外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート 作:最近ハマってしまった人
忙しくなってきたので初投稿です
『一年前の誓いを思い出してください』
みふゆが去り際に放ったその言葉に、私は思わず押し黙ってしまった。
最初の頃、環さんは助手として扱い、彼女とはあくまで協力関係の範疇でしかなかったはずだ。
だけれど鶴乃が増えて、フェリシアと二葉さんが増えて、それによってどことなく気を許していた私がいた。
二度ある事は三度あるというのか、またしても同じことを繰り返して、更なる轍を踏んでしまう所だったのだ。
『リーダーとして生き残りたい』という願いを叶えたが故に、『他の仲間が自分の代わりに犠牲になる』固有魔法がある限り、嫌が応にも私は生き残ってしまう。
固有魔法が彼女達の命を奪ってしまうかもしれないという可能性は、今もまだ大いに存在している。
……かつてみかづき荘の一員だったかなえやメルのように。
最終的に遺体すらも見つからずに行方不明とされている2人は、互いに面識があった訳でも無いのに、決まって最後は満足そうに笑っていた。
もし願いが仲間と呼べる存在を引き寄せ、私をリーダーと思わせるようにさせているのだとしたら…そう考えるとどうしても後ろめたい気持ちになる。
たとえソレが不確かな根拠のない机上の空論であっても、願いを叶えたいと望んだのは紛れもなく自分だから、魔法少女の契約というのは本当にままならない。
「いつまでも隠し通すのは…ほら、無理だからさ。アタシは覚悟決めたよ。どうせ魔法少女ならいつかは知らなくちゃいけない事なんだ。」
みふゆが誘ってきた講義とやらに行く環さん達を、私は声もかけずに引き止めすらしなかった。
そんな私に、珍しく久しぶりにみかづき荘を訪れたももこが話す。
どうやら彼女はチームを組んでいるあの2人に魔法少女の真実を伝えるつもりらしく、決意したももこの瞳には静かに炎が宿っていた。
「……確かにアタシはやちよさんみたいに沢山の経験があるわけじゃない。でも、自分で言うのもアレだけど、バッドタイミングに遭った経験だけはピカイチだ。」
少し言葉を逡巡して、ためらいがちに口を開く。
やや照れ臭そうな困り顔で語る彼女の話を、果たして私はどのような気持ちで聞いていたのだろうか。
きっとその時の自分にも、後から思い返した自分にも、おそらくは分からないのだろう。
「一生に一度の願い事も『好きな人に告白する勇気が欲しい』なんて言ってる間に、結局別の子が告白してる場面に出くわしちゃったし……まあ、とにかくだ。」
一方的の話していた言葉に一区切りつけて、ももこは私の目を真正面から見据えて対峙する。
今までの経験と直感が告げる、嘘など一つもない心からの言葉。
彼女の表情はまさしく真剣そのものだった。
「後悔、するなよ。」
みかづき荘からももこが去った後でも、私はそのたった一歩を踏み出せないままだった。
それからしばらく経って、みかづき荘のチャイムが押される。
外はまばらに小雨が降り始めた頃、ももこの他にもまた一人、新たに私の元を訪れた人物がいた。
「……いかない、の…?」
ろくに傘も差さず、ただ着ているパーカーのフードを被っただけの、稚拙な雨の対策をしている彼女。
怪訝そうな顔をした弓有さん。
玄関の扉を開けた私に向かい、開口一番に放った言葉がそれである。環さん達が講義に参加するという事をどこかから知ったらしい。
首を横にも縦にも振らないまま、ただただ沈黙し続ける私を見る目が、時が経つにつれて次第に細くなっていく。
私に対する眼の色が変わるのを感じた。
無言のままで交差すらしない平行線上の視線と意見は、彼女が小さく息を吐いたところで終わる。
そのうち諦めた、もしくは呆れたようなため息をして、懐のバックから取り出した手帳にペンを滑らせる。
スラスラと書き連ねる文字は、いつも通りの彼女が話すよりも速いスピードで、文章を形作り意味を成していく。
「…何しても、知らない…けど……覚えて、ほしい、こと…が、ある。」
「……何かしら。」
「…もし……良い子、じゃなくなる…なら……止めるよ。絶対に。君の為にもね。……うん…それだけ……。」
そして、いつも通りの眠そうな緑色の目に戻る。
やがて全てを書き終えてそのページを適当に千切り、私の目の前に突き出して渡すと、その言葉を言い残したままこの場から立ち去っていった。
彼女がいつも別れ際に渡す飴は、今日に限っては一つもない。こんな私には当然のことだ。
彼女から渡されたメモ。
今すぐに環さん達を迎えに行った方が良いという催促の内容だった。ご丁寧に例の記憶ミュージアムの場所まで記載されている。
仲間というのを否定していても、彼女達が私と協力関係だというのに変わりはない。
そもそも最初から協力関係だと強調していたのは、環さんでも弓有さんでも他の誰でもない私自身だ。
彼女達とは親密なわけではないが、せめて自分の家に泊めている知り合いくらい助けてやれ…という事なのだろう。おそらくは。
まったくもって…本当に………
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記憶ミュージアムへ主人公達(定員2名)を助けに行くRTAはーじまーるよー
前回は我らが組長、常盤ななかと一緒に楽しいクリスマスを過ごしました。
詩織ちゃんは相談所にピザを届けたり、誘拐を未遂にしたりと、色んなところで大活躍です。
途中で某神浜聖女にも会いましたが、タイムとは何ら関係が無いので誤差だよ誤差!
今回はその続きからです。
倍速の間にどっかの店でバイトをしていた際、マグカップを買いに来ていたみかづき荘がいたので、そろそろアレが来ます。
もちろん第6章です。第1部が全10章+αなので、ここから後半戦ですね!
時期的にも近頃始まる第6章『真実を語る記憶』は、件のみかづき荘にみふゆさんが突撃してからが本題です。
猶予期間は長いけど、実行期間は短いってそれ一番言われてるから!
実は今回の章で詩織ちゃんが介入するのは後半なんですよ。
具体的にはいろはちゃんとやちよさんだけが、件の『記憶ミュージアム』に取り残されてからです。
鶴乃ちゃんとフェリシアとさなちゃんがマギウスに洗脳されてからが本番だぜ!
ちなみにコ↑コ↓は乱数要素で洗脳されない場合もあるので、RTAにおいては要リセポイントです(8敗)
本来通りに進まなきゃチャートの意味が無くなっちゃうダルルォン!?
そして今回の中ボスである『記憶キュレーターのウワサ』はいろはちゃんの覚醒強化素材になります。
ここでいろはちゃんがチームみかづき荘のリーダーになる事で、やちよさんの固有魔法(実は解釈違い)が発動しなくなるって寸法よォ!
そういえばやちよさんって魔法の効果?経験?によって、『嘘を見抜く』という副次効果バフがあるんですよね……。
実際に対策を怠り過ぎると、まじで大抵の悪役チャートでは彼女が天敵になります。
それに加えて年齢由来のステータス弱体化がほぼ入らないですし…みふゆさんはしっかり弱体化入ってるんですが。
……ん?あれ、そういえば詩織ちゃんも弱体化補正全然入ってないんですね?なんで?(なんで?)
まあそれは置いておきましょう。
肝心のいろはちゃん達の講義は正午から行われます。お昼ご飯が欲しい子は先に早弁しといて下さい。
学生が正午から行けるという所と、鶴乃ちゃんが第7章まで皆勤賞を崩した事が無い事から、この講義が始まるのはゲーム的な都合でも休日です。
午前授業の可能性もありますが、その場合、神浜大附属と水名女学園と中央学園の三つが必要なので…確率としてそうそう無いでしょうね。
それでですが、視聴者兄貴姉貴達は第2章の時に起こったガバを覚えていますでしょうか?
ええ、詩織ちゃんマギウス勧誘講義事件、及び詩織ちゃん謎暴走事件の時のことを思い出してください。
あの時に記憶ミュージアムに行って場所を先に知っているため、今のうちに義手くんと神浜カラスネットワークで監視しておく事ができます。
いろはちゃん達の目撃情報が来れば、詩織ちゃんがすぐに向かえますからね。魔法少女相手の商人の力は伊達じゃないってことでここは一つ。
つまりアレはガバではなく時短という訳なのですよ。これはまさしくQED、証明完了です。
というわけでやちよさんを除くチームみかづき荘の情報が出たら、近くまで行って待機していましょう。
そしたらやちよさんが迎えに来るのを待って、ちょっと経った後に中に入れば完璧ですね!いや〜惚れ惚れしちゃうチャートだなぁ〜。
それじゃあ何かあるまで倍速しましょう。
あれれ〜おっかしいぞ〜?どうして記憶ミュージアムにやちよさんが来ないんですか?(現場猫並感)
本来ならもうとっくに来ててもいいくらいの時間帯なんですけど…はて?難易度ハード特有のクソ乱数でも引きましたかね?
仕方ありません。走者が動くより他に方法はないでしょう。
ここは詩織ちゃん自らみかづき荘に出向いて、やちよさんがお迎えに来るように説得してみます。
へい、やっちゃ〜んさぁん?ちょっとお迎え(クイッ)行かなぁい?
え…無言ですか?なるほどココが正念場とかいうヤツですね?詩織ちゃんも負けじと見つめ返しましょう。
いや、場面に変化がなさ過ぎるッピ!
このままじゃ2人とも到着が遅れて、いろはちゃんまでやられてジ・エンドって事態になりかねないので、やちよさんにメモだけ残して先に行きますか。
でも注意点としてやちよさんより先には入りません。走者としては詩織ちゃんの過去バレとか経歴ガバだけでお腹いっぱいなんでね……。
一応ハードと言えどもタイムリミットの区切りはちゃんとあるので、ギリギリまでそこを粘ります。
いざとなったら『使役』を掛けて、それとなく迎えに行きたくなるように、やちよさんの意識を誘導します。
情報提供者らしく記憶ミュージアムまでの道のりと周辺情報の手書きマップも追加しときますね〜。
オラ!サッサといろはちゃん相手に過去バレをかましてくるんだよ!そしてちゃんと名前で呼ぶような関係になれ!
チームみかづき荘を再興してもらえないと、また走者が終わりなき試走の旅に出かけなければいけなくなるんですよ!オナシャス!
それじゃあ詩織ちゃんは行く前に甘いものを摂取して、十分に糖分補給してから向かうんで…今度は戦場で会おうな!
いやぁティータイムは心安らぐなぁ……ん?何ですかね義手くん?
あ、やっとやちよさんが記憶ミュージアムに向かったんですか?こうしちゃ居られねぇ!飲んどる場合かぁーーーーーッ!
気を取り直しまして、ようやくここから第6章『真実を語る記憶』の本番に入っていきます。アッチの記憶の追体験はもうとっくに終わってるっしょ。
まあ詩織ちゃんはマギウス達と遭遇したくないので、もう少し遅れてから入場しますけどね…どっかのヤベェイ某芸術家のオモチャにされたくないですし。
「へ?うわ!ビックリしたぁ!……あなたもここに何か用事があって来たんですか?」
具体的な目安としては今章で満を持して登場する彼女、美樹さやかが現場に現れてからです。
本来なら近くに来たのを確認したら、先に入って待っていた方が良かったんですけど…困りごとレーダーのせいで話しかけちゃいましたね。
多少は怪しまれてしまいますが、ちょうどいいので事前に交友関係を広げておきましょう。
RTAにおいては連携大事!信頼度大事!好感度大事!運大事!これならまったく問題ないな!ヨシ!
「皆さん気をつけてください!」
そしてさやかちゃんと一緒に乱入して、少しの会話イベントを挟んだら『マギウスの翼 巴マミ』戦が始まります。
ぶっちゃけココは負けイベみたいなもんです。既に戦って消費が多いいろやちを連れて、記憶ミュージアムから脱出しなければなりません。
頼みの綱はさやかちゃんがほむほむからこっそり借りてきたお手製爆弾です。
しかし使えるのにも制限がありまして、一個しか持っていないので単発しか使えません。一発勝負になりますね。
一応リカバリーとして館内には取り残された消火器もありますが、完全に配置がランダムなため、探しながらマミさんの対処をするのはなかなか…つらいねんな……。
何も言わなくてもさやかちゃんは、ある程度戦って相手が油断してきたなってタイミングで投げてくれます。
言ったら言ったで「何で知ってるの?」やら「切り札バレた!」やら、といった事態になりかねないため、初心者兄貴姉貴は十分に注意して下さい。
ただ…難易度ハードでは乱数が自由気ままに、そこら辺をガバとして我が物顔で闊歩し回っているので……。
「暁美さんの作った爆弾ね?対処法なら既に分かってるわ。」
「さすがにマミさん相手じゃ無理だったかぁ……!」
アアアアアアアアアアアアアア!!!
消火器!消火器を持ってこーい!!今すぐ!今すぐにだ!ありったけの煙幕でいい!建物を倒壊させてもよろしい!
義手くん編隊フル稼動開始!使役槍も全部持ってけーーーッ!
とこんな風に難易度ハードの修羅の国では、すぐガバが発生する事もあるって訳ですよクソがッ!走者のガバ運、お前そういうところやぞ。
この状況で†ホーリーマミ†さん相手の撤退戦はいや〜キツイっす。
さやかちゃんは回復持ちの近接なので、あまり護衛優先度は低いんですが、今回はいろやちが最重要護衛対象なんですよ。
そのためいつもの試走の時よりも、走者の心持ちで優先度が割り低めになっています。すまんさやかちゃん!そのまま前衛でタンク張っててくれ!
それもこれも建物から脱出できれば全部チャラなんで!流石の†ホーリーマミ†さんも今の段階では外で追撃してきませんからね。
このまま逃げ切れればいいんですが、いかんせんギリギリな状況に変わりありません。あぁ〜魔力の消費が半端ないんじゃぁ^〜。
「なに!?」
……って後方から何か吹っ飛んできてますね!?
えっ、他に来た誰かの助太刀とかですか?でも詩織ちゃんは援護を頼んでいませんし、さやかちゃんは1人って言ってましたし……。
それにしてもなんか飛んで来てる物に見覚えがあるような無いような…いや詩織ちゃんは見た事ないですが、走者としては何処かで見たことが……
………ん?は?え?アイエエエエエッ!?
あの孤独なsilhouette(2人分)は…!まさか…おいおい、冗談だろ?いやほんとに…冗談であってほしいんですが?
こ、今回は尺の都合でここまでにします…。
ご視聴ありがとうございました……。
▶︎
今までのことを知られて、起きた全てのことを話し、結局のところ固有魔法もなにもかも受け入れられてしまった。
驚くべき器の広さだった。むしろ私の心が小さかったのだろうか。
リーダーになることで発動するのなら、自分がリーダーを務めると言って、彼女はウワサに立ち向かい勝利を収める。
ここまで言われてしまっては私の完敗だ。
環さ…いろはに説得され、記憶ミュージアムから脱出しようとしたその時、私達の前に立ち塞がる者がいた。
「…!巴マミ……!」
見滝原の魔法少女、巴マミ。
後輩たちである鹿目さんや暁美さんの所に行かないで此処にいるという事は…間違いなく彼女は敵として立ちはだかる。
ウワサとの戦闘によって少なからず消耗している私達にとって、彼女との交戦は避けたいところだった。
「ちょーーーっと待ったーーーッ!」
そしてそこに青い魔法少女と弓有さんが新しく現れる。
青い魔法少女の名前は美樹さやかというらしく、見滝原にいる巴マミの後輩の内の一人であるとのことだ。
やはり巴マミはあれから一度も自分の家にすら帰っておらず、マギウスの翼に何かされてしまったのだろう。
もしくは魔法少女の真実を知って彼女達の配下に加わったか。
「マミさんその格好は…それよりも!今まで一体どこに行ってたんですか!?みんな心配して…!」
「美樹さん…話ならその子を消した後で聞いてあげるわ。だからそこを退いてちょうだい。」
「退くわけないじゃないですか!やっぱりおかしいですよ、マミさん!」
以前見た魔法少女衣装とは全く別の衣装を着た彼女が、マギウスの翼の軍門に下ったのは間違いなく事実だろう。
大切にしていたはずの後輩までもないがしろにするなど、彼女達から伝え聞いていた巴マミとは結びつかない。
2人の意見が決裂したのだろう…会話すらも途中で区切って、巴マミはいろはに向けてマスケット銃の引き金を引く。
当然のこと、させるわけにはいかない。
美樹さんが彼女の剣でもって弾丸を弾き飛ばし、開戦の勢いのままに巴マミへと突撃していく。
だがそれで簡単に打ち破れるような相手ではないのは明らかだ。
彼女が咄嗟に手元から放り投げた何かは、それを察知した巴マミによってすぐさま撃ち抜かれる。
前に暁美さんが使っていた爆弾にそっくりなものだった。もっとも相手にたどり着く前に対策されて空中で爆発してしまったが。
「美樹さん…もう一度忠告してあげる。今すぐ退きなさい、あなたまで巻き添えになってしまうわ。」
「マミさんらしくないです!一体どうしたんですか…神浜に来てから何があったんですか?」
知り合いの彼女にも銃口を突きつける様はどう考えても尋常ではない。水名神社で初めて会った時でも考えられない様子だ。
博物館の屋内を埋め尽くすほどに浮かべられたマスケット銃は、まさしく数の暴力、銃弾の嵐と言っても過言ではない。
「…注意して、来るわよ!」
一斉に放たれた弾丸は老朽化した建物の柱を諸共に撃ち貫く。こちらには彼女が大切にしている後輩もいるというのに。
安全そうな障害物の影に隠れ、攻撃の合間を縫って反撃に出ようとする。
しかしながら、それもまた彼女の銃弾によって防がれてしまう。
初対面の時から強さの片鱗を感じさせていた巴マミに、マギウスが更に何かしらの強化を重ねたのだろう。
これだけの威力と数を兼ね備えた攻撃を絶えず撃ち続けていても、彼女の魔力は尽きる気配を感じさせない。
このまま互いに撃ちあい…いや、一方的な攻撃をしのぎ続けるのは、リソースの限られている今の状況ではとても不味い。
珍しく弓有さんが短槍とカラスを総動員させて、巴マミの魔弾の雨と対抗しようとしているが…それでも多勢に無勢と言ったところだろう。
そんな中、館内に飛んで来るモノがあった。
「……!、なにか…。」
「えっ!新手ですか!?」
「……あれって…!」
上を見上げた彼女達が声をあげる。
交戦中、全員の動きが不意に止まってしまったのは、突如としてこの場に降ってきたとある物体が原因だ。
それは先が折れ曲がり、端が尖った鉄パイプ。
空いた中の空洞から黒煙を迸らせ、私達の後ろから回転しながら放物線を描く飛来物は、博物館の戦場の真ん中へと突き刺さる。
そして一人一人が反応する暇もなく、煙は瞬く間に辺りを包みこんで、その黒で敵味方の区別も覆い隠した。
もはや目の前の視界すら見えない程の密度。
目の前に立ち込める煙から視界を確保するために、それぞれの魔法少女が持ち前の武器を振るう。
うっすらと見える私達以外の誰か、2人分の人影が存在を強く感じさせていた。どこかで見た事のあるようなシルエット。
やがて黒煙が晴れた先に現れたのは……
「……今日の占いは…運命の輪、正位置です!だからボクは、ここに来ましたですよ!」
現れたのは…………
「……本当に、遅れてごめん…だけど今度はちゃんと助けに来た…やちよ…!」
記憶に残る最後の姿よりも、いくらか成長したような大人びた雰囲気がある、見間違えることのないその2人組だった。
……それは…安名メルと、雪野かなえ。
爆弾投下したので失踪します
余談
5話目で行方不明になってから、二十数話ぶりの生還を果たす。
別に亡くなったと断言していない(屁理屈)
伏線は前から一応ありはした。果たして機能していたのかは不明なまま。
もしかしたら走者がこれは伏線なのだと思い込んでいるだけかもしれない。
先駆者などのマギレコRTA学会で述べられている通り、みかづき荘故人勢が生存していた場合、なんやかんやの桶屋理論でマギウスの翼が弱体化する事になる。
というか、した。