外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート   作:最近ハマってしまった人

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筆が乗ってしまった(不本意)ので、初投稿です。






Part2 それは紛れもなくガバさ

 

本格的に行動開始するかもしれないRTAはーじまーるよー。

 

 

 

 

 

前回は詩織ちゃんの拠点を確認した所で終わりました。

RTAとしては何にも始まってません!そういうトコやぞお前!

 

というわけでPart1の続きからやっていきます。

時系列は鏡の魔女騒動後、しばらくの間はイベントは発生しません。なので次のイベントまでに主に交友関係の準備を行いたい所です。

 

 

 

目下の目標はどのRTA走者の中でも接触優先度が高いあのお方……

 

ずばり組長こと常盤ななかさんです。

 

今後のチャート上で重要視している二大イベント、『そしてアザレアの花咲く』『散花愁章』のどちらにも関わってきます。

 

組長が初期交友関係に居ない時は主な接触方法は2つ。

華心流生け花展覧会に行くか、チームメンバーの3人のうちの誰かから紹介してもらうこととなります。

詩織ちゃんは平日学校に行かなくても良いので、やろうと思えば待ち伏せ出来ますが……

策略家相手にそんなことするのは無謀です。

大人しく諦めてください。

 

そして華心流の展覧会に行くにはチラシが必要となります。

チラシは魔法少女経由で渡ってくるのが大体なんですが、ごく稀に風に吹かれて顔面に降ってくることがあるそうです。

なんでですかねぇ……?

チームメンバーから知り合う場合は先駆者兄貴のように、ブロッサムでバイトしてかこちゃん経由で会うのがおそらく一番良い方法でしょう。

しかし、いくら詩織ちゃんがバイト戦士になるとしてもブロッサムでバイトする予定は(現状)ないです。

原作キャラと同じ所で働いていると、勝手にモリモリ信頼度と好感度が上がっていくので……(ブロッサムは)キャンセルだぁ……。

初期から入ってる万々歳は最早どうしようもないです。

信頼度イベントはうま味になる時もあるし、まず味になる時もある。用法用量を守って適度に発生させましょう。

 

 

 

 

 

というわけでぇ……現状の走者には為す術がありません。

初期交友関係が現みかづき荘メンバーと東のトップと多めのモブしかいないため、本当に接点が無いです。

なぎたんはどうやって知り合ったんですかね……。

そのため組長との接触は一旦諦め、詩織ちゃんが情報屋となるための下地を作っていきます。

 

ここからが『使役』の使い所さん!?です。

見てろよ見てろよぉ?

前回固有魔法の説明をした時と同様、そこらの野良動物に向かって使役を発動させて情報源を作るという方法を取ります。

 

まずは義手くんを神浜市の空へ解き放ちましょう。

詩織ちゃんは部屋に引きこもって、中を物色します。

義手くんは使い魔ではありますが、魔力によって詩織ちゃんの一部判定になっています。

本人の固有魔法には到底足元にも及びませんが、義手くんから間接的に魔法を行使させる事が出来るって事ですね。

 

これは本当に微弱なもので、野良動物くらいにしか効きません。

なんか…こう…(語彙力消失)、小さな怪電波を流すくらいです。催眠かな?

 

手段として、義手くんは鳥型なのでカラスに紛れ込ませ、この神浜市一帯のカラスネットワークの頭領になってもらいます。

ちなみに現実のカラスにも通ずる事ですが、カラスには群れが無く、強い個体に弱い個体が付いていくからそう見えるようです。はぇ〜……すっごい。

 

ただの野良が魔法少女の使い魔に勝てるわけねぇだろ!

 

上手く行けば義手くんが周りのカラスに

「まずうちさぁ、良いカモ……いんだけど……会ってかない?」

と呼びかけて、詩織ちゃんの元に誘導させる事が可能です。

その場合さらに本人がカラスへ魔法を掛けるので、神浜カラスネットワークがより強固になります。

 

オラッ!義手くん行け!行くんだよ!

後は使い魔と感覚を共有して、状態を確認しながら作業です。

倍速してますが結構時間が掛かりますので……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

み な さ ま の た め に ぃ

 

 

 

 

 

 

……Part1のコメントで突っ込まれた隻腕魔法少女の扱いについて解説します。

コレは隻腕や隻眼といった身体特徴を持つプレイキャラ全てに言える事ですね。

前回詩織ちゃんが義手だったことが発覚した場面で、「普通魔法少女の力でどんなに欠損してもSGあれば治るやん!!」と疑問に思った視聴者も多い事でしょう。

 

RTA後に撮った別の検証動画と併せながらご説明します。

まずこれらの身体特徴はフレーバー扱いというのは前回話しましたね?魔法少女パワーで両手武器を難なく振り回せます。

これらの特徴は実際の数値にあまり反映されません。あまりというのは検証の結果、微々たる差で修正入っているかもしれないからです。

 

んで、肝心の隻腕の修復判定なんですが……

どうやら出生時から、つまり生まれつき腕がなかった場合は魔法少女になっても治らないみたいなんですよね。

最初から無い物は治せないってことらしく……。

契約時の願いで「普通の身体が欲しい」とか「腕を生やしてほしい」とか願った場合は、特に問題なく健常者と何ら変わりなくなるんですけども。

ゲーム時点で魔法少女になっていても隻腕が治っていない詩織ちゃんは、生まれつき片腕が無い状態であり、しかも願いが治癒系統じゃない「支えてくれる存在が欲しい」。

だからいくら凄腕の治癒魔法の使い手であっても、グリーフシードを多く常備する魔法少女であっても、詩織ちゃんの隻腕は治らない判定みたいです。

もし治る時が来るのなら、その時は詩織ちゃんの片腕を願って別の子が契約した時のみです。

 

経歴ガバか?お前ぇ……。

なお本走中の私は全然気にしてなかったようです。走者のクズが…この野郎……。

 

隻腕状態に心を傷ませる兄貴姉貴もいるかもしれませんが、何卒今後の詩織ちゃんの暗躍にご期待下さい。

 

 

 

 

ようやく倍速が終わりました。

時刻はもう夕方なので、良い子は家に帰りましょう。

義手くんは無事に神浜カラスのドンとなりました。なんか情報出てきたら伝えて〜と言っておき、お家に帰ってきてもらいます。

もう既に感覚共有は切っておいて大丈夫です。

 

待つ間に夕食にしましょう。

今は義手くんは離れているので、詩織ちゃんは料理をする事が出来ません。

だから置いてある冷凍食品を食べます。地味にこれも料理判定が入るようです。

 

電子レンジから出来上がったモノを取り出して、早速食べます。

 

 

おいしぃ〜!

 

 

今回はただの冷凍食品だったから何もないですが、成功した料理は食べると一定のリジェネ効果を受けられます。

メシウマの人の料理はリジェネに加えて様々な恩恵を受けられます。

 

逆にメシマズはデバフマシマシの料理が出てきます。これまた厄介な物が多く、長期間に渡る速度低下や卒倒して1日分の行動権を使い果たすデバフを振りまいてきます。

ええ、みたまさんの料理には注意しましょう(2敗)。飲み物も同様です(3敗)。

 

詩織ちゃんの料理はステータスを確認する限り普通みたいですね。

料理はメシマズ以外なら、他キャラにあげると信頼度と好感度を稼げます。

効果が顕著なのは佐倉杏子と深月フェリシアです。いっぱい食べる君が好き。

外食を食べに行くなら、ウォールナッツが一番良いですね。誰かと一緒に行くと、そのキャラからの心象が上がります。

 

小ネタですが、万々歳で働いてるプレイキャラは、ごく稀に料理が50点になる呪いを掛けられます。

ウォールナッツも同様で働いていればその味を再現する事が出来ますが、こちらは相当高いステータスが無いと再現出来ません。

 

 

 

料理を食べている間に義手くんの反応が近づいて来ました。

会いたかったよぉ〜義手くん〜(依存症)。

 

 

 

 

 

…って、おや?

なんかお手紙加えてますね。共有切ってる間に何してきたんですか?

お手紙は詩織ちゃん宛てみたいです。

義手くんを装備して早速開けてみましょう。片腕だと開けるのに苦労してタイムロスします。

 

 

ははーん?成る程ねぇ…。

商人としてのお仕事の時間です。

これは魔法少女からのお手紙で、相手は詩織ちゃんからグリーフシード1個を買いたいようですね。折った手紙の間に五千円札1枚が挟まってます。

グリーフシード1個で5千円なんですか。ゲーム的な換算も入ってそうなので、実際はもっとお高くなりそうです。

もしくは詩織ちゃんのお店ではグリーフシードの価格はこれくらいなんでしょうか。

それは置いといて、送り主の子は場所もきちんと書いてくれているようですね。

切羽詰まった状況かもしれませんので、さっさと現場に急行だ!

 

 

 

 

魔法少女の身体能力でサクッと到着致しました。

現在地はどっかの路地裏、自宅の比較的近場で良かった。

倒れている1人をもう1人の子が抱えています。姿からしてモブ魔法少女達ですね。多分強い魔女からギリギリ逃げてきたんでしょう。

 

「お願いです!〇〇ちゃんを助けて!」

 

買い取り主の子は大丈夫な方の魔法少女みたいです。事情を伺う前にグリーフシードを使いましょう。

 

これでヨシ!(現場猫)

穢れが取れたおかげか倒れていた子はぐっすりしてます。詩織ちゃんが着くまで耐えていたんですから(これは)勲章ものですよ…?

もう片方の子もしきりに「良かった!良かった…!」と泣いています。

クォレハ感動の名シーンですよ。この子達がモブじゃなければの話ですが。

私は紳士なのでモブの子が話せるようになるまで待ちます。この子が落ち着いたら話しかけましょう。

 

「あの…なんてお礼を申し上げたらいいか…。本当にありがとうございます…!」

 

大丈夫だぞい!例え相手がモブであっても誠実な態度を心がけましょう。

おっと確定選択肢が出ました。

 

ところで魔女はどこに行きましたかね?

 

「それならあっちの方に…。」

 

モブ魔法少女ちゃんが指差した方は…参京区方面だな!

情報を得ましたので顧客を増やしてしまった魔女を追いかけましょう。

去り際に宣伝を忘れないようにします。

 

じゃあな!ありがとナス!

気をつけて帰れよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっちだと言われたところへやって来ました。魔女を探しつつ他の魔女も狩りましょう。

倍速にした動画を背景に今やっていることについてお話しします。

 

実はこれ、モブ魔法少女関係の信頼度イベントみたいなモノだそうです。

詩織ちゃんがグリーフシード商人だからか、イベントの導入が不思議なことになっていましたが……。

さっきの子との会話で魔女の行方を追わないと若干ゃ評判が下がります。助けた分と合わせるとプラスにはなるんですけどね。

そしてプレイ済みの視聴者ならお分かりかもしれませんが、さっきの行き先を聞くのは本来聞かないという選択肢があります。

じゃあ何故聞く選択肢しかなかったのか……。賢明な兄貴姉貴ならお分かりでしょう。

 

そう、詩織ちゃんの性格特徴『博愛』の影響です。

『頑固』も合わさって効果倍増!ドン!

というわけで強制的にこのイベントに参加させられます。

 

人助けをしなきゃ詩織ちゃんの気は済まねぇぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やめて!やめろ!やめてくださいお願いします!走者のタイム壊れちゃ〜う!

誰だよモブ魔法少女との信頼度イベントを設定したのは!頭おかしいですね!

 

知らなかったのか?信頼度イベントからは逃げられない。

 

 

 

 

気を取り直してイベントをやっていきましょう。

この魔女は他にも数体魔女がいるところへ逃げます。ここだけ何故か数が多いんですよね。

なので、この辺りの魔女を狩っていけばその内目的の魔女に着きます。

というか別の魔女を何体か狩らないと出て来ません。

そして詩織ちゃんの性格から、イベントを達成するまで帰れま10されます。

何でモブの信頼イベでこんな事しなくちゃいけないんでしょうねぇ……。とんだ大ロスです。

 

しかし悪い事だけではありません。

モブ魔法少女との信頼度イベントは、あの助けた子達だけでなく、全体のモブ魔法少女達の信頼度と好感度が上がります。

つまりは後々のマギウスの翼の子達に好印象を持たれたままになります。

「あの人には助けてもらったから」といった理由で見逃してくれることがあります。

勧誘を断っても許してくれます。

この連戦イベントはプラスと捉えてやっていきましょう。ポジティブにならなきゃ走者やってられないからね。

 

世の中にはぁ…モブ魔法少女達だけで全く別のマギアレコードを築き上げた人もいるらしいっすよ…?

 

 

 

 

背景と化していた動画の倍速が終了しました。

目的の魔女を突き止めたようですね。

さっきの顧客達は駄目でしたが、それはあの子達がモブだからなのであって、詩織ちゃんは1人でも大丈夫な魔女です。

 

では最深部までの間に倍速中チラホラやっていた技についても紹介します。

『使役』の応用技ですね。戦闘でも大活躍します。これは有能。

先に例としてやちよさんを挙げましょう。

やちよさんは自分の槍を足場にして空中を移動出来ますし、大量発生させた槍を発射することも出来ます。アブソリュート・レインもそうですね。

これにはベテランの技術とかが絡んできたりしますが、一応詩織ちゃんも似たような事は可能です。

今回の応用技はそれみたいなもんで、いくつか発生させた短槍に『使役』を使います。

するとどうでしょう。槍がまるで義手くんのように敵に突っ込んでいくではありませんか。

義手くんより使い勝手は悪く、簡単な動作しか出来ませんが、魔力の燃費が良いためこのRTAでは重宝します。

はやく言えば白羽根の戦い方の上位互換です。この槍は燃えませんが…。

 

そうこうしてる間に最深部に着きましたね。

前回の魔女戦では義手くんで速攻終わらせてしまったため、今回は義手くんを使わない戦闘スタイルでいきましょう。

詩織ちゃんの戦い方にも慣れておかなくちゃいけないですからね。

と言っても簡単です。

敵の攻撃を避けながら短槍を打ち込むだけ!以上!閉廷!

イベント魔女には本当に申し訳ないと思っている。

最後の一撃だけ詩織ちゃんに入れてもらって、グリーフシードまでの距離を縮めておきます。

 

今回は戦いたくないのに連戦を強いられてしまいましたが、結果的にグリーフシードの個数はプラスになりましたので、とりあえず良かったです。

やっぱベテランなので(万能)。

でも走者のタイムは死にかけです。

 

 

もうすっかり夜中なので家に帰りましょう。詩織ちゃんのご帰宅じゃ〜い!

 

 

 

 

 

 

…なんでイベント判定が消えないんですかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこの方。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひぇ……。

 

 

 

ん?待って下さい。

この声はひょっとすると……?

もしかして……?

 

 

 

「急に声を掛ける無礼、どうぞお許しください。」

 

 

 

おうおうおうおうおう!

来ちゃった来ちゃった来ちゃったねぇ!

こマ?ちょっと走者に運が回って来ましたね…。

 

 

 

 

 

 

「初めてお目にかかります。私、常盤ななかと申します。」

 

 

 

 

 

 

やったぜ。Part2、完!

展開が気になるところで今回は終わります。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『郵便鴉探し』の対象を魔法少女に絞ってから、これまた別の噂がその頭角を現し始めた。

魔法少女にとっての必需品、グリーフシードを売買する商人がいるという。

しかし私達はその噂を聞いた事は一度もなかった。

私とみふゆに限っては、魔法少女として神浜で長く活動しているにも関わらず、だ。

その事について疑問に思っていると、鶴乃は何かを閃いたのか、その手をポン!と合わせた。

 

「もしかして……魔法少女として強くない子限定なのかも!」

 

一体その発想は何処から出てくるのか……。

しかし鶴乃の発言に合点がいったのも確かで、私達と関わりが無いのも頷ける。

 

見落としているだけであって、今も神浜で誰かが魔法少女になる契約をしているかもしれない。

もしかしたらその子は魔女と戦えるだけの力と戦う運命に耐えられる心を持っていないかもしれない。

 

そういう子達の為のグリーフシード。

 

そういう子達の為の……商売。

 

未だ噂の段階でしかないが、その商人がお人好し過ぎて思わず呆れてしまった。

ともかく、商人と郵便鴉に関係があるかもしれない。

そう考えたみかづき荘メンバーは、その商売対象になるだろう魔法少女達に更に的を絞って聞き込みを続けた。

 

 

 

 

それから数日。

なかなか条件に合う子に出会えなかったが、やっとの事でグリーフシード売買を利用した事があると言う子に会う事が出来た。

 

「カラスに手紙と対価を渡すんです。

 でも、そのカラスは賢いみたいで……

 楽してグリーフシードを貰おうとした子の物は運びませんでした。」

 

そう話してくれた子は「本当にあの時は助かりました」と晴れやかな笑顔で応じてくれた。

商人に会ったら感謝していると伝えて貰えれば幸いです、とも。

 

噂の商人もカラスを利用するらしい。

ならば郵便鴉を使役しているのも、件の商人……私達が探している魔法少女なのだろう。

 

 

 

と一区切り付いたところで、私達の捜索はまた高い壁にぶつかってしまったのである。

 

聞き込みの進展は無し、商人を利用する予定だという子も居ない。

鴉は相当賢いから、おそらく私達が探し回っているのもバレている。

というか捕獲しようとした人物に自分から会いに来ないのは、至って普通の反応だと思う。

 

 

かくして、チームみかづき荘の『郵便鴉探し』は失敗に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……終わったはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

ある日のことだ。

新メニューがあるとかどうとかで、みかづき荘の面々は万々歳に集合する事となる。

正直言って相変わらず味は50点だったが、その時ももこがふと口にしたのがトリガーだったのかもしれない。

 

 

「そういえば結局、郵便鴉って何だったんだろうなぁ……。」

 

ハッ!とした顔のみふゆ、メル、鶴乃に、発言後しまった……という顔をしたももこ。

この時ばかりは自分から余計な事に巻き込まれにいったと思っている。

 

「そうです!まだボク達は郵便鴉の正体を知らないままです!」

 

確かに私も少しは興味がある。

でも本当にほんの少しだけで、ももこが言うまでは記憶の彼方に葬られていたし、もうすっかり我に返っていた。

だから、もう一度探し始めるのは乗り気ではないのである。

 

前回集めた情報をあれよこれよと出して、情報を整理したみふゆ達からは「絶対に見つけ出してやる」という強い意志を感じた。

過半数がやる気だったため、なし崩し的に私とももこも参加することとなる。

 

 

 

そうして万々歳にそのまま居座った私達は、途中で皿を片付けるため抜けた鶴乃を除いて会議をしていた。

もう時刻は夕飯時を過ぎ、店に来る客もまばらになり、もうすぐ店仕舞いだし帰ろうとした時だ。

 

 

 

「ごめん!最近万々歳で働き始めた人がいてさ、とっても良い人だから皆に紹介したくて!」

 

「だからもう少しだけ待ってくれないかな?」

 

とそういう鶴乃に、私達はあり得ないモノを見るような目をしてしまったと思う。

だって、この万々歳にアルバイトしに来る人がいるなんて思わなかったから。

だから…その物好きを見てみたいという気持ちが帰宅しようとする気持ちを上回った。

みかづき荘全員の心が一致した瞬間である。

 

「まあ良いけれど……ちゃんとその人に許可は取ったの?」

 

「もちろん取ったよ!あと少しで来るからもうちょっと待ってて!」

 

一体どういう人なのだろうか……、さっきまで話していた『郵便鴉探し』の内容も一瞬で吹き飛んでしまったような気がする。

「ここまでショックを受けてしまうのは、万々歳に対して流石に酷かったな」と反省しつつ、待つのにはそんなに時間がかからなかった。

カラカラと店の出入り口の引き戸を開けたその人物こそが、多分この万々歳で働き始めた人。

その証拠に店の岡持ちを手に持っている。

 

「なんというか…普通ですね……。」

 

「普通だな……ってやちよさんとみふゆさんは何でそんなに固まってるんだ?」

 

毛先に向かって色が薄くなっていく黒髪を小さくハーフアップで結び、

シャツにパーカーを着た簡素な私服の上に万々歳のエプロン。

思い浮かべていたのが余程変人だったというのもあり、入ってきた人物は実に普通だった。

 

しかし、それ以上に衝撃的なことが私とみふゆの間を突き抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あなたは……!郵便鴉の魔法少女……!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

一気に迫るその声に件の人物は眠そうな緑色の目をパチクリさせて、状況を読み込めていないのか、恐る恐る自分を指差した。

 

 

彼女の万々歳シフトが終わった後になる。

「ちょっと来てもらっても良いですか?」と鬼気迫る表情のみふゆに詰め寄られ、

弓有詩織という名前の魔法少女はみかづき荘に連行された。

『郵便鴉の噂』と『商人の噂』の真偽を確かめるべく、様々な質問を行なった私達(主にみふゆ)は謎が解けてスッキリした満足感を得ると同時に、質問責めから弓有さんを解放した。

終始止まることを知らないその勢いに快く答えてくれた弓有さんには感謝をするしかない。

ああなったみふゆは幼馴染の私でも止められなかったと思う。第一回の時、言い出した張本人だったから凄く無念に思っていたのだろう。

 

 

 

こうしてチームみかづき荘『郵便鴉探し』第二幕は、幕を開ける前に終わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日。

 

みかづき荘宛てにとある荷物が届く。

箱の中には神浜市の中でも高級品と噂される和菓子の数々が入っていた。

差出人は弓有詩織。

付属の手紙曰く、『郵便鴉』の正体を見事当てた報酬らしい。

 

 

 

……あれは偶然だったと思うのだけれど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあ、これが私達みかづき荘と弓有詩織の出会いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ネタがないので失踪します。



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