外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート   作:最近ハマってしまった人

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第二部含めたらチャートとんでもなくなりそうなのでみんなも走ろうな!よって初投稿です







Part19 BIIM CONNECTION

 

 

 

 

 

人口300万人を超える新興都市、神浜。

私の居た市の東にあるこの土地は、街に溢れかえる人々で賑わっていた。でも私がここに訪れたのはちょっとした事情があったりする。

ここ数日追っている魔女の結界を追っていたら、いつのまにか神浜市内に移動してたみたい。

確か神浜市は魔法少女同士の縄張り意識が強いという事を聞いたような気がする。お邪魔しないように、魔女を倒した後は直ぐに帰ることにしようかな……。

とは言っても…一人で魔女を狩るなんて久しぶりかもしれない。そう思ったらなんだか上手く倒せるのか心配になってきちゃった。

 

「くっ…当たって!」

 

やっとのことでたどり着いた最深部だけど、肝心の魔女は予想したよりも早くてなかなか矢が当たらない。

刺さったと思っても、あまりダメージになっていないみたいだった。グリーフシードもそこまで多くある訳じゃないし、今日は撤退した方がいいかも。

けどここで逃がしてしまったら、他の人達に被害が出るかもしれない。

だから私はせめてこの魔女だけでもと考えて矢を放ち続けていた。思えばこの時が分かれ目だったんだろう。

 

 

リンという鈴の音が結界内に響く。

次に瞬きをした後には、崩れ去っていく魔女と一人の女の子の姿が目に映った。

 

 

「…大丈夫だった?」

「あ、はい!ありがとうございます!」

 

この子、私が苦戦してた魔女を一撃で倒しちゃった……。長い髪を後ろで一つに縛った女の子は、振り返って私の無事を確認してくれた。

結界が解けると私達は夕方の路地裏に放り出される。随分と遠くに来ちゃったから、家までちゃんと帰れるかどうか不安になってきた。

 

「名前は?」

「へ?あ、私は環いろはです!あの本当に助かりました。」

 

そんな事を考えていたら女の子から声をかけられる。少しぼーっとしてたから間抜けな声が出てしまったけど、自己紹介と感謝の言葉を口に出す事は出来た。

その時何故か女の子は変身を解除していなかったから、釣られて私も解除をするのを忘れていたままだった。

 

「そう、環いろは…私はスズネ、よろしくね!それと……」

 

スズネさんは私の名前を何度か繰り返すと、不意に顔を上げてこっちを見据える。

 

なんだか理由は分からない。分からないけど、ふと脳裏に今朝のニュースで放送していた占いが思い浮かんだ。

獅子座は最下位、『外出先には気をつけた方が良いでしょう』と言うテレビのコメンテーターの言葉。そして悪い運勢を変えるために必要なモノ。

 

「さようなら。」

 

ラッキーカラーは黒色。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは正しく一瞬の出来事だった。

物凄い音を立てて目の前に落ちてきたのは、装飾の隙間からかすかに光を放つ一本の槍。あまりの衝撃で目を見開いた時にはいつのまにかスズネさんが剣を向けていた。

槍はたちまち普通より大きな鴉に姿を変えると、私に背を向けてスズネさんに向き直る。多分この鴉が私を守ってくれたんだろうなって思った。

スズネさんからのピリピリとした視線を痛いくらい首元に感じるから。

 

「…今のって……。」

 

間違いなく私は攻撃されそうになっていた。正真正銘、目の前のスズネさんの剣によって。

あの魔女を斬り伏せた一撃が当たっていたらどうなっていたんだろう。ううん、それよりもそうなりそうだった今の状況が重要。

と言っても自分にはまだ信じられない。だってさっきまで温厚そうな笑顔を浮かべていたスズネさんが殺そうとしてきたんだ。

そんなのすぐに信じろって方が無理だよ……。

 

「……っ!弓有詩織!」

 

スズネさんが視線を外して、私の後ろの方に目を向ける。そのまま前に躍り出たのは黒い魔法少女だった。

弓有詩織と呼ばれたその人は、私を庇うように短い槍を構える。立っている場所から顔は見えないけど、二人の間に一触即発の空気が流れていた。

一方情けない事に私はその光景を眺める事しかできなかった。しばらくの間睨み合いを続けた拮抗状態は唐突に崩れる。

おそらく分が悪いと判断したんだろう。スズネさんの姿が揺らめくと次第に見えなくなっていった。

緊迫した時間…けど完全に気配が無くなったのを感じたのか、黒い魔法少女は辺りを警戒しながら私を通りに連れ出す。

 

 

人混みに紛れて危機を免れると、詩織さんは名乗りつつ自販機で水を買ってくれた。私が気持ちを落ち着けるようにってことみたい。

ソウルジェムはかなり濁ってしまっていたようで、グリーフシードも予備として多く頂いた。ここまでして頂いて申し訳ない気分になってくる。

 

「…追いつきましたよ詩織さん。おや、そちらの方は?」

 

多分詩織さんの知り合いなんだと思う。私が自分の事を話すと、常盤ななかさんという人は簡単な事情を説明する。

あのスズネさんはホオズキ市から来た魔法少女で、なんだか悪い予感を感じたからこっそり尾行してたそう。

その予感は的中。私が狙われているのを察知して急いで駆けつけてきた、とのこと。

 

「無理には言いません。しかしあなたが狙われたのもまた事実、どうか力を貸して頂けないでしょうか?」

 

この後、一部の魔法少女が集まって対策を練るために会議をするんだって詩織さん達は話していた。

でも明確な脅威が分かっていなかったから、注意喚起するだけになってしまうところだったんだ。

もしかしたらこのままだと、また私が狙われる事になるかもしれない。それどころか命を落としてしまう危険だってある。

何より誰かが私と同じような目に合うかも、という可能性が1番耐えられなかった。

 

だから神浜の魔法少女達の集まりに緊急参加する事にした。

詩織さんはその決断に渋った顔をしていて、せっかく助けてくれた恩を仇で返すみたいになっちゃうけど、それでも私は見過ごせないと思ったから。

最後には折れて諦めたようで、目的地であるファミレスに案内してくれた。

 

その集会には他にも魔法少女がいた。と言っても私を含めて全員で6人ほどだけれども、やっぱり元居た宝崎と比べれば、魔法少女の数は神浜の方が多いんだと思う。

私以外の人はそれぞれ詩織さん、ななかさん、あきらさん、美雨さん、葉月さん。

まず始めに挨拶をして軽く神浜の魔法少女についてを教えられる。基本チームで活動してる事とか、東西中央でそれぞれまとめ役が居る事とか。

この場にその人達は居ないけど、もしもう一度神浜にやって来るなら覚えておいた方がいいんだって。

それにしても名前を小耳に挟んだ事があるような…無いような……七海やちよさんはモデルさんみたいだし、クラスメイトが話してたのを聞いたのかな。

 

とにかくこの場で話し合うのはスズネさんの対処のこと。

神浜市では噂や口伝えが伝わりやすいっていう性質があって、今回はそれを利用して追い返す作戦を使う事になった。

そこで上がったのはななかさんのチームの一人、美雨さんの固有魔法を使って時間稼ぎする話。

これは相手の認識を利用するから、囮役としてスズネさんと戦わなくちゃいけないっていう欠点があったんだ。

幸いにも会議に来ているメンバーは神浜でも力がある方の魔法少女達だったようで、後は作戦実行の時を待つだけだそう。

辛かっただろうにわざわざ協力してくれてありがとうという意の言葉を伝えられ、私は新西区の駅まで送られる予定だった。

 

………………………。

でもそれだけじゃ今抱えているモヤモヤとした気持ちは晴れない。いわゆる消化不良なんだと思う。

別れ際に俯いたまま動き出さない私を心配したのか声をかけられる。近づいてきた詩織さんの肩をガッシリと掴んで顔を上げた。

 

「私も…行かせてください!」

 

 

 

 

まず私達はスズネさんの居場所を把握するために動き出した。

会議の前に詩織さんが放った鴉が魔女の結界に偵察しに行っているそうで、店を出てから少しして先導するように歩き始めた。

 

「……こっち。」

 

どうやらまだそう遠くへは行ってないみたい。ホッと胸を撫で下ろしたけど、まだまだ始まったばかりだと改めて気を引き締めなおす。

 

そのうちスズネさんがいるという結界がある廃墟まで辿り着いた。ここから先は私とあきらさん、ななかさんに葉月さんの4人で行く事になる。

相手から警戒されている詩織さんは、固有魔法を発動させる美雨さんと、一緒に近くで待機している。もしもの時には介入出来るように準備しておくって言ってた。

 

「見つけました!」

「…環いろは……それにあきらさん。」

 

まず先に接触したのは私とあきらさんの二人だ。何で私達なのかはスズネさんに関して共通した事を知りたかったからだ。

スズネさんは軽く目を見開いて振り返る。でもそれもほんの少しだけで、持っている剣を構えてこっちの出方を待っているみたい。

少なくとも私達を逃す気は無い。痛いくらいに注がれる視線が証明していた。

そしてあきらさんの方を見てから、1番最初に声を掛けた私に剣の切っ先を向ける。

そうだよね…一度命を狙われたのに、声を掛けるなんて何かあるとしか思えないよ。私だってそう感じる。

 

「私、スズネさんに聞きたい事があるんです。どうして攻撃してきたんですか?」

「……話すことはないわ。」

 

今1番気になっている事はそれ。同じ魔法少女なのに何で殺そうとするのか?そこを直接聞きたくて仕方がなかったんだ。

確かに魔法少女同士で敵対するっていうのはあるんだと思う。例えば相手のテリトリーで好き勝手しちゃったとか、あくまで私は聞いた事があるだけだから予想しか言えない。

でもそうだとしても、だから殺そうとする事なんてないよ。何かしてしまったなら謝りたいし、話し合って解決する事が出来るかもしれない。

結局のところ、話す事なんて無いってあしらわれてしまったけど。

 

「…言い残した事はない?それじゃあ、終わらせましょう。」

「終わらせる…?ボクが君のその行いを終わらせるよ!」

 

一斉に変身して戦いが始まった。

あきらさんの拳とスズネさんの剣が互いに行き交う。飛ばしてきた剣を全て捌いたりして、私には到底出来ない次元なんだろうなって感じる。

でも私だってただ立ってるだけじゃない。二人に比べれば豆鉄砲みたいな攻撃かもしれないけど、少しでもあきらさんの力になりたいから撃ち続けていく。

 

「…ま、まだまだぁ!」

 

僅かに状況が傾く。それはこちらにとって悪い方向に、という注釈が付くけれども。

あきらさんはスズネさんを圧倒していたが、全力を出し尽くしてもう動きが鈍ってきている。私もそう長くは保たないくらいに消耗していた。

 

 

 

「…はっ!」

 

あらかじめ分かれて待機していたななかさんがスズネさんに斬りかかる。奇襲したって事は、多分きっとこのタイミングなんだろう。

 

「失礼するよ!」

「…こっちもか!」

 

次に葉月さんが攻撃を仕掛ける。不発になってしまったけど、なんとか状況を挟み撃ちの形に持ち込めた。

肩で息を切らしてるあきらさんに駆け寄って、ななかさんは刀から手を離さないまま大丈夫かどうか確認する。私もそうだけど、互いに消耗が激しい戦いだった。

ここは引いた方がいいと判断したのか、スズネさんは片足を半歩だけ後ろにずらす。またあの時の透明になる力を使って逃げようとしているのかも。

 

「……まだだよ…まだ、終わってないよ!」

 

でもあきらさんが力を振り絞ってスズネさんにまた拳を振りかぶる。

 

 

 

 

そして静かな路地の中で、私は宝石が砕けた音を耳にした。

段々と崩れていくあきらさんの身体が目に映る。動かなくなった体はあきらさんが殺されたという事を意味していた。

 

「っああああああああ!」

 

やけになって撃った矢はいとも容易く避けられて、すぐさま懐に潜り込まれる。首に向かって振られる剣がゆっくり動いているように感じた。

 

「…さようなら。」

 

痛みなんて感じる前に視界は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新西区の駅前。

もうすっかり日が暮れてしまい、良い子は家に帰らなくちゃいけない時間になってきた。

 

「今日はありがとうございました!」

「……気を、つけて…ね?」

 

無事に作戦が成功した私は元いた宝崎市に戻るため、詩織さんによってこの駅まで案内された。

別れ際にはまた飴玉と連絡先を貰ってしまった。もう一度神浜に来るような事があれば、是非自分に連絡してくれると嬉しい、という事を言いながら笑っていた。

今なら追い返したスズネさんは駅に来ていないから、見つからないうちに早く帰った方がいいみたい。

一応宝崎市にも対策用の噂は流しているけど、神浜市よりは効果が薄いだろうから何かあったら言ってほしいって事も注意された。いつでも掛けてきていいよとまで念を押されてしまう。

 

「…ばいばい。」

 

改札で手を振って見送られる。ふう、と一息ついて空いてる席に腰をかけて、発車までの間に外のホームを眺める事にした。

今日は本当に色々な事があったなぁ。ここ数日の魔女を追いかけていた間では想像も出来ない程、自分でもなかなか大変な事をしたんじゃないかなって思う。

 

 

 

 

 

「あれ?」

 

そうしてもうすぐ列車が出発する時、私は窓の外に気になるものを見つけたんだ。それは見間違いじゃなければ、多分小さなキュゥべぇだったと思う。

よく確認しようとしたら建物の後ろに行ってしまって、結局きちんと姿を見る事は出来なかった。

もしかしたらキュゥべぇにも小さいタイプの…子供のキュゥべぇがいるのかもしれない。そう考えて発車した電車に揺られ、私は元の日常に戻っていく。

 

 

 

 

 

この日からだ。

病室にいる女の子の夢を見始めたのは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マホウショウジョスレイヤーを撃退したいRTAはーじまーるよー

 

 

前回は鈴音を追い返すための会議をするために知り合いの人達に声を掛けました。

結局空いてる人はかこちゃん除くななか組と葉月さんくらいしかいなかったんですけどね!みんなタイミング悪スギィ!

 

 

うん?何ですか義手くん2号、鈴音に新しい動向でもありましたか?

え、入っていった結界内にもう一人魔法少女がいる?待ってください、どういう感じの子ですか?特徴は?

 

 

 

 白いフードを付けてる

 

 主人公に見られるようなピンク髪

 

 左腕に装着しているクロスボウ

 

 

 

あっ(察し)ふーん……。

待てやオルルァン?待って待って待て待て待て待て!落ち着け、落ち着けよ!どうしてここに?まさか自力で脱出を…!?

 

これらの特徴から導き出せる魔法少女はただ一人!

それ即ちマギレコ主人公こと『環いろは』ちゃんです!

 

いろはちゃん神浜来るのまだ先でしょ!なんでフライングしてるんですか!走者のチャートが崩れる音がどこからともなく聞こえますよクォレハ……。

ていうか待ってください、鈴音が入った結界の中にいろはちゃんがいるんですよね?そうなるとタイマン状態で?

 

 

 

 

 

 

ウォワアアアアアアアアア!2号!阻止!阻止しろ!絶対に何が何でも守り通せぇ!いろはちゃんだけは殺させるんじゃねぇ!そんな事したらマギレコ本編が始まんなくなっちゃうダルォ!?

 

 

 

 

 

すみません組長!説明は後なんでちょっと失礼します!あ、美雨さんチーッス!呼んどいてアレですが、ちょっとやんなきゃいけない事が出来たんで待ってて下さい!後で葉月さんも来るんで説明しといて!

義手くん2号今どうなってます?あれ義手くん2号!?応答して下さいよ!場所だけ送ってくるなァ!

仕方ないので送られた場所まで行きます。勿論全力で駆け抜けます。おうこんな所で大ガバが発生するなんてな!祈祷ポイントですね…間違いない。

 

現場に着いたらダイナミックエントリー!どうやら2号は無事にお役目を果たしてくれたようです。これは勲章モノだぁ…!

オラ!来いよ!ビビってんじゃねーぞ!固有魔法なんて捨ててかかってこいやー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……行きましたね?念のため義手くん編隊を大量召喚して周囲を警戒させます。行くぞいろはちゃん!まずはソウルジェムの浄化からじゃい!

落ち着く為のお水も買ってあげます。お礼はいいっていいって!水分たっぷり補給しな!あ、これグリーフシードね。予備として貰っときな!

 

「…追いつきましたよ、詩織さん。」

 

っと組長ですね。いいって言いましたが言葉足らずだったようです。他の人達は集合場所のファミレスへ先に行ってるとのことですよ?

じゃあいろはちゃん大丈夫ならお話聞かせてもらえます?無理そうなら駅まで送りますけど……。わあ食い気味に参加表明しましたね。

 

さてファミレスでの会議ですが、ここでは元の撃退策の方向に持っていくだけです。ただし今回は何故かいろはちゃんがいるので、そこをどうするかが重要になりそうです。

しかし現時点でのいろはちゃんは市外在住のため、神浜市の外で鈴音に鉢合わせてしまうと取る手段が無いという欠点があります。

このまま帰らせてもいいんですけどね…ちょっとあの世間からの色々が厳しくなってしまいます。というか存在を知っている以上、余程のことがない限り鈴音は探してきますし。

 

 

とりあえず帰らせる方針でいきましょう。

余計な負担をかけて魔女化させるよりははるかにマシです。主人公ロスしちゃったら話が進まないんじゃあ^〜。

おそらくなんですが、いろはちゃんからモキュについて聞かれていないため、まだ本編入ってないみたいです。そうなると余計に何でいろはちゃん居るのか分かりませんねぇ?

 

作戦はなんとか本来の通りに誘導する事ができましたね。

詩織ちゃんは鈴音の犯行を止めて警戒されてしまっているので、残念ながら囮班に入る事が出来ません。

だからいざとなった時にリカバリーが出来るよう、大人しく美雨さんと待機することにします。

というか今のうちに連絡回して噂を流せるように手配オナシャス!詩織ちゃんも後で顧客達にお願いして根回ししようね!

 

 

 

それでは会議が終了しました。

早速飛ばしておいた義手くん達に鈴音の場所をリークしてもらいます。待ってる間にいろはちゃんを新西区の駅に送ってあげましょう。

いろはちゃん行きますよ〜?え、俯いてどうしたんですか?精神的ショックでも受けましたか?何かあったら走者が困ってしまうんですけど……。

 

「私も…行かせて下さい!」

 

えぇ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォー!ソコダー!イケー!

はいここ!ここです、美雨さんやっておしまいなさい!固有魔法『偽装』の力見せつけちゃってー!

 

鈴音の動きが急に止まってスタスタと帰って行きました。

これはつまり…作戦成功じゃな?

鈴音が特に警戒していたのが詩織ちゃんという事と、時間が無くて調整屋に行ってなかったいろはちゃんのクソザコさ。これら二つが組み合わさって功を奏したような気がします。

ま、メインストーリー入ってないし、いろはちゃんのパワーアップイベント起こってないから多少はね?

 

 

いえーい、皆に飴ちゃんをめちゃくちゃサービスします。疲れた脳には糖分補給!はいどーぞぉ、いろはちゃんもどーぞぉ!

さて後は蒼海幇の人達がなんとかしてくれる事でしょう。総員、解散!お疲れ様でした!やっぱ繋がりが大切よなぁ?

最初の頃は組長の信頼度が心配でしたが、今ではこんなに立派になって……まだ詩織ちゃんに相談できない事はあるみたいですけどね。

というより組長は組長で信頼度はまだ心配ですが、葉月さんの信頼度も地味に通常より高くないですか?

アザレア交友のために度々呼び出してるからですか?なんか他の人達と違って斜め後ろをちょこちょこ付いて来るの、見てると少し楽しいんですよね…もしやそれが……?

 

 

 

それはそうとしていろはちゃんを新西の駅へ送り届けます。鈴音と鉢合わせないように、神浜カラスネットワークをフル活用して、駅までのルートを構築します。

うーん、このナビゲート性能の高さ。ええんちゃう?詩織ちゃんの後方支援キャラ、情報提供者としての本領を発揮しちゃいましたかね?

いくら道に迷いやすかったり、機械を操作するのが苦手だったりするいろはちゃんでも、流石に帰りの電車には乗れるので心配無用です。

詩織ちゃんは連絡先with飴ちゃんをプレゼントして、未来の主人公を見送りましょう。今度神浜に来たら是非連絡してくれよー!

 

 

いろはちゃんを乗せた電車が進んでいくのを眺めながら、今回はこの辺りで終わりにしようと思います。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 







同調圧力するので失踪します





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