外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート   作:最近ハマってしまった人

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シンプルに初投稿です











Part13 団地の走者

 

 

 

 

 

 

経験値だけ貰いに行くRTAはーじまーるよー

 

いやぁ、前回はほのぼの日常回でしたね。

裏ではちゃんとイベントが進行しているみたいです。これからの後半も本来の通りに進んでくれればいいんですけど。

 

さて今回は『バイバイ、また明日』のイベントに少しだけ絡みます。何故かっていうとイベント参加のうまうま経験値を貰いに行くからです。

しかしそこまで大きく介入する訳ではなく、団地の魔女を倒しに行くだけ!簡単!詩織ちゃんでもラクラクできます。魔力感知のためにも義手くん2号を飛ばそうねぇ〜。

大東区に赴く時期は団地組が全員契約してからにしましょう。じゃないとイベント結果が壊滅的になる可能性があります。新しく走る人は気をつけようね!(2敗)

具体的には彼女達が屋上で心を繋げてからです。それから団地魔女捜索に入りますので、間違っても和解前は介入しないようにします。

 

 

 

 

 

そして待ってる間暇なので、かもれトライアングルに貢ぎます(断言)

実はアザレアイベントの最後で会ったきりで、まともな交友していないんですよね。なのでスイーツをプレゼントします。

プリンとかケーキとか適当に無難なモノを3人分用意して、かもれが揃ってるところ(主に魔女退治後)に偶然を装って会います。そして辻プレします…うーん、完璧だな!

 

『十咎ももこ』『水波レナ』『秋野かえで』のかもれトライアングルの3人は、チームみかづき荘程ではないですがメインストーリーに多く絡んできます。

本編の後半に入った後では、いろはちゃんとやちよさんだけになってしまったみかづき荘を支えてくれますし、これはもう感謝しかねぇな?

なので積極的に信頼度を稼ぎに行っても問題ありません。むしろお釣りが返ってくる事でしょう。

 

しかしゲーム内で本編開始前に特殊なアイテムを手に入れると、ソシャゲ版ではなくアニメ版のオリジナルシナリオになってしまいます。

この場合のアニオリ本編で注意すべき点は、かもれの3人がマギウスの集会に赴いて行ってしまう事ですね。難易度ハードの神浜ではそこからどんなガバが発生してしまうか見当もつきません。

アニオリ版は最近のアップデートで実装されたばっかりですからね。まだまだ検証が足りていません。そのため、ソシャゲ版を走るのが定石となっております。

 

あ!これは美味しそうなケーキですね。このプリンも甘くて良さそうです…これも買っちゃいましょう。場所確認、値段確認…ヨシ!(現場猫並感)

詩織ちゃんはこの前高級ケーキ貰ったから買っちゃダメだよ!手持ちの飴で我慢して、貢ぎ用のお金を貯めていこうな!

それじゃあ早速買いに行って贈り物を渡しに行きます。待ってろよかもれトライアングル!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんなに言われてたのに、何ですぐ使っちゃうんだ?」

 

ハイ…すみません……まったくもってももこさんの言う通りです。でも仕方ないんや!こうするのが一番効率のいい交友の仕方なんや!お友達料金…?何のことですか?

しかし!ここで挫けるような詩織ちゃんではありません。性格『頑固』なだけはありますよ、走者のコマンドすらも受け付けなくなる時ありますからね。

つまりもう渡すと決めている詩織ちゃんの意思は曲げられないってことです。もう買っちゃったし、受け取れェ!

 

「まあ…せっかくだから貰っとくわよ。」

「あの!ありがとうございます……。」

 

ほら!スイーツ達に罪は無いんです!だからももこさんも頂いてほしいな!どうですか?貰えませんか?残念だなーバイトで稼いだお金で買ったのになー。

この前のアザレアイベントの調査パートのお礼ですよ!お前も素直に受け取るんだよォ!

 

「はぁ…程々にな?」

 

よし、楽しく話せたな!やっぱゴリ押しは正統派ロールプレイなんだよなぁ……。

後は軽く世間話をしてから飴ちゃんをあげて帰ります。それじゃあな!夜道に気をつけて帰ろよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女狩り後に抑え込まれちゃった♡…アホかな。

完全に手口が誘拐犯のような鮮やかさがありましたよ?本当に夜道に気をつけるべきは走者の方でしたね。

……って結界ですか⁉︎もしかして新しくやってきた魔女による犯行?そうだとしたら直前まで気づけなかったのやばいです!

 

…うん?なんかこの結界内部見たことありますね?嫌な予感がしますよ…思い当たる人物が1人居るんです……!

 

 

「見かけたらやりたくなるんですケド?」

 

 

アリナァ!やっぱお前かよ!ちょっと襲撃早くなぁい?そんな頻繁にオモチャにされてたら詩織ちゃんがもたないんですが⁉︎見かけたら…じゃねぇんだよォ!

しかし前の襲撃前に言ってた事が今回も適用されるなら、オモチャにされてた方が安全っぽいんですよね……走者の悩み所さん⁉︎ですよこれは……。

首絞めるならさっさとやりな!まだうっすらと跡残ってますけど!乙女の肌は大事にしなくちゃいけないんだぞ!

 

「アリナ、今日は首絞めの気分じゃないワケ。」

 

いやそれ以外には何があるんですか⁉︎分からないヤツの方が怖いんですよ⁉︎具体的に教えてくれませんか⁉︎

うわ!押し倒すんじゃねぇ!ちゃんと腕を固定して抵抗できなくしてるのに、このイカれたアーティストの本気具合が伺えますよ…こわいなぁ。

えぇ…シャツのボタン開けないでくださいよ……絞め跡で興奮するタイプですか?最早パイセンの恍惚具合でどのくらいヤバイのか察してきますね……。

 

「大人しくしててヨネ。」

 

ガチ恋距離はマズイですよアリナさん!ていうか一体なにするつもりなんですかねぇ…パイセン何企んでるんですか?

 

 

 

 

 

アッ!痛い痛い痛い痛い!待って?待って!体力削れてるんですが⁉︎今度も碌でもない結果になるんじゃないか!パイセン今思いっきり首筋噛みましたね⁉︎この体力の減り具合からして結構出血してます!吸血行為、お好きなんですか?とんでもねぇ女だ。随分いい音鳴らして飲みますねぇ!余裕だ、馬力が違いますよ。

いや詩織ちゃんが出血し過ぎてヤバいです!主に体力がゴリゴリ削れていってます!死ぬゥ死んじゃう!RTA打ち切りになっちゃう!

 

「…良いテイストしてるワケ!」

 

良い味してるかもしれないんですが、パイセンのせいでまた詩織ちゃんが死にかけてるんです。頻繁に死にかけるプレイキャラだなぁ……(遠い目)

グッタリした詩織ちゃんとは対照的に、この若手芸術家は満足そうに輝いた顔をしてますよ。アーティストはヤバくならなきゃやっていけない世界なんですかねぇ…?

貧血のデバフが付いてます。これは身体能力系のステータスを常時下げてるヤバい代物です。何がヤバいってデバフが治るまでの期間が長いって事です。血の量、生産増量サービスください……。

まだまだ首元を隠す必要があります。これ他の人にバレるのが怖いなぁ。

 

「じゃ、今日はここまでにしてアゲル。」

 

おう帰れ帰れ!本編までに会うんじゃねぇぞ!詩織ちゃんの心労がマッハになるからな!

義手くん2号!団地の方はどういう様子ですか?3人の魔法少女が魔女を探してる?もう?場所は?12号棟の5階?え?今515号室の前で消えた?あっ(察し)ふーん……。

 

こマ?何が何でも今日中に見つけてやろうという意思を感じる。とりあえず義手くん2号はそのまま追い続けて下さい!

本来なら明日から団地の魔女を探し始めるんですけど、思わぬところで短縮になりました。どういうことなんでしょうか。

しかしこれはチャンスですね。ここで魔女を見つければ早々にTRUEを迎えられます。経験値も貰える事でしょう。

ちょっと今の服装は血で汚れてるので、魔法少女衣装でサッサと移動します。善は急げです!間に合え〜!

 

団地組の魔女捜索は翌日の夕方から始まり、無いはずの516号室を探します。しかし彼女達の捜索は1日で終わる事もあれば、二週間以上かかって見つからないという事態もあります。

なんせ難易度ハードの神浜。試走中に一回だけ、魔女に団地組の3人が全員操られ、神浜大東団地幼馴染心中事件としてニュースになった時がありましたからね。いくら関わるキャラが少なくてガバが減るとはいえ、ここが修羅の国である事に変わりはありません。

 

団地の魔女捜索で、特にプレイヤーも気をつけなければいけないのは、皆さんご存知屋上の貯水塔です。

先駆者様も述べている通り、そこにあるバツ印を発見してしまうと失敗になってしまいます。なので忘れずに破壊しようね!(6敗)

ええ、先に行った団地組がソレを見つけてしまっても失敗になってしまいます。

だからここで詩織ちゃんも同行して正解のバツ印を見つけたら、魔女捜索は成功します。現場に急行しようね!

 

ここが神浜大東団地かぁ〜まるでテーマパークにきたみたいだなぁ〜。

既に時刻は既に草木も眠るウシミツアワーです。良い子は寝る時間なのに魔女探しちゃうんですよ。詩織ちゃんは学校通ってないので時間関係ないです。

515号室前にダイナミックエントリー!でも住人達は寝てるので静かに入りましょう。

でー、確かここら辺にバツ印が…ありましたありました。続く方向を辿っていくと結界を見つけます。早速飛び込め^〜。

 

お次は商店街に飛ばされましたね。ここは団地組が屋上に行くかここに留まるか選択します。

尾行させてる義手くん2号によると正解の選択肢を選んでくれたみたいです。追いつくまでもうすぐかな?

まあここでは何故か正解のルートを知っているので迷わずに進みます。ここでは魔女の手下と交戦する事になりますが……現在進行形で誰か戦ってますね。十中八九、団地組です。義手くん2号がいますし、間違いないでしょう。

一応後から来た場合、手下が倒されてるのを見て、先に魔法少女が来ている事を知ることができます。

 

結界内にお邪魔して、一匹だけ違う場所にいる手下を短槍でスナイプします。援護援護!これが後方支援型なんだよなぁ……。

団地組に話しかけるのは手下を殲滅してからにします。詩織ちゃんの交友関係のために犠牲になってね♡

 

「…誰かいるの?」

 

詩織ちゃんは通りすがりの魔法少女だよ。じゃんじゃん頼ってくれて良いぜ?これ飴ちゃんと連絡先ね。ここに魔女が住んでるって聞いてさぁ…ちょっと倒しに来ただけなんですよ!

大丈夫大丈夫利害は一致してるよ!信じて!ところで走者はもう知ってるけど、君達の名前教えてくれないかな?これから仲良くしません?ね?ね?

ちょっとせいかが人見知りで固まってますけど、他の2人が応対してくれるみたいですね。そこの君!深呼吸して落ち着かないかい?

ここではバリバリ不審者に見えるでしょうが、みとちゃんが固有魔法の『心を繋げる力』を使って警戒心を解いてくれます。なのでいきなり握手と言われても、断ったり疑ったりせず手を差し出そう!

 

OK?よし!やったぜ。

困惑されつつ許可を出されましたが、とにかく同行できる事になったので大丈夫です。信頼度?知らない子ですね……。

じゃあバツ印を辿っていきましょう。商店街のバツ印を調べると12号棟の屋上に飛ばされます。

はい!ここで誰かが行動するよりもはやく下の公園を見ます。そしたらバツ印を発見するので、団地組が貯水塔の事を考えないようにすぐさま呼びかけます。

おーい!こっちにバツあったぞー!

全員が確認し終わると、今度は12号棟の5階に飛ばされます。結界に入る前と同じように見えますが、存在しない筈の516号室が目の前に現れます。

正直言って516号室の存在を現時点で詩織ちゃんは知らないので、イベントの中心である団地組が勝手に話を進めてくれます。

 

この516号室に入れば、やっと『団地の魔女』戦になります。

このイベント戦も団地組に丸投げします。詩織ちゃんは遠くから使役槍で援護しましょうねぇ〜。こちらのベテラン活動歴と比べたら、団地組は圧倒的に契約してから短いので、危ないところはしっかりとサポートしていきましょう。

まずは魔女だけに集中できるように手下を一掃します。槍の幅は短いですが足場にも応用できるので、それも駆使して戦場を駆け回っていきます。

そっちお願いしますね〜!ヨロシクゥ!

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

「……倒した?」

 

結界が解けた!『バイバイ、また明日』完!

戦闘が終わると12号棟の渡り廊下に戻ってきます。そして515号室の隣を確認しても516号室なんてありません!現実世界に無事戻ってくる事が出来ました。

実は団地組の3人はグリーフシードを見るの初めてです。団地では魔女じゃなくて、その手下が蔓延っていたからです。

今回の魔女だけだと心配なので、あと2つほどグリーフシードを渡しておきます。ソウルジェムが魂って事は知ってるけど、魔女化の事は知らないから、1人でも魔女になってしまうと連鎖して魔女になる可能性がありますしね。

ついでに神浜の魔法少女について教えます。

東で魔法少女をやっていくなら、長である和泉十七夜を頼って下さい。なにかあったらこの人を頼ると効果覿面でしょう。西なら七海やちよって人に会うといいですよ。詩織ちゃんに連絡してきても大丈夫!

という訳で魔法少女チュートリアルを団地組に教えてから、詩織ちゃんは静かに去っていきます。君達は学生なんだから今日はもう寝な!サヨナラ!

 

今回はここまでにしようと思います。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

れいらとせいかは昨日の夜、屋上で喧嘩をしていた。知らない話をして、変な格好をして、私だけが状況について行けなかった。

れいらから先に話を聞いたんだ。魔女、魔法少女、とか…まるでおとぎ話みたいな事ばかり。せいかの方の事情もその話で大体分かってきた。

せいかは魔法少女の世界に私達を巻き込みたくなくて、全部抱え込もうとしていた。怒っていたのも多分、そういう事なんだろう。

結局その日、会話は続かなくて家に帰って行ってしまった。引っ越しなんて本当は嫌なのに、2人が喧嘩してるのを見るなんて嫌なのに。

カラスから貰ったクローバーが机の上で静かに置かれていた。

 

 

私は学校に来てからもずっと昨日の事について考えた。どうしたられいらとせいかは仲直りしてくれるのかな?とにかくその方法を考えなくちゃいけないって必死だった。

元通りにならなきゃ、引っ越しも満足に出来ない。

まずは話をするとこから始まるよね。あの時せいかは何も言わないで去って行っちゃったし…せいかから話を聞かなきゃ……。

今は丁度お昼だから会いに行こう。そう思って席を立ったんだ。覚悟を決めて教室から出ようとすると声を掛けられた。

 

「今日も変なお友達のとこに行くの〜?」

「今度見せてって言ったじゃん。」

 

大事な友達の事を…れいらとせいかの事を変なって言われて、私はカッとなって言い返した。喧嘩してるのもあってストレスが溜まっていたのかもしれない。

 

『変…っていうのは人と違うってことでしょ?それって当たり前の事だと思うの。』

『自分は自分、同じ人なんていない。だって、みとはみとだもん。違っていて当然だよ。』

 

その時、せいかの言葉を思い出したんだよね。

 

「…変だからって何が悪いの⁉︎」

「はぁ?」

「分からないからってどうして馬鹿にするの!」

「…な、何キレてんの?」

 

 

「私の大切な…大切な友達をそんな風に言わないで!」

 

 

クラスメイトからの視線を背中に浴びながら、教室から一心不乱に駆け出した。そのまま視聴覚室に向かったけど、そこにせいかはいなくて空振りになる。

連絡を入れても返事がなかったし、せめてれいらと一緒に帰ろうとしても、用事があるからって断られちゃった。

 

結局1人で帰ってきて、団地の公園で涙が出てきちゃったんだ。ちょっと前まで仲良しだったのに、私達はずっとこのままになるのかな?とか考えて、そしてあの喋る動物と話をする事にしたんだ。

 

2人の仲を解消したいって感じの事を言ったら、そのキュウべえは契約の話を持ちかけてきた。何でも願いが叶うっていう魔法少女の契約をしろって事らしい。

でもれいらはその願いでせいかと元通りになる事を望んだけど、実際には仲が悪くなってしまった。おそらくこの契約は一度きりだから、叶えた願いがもたらす結果についても、よく考えなくてはいけないんだろう。

何というか言葉にしづらいけど、魔法少女の契約はどこか怖い。簡単に乗ってはいけないって私の直感が告げている。

でも1人じゃできないような事だって実現できてしまう。れいらとせいかを仲直りさせる事だってできる。

 

2人は私が魔法少女になる事を知ったら怒るかもしれない。

……私の覚悟はもう決まっている。

 

 

 

 

 

 

れいらとせいかを屋上に呼び出した。

直接会話したかったから、電話じゃなくてメッセージを送る。大事な話があるから屋上に来て欲しいって。こっちの方が来てくれそうだなと思ったんだ。

結果として2人は来た。れいらはメッセージを見て、せいかはたまたま気分転換に。

 

そこで私は自分が契約した事を話した。

2人にはやっぱり怒られてしまったけど、私の気持ちを正直に言った。

これは誰かがどうにかしなきゃいけない事。だから私は2人を仲直りさせたくて契約した。自分の意思で。

2人の手を半ば強引に取ると願いの力を行使した。『心を繋げる力』…それが私の願いであり、私の魔法である。

 

 

2人の心の中は一緒で、どっちも団地の公園があったんだ。

せいかはれいらに対して、れいらはせいかに対して。お互いがお互いの気持ちを知ることが出来た。本心から分かり合える事が出来た。

仲直り…できたんだ!

 

 

ひと段落して私は団地に住み着いてる魔女の話を切り出した。

信用はできないけど、キュウべえが言うにはれいらがその場所を知っているらしい。他にも色々聞こうとしたらその場から去っちゃったんだよね。

れいらの心の中に入って、魔女の痕跡を探す事にした。その中のれいらは12号棟に向かってて、階段を上って5階を目指していた。

最後に浮かんだのは『516号室』。

この団地では15号室までしかなくて、絶対に存在しない事は分かってる。でも魔女にはそういう常識が通用しないんだと思う。

魔女探しは翌日にしようって話してたけど、もしかしたら他に犠牲者が増えるかもしれないって思ったら、居ても立っても居られなくなって、早速今から探し始める事にしたんだ。

12号棟の5階まで来て、とりあえず余計な音を立てないように515号室の前まで来てみたんだ。何か引っかかる事があってここまで来たら、小さいバツ印を見つけた。

落書きと思って引き返そうとした私達が発見したのは、だんだんと増えていくバツの先にある結界。

 

気がついたら団地の商店街の中に来ていた。さっきの結界に飛ばされてしまったのかな?

結界の中かどうか怪しいからさっきの所に戻るか提案したけど、魔法少女の先輩である2人は商店街の中の方が気になるみたいで、先にこの場所を調べる事にした。

せいかが前に不審者を見つけたっていう場所を辿っていくと、またあのバツ印を見つけた。今回はすぐに飛ばされるってわけじゃなくて、魔女の手下?が襲いかかってきた。

初めて戦ったけど難なく勝利できて、ホッと胸をなでおろす。2人とのコンビネーションも上手くできて良かったと思っていた。

 

でもその時、私達以外の足音が聞こえたんだ。

さっきまでは無かった音に私達の警戒心が上がって、音がする暗がりの方を見て身構えていた。

そしてから少しすると、足音の主が姿を現す。

一言で言っちゃうならすごく真っ黒。普通とは違う変わった格好を見るに多分私達と同じ魔法少女なんだと思う。

その人…弓有詩織さんは団地に魔女がいるって聞いてやってきた人らしい。どうやらこの前クローバーを渡してくれたカラスはこの人が飼っているペットなんだって!

けどいきなり出てきても信用できないって思った私達は、私の力を使って心の中を見てみようって判断して、握手で『心を繋げる力』を使ったんだ。

 

言ってた事は本当だったよ!団地に魔女がいるらしいって聞いて、やってきたのに間違いは無かった。そこで夜見回ってたら突然消えた私達を見て急いで来たみたい。途中で人に噛まれていたのはどういう事なのか全然分からないけど………。

そこまで見ていたら、突然ブレーカーを落とされたように目の前が一瞬真っ暗になって、気がついたら元の場所に戻って来てた。

まだまだ分からない事ばかり、とりあえずこの人が悪い人じゃないって事は分かったんだ。

戻った後に2人に結果を話したら、一緒に魔女を探そうという事になる。

せいかは…人見知りだからね。一回深呼吸してちょっと落ち着いたけど、まだまだ緊張はしてるみたい。

 

新しく詩織さんが参加して、私達はバツ印の跡を追っていく。

次に飛ばされた場所は団地の屋上。隣の棟の番号を見ると、今いるのは12号棟の屋上って分かった。

貯水塔とかが怪しそうだねって話していたら、団地の屋上が珍しかったのか詩織さんは柵から下の方を見る。多分そっちの方は公園が見えると思うんだ。

 

「……こっち!」

 

呼びかけられて公園を見ると、地面に大きなバツが書かれていたんだ。それを見たら急に地面に引き寄せられて…落ちていった。

 

 

思っていたよりも軽い衝撃を受けて恐る恐る目を開けると、団地の渡り廊下の前に飛ばされていた。

近くにある扉を見れば、514号室。

でも…なんか変だ。なんかおかしい気がする。れいらが部屋の番号を順に読み上げていく。そして違和感の正体が分かった。

 

「……516号室…!」

 

せいかの言う通り、どうやら道順は合っていたようだった。多分この中に魔女がいるんだと思う。んーでも……あれじゃないかな。

 

「これって不法侵入にならない?」

「…ここまで来てその心配する〜?」

「多分結界の中だから大丈夫だよ!」

 

そこまで来て程よく緊張が解けて、意を決して516号室の扉を開けたんだ。

中は私達が住んでいる部屋と同じで、まるで最近まで誰かが住んでいたんじゃないかって錯覚する。

だけど奥に進むたびに嫌な気配が強くなって、遂に団地に住む魔女と相対した。

 

私達に配慮してくれたのか、詩織さんは周囲の手下の相手を引き受けて、私達は魔女に集中できる状態になった。

れいらは剣で、せいかは鞭で、私は弓で。3人のコンビネーションは自惚れてもいいほど、しっかりと出来ていたと思っている。

 

やがて全力を出し切った頃、魔女の巨体が地に伏した。そしてすぐに結界が解けて元いた団地に戻ってきた。扉の番号を確認しても、516号室は跡形もなく消えている。

……やった!魔女を倒したんだ!

喜びで声をあげそうになったけど、今が夜中だったのを思い出して声を抑える。

魔女から出てきたこの黒いやつはグリーフシードというらしい。魔法少女にとって重要なもので、ソウルジェムの穢れを取ってくれるんだって。詩織さんは念のためにと、人数分になるように持っていたグリーフシードも分けてくれた。

それと一緒に最近魔法少女になったばかりの私達に、神浜の魔法少女についても説明してくれた。東なら和泉十七夜さん、西なら七海やちよさん。いざとなったら詩織さんに連絡してもいいよって言っていた。

そこまで言うと詩織さんは団地から去っていった。優しい人なのかな?会ったばっかだしまだ分からないかも。

 

「……学校に…気をつけて、ね。」

 

去り際に言われた言葉で、明日も学校があるって事を思い出したんだ。もう日付けは明日になってるし急いで帰らないと!

 

 

 

 

 

 

 

その後はまあ、すごく大変だったんだ。

3人とも家族に心配をかけてしまって、団地の新たな噂になっちゃった!…恥ずかしい限りだなぁ……。

翌日は寝不足のままで学校に行ったよ。眠気に耐えるのが本当に辛かった!昼休み、一緒にご飯を食べてた時に聞いてみたら、れいらもせいかも同じみたい。

 

 

 

前よりは少しだけ変わってしまったけど、でも明日も明日の明日も…そのまた明日も、私達は変わらずに一緒!

なぜなら運命で結ばれた魔法少女で、心繋げた友達同士だから!

 

いつもの挨拶だって変わらない!

 

 

 

 

 

 

 

バイバイ…また明日!

 

 

 

 

 

 

 

 

 









単純明快!失踪します。




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