とある暗殺少女の異世界転移   作:lkjhg

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第七話

ここ、グリューエン大砂漠は文字通りのただの砂漠。

普通の人ならきついだろうけど南雲が車を作ってくれていたおかげで快適に過ごしている。

ちなみにへーちゃんのことは言ってない。まだまだ秘密。

だって聞かれてないし、バレてないし、言う必要もないからね。

こうやって少し逃避してるけど今現在故郷デートとかそういうのでユエたちが盛り上がってるんだよね。

 

ハーレム加わってもいいじゃんって?

それはなんか嫌だなぁ。…あれ?よくよく考えるとはいっててもおかしくないような。

まーでも入らない!遠藤あたりはどうかなぁ。ふたりは暗殺者ってね。

それはさておき前にも言ったけど南雲とは友人がちょうどいいって気がしてる。

遠藤は常識的な人がいないとヤバイ方向に行きそうな気がするし、影が世界一薄いし、それに気づけるの多分私ぐらい…

はぁ。やめよ。この話やめよ。なんかフラグたちまくってる気がする。

 

「ん?なんじゃあれは。ご主人様よ。三時方向で何やら騒ぎじゃ」

 

なんかあったみたい。

ミミズっぽいのがぐるぐる回ってる。

 

「まるで食うべきか食わざるべきか迷っている様じゃのう?」

「まぁそう見えるな。そんなことあんのか?」

「妾の知識にはないのじゃ。奴等は悪食じゃからの、獲物を前にして躊躇うということはないはずじゃが…」

 

珍しい状況なようですねぇ。だからと言って特にないですけど。

 

「ッ!?掴まれ!」

 

ちょっ。あーミミズがこっちに来てる。どうやら食べれるものから食べるらしい。

 

「ちょっと外出るね」

「おいっ、渡辺!」

「だいじょうぶだから自分たちの安全を優先してね。」

 

一応断りを入れて外に出る。

気配感知を最大一歩手前くらいで展開。

地中に二体とさっきのやつの合計三体か。

 

「よし。やりますか。夜ノ刃」

 

とりあえず跳躍して下の二匹を釣る。

 

「ちゃんと出てきたね。それじゃバイバイ」

 

落下し始めたのでトリプルアクセルみたいにくるくる回りながらミミズみたいなやつを輪切りにしていく。

 

「ふぅ。というかあついー」

 

ぐるっと見渡すとぐるぐる回ってたやつは車に内蔵されてる武器でぼこぼこにされてた。

さて合流しますか。

 

「終わったよ。」

「そうか。まぁありがとな。」

「それじゃあなんか武器作ってよ。」

「それくらいはいつでもやるんだがな。それで何がいい?」

「お任せで。といっても近接の刃物で」

「わかった。しかしなんでまた武器を?」

「いやー暁を折りたくないから魔法を使ったりして壊れないようにしてたんだけどね。そろそろ使わないでも倒せるだろうから私のステータスに耐える武器が欲しくなった」

「なるほどな。じゃあ一日待っててくれ。」

「い、一日でできるんだ…」

「元々構想自体はあったからな」

 

今気づいたけどどうやら病人がいるらしい。

魔力暴走とかいうみたい。

香織が状態異常解除の魔法を使ったけど効果がない。

そこで強制的にドレインすることにしたようだ。

魔力暴走で体外に排出できないなら他の物でやればいいって考え。

人工透析みたいだね。自分でできないから他のもので代替する。

今回は少し違うけどね。

 

 

 

南雲曰くアンカジ公国の人間らしい。

どうやらそこで感染病のようなものが流行っているらしくそれが原因で倒れてた。

しかもその倒れてた人がアンカジ公国の領主の息子とかいう大物。

どうやら意識がはっきりしたらしく事情を説明し始めた。

 

 

要約するとオアシスが汚染されててそれを解毒するのに必要な静因石とかいうものが火山にあるけど取りに行ける人も病に倒れてやべぇって状況で、そこに私たちが来たからどうにかしてくれないだろうかという正式な依頼を今されているところ。

 

「パパー。助けてあげないの?」

 

ミュウの言葉に押されたようで助けることを了承。

私はついていくだけなので反論などしない。

 

 

 

といっても浄化とか治療とか専門外だから何もすることないんだけどね。

他の人はオアシスの調査とか治療に回ってる。

そうだ。

 

へーちゃん?

ーなんでしょうかぁ。

 

多分見てたというか聞いてたと思うけど今回の件どう思う?

 

ーそうですねぇ。オアシスが何者かによって汚染されたのは間違いないはずですからぁ、それを取り除けばいいと思いますよぉ。

 

なるほどね。問題はそれが何かってことなんだけど…

 

『聞こえてるか。渡辺』

「聞こえてるよ。それでどうしたの。」

『とりあえず来い。』

「はぁ。わかったよ。」

 

というわけで行ってくるよ。へーちゃん。

 

ー気をつけて~

 

 

 

「で、とりあえず来たけど」

「相変わらず早いな。このオアシスの下に魔力の反応があるから爆撃してる。」

「相変わらずめちゃくちゃだなぁ。」

「おそらく出てくるから準備しとけ。」

「わかった」

 

爆撃というかまぁ魚雷のようなものだから雷撃戦って言った方がいいのかな?

魚雷の数が10、20、30、と増えていき50になったときそれは現れた。

 

「でっかいスライムだね。」

「なんだ?この魔物は一体なんだ?バチェラムなのか?」

「なにそれ?」

「でっかいスライム」

「ふーん。その反応から察するに突然変異した個体か何かかな?」

「なんでもいい。とりあえずやるぞ」

「いつでもいいよー」

 

このバチェラムとかいうやつも例にもれずスライム特有の隠す気のない核を持っていた。

けど動き回りまくるせいでなかなか切れない。

南雲が片方だけ持って精密射撃の体勢に入ったのが見えたから触手とかの邪魔になりそうなものを優先的に排除。

 

ドパンッ

 

見事に核を打ち抜いた。

これ私来なくてもよかったんじゃないかなぁ。

 

「もしものことがあったらいけないだろう?」

 

どうやら声に出てたらしい。

 

「そんなもしものことがあってもねじ伏せそうなんだけど」

「お前俺をなんだと思ってる?」

「力の権化」

 

さて、後のことは任せよう。

 

 

 

 

今からグリューエン大火山に行く。攻略のついでに静因石も回収する。

火山の内部に行くらしいから暑いのは間違いない。

それをどうするかなんだけど…一応南雲が冷房のアーティファクトを作ってくれてはいるんだけどね。

対暑さ用の魔法を創ろうにも時間がないからなぁ。

耐えるしかないのか…

暑いの嫌なんだよなぁ。

でも仕方ない。今回は耐えて見せよう。

 

 

 

とは言ったものの。

 

実際に来てみるとさらにヤバかった。

空中をマグマが流れてるし突然噴き出すしそもそも暑いの次元じゃないんだよね。

真夏の太陽も真っ青になりそうなくらい暑い。

結局は暑い。

うん。暑い。大事なことなので(ry

 

唐突でなんの脈絡もないけど私が使ってる『刃』の魔法について説明するよ。

これはへーちゃんが密かに私に付与していたスキル作成(武技)というスキルとオタク知識によって作られてる。

最初に作った『夜ノ刃』が代表的。空間ごと切るなんて一般人じゃ思いつかないでしょ?

その『刃』なんだけど今のところ十種類。

属性系が4つ。今までに使った『夜』『花』『破』『虚』とまだ非公開の技が二つ。

まぁでも片方はなんか大体感づかれてるきがするよ。

ファンタジーで有名な奴がまだ出てきてないもんね。

名前はともかく効果は、ね…

そんな感じだから楽しみにしてて。

なんか思いつけばそれを創るかもだけど、今のところ追加する予定はない。

 

 

そんなこんなで複数の戦闘や休憩をはさみつつ、最終試練に行きついた。

どうやらこの暑さの中マグマ蛇を100体倒さないといけないらしい。

骨が折れる…というより骨が溶ける…

マグマもあるし…

…これで少し冷えたかな(笑)

 

 

「これで九体目じゃ!今のところ妾が一歩リードじゃな。妾が一番多く倒したらご褒美を所望するぞ!もちろん二人きりで一晩じゃ!」

「なっ!ティオさんだけずるいです!私も参戦しますよ!ハジメさん、私も勝ったら一晩ですぅ!」

「おい、コラ。何勝手に…」

「…なら、私も二人っきりで一日デート」

「ホントぶれないよね。一応非常事態というか戦闘中なのに」

 

マグマ蛇を倒しながらそんな会話をしているあたり余裕なのだろう。

実際、そこまで強くはない。ただ、暑さと数が鬱陶しいだけ。

そんなわけで残りあと10。…5,4,3,2、

 

「これで終わりだ。」

 

その瞬間、極光が降り注いだ。

蛇と南雲を飲み込んで。

 

「は、ハジメぇ!」

 

ユエの絶叫。他の二人も似たような感じ。

私は―

 

「はぁ。なーんでこうもいいタイミングで攻撃してくるかな?いやまぁそのほうが確実なのはわかるよ?

でも無性に腹が立つんだよね」

 

さらに極光が降り注ぐ。

私は新しいってわけでもないけど初公開の魔法を使う。

『無ノ刃』。非公開の片方。魔法を無効化する魔法。無効化する刃。決して刃自体がないわけではない。夜ノ刃みたいに射程の延長とかは出来ず、刃にまとわせることしかできない。消耗もそこそこ。

私だけなら極光を回避できるけど仲間がいるから、その処理を全力で行う。

暁一本じゃ厳しいかな…

 

「看過できない実力だ。やはり、ここで待ち伏せておいて正解だった。お前たちは危険すぎる。特にその男と女は…」

「それって私のこと?」

「そうだ。まさか私の白竜のブレスで殺しきれずさらには無効化されるなど…ほかの女もだ。貴様等一体何者だ?いくつの神代魔法を習得している?」

「質問する前にまず名乗ったらどうだ?魔人族は礼儀ってものを知らないのか?」

「思ったよりも元気だね。南雲。」

「神水のおかげでな。」

「やっぱりすごいね。神水。で、そこの魔人族は名乗らないの?」

「…これから死にゆくものに名乗りが必要あるとは思えんな。」

「全く同感だな。テンプレだから聞いてみただけだ。俺も興味はないし気にするな。ところでお友達の腕の調子はどうだ?」

「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒どもに神罰を下す忠実なる神の使徒である。」

 

そうして戦闘は再会した。

私は二刀流で戦う。

 

「来て。宵。それじゃあ初公開の二刀流でいっちょいきますか」

 

右手に白い小太刀の『暁』

左手に黒い小太刀の『宵』

 

見事なまでの対。

暁で極光を打ち消し、宵で切り捨てる。

二刀流は単発の火力が落ちる代わりに手数で勝負する。

しかし元々の魔法が強すぎるせいで単純な強化になった。

 

半数ほど蹴散らしたかな?

 

「…恐るべき戦闘力だ。侍らしている女どもも尋常ではないな。絶滅していたと思われていた竜人族に、未来予知らしき力と人外の膂力をもつ兎人族、無詠唱無陣の魔法の使い手、そして魔剣の使い手。よもや神代の力を力を使って、なおここまで追いつめられるとは…最初の一撃を当てられていなければ、蹴散らされていたのは私の方か…」

「あの、なんか勘違いされてるようなのですが…これ魔剣じゃなくt」

「なに勝ったこと前提で話してんだ?俺はまだ戦えるぞ。」

「…だろうな。貴様からあふれ出る殺意の奔流はどれだけ体が傷つこうが些かの衰えもない。真に恐るべきは生き残ろうとする意志であるか。…これは使いたくなかったが仕方あるまい。」

「何を言ってる?」

 

 

ごゴゴゴゴゴゴゴッ!ゴバッ!!!ズドォン!

 

ひゃっ。ここ火山だから嫌な予感しかしない。

こんだけの衝撃があれば…

 

「何をした?」

「要石を破壊した。」

 

ん?要石?そういえば道中マグマが静因石に影響されていたから今のはそういうことか。

そうなると脱出をしなくちゃいけないんだけどなぁ。

私に脱出する術はない。あるとしたら南雲だけだろう。

 

フリードには逃げられた。何体か竜を残されたことにより足止めを食らったからだ。

今度あったらただじゃおかない。

 

南雲はティオに静因石を持たせて町に行かせた。

その途中でビットを飛ばしてティオを護衛していたのだが

 

「自爆はロマンだ。」

「?…ハジメ?」

「ハジメさん?」

「無人機だからいいものの…」

 

そうしてある部屋に入った。

 

「…これは空間操作の魔法か。」

「…瞬間移動のタネ。」

「ああ、いきなり背後に現れたやつですね。」

「切断は出来ても移動は出来なかったから嬉しい。」

 

魔法も手に入れたので

 

「次は脱出なわけだが…泳いで進む。」

「「「は?」」」

「そんな目で見ないでくれ。潜水艦。いわば水中ようの船だな。それを試しに出して金剛をかけたら問題なかったからそれで行くつもりだ。」

「ちゃんと言ってよ」

「さ、出口のすぐ近くにあるから急いで乗り込むぞ」

 

ユエが結界を張りながら迅速に乗り込む。

 

「あぁ。まずいな」

「どういうことですか?」

「上の方に進んでくれたらよかったんだが…斜め下の方に進んでる。」

「…最後まで傍にいる。それが叶うなら何の問題もない。」

「ふふ、文字通り火の中水の中ですね。私もお二人と一緒にいられるならどこまででも、ですよ!」

「…そうか。そうだな」

「大変いい空気で申し上げにくいのですが私がいることを忘れないでくださいよ」

「敬語はやめてくれ渡辺。そのことは悪かったが背中がムズムズする」

 

はてさてどうなることやら。




最後までお読みいただきありがとうございます。
最初のほうは割と勢いで行けてたのですが最近失速気味です。
ですが、一応エヒト倒して地球に戻るっていう終わりまでちゃんと書く予定です。

来週から休校が解除されそうなので投稿ペースが遅くなるかもしれないと頭の片隅にでもとどめておいてください。
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