メンテでアークナイツ出来ないのでこの時間に投稿です。
今回は1番平和なルートの修羅場となっております。
それでは本編の方どうぞ!
「ケルシー先生、ヤマトは迷惑かけてないですか?」
それはロドスにあるバーにて、ヤマトの父親でありガーディアンとロドスに業務提携をしている貿易会社「カグラ・カンパニー」の社長であるユウキは、ふとケルシーにそのようなことを聞いたてきた。
「ふむ、俺としても送ったガルーダ小隊がしっかり役に立ってるか気になるところではあるな」
「って言いつつ、ロドスでは馴染めてるのか、迷惑をかけてないか、朝昼晩3食しっかり食べてるのか凄い心配してたくせに」
「カ、カシマ…!それは言うなってあれほど…!」
「マサムネさんって本当に心配性ですよね〜」
「私としてはガーディアンとカグラ・カンパニーのツートップがお忍びでここに居るのが心配なんだがな」
「「「「…………」」」」
「目を逸らすな」
ケルシーは、ユウキとマサムネは来るということを一報入っていたので知っていた(返信するより前に勝手に来た)が、カシマとユウキの妻兼秘書であるムツキが来るのは直前まで知らなかったので、来た時は頭を抱え込む羽目になり、急遽ロドスのバーを貸切にしていた。
「そ、それよりヤマトくん達の小隊はどう?ご迷惑かけてないかしら?」
「露骨に話を逸らしたな…まあそれに敢えて乗っかって言うとすれば、彼らのおかげで作戦で負傷するオペレーターの数が減り、更に彼らが進んで訓練にも臨時的な教官、模擬戦相手として入ってくれたのもあり、こちらの質も上がっていたりと、かなり助かっている」
自分たちの大事な
「それは良かっ──」
「AMRを訓練所でぶっぱなして施設の1部を破壊したり、レッドと共に通り魔のようにうちのオペレーターの尻尾を触って気絶させたり、作戦会議中に何も関係ないこと言い出したりと言った点を除けば、な」
「「本当にすみませんでした」」
マサムネとカシマはケルシーでさえ驚くほどの早さで頭を下げ謝罪した。因みに上記のようなことをしたガルーダ小隊の面々の言い訳は「AMRの威力見てみたいって言われてつい…すみませんでした!」、「モフモフがそこにあったから」、「おにぎり食べたくなってきたから」であり、ヤマトは彼らと共に迷惑をかけてしまった各方面に土下座謝罪する羽目になったのだった。最も、ガルーダ小隊のメンバーは変わり者であることは数日で知れ渡っていたので、ライフルブッパとモフモフの件はかなり怒られたものの、作戦会議中の発言に関しては軽く流されたのだが。
「そ、そうだ!ヤマトは?ヤマトは特に迷惑掛けては…?」
「ヤマトか…彼は特にこれといってないと…いや、ただ面白いことはしてたな」
「面白いこと?」
「ああ…そうだ。…ふむ、酒の肴として話すのも悪くは無いか」
話を変えようと出来る女のムツキが話題を変えるために聞いた質問に、ケルシーはそこまで言いかけたところで、ふと先日見たとある出来事を思い出し、それを首を傾げている4人に話すことにしたのだった。
*****
それは先日、ケルシーが珍しく気分転換としてロドスの館内を歩いてた時の事だった。
「~〜、~~!」
「~~!」
「ん…?」
近くから言い争うような声が聞こえ、ケルシーは自分らしくもないと思いつつも興味半分で誰が言い争っているのか見に行くことにし、そちらへ足を進めていく。すると段々声が聞こえてくる訳であり。
(…どうやら、ヤマトは人気のようだな)
聞こえてきた内容にケルシーはフッと軽く笑みを零し、学生のような青春をしているオペレーターたちを実際に目で見ようと思い、気配を殺しつつ、廊下の曲がり角から顔を少しだけ出す。
(さて、どんな風に言い争って──)
「さっきも言ったけど、彼はこれから僕と訓練所で戦うんだ。分かる?」
「だーかーら!悪いけどヤマト君はこれから私とお茶する予定だったの。悪いけど引いてくれない?」
「申し訳ないがヤマトは本来、私と買い物に行く予定だったんだ。だから退くのはお前たちの方だが?」
「お兄ちゃん…もちろん、私を選ぶよね?」
「ヒェッ……」
(ほう…これはこれは…)
順にラップランド、ブレイズ、フロストリーフ、イカズチに四方を固められているのは、ガーディアンとロドスの提携で出向しに来ていた特務隊ガルーダ小隊の小隊長のヤマトであった。
ヤマトのことはケルシーも小耳に挟んでおり、大きいナイトシールド、貴重な拳銃、源石剣、そして彼専用に作られた特殊な機械仕掛けの大剣を自在に使いこなすオペレーターでありながら、個性が強いガルーダ小隊を纏めあげている人当たりのいい青年、と聞いてきた。しかし、どうやらそこに女難の相もある、という情報も足した方がいいかとケルシーが冗談半分で考えている中、事態が動き出した。
「ご、ごめんなさい…お腹痛いから御手洗行ってきてもいいですか……?」
4人が展開する修羅場のど真ん中に放り出され、それを身に浴びていたヤマトが根を上げたのだ。これには、ケルシーもヤマトは精神方面の耐性も高いということを耳にしていたこともあって驚いた。いや、どちらかというと、耐性があるヤマトの胃を痛くさせるという偉業を成し遂げた4人に驚いているのだが。
「そっか。我慢は体に良くないから行こうか」
「………」
「そうだね、ほら早く行こ」
「……すみません、なんで着いてくるんですか?」
「そりゃあ、ヤマトが逃げないようにって決まってるだろう?」
「そーだよ、お兄ちゃん前にそう言ってたまたまあったダンボール使って隠れながら逃げたの忘れてないからね?」
そんな面白いことがあったのかとケルシーは思った。というより、親が親なら子も子ということが判明した瞬間でもあり、ケルシーは感慨深いものを感じた。
「…はい。分かりました……」
(…少し、どういう結末を辿るか気になってきたな)
肩、耳そして尻尾を落としたヤマトがラップランド達に囲まれながら移動し始めたのを見て、ケルシーは自分らしくないことを自覚しつつも追跡を開始したのだった。
*****
「それで、その後トイレでたまたま会ったミッドナイトにモコモコのコートを着させ、その中に入って腰にしがみつき4人をまこうとしたが、尻尾が出たせいでバレて、そこからプロヴァンスも加わって5人から逃げ回っていたな」
「「ヤマト……」」
「その後は監視させ…見ていた者が言うには、結局一瞬の隙をつかれてラップランドに尻尾をモフられて無力化されたところを訓練所に連れてかれたらしいな」
「なんで味方陣営の場所で貞操喪失の危機に…?」
「私が聞きたい」
話し疲れたのかケルシーはそこで息を吐き、周りの反応を改めて見る。
まずマサムネとユウキは頭を抱え込むという予想通りの反応。正直、勝手に来た仕返しができたので内心ざまあみろとケルシーは思っていたが、カシマとムツキは予想に反して呆れた顔であったのが少し不思議であった。
そしてそれを何となく察したのだろうカシマとムツキは遠い目をしながら、口を開いた。
「ユウキさん、顔も性格もいいし無自覚でフラグを建てるから結構モテてたのよ。ヤマトの話を聞いて、その話しを思い出してね…」
「私も似たようなものよ…傭兵時代のマサムネって無口なクール系イケメンって感じで、ふとした時に微笑むと思ったら優しくして欲しい時に優しくしてくれたりと、それを天然でやっててライバル多かったのよね…」
「「本当、似なくていい所まで似たのね…」」
「「………」」
(そういえば、結構苦労したという話を聞いてはいたが…なるほど、聞いた話以上に大変だったのか)
疲れたようにため息を吐く妻たちに夫たちはすっと申し訳なさそうに顔を逸らす。何の因果か、この2人は直前まで彼女らが自分に好意を抱いているとは気づいてなかった、いや正しくは持つはずがないと思っており、押し倒されて既成事実を作られそうになった時にやっと妻と自分の想いに気づくという鈍感を発揮していたからだ。
因みにマサムネとユウキは今のヤマトみたいな目に遭ってはいないため、まだ恵まれていると言える。最も、マサムネは手作り料理という名の野生動物の丸焼き、ユウキはダークマターを食べさせられたりと、彼らも散々な目にあった訳ではあるが。
閑話休題。
「…今度、ヤマトのお嫁さん候補に会ってみようかな」
「そうねぇ…多分、色々アドバイス出来るだろうし」
「是非、そうしてやってくれ。正直私ももどかしい」
((…今度、ヤマトに何かプレゼントでも送ろうかな……))
この後、妻2人がよって若い頃の夫を巡る女たちによる仁義なき恋愛戦争の内容を大暴露し、そのエピソードの一つ一つを聞く度にケルシーが「お前ら…」という呆れた視線をマサムネとユウキに送り、その度にマサムネとユウキは平謝りするという構図がカシマとムツキが寝落ちするまで続くのだった。
因みに後日、ヤマトの元に2人の父から彼の好物のココアと欲しかった銃のカスタムパーツが送られ、貰った本人は嬉しそうに尻尾を振りながら周りに話していたのだとか。
キャラ紹介
ヤマト:変わり者の隊員を纏めあげている小隊長。このルートでも無自覚にフラグを建ててしまっているが、それは親の血ということが判明。因みにプレゼントを送ってくれた父2人には満面の笑みで嬉しそうにお礼を言ったのだとか。因みに結構純粋です。
ラップランド:模擬戦で手も足も出ずにボコボコに叩きのめされてからヤマトが気になって絡んでくるオオカミさん。最近の楽しみはヤマトと戦うことと彼の尻尾をモフること。
ブレイズ:実はヤマトとは彼が特務隊の隊員時代からの付き合いであり、ガーディアンとロドスの合同任務で度々一緒に行動した仲でもある。そんな中でヤマトの人柄に惚れ、それ以来アタックし続けている。因みにヤマトと飲み比べで勝てる数少ない人物でもあったり。
フロストリーフ:こっちでは原作とは違い、傭兵時代の時に宛もなくフラフラしていたところを当時特務隊の隊員であったヤマトに拾われ、暫くはガーディアンでヤマトのお世話の元生活していたという過去がある。鉱石病の治療の関係で結局ロドスに来た訳だが、実はヒロインズの中ではイカズチに次いでヤマトと過ごした時間が長い。
イカズチ:お兄ちゃんガチ勢。こっちのルートではマサムネとお出かけしていたヤマトが、空腹と寒さで死にかけていたイカズチを見つけたことで保護、そのままガーディアンで暮らすという経緯になっている。そのため、当初からヤマトのことを慕っており、自分のことを誰よりも気にかけてくれるヤマトのことが次第に…。1番好きなのは、ヤマトに尻尾のお手入れをしてもらうこと。
プロヴァンス:あんまり出番がなかったモフモフオオカミ。ヤマトのことはとある件で彼が根は甘えん坊ということを知って以来、普段のギャップや人となりもあって好意を抱くように。因みに隙あらば甘やかそうとしてくるお姉さんムーブをよくしてるが、当のヤマトは中々それに反応してこないという。
ケルシー:マサムネ達とは顔見知りで酒を飲み合うほどの仲ではある模様。
ユウキ:ヤマトの実父にして社長さん。種族はループスで、顔は結構整っておりしかも見た目は20歳と言われても騙されるほど若い。なおプレゼントのお礼に関しては素直に嬉しい反面、ちょっと心苦しかった。
ムツキ:ヤマトの実母にして秘書。種族はループスで、童顔よりだが美人で20歳と言われても(ry。ヤマトの容姿は彼女の血が濃く出ている。
余りにも鈍感な夫に業を煮やして既成事実をでっちあげようと夜這いしたことがある。因みに今でもよく夜這いを仕掛ける。
マサムネ:ヤマトの育ての親にしてガーディアンの創立者で現総司令官。結構な苦労人でありながら、自分も他人を振り回すこともある色んな意味でプラマイゼロな人。カシマ曰く「昔に比べたらめちゃくちゃ丸くなった」とのこと。銃のカスタムパーツを送ったのはマサムネ。因みに強さは健在でスカジとヘラグの二人を同時に相手しても苦戦はするが倒せるレベル。こいつ出せば全て終わるんじゃね?ってレベルでくっそ強い剣術とアーツの使い手。因みにヤマトの剣の師匠でもある。
カシマ:ヤマトの育ての親にしてマサムネの秘書兼ガーディアンの交渉担当。そしてめちゃくちゃ強いマサムネを襲ってそのままゴールインした猛者でもある。彼女自身もそれなりに戦え、槍術を嗜んでいる。因みに後日、当時のことを思い出してマサムネを襲っ(その先は読めない…)
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