とある暗殺少女の異世界転移   作:lkjhg

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お気に入り20以上ありがとうございます。

※予定していたものより短くなっていたことに気づいたので一度削除し、再投稿しています。申し訳ありません。


第三話

私は、帰ってきた!

 

わりと死ぬ可能性があった気がしてならない。

まぁ結果として生きてるからいいのだけれど。

しかし、南雲が消息不明になった。

私としては、少しつらい。趣味のこととか武器とかも作ってほしかったし。

クラスにはまだ生きていると信じてる人もいるだろうね。

奇跡が起きない限り、南雲は死ぬ。それを信じて祈るくらいしかできない。

 

迷宮内で南雲と話して分かったこともあった。

南雲はいいやつ。

転移前にキモオタとか言われてたけど、とんでもない。まぁただの悪口なんだろうけどね。

 

私はオタクというくくりに関しては文句はない。ただそれでオタク=アニオタ=気持ち悪い、みたいな感じが気に入らない。

小学校の時だったけ。ライトノベルを読んでたらクラスの女子に

 

「うっわ~。オタクじゃんきも~」

 

と言われた。その人とは関わるのをやめた。

そうしたら向うが

 

「なんで私を避けるのよ?」

 

なんて言ってくるから

 

「確かジャニーズ好きだったよね?それでジャニーズ好きなんだ~。きも~。って言われたらどう思う?それに他人の趣味に口出さないで。存在していても存在していなくても、結局手が届かないことに変わりはないのだから。」

 

って言ってみたら謝られた。許しはした。けれどそこから遊ぶことはなかった。

 

とどのつまり何が言いたいかって言うとたかだか趣味で人を決めちゃいけないってこと。

まぁ性格は実際に触れ合わないとわからない部分もあるから何とも言えないけど、それ以来自分に合わないであろう人が雰囲気で分かるようになった。

 

さて、寝よう。さすがに疲れた。いらない昔の話もしたしね。

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます。

起きて早々なんだけど覚えてはいけない違和感を覚えてしまったかも。

師匠といろいろな約束事をしてるんだけど、その中の一つに

 

『地球では任務でのターゲット以外殺してはいけません』

 

というのがある。

本来、「異世界に行く」ということなど起こらないのだから、ふと『なぜわざわざ``地球では``と付けたのか』と思ってしまった。任務の時護衛みたいな感じの連中を敵だから殺してしまった方が早いのにとか思ってた。

それは置いておいて、もしかすると師匠も異世界の人だったりするのかな?

こういう考え方をすると違和感がいくつもあふれてくる、が。

 

くぅ~

 

……おなかがなった。

ご飯たべよ。

 

 

 

 

 

 

 

時間がすぎて翌日。

 

昨日みんなの様子を見たけど憔悴ってほどでもないけど落ち込んでる。

だからと言ってすることもないけど。今日はのんびりしておこう。

 

 

コンコン

 

誰だろ?

 

「空いてますよ」

「入るわね」

 

なんと八重樫さんだった!

 

「えっと八重樫さん。急にどうしたんですか?」

「雫でいいわ。それに敬語もなし。」

「わ、わかった。それなら私も夜陰でいいよ。」

「了解よ。それなら夜陰。単刀直入に聞くわ。あなたはどうして平気なの?」

「???」

「人が、南雲くんが落ちたのに何で平気なの?」

「あぁ、そのこと。」

「そのことって…。あなたねぇ」

「まぁまぁ落ち着いて。話すから。あなたなら信用できそうだし。」

 

そうして私は語る。一度しか言わないよ。

 

「突然だけどっ。私は日本で暗殺をやってた。まぁ普通だとここからおかしいよね。それで実際に殺したりもしたし、いろいろやったよ。半年の間だけどね。そんなわけでいちいち人の生死で一喜一憂してたらとてもじゃないけど仕事ができないので慣れた。最初のころは気持ち悪くなってたりしたけどね。それに全く辛くないってわけじゃない。さすがに少しはくるものがあるけどそれがほかの人より少ないってだけ。」

 

語るって程の量でもなかった。

 

「質問はある?」

「人殺しは犯罪よ?」

「もちろん知ってるよ。日本にも少なからずそういう部分があるってことだね。」

「殺すのは楽しかった?」

「変なことを聞くね、雫。楽しくできる仕事なんてなかったよ。下手したら自分が死ぬのに、楽しい訳がない。」

 

少し沈黙が流れた。

 

「クラスメイトでも殺したりするの?」

「そうだねぇ。どこで線を引くか考えてるところ。檜山みたいなのがいるし。」

「あれはやっぱり檜山くんだったの?」

「私が見てた限りではそうだよ」

「それじゃ、最後。南雲君は生きてると思う?」

「生きてるかもしれない。死んでいるかもしれない。どちらを望むのか。それは人次第だよ。あ、私は生きてる方ね。」

「そう。私は部屋に戻るね。多分また来るかもしれないけど」

「いつでも来ていいよ」

 

そういってお話はおしまい。

結構重要なことまでしゃべったけど多分変なことにはならないはず。

 

さて、さっきの線引きはどうしようかな。

ルールってのは一応必要だからね。

そうだなぁ。『敵であるならば殺す』とかにしようかな。

よし。そうしよう!

 

 

 

 

南雲が迷宮で落ちてから五日後。

王国に戻ってきていた。

一応白崎さんも目が覚めたし、大きな問題なんかは片付いたのだけれど。

檜山の件はまだ終わっていない。まぁ証拠もないし、誰も触れようとしないからね。

けど今日みんなで集まって話すことになってる。

私の経歴が雫から言われてたら私の話になるかもしれないけど、彼女を責める気はない。

口止めしてないし。なんとかなるでしょ。

 

 

というわけで集まった。

まずは檜山の話。次に予想した通り私の話。この二本立て。

じゃあ話をしよう。

 

 

「檜山くん。何か言いたいことはある?」

 

雫が聞く。

 

「あ、あのとき制御をミスったんだ!そしたらそれが南雲のほうに飛んで行って…」

「事故…といいたいのね」

「申し訳ないとは思ってるよ」

 

傍観してたら勇者がとんでもないことを口にした。

 

「なぁみんな。ここは許してやらないか?本人も悪気があったわけじゃないし、反省もしてる。もういいじゃないか。」

 

天之河君がそういうなら…と多くの人が彼に同調する。

 

「アホですか。」

「何?」

 

言わざるを得なかった。

 

「過失だろうと何だろうと人を殺しておいて野放しにするんですか?」

「反省してるんだし。良いだろう?次は君についてだ。君のほうが危険じゃないか。」

「いやいや。実際に殺してるとはいえ、依頼のターゲットの人だけですし、何かしらの悪いことをしてる人ですよ。」

「でも人殺しはいけない。話しあいとか…」

「それができないから殺してるんですよ。そういう人たちは一度はやめても時間がたてばまた同じことをする。ならば殺すしかないじゃないですか。というか私は自分の意志で人を殺したことは今のところないですよ。依頼があればそれをこなすだけです。」

「もういい。話にならなさそうだ。」

「こちらのセリフです。あ、それとですねこの場だから言っておきましょう。私の敵になるなら容赦なく殺します。そんなことは一切起こらないとは思っていますが念のためですね。それじゃこの話は終わりでいいですね?私は、戻ります。」

 

うん。言うこと言ったし満足。

 

 

 

 

話し合いからしばらくして、またオルクス大迷宮に来た。

少なからず私を避ける人はいたけど雫とかが色々してくれたらしくもとに戻った。

なんでまた迷宮に来てるかというとこの前の続きみたいな感じ。

私はレベルアップが目的だけど、白崎さんとかは南雲の捜索がしたいらしい。

そのために強くなるとも言ってた。

頑張るなぁって思う。私は師匠の訓練を死に物狂いでやってた頃を思い出した。

あの頃は本当にきつかったからなぁ。

 

 

それで今65階層。歴代最高記録の所にいる。

何となく嫌な予感がしてる。前に会ったやつに会うみたいな。

 

大きな広場に来た。

嫌な予感が当たったなぁ。現れたのはベヒモス。

 

「さぁ、再戦と行こうじゃない。」

 

小太刀を構える。

ちなみに勇者とか雫とかほかにも何人かいる。

 

まずは勇者が攻撃する。

 

「万翔羽ばたき天へと至れ 天翔閃!」

 

ほかの人もそれに続く。

 

ベヒモスの突進を止めるために、坂上と永山が

 

「「猛り地を割る力をここに!剛力!」」

 

突進が止まる。

 

その隙を逃さず攻撃が行われる。

 

「全てを切り裂く至上の一閃 絶断!」

「粉砕せよ、破砕せよ、爆砕せよ 豪撃!」

 

 

私はというと最近編み出した技を発動しようとしてる。

その名も『夜ノ刃』。我ながら中二病全開な気もするが気にしない。

オタク知識とかイメージとかを総動員させて完成させた技。ぶっちゃけ夜は関係ない。

なんかカッコイイじゃん。

自分の名前にもあるし。

それで簡単に説明すると小太刀をふった線上にあるものを空間ごときる。

いつかどう頑張ってもガードできない技をつくってみたい。

さて、そろそろ頃合いだね。

 

「…夜ノ刃」

 

すっ、と振り下ろす。

空中に白い軌跡が一瞬だけ残り、次の瞬間にはベヒモスが血を噴き出した。

そして真っ二つに割れた。

 

「おぉ~」

 

実は実戦で使うの初めてなんだよね。ぶっつけ本番だったけどうまくいってよかった。

今更だけど強すぎなのでは?まぁいいや。強くなるって決めたし。

これ魔力操作のおかげで予備動作とか詠唱とか必要ないからノータイムでうてるのも強み。

切断する厚さ、距離によって消費する魔力は変わるけど、これを応用して小太刀にまとわせて接触部分限定にするとほとんど消費しなくなる。なんて使い勝手のいい技なんだろう。

 

そうやって自画自賛してると雫が来た。

 

「今の…何?」

「最近編み出したオリジナル技。正直そういうスキルもないのによく完成したなって思う。」

「そ、そう。一応私たちの全力でもあそこまできれいに切れないのに、一体どういう原理なの?」

「それに関しては企業秘密」

「わかったわ。この先もよろしくね」

「りょーかい」

 

さすがにね。空間を切ってるっていったらどんなことになるかわからないからね。

名前からは想像できないだろうからばれないだろうし。

 

「ま、何はともあれ勝ててよかったよ。」

 

そうして今日の探索は終了した。




最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は完全オリジナルのお話を挟もうかなと思います。
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