episode4
ちょっと楽しみにして外出たのになんだよこれは
いきなり変化し過ぎにもほどがあるだろ。
見慣れない世界、家から出ると完全別世界と
なっていた目の前の世界。なんだ?夢でも
見てんのか?
「おー秣じゃーん。久しぶりー。」
いきなり声をかけてきた背が156cmくらいしか
ない同級生、篠野 大賀(しのの だいが)だ。
中学まで同じ学校に通い、よく彼を弄って
皆で笑っていた。彼も怒ってはいたが、
そんなに怒り顔を見せることはなかった。
別に性格的にはマゾというわけでもない。
しかし、中3の時の最後の修学旅行、彼は
20代くらいの女性3人に絡まれ、逆ナンパ
されたんだとか。くっそ羨ましい。身長が
微妙な高さの俺の身にもなれよ。妬ましい。
「久しぶりだな。高校どうよ?」
「問題難し過ぎてねーほんとに...この前8教科中
719点しか取れなかったよ...」
「十分じゃねぇかよ!!馬鹿な俺の身にもなれ!」
大声で笑ってそういう。大賀も釣られて笑っていた。
こいつは努力家なのかどうかは知らないがほんとに
頭がいい。よく頭の回るやつで行っている高校も
かなり上の方だ。そっちでもよく弄られていると
聞いたことがある。
とその後ろ、ひょっこり顔を出した女の子がいた。
「ん?誰だ?その子。」
「庭にいたんだよ~見たときはビックリ
したけどね。」
笑ってそう言った時、
その女の子は姿を見せた。俺はちょっと
その光景は信じられなかったな。
その女の子はアラクネだった。そう、あの
上半身人間で、下半身が蜘蛛の体してるっていう
アレ。正しくアレだった。
「うおぁ!?」
「そりゃビックリするだろうねぇ」
「言ってる場合かよ!!アラクネだぞお前!?」
「別によくないか?被害を加えることは
無さそうだし。」
確かによく見れば大賀に懐いている。
人気者はこれだからいいよな。嫌われものは
いつでも誰にだって嫌われるのさ。
とりあえず擬人化娘がいるとかどういうことだよ。
頭の整理のしようがねぇ。
途端、脳内に喋りかけてくるあの声、あいつだ。
「どうかな?一味違った世界だろ?」
「いや戻せよ、混乱寸前なんだが。てか
脳内に喋りかけてくるのやめろよキモいぞ。」
「そう言わないでよ~流石に傷つくよ~?」
「勝手に傷ついて朽ち果ててそこらへんで
寝てろよキモイ。」
「あらあらー俺がこの世界を書き換えてこんな
世界にしたのにそんなこというのかなー?」
「わからんがノートの能力を使いこなせりゃ
いいんだろ。もういいよ引っ込んでろ邪魔だ。」
「はいはーい。後で後悔しても知らないよー。」
誰が後悔するかよ...学校行くことには後悔
するがな...。
今日からGW突入。馬鹿みたいにゲーセンに行き、
遊んではカラオケに行ったりもした。
最近ガンダムもやり始めたな。面白いなあれ。
んなことで、夜の3時くらいに家を抜き出して
4時から朝の7時までゲーセンにもいた。
いやー仮眠取らないとキツイな。
GW最後、大賀と遊ぶ約束をしている。
たまにはいつでも会えるわけでもない仲間と
過ごすのも悪くはない。
そう思って外にでて、ゲーセンに向かって
歩く途中...
「ウッヒョォォォォォオ!!!」
「あ!?なんだ今の!?」
「わかんない...でもやばい気がする...」
後ろから赤い車が追ってくる。
女性が運転してるが完全キチガイになってやがる。
そして大賀の自転車ペースに合わせて自動車を
進めている。
「ねぇねぇ君!今からお姉さん達と遊ばない!?
そこにゲーセンあるでしょ!?行きましょ!?」
あぁ、最近よくあるショタコンとかいうやつか、
分かり易いキチガイだなこいつ。
「あ...あの...そういうの...困ります...」
「恥ずかしがらないで!あ~ん可愛いわぁ...
行きましょ!?ね?ね!?」
流石に女相手でも切れるよそりゃ。
だってダチがそんな目にあってるんだよ?
わりぃがその変な結界ぶち抜かせて貰うぜ...
「わりぃがコイツは俺と一緒にそこの
ゲーセンに行くんだよ、関係ねぇショタコンは
引っ込んでろ。」
「あらあら強情なイケメン男子。でも
可愛い子の方がやっぱりいいわぁ...」
その時は完全ブチギレた。ダチの困るとこを
助けない訳にはいかねぇ。
ポケットに入っていた小さなメモ帳を取り出し、
俺は何かを書き始める。何を書いているのか
はじめは自分もよくわからなかった。
だが見てみるとそれは俺が蹴りで車を
吹っ飛ばしてるところだった。
つまりはこれどういうことだ?車蹴っ飛ばせば
いいのか?
ドコンッ!
蹴った、思いっきり蹴ってやった。
その後その車は女性を乗せたまま空中に
舞い上がり、畑に落ちる。
これがノートの能力?なんかデスノートみたいで
怖ぇなこの能力。
後に後ろからササササッと音がして振り返ると
大賀に懐いていたアラクネがいた。
どうやら大賀が心配になって見に来た様子だ。
まだ言葉はまともに話せないようだが、
ジェスチャーにて、俺に何かを伝えている。
絵を描くようなジェスチャー、行動を起こす
ジェスチャーを繰り返している。
ノート能力に気づいているのか?試しに
聞いてみた。
「ノートの能力って一体なんなんだ?
君はなにか知ってる?」
ジェスチャーをしているが、訳したところ、
自分でもよくわからないが、その力を
無駄にはしないで。とジェスチャーしたそうだ。
変な世界に変わったもんだな。
そう思い空を見上げる。
「もう日が暮れちゃうね、今日遊ぶの楽しみに
してたのに...」
「まぁまた機会がありゃ一緒に遊ぼうぜ?
またその時に、な。」
「おう!」
アラクネも加え、三人で帰った夕暮れの空。
おかしなことと謎だらけではあったが、
まぁ...悪くはないのかもな。
大賀と手を振り別れる。
家に帰ってドアを開けようとしたその時、
「...なにか殺気を感じた...」
突如感じた殺気、今どこからか誰かが
俺を見ている。
ノートを取り出したその時...
ガサッ!
出てきた。意味のわからん生物が。
襲いかかってきた生物をかわして、
メモ帳に絵を描く。
すぐ描き終わり、俺の周りには8本くらいの
剣が飛んでいて、剣から無数のレーザーが
飛び散る。
「うおぉ!?やめろやめろ!!」
突然聞こえた変な声。
そこを覗けばまた変な奴が...
今度はガーゴイルかよ...
人外トコトン集まってんじゃんよ...
「...んで、なんで殺そうとしたんだよ。」
「殺そうとしたのではございませんよ。
試したのです。」
「試した?」
「ええ、ノートの能力を持っているみたい
ですから。気になりましてねぇ。」
「そゆことかよ...まぁいいや、家、上がるか?」
「いえ、私も急ぎ用なので失礼します!」
「おい、ちょ、待てよ!」
聞かずに飛んで行った。
何だったんだあいつは...
ノートを覗く。話は終わってない。
ノートの世界では明らか戦争が起こっている。
でもこっちではもう二次元のような現状だ。
「...なんかカオスになってんな...」
そうつぶやいた。
「あ、明日学校じゃん。」
その後全力で嫌だと叫んだ後、飯を食って
風呂入って寝た。疲れたァーー。
カオスですね、俺ももう訳わかんなくなってきたんだけどwなにこれwんーもういいやw