仮面ライダーアニマ   作:ちくわぶみん

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待ってた人はいるのかわかりません。そもそも待ってないかもしれませんが。

そんなこんなで1からまた創り直した仮面ライダーアニマ、どうぞお楽しみください。


第1話「遭遇、そして変身!」

 我々がいるこの現実世界の裏側にもう一つの世界と呼べる存在・電脳世界・サイバーワールドがあることは、あまり知られていない。

この電脳世界は、誰が、何のために創り、この世界に住む電子生命体と呼ばれる種族はなぜこの世界が創られたのかは誰も知らない。

電脳世界は辺り一面、青と水色のグリッドで形成された世界だった。しかし、悲劇は起きてしまった。

電脳世界を統べる人工知能・パラノイアが突然、電脳世界の破壊宣言を下したのだ。

爆音と炎が渦巻き、青と水色のグリッドは赤と紫の禍々しいグリッドへと変貌する。たちまち電子生命体たちは逃げ出す。

 

「お前にこれを託そう」

その混沌の中にある電脳世界のある空間、電子生命体の少女は、プロフェッサーという人物から半透明のボックスを渡される。

その中にはバックルと、ライオンの横顔が表示されたパーツと歯車のようなアイテムが入っている

 

「私に…?」

「あぁ、こうなってしまった以上、私にもどうすることもできない。奴は必ず現実世界をも掌握するだろう」

「現実世界…。私たちの世界の裏側の…」

「あぁ、そうだ。この電脳世界ではもう我々は戦えない。望みは現実世界のニンゲンという種族だけだ」

「それで、このシステムが…」

「そこで見つけろ、必ず戦士に相応しいものがいるはずだ」

 

その時、空間から紫の髪をした男・アーサーが姿を現した。

 

「まだパラノイア様に歯向かうつもりかい?プロフェッサー」

「アーサー!?なぜここが!?」

「そのシステムで我々に歯向かうつもりとは、実に愚か者だ。だが、それも無謀に終わる」

 

アーサーはボックスの中身を一瞥しながら、手に持っていたタブレットからコードを出し、先端を地面に突き刺す。

 

「お前、何をするつもりだ!?」

「何をする?決まっているさ、この地からパラノイア様と私たち以外の電子生命体の命と心を奪う、ただそれだけの事だ…!」

 

アーサーはプログラムを起動させると、青と水色のグリッドがどんどん黒に近づいてくる。

「デイジー、お前はこれを持っていろ。お前を現実世界に転送する」

 

「そんな!プロフェッサーは!?」

「私はこの場で、総ての使命を果たさねばならん…」

 

プロフェッサーは少女にボックスを託し、転送システムを起動。すぐさま懐から歯車のようなアイテムを取り出す。

 

「プロフェッサー…!」

 

「私のことは気にするな、戦士を見つけろ。必ず…!」

 

その言葉と爆発のような音を最後に少女の意識と体は転送された。

 

第1話「遭遇、変身!」

 

 ここは葉久瑠高校。最新テクノロジーを駆使した授業や、部活動の県大会進出が多い高校。

そんな高校の敷地内の図書室で、獅戸 大雄(ししど だいゆう)は小説を読んでいた。

 

「あ、また大雄くんそれ読んでいる」

 

ふと声が聞こえ、右を見る。そこには同じクラスの平野 夏樹(ひらの なつき)が座っていた。

 

「夏樹」

「『勇者ヒイロの冒険』だっけ。いい本だよね。私もその本に出てくる射手のタイガのクーデレな感じとかすごい好きだなぁ」

「僕は主人公のヒイロかなぁ。魔人クロノスにとらわれているサキを救うべく苦悩する姿とか…」

 

2人は周りを忘れて、小説について語り合う。そのとき

 

「図書室なんだから静かにしろよ…」

 

入口近くでぼやく声が聞こえ、2人は入口に目を向ける。声の正体は同じクラスメイトのだ

 

「あ、翼くん」

「翼、今日部活あるんじゃなかったっけ?」

「あー、出張行ってる顧問がなんだか交通渋滞だかににはまって学校に戻れないらしいから休みだってさ、せっかくだから久々に駅前のカフェで喋ろうぜ」

「あ、それ賛成!」

 

3人は高校を出る。目の前には大きな道路と路面電車が走る線路がある。

大雄は、横断歩道の前でおろおろとしている男性に目がいった。

 

「翼、アレって」

「多分乗り換えとかそういうのだろうな、よし任せろ」

 

そういうと翼はその男性に話しかける。

 

「すみませーん。どうかしましたか?」

「あぁ、この近くで地下鉄駅を探していて、スマホのアプリもつながらなくて…」

「駅なら俺たちもそこに用件があるので案内しますよ?」

「本当ですか?ありがとうございます」

 

数分経過して、3人と男性は駅に到着する。

 

「助かりました。本当にありがとうございます」

 

男性は駅のエントランスへと消えていった。

 

「翼くんって、見ず知らずの人に良く話せるよね」

「まぁな、でも大雄が見つけてくれたからな」

「でもやっぱり、翼ってヒーローっぽいよね」

「なんだよそれ」

 

大雄の言葉に翼は笑いを混ぜながら答える。

 

「ほら、さっきみたいに悩んでいる人と助けたりとかさ」

「あー、確かに私たちだったら普通にスルーしちゃうかも…」

「確かにヒーローっぽいかもな」

「自画自賛しちゃうんだ…」

「でもな、大雄のほうがよっぽどヒーローらしいと思うぜ?」

「え?」

 

翼の言葉に思わず大雄は言葉を詰まらせる。

その時だ、ただでさえ賑わっている駅前の通りが若干ながら騒がしくなった。

 

「嘘!?ソシャゲーのデータ全部飛んでる!?」

「あれ!?何で位置情報がアメリカになってるの!?」

 

そんな言葉を発している人たちは全員スマホを手にしていた。

 

「通信障害か?ここら辺やけにフリーのWi-Fiあるからなぁ」

 

どうやらこの一帯で通信機器の障害が発生したようだ。

その瞬間、3人の背後にいる液晶広告から強烈な光が放たれた。

 

「今度は何!?」

 

そこから大雄たちと同じ年くらいの少女が出てきたのだが、液晶の角に足を引っかけ、顔面から着地した。

 

「モニターから女の子!?」

「なんだ?新手の広告か!?」

「いや、それにしてもおかしくない?多分ARとか…多分それでもなさそうだけど…」

 

この光景には3人も思わず驚きを超えて若干引き気味になる。

 

「いてて…ここが、現実世界」

「あのー、どちら様?」

「…え?」

 

 

「申し訳ございません。まさかあのような所に転送されるとは思っていなかったもので…」

 

少女を含めた4人はカフェテラスにいた。

 

「転送?もしかすると君って人間じゃないってこと?」

 

転送という言葉に対して大雄は疑問に思い少女に聞いた。

 

「はい、私は電子生命体のデイジーと言います」

「電子生命体?あのサイバーパンクとかで見るあの?」

「それだと思っていただければよろしいです」

「というか、本当にそんなのって存在するんだな…てっきりフィクションの中の話かと思ったが」

 

翼も夏樹も驚く。それもそのはず、突然画面の前から人間に似た電子生命体と名乗る者が出てきたのである。

そんな中大雄が少女-デイジーに聞き出す。

 

「もしかすると、あの通信障害と君がやってきたのって何か関係があったりしない?あくまでも、もしかしたらの話だけど」

「貴方、理解力ありすぎですよね!?」

「ふぇ!?」

 

デイジーが急に大声を上げて、たまらず大雄は椅子ごとひっくり返った

 

「大雄、大丈夫!?」

「いててて、いや、ただ直感的に言っただけなんだけど…」

「私とともに、凶悪な敵に立ち向かってほしいのです!」

 

デイジーはそういうと手に持っていたボックスからドライバーと歯車のようなアイテムを取り出した。

 

「凶悪な敵!?俺たちも一体全体なんだかわかんねーって!」

「現実世界を手に入れようとする凶悪な人工知能のパラノi...」

 

デイジーはまるで充電が切れたかのように突然意識が途切れた。

「え、いきなりどうしたの!?もしもーし!」

 

夏樹はデイジーに声をかける。しかしデイジーは反応しない。

 

「かくなる上は、これで…!」

「まさか…」

「もしかして」

 

夏樹はトレイを手にした、大雄と翼は何かを察した。

 

「チェストォー!」

 

あろうことか初対面であるデイジーを夏樹はトレイで思いっきり叩いた。声と音が大きかったのか、カフェテラスの店員も客がも注目していた。

 

「うごっ…はっ、危うく処理落ちしていました…。感謝します!」

「「えぇ…」」

 

その衝撃でなのか、「処理落ち」から抜け出せたのか、デイジーは意識を取り戻し、夏樹に感謝の意を述べた。たまらず大雄と翼はドン引きする。

 

 

 その時だった、カフェテラスは地震のような衝撃をくらった。

すると、突然、空間の裂け目からワイヤーフレームでできたアンテナのようなアーマーを纏った怪人と、同じくワイヤーフレームのような体の模様をした戦闘兵が姿を現した。

たちまち閑静なカフェテラス一帯は悲鳴に包まれる。

 

「何あれ?デイジーの仲間!?」

「とんでもございません!ギアマリスとギアトルーパー…まさかここまで…!」

「もしかするとさっき処理落ちする前に言ってた強大な敵のパラなんたらの手先みたいなのか!?」

 

アンテナの怪人改め、アンテナギアマリスは肩のパラポラから電磁波を放つ、電磁波を受けたモニターはノイズだらけに、電子機器は火花を上げてショートした。

 

たちまちあたり一帯がノイズと炎にまみれる。

 

大雄は思った、こんな時、誰かを助け、逆境を打ち砕くヒーローがいてくれればと。

 

そんな時、大雄はさっきの翼の言葉を思い出した。

『大雄のほうがよっぽどヒーローらしいぜ』

 

「ねぇ、デイジー…」

 

立ち尽くした大雄はデイジーに聞く。

 

「何ですか?」

「そのドライバーがあれば、誰かを、皆を救うことができるの?」

「はい、このアニマドライバーとサイバーギアはギアマリスに対抗できるただ一つの手段ですから」

「そうなんだ…。だったら、なってみせる、僕が、本当のヒーローに…!」

「「「えっ!?」」」

 

大雄以外の3人が声を上げる。

 

「僕にできるかどうかは分かんない。だけど、やれることをやる。それで、夏樹や翼やデイジーや、皆を守れるなら!!」

「貴方、名前は?」

「大雄、獅戸大雄」

「大雄さん、貴方の言動、誠に感激しました…!」

 

デイジーはドライバーとコアパーツとギアを大雄に渡した。大雄はすかさずドライバーを装着する。

 

「コアパーツにギアを装填して、サイバーギアをビルドしてください!」

「コアにギアを…こうか!」

 

大雄はデイジーの指示通りにギアをコアパーツにセット

 

[ライオンギア・ワイルドオン!]

 

「そのままドライバーのスロットにセットして、横のグリップを引っ張ってください!それと同時に起動コードを入力。起動コードは『変身』です!」

 

そのまま大雄はデイジーの説明通りに、サイバーギアをドライバーのスロットにセット

 

[サイバーギア・コネクトイン!]

 

「グリップを引っ張る…!」

 

その音声と同時に、自分の鼓動の高まりを煽るかのようにテクノチックな待機音声が流れ、グリップを引っ張る

 

「変身!」

大雄がそう叫ぶと、起動コードを認証したアニマドライバーにセットされたサイバーギアが回りだし、頭の上と足元には3連の歯車のようなゲートが出現、回りながらボディとライオンのアーマーを装着していく。

 

[百獣無双のライオンハート!ライオンギア・サイバーギアップ!]

 

変身完了を知らせるかのようにベルトから音声が鳴り響き、頭部の複眼も光った。

今ここに、サイバー戦士・仮面ライダーアニマが誕生したのだ。

 

 

「何者だ、貴様は…!」

 

アンテナギアマリスがアニマに問いかける。

 

「悪いけど、僕もまだ知らない、吠えろ!アニマルハート!」

 

アニマはギアトルーパーに立ち向かっていく。その姿はまるで群れに突撃するライオンのようにも見える。

 

「…すごい!まるでパワードスーツで戦っているみたいだ!」

 

ライオンメイルの特徴、それはライオンのパワーと機動力を駆使した戦闘だ。アニマはパンチやキックでギアトルーパーを一瞬のうちに蹴散らしていく。

 

「おのれ…こうなれば!」

 

アンテナギアマリスは電磁波をアニマに向けて放出、アニマはガードの姿勢をとるが。

 

[アニマルチウェポン!スタンドオン!]

 

ベルトからアニマルチウェポンと呼ばれる可変武器が転送された。

 

「もしかして武器!?これならいける!」

 

アニマはソードモードに変形したアニマルチウェポンを手に勇猛果敢に突撃していく。

アンテナギアマリスも負けじと電磁波を出すが、アニマは剣でそれを振り払う。

アニマは一気にアンテナギアマリスとの距離を詰め、斬撃を繰り出し、ダメ押しの一撃と言わんばかりに蹴りを叩き込む。アンテナギアマリスはたまらず吹き飛ばされた。

 

「今です!もう1回グリップを引っ張って必殺技を!」

「分かった!」

[ファイナルブースト!ライオンギア・サイバーブレイク!]

 

アニマは再びグリップを引っ張る、すると再びサイバーギアが回りだすと同時にエネルギーが右足に収束していくのを感じた。そのエネルギーがライオンの爪のような形状へと変化していく。

 

「ライオンブレイブクラッシャー!」

 

アニマはそう叫ぶと、アンテナギアマリスを延髄切りのようにしてエネルギーの爪で切り裂いた。

必殺キックをくらったアンテナギアマリスは火花を散らしながら爆散していった。

 

「やった…のかな?」

 

アニマはアンテナギアマリスが爆散した炎を見ながら、変身を解除し、大雄の姿に戻った。

ノイズだらけの液晶も元の映像を映し出していた。

 

 

「大雄くん、大丈夫?なんか体がおかしくなったとかない?」

「見ての通り大丈夫だよ」

 

変身を解くや否や、夏樹が一目散に駆け寄る。どうやら大雄を心配していたようだ。

それに続いて翼も駆け寄る。

 

「翼…」

「だから言ってたろ、大雄がヒーローだって。優しいヤツが一歩踏み入れれば最強のヒーローになるってな」

 

デイジーはその光景を見ていた。

 

「見つけましたよ、プロフェッサー。貴方が求めていた戦士を…」

 

 

 だが、この光景を陰で見ていたものがいた。

「フン、ついに動き出したか、アニマが…」

大雄たちと歳が近いであろう少年は、バイクに跨りその場を去っていった。

 

 

 同じころ、路地裏でもある動きがあった

「システムの破壊とデイジーの連行は失敗に終わったか。まぁいい。手数はいくらでもあるからねぇ。ハハハハハハハハ!デイジー。君はパラノイア様から逃れられない…!」

デイジーと同じく現実世界に来ていたアーサーは笑いを浮かべていた。手に歯車のようなアイテムを持ちながら。




これからも、瞬間瞬間必死で書いていこうと思います。
批判コメントが来たら更新が止まるかもしれませんが、応援のほどよろしくお願いいたします。



物凄く余談ですが、アーサーのイメージCVは内田雄馬さんです。早い話がトレギアです()
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