某日、私は王都の町に出ていた。
今日は訓練したくないからさぼ…休暇みたいなものをもらった。
することとしては観光みたいな感じ。
まずは、服かな。そこまでこだわりがあるわけじゃないけど気にしないってわけでもない。
といっても普段着は国から支給されているから困ってはない。
じゃあなんだって話になる。
…師匠にさせられたコスプレを再現してみようかなと。
具体的にはGGOのシノンさん。
あの時はとても恥ずかしかった。
今は異世界だから不思議ってわけでもないでしょ?たぶん。
それに分かったとしても南雲ぐらいだろうし。
カランカラン
「こんにちわー」
店に入ると気難しそうなおばあさんがいた。
「好きに見な」
「は、はい」
うーん。ちょっと怖い。でもお言葉に甘えることにしよう。
一時間後。
買うもの
・なぜかシノンさんのやつと同じデザインのマフラー
・胸元は多少開けているものの露出度の低い白のインナー
・地味目なホットパンツ
・黒い丈の短いジャケット
etc...
うん。大体そろってしまった。予備としてもうワンセット買う。
というかなにこのお店。私がアニメで見たことあるようなデザインのやつばっかりなんだけど。
さてお会計でもしよう。
「これください」
「はいよ」
「多分また来るのでよろしくお願いします。」
「ふぅん。…また来なよ」
「はい!ありがとうございました」
よし。これで買うものは買った。
おなかもすいてきたし屋台にでもよろうかな。
「おじさん。この串二本ください」
「りょうかい。嬢ちゃん。あまり見ないけどどこ出身だ?」
「そうですねぇ。とても遠い場所とでも言いましょうか」
「ま、そんなこったろうとは思ったよ。はい。串二本。」
「ありがとうございます。それじゃ」
「また来いよ~」
異世界串。いっちょいただきますか。
はむっ
おおっ、おいしい。これは王宮の料理よりおいしいのでは?
正直王宮の料理は味が高級すぎてわからならないってのもある、それに比べてこの串はお祭りの焼き鳥みたいな感じ。まあ鳥じゃなくて牛っぽい肉だけど。
う~んジューシーでいいねぇ。もう一本買えばよかった。
今から何をしよう?
夕方までまだ時間あるし。うーん困った。王宮に戻るのは無しだもなぁ。
ん?迷子っぽい子がいるなぁ。たまには人助けってのもいいかもね。
と、言うわけで
「どうしたの?」
「うぐっ…ひぐっ…お母さんとはぐれた」
「あ~迷子ってわけね。名前は?」
「リナ」
「私は渡辺夜陰。呼び方は適当で」
「それなら、おねぇちゃん?」
「いいよーそれで。それじゃ一緒にお母さん探そうか」
「ほ、ほんと?」
「もちろん!さてどこから探そうかな。どこらへんではぐれた?」
「この街の東のほう」
「おーけい。じゃあちょっと抱っこするね」
「???」
「よいしょっと、じっとしててね」
「?????」
はてなマークが増えてる気もするけどまぁいいや。
ちょっと歩いていくには時間がかかるので
「走るよ」
ステータスにものを言わせてスピードを出す。
無論トップスピードではない。そんなことしたら死んじゃうかもしれない。
それはおいておいて、次に空中に魔力を固めて足場を作って跳ぶ。
「と、飛んでる?」
「んー惜しいね。正確には跳んでる。ジャンプの方。」
「へぇ~。これ楽しい!」
「おおっと心臓強めな感じか。それでもこれ以上はしないけどね。」
しばらくリナの楽しそうな笑い声が響く。
「さて、東側に到着っと。どこら辺にいるかな。見える範囲でいる?」
リナが首を横にブンブン。
「そう。じゃあちょっと歩こうか。」
「うん」
そうやって歩き出す。私にもこんな小さな妹がいたらなぁ。
あーでもなんか生意気になりそうだな。それはいやだなぁ。
なんてのんきなこと考えてたら
「おねえちゃんはいつも何をしてるの?」
「うーんとね。迷宮で魔物倒してるね。」
「てことは冒険者?」
「そうだね。天職は暗殺者だけどね。」
「暗殺?ひとを殺したりしたの?」
この子割と本気で将来大物になるかもしれないな。
「したよー。みんな悪いことしてたからお仕置きみたいな感じだね。あ、でもリナちゃんはそんなことしたらダメだよ。」
「どうして?」
「本来はやってはいけないことだからだよ。人を殺すということは命を奪うこと。人の命を奪うのは最大の禁忌。」
「人じゃなかったら?」
「ねぇなんで答えられないようなところまでガシガシ聞いてくるのこの子。…あくまで私のお話だから全部を信じたらだめだよ?絶対に正解ってわけじゃないから」
「うん。わかった。」
「ほんと素直なんだけどね。それは置いといて、さっきの話。人以外だったらということだけど正直わからない。」
「どうして?」
「うん。そうなると思ったよ。それで命って言うのは本来どんなものでも形でも大切にしなくちゃいけない。けどね、私たち人はお肉やお魚だったりほかの生き物を食べることで生きている。食事は普段行う何気ないことだけど生きていた動物を殺すことで私たちは生きている。だから命を食ってるといってもいい。っとこれは少し脱線したかな。要するにほかの生き物を殺すことで私たちひとは生きているってこと。だけど気に病む必要はないよ。なんてったってこの世界は弱肉強食だからね。(ほとんど受け売り)」
「ほえ~。それじゃあいままでどおり神様とかに感謝しながら食べればいいってこと?」
「そうだよ。ん?あそこで誰かを探してそうな人、お母さんじゃない?」
「えっ?あ、おかーさーん!」
よかったよかった。
「じゃあね。リナちゃん。もう迷子になったらだめだよ?」
「うん!」
リナを連れながらいろいろしてたら夕方になった。さてもう帰ろう。
明日からまた迷宮に潜るし、早く寝よう。
そんなわけで何かと楽しかった休日でした。
おまけ
~お風呂にて~
「うーん」
私は悩んでいた。そう!胸の大きさを!
小柄だから、ちびっこいからってのはもちろんわかるけど身長小さくても胸大きい人いるじゃん?
あれはなんか許せない。
「はぁ。大きくならないかな」
胸をもみもみしながらため息交じりにつぶやくのだった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
わりとベタな展開のような気もしますが。
最後のおまけなんですけどあれくらいならR15タグ付けなくてもいいですよね?