題です。『宿題を忘れた。先生になんて言い訳をする?』それでは、出来た方から手元のボタンを押して回答を見せてください」

 

「案外まともなお題だな…」

 

出されたお題への感想を呟きながらチェンは台紙を片手に「さて」と考え始める。チェンは娯楽といったものには疎いということは自覚しているが、流石に大喜利は流石に分かる。だが、どういったものかは知っていても面白い答えをかけるか?となるとそれは難しい。

大体自分はこういったものはあまり得意ではないのに…とチェンが内心愚痴っぽいことを考えている中、ポーンと間の抜けた音がスタジオに響いた。

 

つい職業柄で音がなった方を見ると、イカズチの回答席から変なパネルが出ており、恐らく先程の情けない音は効果音なのだろうとチェンは推測していた。一方でドクターはこのメンツだと初手はヤマトだと思っていたので、意外そうな雰囲気でイカズチを見た。

 

「お、予想外にもイカズチが早かったね…それじゃあ、アーミヤの後に続けて回答を言ってください!」

 

「おほん、『宿題を忘れた。先生になんて言い訳する?』」

 

「『お兄ちゃんと愛を確かめ合ってたので忘れました』」

 

「「ぶふっ!」」

 

「イカズチ…お前ってやつは…」

 

「ちょ、イ、イカズチ!?」

 

「いきなりブラコン全開の回答がくるとは思わんかったわ」

 

「は、ハレンチよ!あのオオカミ、ませてるわ!」

 

イカズチのあんまりと言えばあんまりな回答にエクシアとクロワッサンが吹き出し、ドクターは予想斜め上の回答に困惑した反応を、スワイヤーはナニを想像したのか顔を赤くして抗議の声を上げた…因みにヤマトはブラコン全開な回答による恥ずかしさから顔を真っ赤にしている。

 

そんな周りの反応を見て、先程までドヤ顔でいたイカズチが不思議そうな顔で自分の回答を見て。

 

「…あ、しまった。つい欲望が」

 

「欲望!?欲望って言ったわよね!?ちょっと、この娘やばいわよ!」

 

「多分、イカズチの言いたいことは一緒に過ごした、ということだと思うぞ」とチェンはフォローしかけたが、目の前で「ハレンチよ!」と勝手にナニ方面を想像しているお嬢様が面白かったのと、今のうちに面白く無難な回答を考えるために黙ることにしたのだった。

 

 

 

 

******

 

 

 

「えー、一旦何とか場が落ち着いたところで、ヤマトがボタン押したので回答見てみようか」

 

「それではいきます。『宿題を忘れた。先生になんて言い訳する?』」

 

「『通りすがりのヤギに上げました』」

 

「ヤマトにしては案外まともな回答だ!」

 

「まあ、意外性では定番な答えやな」

 

「…けど、さっきの回答のせいでインパクトが弱いわね」

 

「(´・ω・`)」

 

ヤマトの回答はイカズチの回答のインパクトが強すぎたせいで、3人からの評価は悪くは無いものの良いものとは言えなかった。

そして、そのヤマトの隣にいるチェンは鼻血が出ないように抑えながら、何とか書き終えた自身の回答を見て、正直自分的には面白いとは言えない上、つい自身のとある欲望を抑えきれていない代物だと感じていた。しかし、これ以上考えて面白い回答が出るとは思えないのも事実。

 

(仕方ない…これでいくしかない)

 

「お、ここでチェンも出来たか…それじゃあアーミヤ、お願いね」

 

チェンはため息を吐きながら手元のボタンを押し、情けない音が鳴ったと同時にドクターがアーミヤに前フリを頼んだ。

 

「ごほん。『宿題を忘れた。先生になんて言い訳する?』」

 

「『他の宿題に埋もれてた金持ちお嬢様の手伝いをしてたので…』」

 

「おー、この中で1番つまらなそうな回答しそうだと思ってたんだけど…思ったより回答は固くなかったね」

 

「せやけど、オモロいかどうかでいうたら…ん?スワイヤーはん、震えてどうし…」

 

「ねえ、チェン。あなたの回答、遠回しにその金持ちお嬢様のこと私だって指してない…?」

 

チェンの回答を評価している中、体を震わせていたスワイヤーにクロワッサンが声をかけようとして、その直後にスワイヤーは声を震わせながらチェンに自身が思った疑問を投げかけた。

そしてチェンはそれに対し──

 

「…さあ?まあ、お前がそう思うならそうだろう?書類の山に悪戦苦闘してるスーお嬢様?」

 

先程の仕返しだと言わんばかりに、挑発的な内容をイイ笑顔で返答した。

そしてその返事はスワイヤーの臨界点を突破するには十分なものであり──

 

「表に出なさい!愛しのヤマトの前でボッコボッコにしてやるわ!」

 

「お、おい!前にも言ったがヤマトのことはそう思って…!」

 

「……うそ、チェンお姉ちゃんもお兄ちゃんのこと狙ってたの…チェンお姉ちゃんは白黒の駄犬とは違うって思ってたのに…!お兄ちゃんが汚される前に成敗しなきゃ…!」

 

「お、落ち着け!あれはスワイヤーのじょうだ…」

 

「あら?でも案外満更でもなさそうな…」

 

「うわあああ!お兄ちゃんは絶対渡さないんだからぁぁ!あ、ちょっと、お兄ちゃん放して!チェンお姉ちゃんぶちのめせない!」

 

「落ち着いて!!とりあえず落ち着いてよ!!」

 

「スワイヤァァァァァ!」

 

スワイヤーの言葉を真に受けたイカズチがアーツを身にまといチェンに襲いかかり、スワイヤーは否定するチェンに追い打ちをかけ、そしてそれを聞いて更に荒ぶり始めたイカズチを兄であるヤマトは半泣きの状態で止めにかかり始めたりと、またもやドンパチ騒ぎが始まってしまった。

 

流石にマズいと感じたのかエクシアは額に手を当てて天井を見上げているドクターに声をかけた。

 

「うわっ!ちょ、ドクター!これ、大喜利やってる場合じゃないって!」

 

「放送事故系列好きなウチもエクシアはんの意見に賛成や!中止してあの御三方を止めた方がええで!ヤマトがもたへんわ!」

 

「そうだね……はい、それではリアル大乱闘が始まってしまったので、今回の放送はここまでとします!それでは、機会があればその時に!ご視聴ありがとうございましたー!……よし、アーミヤ!フロストリーフ、テキサス、ホシグマ、あと暇そうなオペレーターをとっ捕まえて連れてきて!」

 

 

 

「…カメラ、切れてないんだが……」

 

本来であればドクターが視聴してくれたことへの感謝を告げた時点で放送は終わっていたはずが、現場が混乱してるのもあってかスタジオの惨状は未だに流されており、ドクターの切羽詰まった声も一緒に流されていた。

 

「…とりあえずいきましょうか」

 

「「…そうだな」」

 

「それ、ボクも一緒に…」

 

「「「お前まで来たらややこしくなるからやめてくれ」」」

 

 

 

 

*****

 

 

 

後日、今回暴れたイカズチはフロストリーフに、その原因を作ったスワイヤーとチェンはホシグマにこってり絞られ、その主な被害者であったヤマトはドクターからお詫びとして食堂で彼が好きな物を奢ってあげたのだとか。




大喜利…難しかったです……

キャラ紹介

ヤマト:案外まともな答えを出していた本作主人公。今回の1件で苦労人だということが全オペレーターに知れ渡り、館内ですれ違う度に優しい目で見られたり、1度も話したことがないオペレーターから「色々溜まってるだろうから、1杯どうだ?」と誘われることが多くなったとか。因みにドクターの奢りで頼んだのはハンバーグカレー。

チェン:ついうちに眠るスワイヤーへの仕返し心が出てしまった隊長。後日、ヤマトにはしっかり謝ったもののちょっと気になり始めてしまった。

スワイヤー:書類に追われる頭が少しピンクなお嬢様(当作品設定)。鬱憤払いで参加した企画だったが、こんな大惨事になるとは思わなかったため反省。

イカズチ:ブラコンランクEXのヤマトの妹ちゃん。チェンとはしっかり和解できたものの、少しだけ疑っている。

ドクター:出演者よく考えないと…

アーミヤ:出番あれだけですか!?

セコム3人:悩みの種が増えた…

ラップランド:ヤマトの落ち込んだ顔見た時、背中がゾクゾクした。

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