外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート   作:最近ハマってしまった人

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頭の悪い光をキメたので初投稿です







Part4 汝は走者なりや?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作業ばかりで見栄えがないRTAはーじまーるよー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回は有り得ないくらい強いイベント組長と全力を尽くして戦い、後半は単調な作業を倍速で流して終わりました。

今回は倍速を止めたところからのスタートとなります。

 

 

 

 

いや〜組長は強敵でしたね……。

というかなんかあのイベント組長、戦闘を楽しんでいたような気配がしたんですけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて詩織ちゃんは夜中に商売の機会があったので外出し、そのまま魔女狩りを行なっています。

悪い魔女はいねぇが〜魔女はいねぇが〜

しかし、結界内に新しく他の魔法少女が来たみたいです。ネームドキャラなら嬉しいんですけどね。

でも神浜では特に用事が無い場合、魔女は基本的に先着順で良かったような気がするんですが…?

 

あ、マジョガニゲテル!敵前逃亡か〜?

いや多分、新しく結界に入った魔法少女の方が詩織ちゃんより弱いと判断したんでしょう。魔女のくせになかなかやるじゃねぇか!オイ!

被害を出さない為にも追いかけましょう!

 

 

 

 

 

おっと見覚えのある3人の魔法少女が。

 

ギャル!騎士!自害さん!

 

げぇ!木崎衣美里まほスト1話じゃねぇか!?

そもそもまだ出会ってなかったんですか、お三方。そりゃ相談所も出来ていなかった訳だ……。

 

というかここで魔女倒しちゃったら、2人がエミリーさんの驚異的なコミュ力に気付かなくなっちゃう!危ねぇ!

このようにイベント発生元の魔女を倒してしまうかもしれない事があるので、走者は十分に注意しような!(6敗)

このイベントは竜城明日香と美凪ささらが、方針の違いで言い争いをし始めます。被害を出さない為に早く魔女を倒すか、魔女の口づけで巻き込まれた人を救助するか、ですね。

そこをエミリーさんがガツンとこうすれば良いんじゃね?と提案をして解決する話です。

 

 

ん?待って?

 

契約したばっかの初魔女戦だとぉ!?

 

 

ちょっと(契約が)遅すぎんよ〜。

仕方ないので原作通りの流れに誘導しましょう。

ちなみに解決法は詩織ちゃんが提案しても大丈夫です。その時は、相談所を開設させるために手伝いをしていくことになります。

そっちのルートの際に注意すべきだと思うのは、こう…エミリーさんにいい感じ(語彙力消失)のモノがあるって強引に説得する事です。じゃなきゃ気付かないです。(4敗)

 

「あ!新しい人が来たっぽい!」

 

エミリーさんが気付いてくれましたね。魔女の目の前ですけど、挨拶は忘れないようにしましょう。

ところで君達はなんで魔女がいるのに倒さないんですか?(現場猫並感)

 

「そうです!魔女の討伐を優先すべきです!」

「いや、ここは人質の救助が先!」

 

あーあーまた言い争いを始めてしまいました。軽率な言葉を投げかけた走者のせいです。

そこの金髪ギャルの君はなんか良い方法思いつかない?

 

「んー、あーしは2人が協力すれば良いと思うんだわー。」

 

協力ですか、大したモノですね。

だそうですよそこの人達!役割分担すれば良いってよ!さすが先生頼りになるぜ!

という訳で討伐と救出で分けて行動します。

人質は助ける。魔女は倒す。

『両方』やらなくっちゃあならないってのが『魔法少女』のつらいところだな。

 

ではいつも通り短槍に『使役』を掛けてイクゾー!(デッデッデデデデ カーン

詩織ちゃんは人質の救出を手伝い、使役槍には魔女の討伐の補助をしてもらいます。やっぱ後方支援はこうするんやなって……。

 

何事も無くフィニッシュだ!

いややっぱ仲間が居るととても楽出来ますね。補助型ビルドは間違ってはいないのだ。

じゃ私は家に帰りますね〜。グリーフシードは別に良いんで、あげるっす。どうぞどうぞ。

え?連絡先を教えて欲しい?いいよ来いよ!

私は3人と連絡先を交換してターンエンドッ!

それじゃあな!

 

 

 

はい数日後ォ!

あの時に魔女退治の場面で出くわしていると、連絡先を教える事が出来ます。

そして今日のようにウォールナッツで木崎衣美里まほスト2話に入れます。ついでに胡桃まなかとも知り合えるって寸法よ!

でも詩織ちゃんが口を出す場面は特に無いので、オムライスを食べるだけ食べときましょう。

話を振られた時はとりあえず「そうだね」と頷いておきます。

それじゃあ、いただきまーす。

 

なんやこれ!めちゃくちゃ酸っぱいやん!

 

これには流石の詩織ちゃんも涙目。

このイベントでオムライスを注文すると、まなかちゃんがお悩みのせいで、凄く偏った味付けになってます。

しかし気にせず全て平らげます(鉄の意志)

食べ物を粗末にするんじゃねぇ!

そして新メニュー考案の為に「まなかスペシャル(仮)」を頂く事になりました。うんまい!

別にこれでも旨いし良いんじゃないっすかね?ほら、そこのギャル先生もこう言ってることだし。ね?行っちゃえ行っちゃえ!

 

というわけでまなかちゃんは立ち直り、エミリー先生に天性の閃きがある事を確信して、まほスト2話は終了いたします。

もうこれで相談所は出来たも同然だぁ……。詩織ちゃんはその場でご飯食ってるだけで何もしてないねぇ!

じゃあ私はこれで満足したんで、サヨナラ!

何かあるまで倍速は止まらない…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ、弓有詩織。相変わらずそんな慈善事業ばかりをしているんだね。」

 

うっわ出ました。例の白いヤツです。

こいつはプレイヤーが何かしらの行動を起こしていると、様子見に接触をしてきます。話すだけロスになるので、無視しましょう。

 

ん?ちょっと?

どうした詩織ちゃん、操作が効かねぇぞ!?

 

「前にも言ったと思うけど、そんな事ばかりされてると僕達も困るんだよね。もう少し宇宙の為、ひいては未来の人類の為を考えてはどうかな?」

 

おいおい何か言ってんぜ白いヤツがよぉ!ケッ、今生きる事の方が大事ダルォ!?

ところでま〜だ操作受け付けないっすかね……?

 

「昔と比べると君は随分と変わった。もしかしてあの時のこ………」

 

特に理由の(分から)ない短槍が白タヌキを襲う!!

なんで?(なんで?)

ちょ、ちょっと詩織ちゃん?いくらコイツが許す事の出来ない真の巨悪だとしても、いきなり串刺しにするのはどういう事なんですかね……。

 

「…まったく、会う度に攻撃してくるのはやめてくれないかい?君だってコレが無意味な事くらい理解しているだろう?」

 

あーあーあー聞こえませーん。

1匹倒してスッキリしたのか、操作が出来るようになりました。ので、話を聞かずに次の魔女を探しに行きます。

オラッ!もう来るんじゃねぇぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白タヌキでイラついたので、腹いせに魔女を狩ります。

 

 

詩織ちゃんクッキング〜!

今回は〜この魔女!

すっごいですよ〜?見てくださいよこのグロテスクな見た目を!

まあ大人しく槍の錆にでもなってて下さい。お前なんか『使役』を使わずとも勝てらぁ!

薙ぎ払え!的確に部位を削ぎ落とし、仕上げに短槍でデコレーションして差し上げましょう。

 

はい、一丁上がりです。

結界が解けてグリーフシードも回収したんで、良い子の詩織ちゃんはお家に帰るぞー!

 

 

 

 

 

 

あれれー?おかしいなー?誰かが来る気配を察知したぞ〜?

 

「そこの、魔法少女さん!…っ!待つの!」

 

お、お前は!?御園かりん!御園かりんじゃないか!?どうしてここに!?

すっごい探し回ってたのかめちゃくちゃ汗流してるし、息も切れてますよ…。

ていうか君、凄いソウルジェム濁ってるじゃん!やべぇよやべぇよ……。

グリーフシードをサッサと使います!死なれたら困るなんてレベルじゃねぇ!

 

「あっ…ありがとう、ございます、なの。」

 

常盤ななかといい御園かりんといい、魔女狩り後に声を掛けるの流行ってるんですか?

そしてかりんちゃんが来たの何のガバだと思いましたが、アレですね。

多分グリーフシード商売の件で身バレしたんでしょう。初日の組長も商人の噂を聞いてやって来ましたし。

 

 

御園かりんは世にも奇妙なポジションの割に、第一部の本編内でほぼ出番がないネームド魔法少女です。何処かのへっぽこさんに「あんまりハロウィン感無いよね」って言われる年中ハロウィンの魔法少女ですね。

詩織ちゃんのように弱い魔法少女にグリーフシードを分け与える事をしています。報酬は貰いませんけど。

ただグリーフシードの入手源が、固有魔法の『窃盗』を使って強い魔法少女から盗むという手段なので、本人も罪悪感!はいドン!みたいに悪い事の自覚はあるようです。

 

こう考えれば考える程、かりんちゃんの思い描く計画の理想形に、詩織ちゃんの商売スタイルが似ているんですよね……。

 

 

とりあえずお話をしたいので、近くにあった公園のベンチに座らせて、自販機で飲み物も買ってあげます。

怯えさせないように優しく声を掛けましょう。初対面ではとても重要な事です。

私はこういう者なんだけど、君はどうして私に声を掛けてきたんだい?君の名前は?

 

「御園、かりん…なの。弓有さんに相談したい事があって、会いに来たの。」

 

相談ですか?

でも今の時期はかりんちゃんのまほスト1話始まってないから、まだ落ち込む時期じゃなかったと思うんですけど(名推理)

…まさかやちよさんに言われる事もなく、自力でまほスト展開に持っていった?いやそんな馬鹿な。

 

「……その、実は噂になってる『怪盗かりん』の正体は私なの。」

 

知 っ て た 。

初日の組長と言い、妙なイベントを引き起こしまくってますね。詩織ちゃんの噂の規模がでかくなぁい?

普通、かりんちゃんは怪盗をやっている事を、自分から他の人に話しません。

なにがどうしてこうなっちゃったんですかねぇ?(すっとぼけ)

で?続きをどうぞ。

 

「それである日、渡そうとしてた魔法少女に、弓有さんがグリーフシードをあげてるのを見たの。」

 

あーお客様被りですか……。バッティングしちゃったようです。

実際、この人に売ろうとか決めてる訳ではなく、自然とモブに呼ばれて出張販売してますからね。仕方ないね。

大人しく話を伺います。こういう時、年下の子の相談事は微笑ましく見守りましょう。自分から言ってくれるのを待つような雰囲気を作ってあげるのがポイントです。

 

「それから私は…自分のやっている事は何なんだろうって悩み始めたの。」

 

これはまさかと思っていたパターンですね……。目撃した事によって考えちゃったと…詩織ちゃんの与える影響力が強すぎて笑っちゃうんすよね。

 

「だから、あなたに声を掛けたの。なにか、お話をしてくれるだけでもいいから、どんな人か知りたいと思ってたの。」

 

そして初めて会ったのに大分話してくれました。この様子だと信頼度はもう十分にあるようです。

いずれは本編でみかづき荘の仲間になってくれるよう、接触してウワサと対峙してもらう予定だったので、これは結構いい感じだな?

 

お前をみかdき……てあげんだよ!

お前をみかd、き荘にしたんだよ!

フザケン↑ナ!

お前をみかづき荘にしてやんよ(小声)

 

まあこれは適当に雑談してあげるだけでも良いです。ただ過度なアドバイスなどは控えるようにしましょう。

某天才芸術家に目をつけられるかもしれませんし、なによりかりんちゃんが後続のRTA走者と化してしまう可能性があります。

 

というか御園かりんはRTAへの適性が高すぎて、プレイキャラが色々な事を教えてしまうと、瞬時にワルプルギス討伐チャート正義の怪盗ルートを走り始めます。

 

かりんちゃんは生粋の走者だった……?

 

ええ。現時点で性格『頑固』『博愛』の詩織ちゃんが下手に手助けをしてしまうと、たちまち第二の走者に変貌するって事です。

その場合、知らない内に強化プラス覚醒イベントを発生させて、ちゃん付けが恐ろしい程の御園かりんさんになります。

フールガールが強すぎるんですケド。

なので、今回は自分(走者)のようにならないで欲しいという願いを込めて、かりんちゃんにやんわり警告しておきます。

biim一族になるなよ〜頼むよ〜。

 

「そうなの?でもきっと弓有さんは優しい人なの。今日はわざわざお話してくれてありがとうなの。」

 

良いってことよ!

帰る際に飴玉をあげるのを忘れないようにしましょう。地道な好感度稼ぎはここからくるんだぜ。

じゃあはい、コレ私の連絡先ね。なんかあったら呼べよな!

珍しいイベントを引きましたが、なんて事無かったのでそのまま家に帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごっはん〜ごっはん〜おっいしいごっはん〜

…ってうん?なんかお電話ですね。

 

「ごめん詩織!今度万々歳に団体客が来るから、その日にシフト入っても大丈夫かな!?」

 

あっ、良いっすよ。

寛大な詩織ちゃんは何も文句を言わずに許します許します。ま、多少はね?

このバイト特有の急なシフト変更で、メル魔女化イベントをバックレる事が出来ます。

このまま後日まで倍速してやりましょう。

 

 

というわけで早いですが、今回はここまで。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は気付いていたの。

 

 

それが悪い事なんだって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栄総合学園に通っている私は御園かりん!

漫画が好きで、将来は漫画家になりたいと思っているの。

 

所属してる漫画研究部は三年の先輩達が辞めてから、私1人になっちゃったの。今は、厳しいけど優しいアリナ先輩と一緒に教室を使ってるの。

私のイチゴ牛乳は飲んじゃうけど、描いた漫画のアドバイスをしてくれるし、やっぱりアリナ先輩は良い先輩なの!

 

家に帰ったら、大好きなおばあちゃんと、大好きなきりんちゃんのお話をするの。「怪盗少女マジカルきりん」は私のお気に入りの漫画なの!

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、そんな私にはある秘密があったの…。

 

 

 

 

 

 

「トリックオアトリート!」

 

そう、ハロウィンが生んだ魔法少女こと『怪盗かりん』とは我の事だったのだ!

 

 

怪盗かりんの目的はただ一つ。

グリーフシードを分けること。

 

強い魔法少女から手に入れたグリーフシードを、1人で生きていくのに苦労している魔法少女達に渡していくの。

そうすればみんなグリーフシードを手に入れる事が出来て、幸せに生きていける。

今日もまた私は怪盗かりんとして、神浜の夜を駆けていくの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして善良な魔法少女として一日が終わると思ってた。

でも、その日の夜は違ったの。

 

 

 

暗い路地裏。

目的のグリーフシードを手に入れた私は、あらかじめ標的に決めていた魔法少女の元に向かってたの。

けれど、標的以外にも誰かが居る事に気付いて、思わず物陰に隠れちゃったの。

 

そこに居たのは真っ黒な魔法少女。

微かに見えるその人の綺麗な緑色は、私と話している時のおばあちゃんの目と同じくらい、暖かくて優しい目をしていたの。

そして標的の子と何かを喋った後、まるで鳥みたいにその場から去っていったの。

気になった私は怪盗かりんになる事も忘れて、標的だった子にその人の事を聞いてみたの。

 

 

弱い魔法少女の為にグリーフシードを売ってくれる商人さん、らしいの。

 

 

それから私は怪盗かりんとして活動する度、その人が弱い魔法少女にグリーフシードをあげてるのを見たの。

1人で魔女を狩っているところも見かけたりして……

 

ふとしたらその商人さんの事をずっと考えるようになってたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、気付いたの。

 

いや、本当はずっと前から気付いていたの。

盗むのは悪い事なんだって。

グリーフシードが無いと困るのは、弱い魔法少女だけじゃなくて、強い魔法少女もそうなんだって事も。

 

 

 

ある日、私は仮病を使って学校を休んだの。

自室に引きこもって、カーテンも閉め切って、ベッドの中で自分のソウルジェムを見ながら考えてたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーフシードが無くなると……魔法少女はどうなるの?

 

 

「………死んじゃう…かも、しれないの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ怪盗かりんは……

 

私は、弱い子達を助ける為に、強い人達を殺そうとしていたの?

 

 

「………………違うの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自問自答の着地点は見つからないの。

 

ぐるぐると同じ事ばかり考え続けて、次第に濁っていく私のソウルジェムみたいに、抜け出せない沼に沈んでくような気分だったの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、一羽の鴉の鳴き声を聞いたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッと思ってカーテンから外を覗くと、なんだかすごく大きいカラスが見えたの。

 

そしてそのカラスを見て、何故かあの商人さんの事を思い出したの。

 

 

 

(急がなきゃ……!)

 

 

 

何に急いでたかは分からないの。

でもなんとなく急がなきゃいけないような気がして……。

 

いつのまにか私は一目散に外に駆け出して、あの優しい人を探していたの。

そしたらそのカラスは私の前に降りて来て、まるで付いて来いって言ってるみたいに、私でも分かりやすいように飛んでいくの。

探すあてなんて無かった私は、一か八かでカラスについて行く事にしたの。

 

 

 

 

走ってる最中に色んな事が思い浮かんでは消えていくの。

 

 

 

私の事。

 

アリナ先輩の事。

 

おばあちゃんの事。

 

家族の事。

 

きりんちゃんの事。

 

魔法少女の事。

 

 

…あと、あの人の事。

 

 

 

 

 

 

 

結果的にその人は見つかったの。

魔女を狩っている最中みたいで、私も変身して中に入ろうとしたの。

その人は強い人だったから、結界に一歩踏み出したところで、直ぐに結界が解けちゃったの。

 

 

でも気にせず走り続けて、去ろうとしてたその人に声を掛けたの。

 

振り返ったその人は目を丸くさせて、慌ててグリーフシードを取り出して、私に使ってくれたの。

そこでやっと、ソウルジェムが濁ってたのに気付いたの。

私はなんとかお礼は言えたけど、何か言おうとしてた事は喉に引っかかって、口には出なかったの。

 

 

 

 

 

 

探してたその人の名前は、弓有詩織さんと言うらしいの。

弓有さんは走って息を切らせてた私を近くのベンチに座らせて、しかも自販機で飲み物も買ってくれたの。

グリーフシードも使ってくれたのに。

申し訳無さでいっぱいだったの。

 

「……落ち着いた?」

 

落ち着くまで待ってくれた弓有さんは、焦らないで良いよ、と私が話すのを待ってくれたの。

そして息を整えて、気持ちを整理して私は、弓有さんに悩みを相談し始めたの。

一通り話し終えた私は、弓有さんがどんな事を言ってくれるか待ってたの。

 

 

すると弓有さんはまだ新しい飴の袋を開けると、手で掴む動作をしながら、私に飴を掴むように袋の口を向けたの。

そのまま私は飴を手で掴んで、片手で支えきれない量を両手で持ったの。

弓有さんはその様子を見てこう言ったの。

 

「……それが、限界。」

 

 

最初、その意味が分からなかったの。

 

 

私の手で掴んだいくつかの飴。

 

弓有さんが持ってる袋の中にはまだ沢山の飴が残ってる。

 

 

だけど、その2つを見て気付いたの。

この飴は救える魔法少女の数だって。

 

 

 

 

弓有さんが言うには、見落としているだけでまだまだ助けられない魔法少女は多く、全てを救える訳じゃないから気負わなくて大丈夫、って事。

だから、自分の手が届く大切なモノを守り抜くのが大切だって教えてくれたの。

自分も助けられない人が神浜市にもいっぱい居るから。

 

 

 

 

 

ふと、家に帰ろう、と弓有さんが言ったの。

 

 

一心不乱に駆けてきたから、もう夕方だって事に今頃気付いたの。でも色々と話せて、心に残っていた悩みが全部解決した気がするの。

帰ろうとしたら、弓有さんは連絡先と一緒に飴も渡してくれたの。

そして私の頭を一回撫でて、じゃあね、なんて言いながら静かに去っていったの。

 

やっぱりすごく優しい人なの。

 

 

 

 

 

 

そのまま家に帰ってきて、部屋に戻って弓有さんから貰った飴玉を舐めたの。

そしたらなんだか、泣きたい気持ちになってきちゃったの。

 

 

誰かの為の思いが詰め込まれたブドウ味。

 

 

話の途中で、弓有さんが悲しそうな目をしているのに気付いてしまったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、決めたの。

 

 

 

確かに私は多くの魔法少女を困らせてきたの。

誰かに助けてもらって、一人で戦おうとしてもグリーフシードを盗んで生き残ってしまう、そんな魔法少女だったの。

自分に言い訳をして、大切なきりんちゃんまで汚してしまって、誤魔化し続けてダメになってたの。

 

けれど弓有さんとお話して、自分のやってきた事を思い返して……

 

 

 

 

 

困らせた分だけ、幸せを分ける方法を見つけたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが『怪盗かりん』。

 

 

……大切な人達に幸せを配るただひとりの魔法少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









だから、弓有さんに会う必要があったんですね…。(かりんちゃん並感)


真っ白に燃え尽きたので失踪します。
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