外伝マギアレコード RTA ワルプルギス討伐チャート情報提供者ルート   作:最近ハマってしまった人

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アニレコ1話で電車の座席とか駅のガラスに星座映ってる事とかから、ちゃんと銀河鉄道モチーフなんやなぁ。と思ったので初投稿です。







Part9 アザレアのガバ

 

 

 

 

 

 

 

遂に来ちゃったRTAはーじまーるよー

 

 

 

 

 

前回のあらすじ。

詩織ちゃんの療養期間が終わりバイト現場に復帰したが、神浜市に新たな魔法少女が3人来た事を知る。

なんで義手くんが直々に情報を持ってきたかと言うと、魔力を感知出来るのはカラスネットワークの中で義手くんのみだったからみたいですね。

野生動物じゃなくて使い魔ですから。やっぱ頼りになるなぁ〜。

今回はその続きからやっていきます。

 

 

 

 

そしてこの3人の魔法少女。言わずもがな、アザレア組の3人です。

これは今回からやってくイベント、『そしてアザレアの花咲く』が開始される予兆です。恐怖のマルチエンディングが来ちゃうよぉ〜!

ここでは絶対にTRUEENDを迎えなければなりません。そうでもしなきゃアザレア組が退場するだろいい加減にしろ!

大半はあやめが、次点で葉月が亡くなりますが、ごく稀にこのはさんも亡くなります。

走者が印象に残ってるBADENDは、このはさんが外の人達に絶望して、「死ぬしかないじゃない!」の錯乱マミさんのように心中しちゃうENDです。

殺されるならせめて家族の手で……と優しく殺していくハイライト無しこのはさんが見れるぞ!

しかし、見たい方は仁義なき神浜状態で魔法少女の真実(主にソウルジェム関係)を教えなければなりません。

特定層の方向けにアザレアBADEND集とかいうのもあるらしいですね…絶望感がすごい(小並感)

 

アザレアイベントの攻略ポイントは13歳の友情パワーをこのはさんにぶつける事です。出来れば保護者達とも仲良くさせていただきたいんですけども。

今はまだ大丈夫なんですが…魔法少女が次々昏倒していく事件の噂を聞いたらバリバリ行動しなくてはいけません。

予兆発生から予備期間はあるんですけど、ある時点から展開が加速するので、いやぁ〜キツいっす。

「あやめーーーーっ!」からの『あち死』エンドを回避する為に頑張りましょう!

 

ではまず始めにななか組に接触…と言いたいですが、まだアザレア組は神浜に来たばっかりなので、その前に少しだけする事があります。

どの魔法少女よりも早く詩織ちゃんが3人に接触する事です。

アザレア組とななか組が鉢合わせる前にね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へいへいへいそこのお嬢さん達見ない顔だねぇ!ちょっとお姉さんと少しお話ししな〜い?

 

「……誰?」

 

うちはこういう者なんすけどぉ、ここら辺にぃ、新しい子達いるって聞いたんですがぁ……君達っすよね?

現時点で彼女らはまだ猜疑心を全開にしてないので、友好的に接すれば割と協力関係を持てます。協力というか不可侵条約みたいなもんですけど。

詩織ちゃんが縄張りある系魔法少女じゃないから成せる技ですよクォレハ……

飴ちゃんと連絡先渡しときますねぇ〜なんかあったら連絡していいですよぉ〜。ここで相手の連絡先を聞くのはやめましょう。信頼度とかが落ちてしまいます。

どうせ情報収集の時に必要になるダルォ!良いから貰ってけって!

魔法少女は基本的に善性が多いので、押し付けた連絡先を捨てようとしません。このアザレア組も同様なので、それを利用します。

 

「まあ、貰っとくだけ貰っとくよ。」

「………………。」

 

なんかすごい保護者の青い方から訝しげに見られてますが気にしない気にしない。RTAのプレイキャラに不審者はありがちな行動です。

んじゃそれだけなんで……

 

「待って、あなた何処かで……。」

 

何ですかね、また何かガバ起きますかね。

というかここでそう言われるの普通無い…無くない?

アザレア組とは初期交友関係持ってなかったですよね?接点無いなら別にそのセリフは発生しないはずなんですけど……。

 

「このは?」

「………いえ、人違いだったわ…。」

 

あ^〜良かったんじゃ^〜。

帰っていい?帰っていいすよね?良い?よし、帰りましょう!あばよ!

 

んー何ですかねぇ、詩織ちゃんを見かけた事があるんでしょうか?

確かに交友関係にカウントされるのは直接会って話をした人だけなので、そうだとすれば辻褄があうんですけども……。

でも何処かで見たって言われるほど印象に残る事は無いですよね。ちょっとしたガバの気配が漂ってきた気がします。

しかし、某芸術家との心中未遂に比べれば、この程度のガバは大した事無いです。続行だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

神浜で昏倒事件の噂が広まり始めました。カラスネットワークさまさまだな!

その影響で魔女退治行かない魔法少女が多いから、金稼ぎが良い感じですねぇ。

必然的に詩織ちゃんが狙われる確率は上がりますが、ソロだと噂が広まらないと思ってるのか、地味に確率は下がります。

若干ゃプラスって感じだな!

 

「そういえば商人さんはこんな噂聞いた事ありませんか…?」

 

お?モブちゃんやるじゃねぇかオイ!

これは特定の時期に噂が蔓延ってると、一般通過魔法少女からお話を聞かせてもらえるイベントです。

モブ魔法少女達からの信頼度が高ければ高いほど、詳細なお話を持ってきてくれます。

今回はドンピシャで魔法少女昏倒事件の噂です。核心はさすがに無理ですが、これで詩織ちゃんも魔法少女から話を聞けましたね。

 

この魔法少女昏倒事件は噂なだけで、実際には誰一人として倒れてません。倒れたとしても数秒で目を覚まします。

本来の流れ通りなら、ももこがちょっかい出されるだけです。

ただ混沌さんに遊び感覚で目をつけられると、ネームド及びプレイキャラが数日間気を失ってしまいます。

さっき言った狙われる確率も大概これが原因です。呼び名も混沌だし、どっかの邪神みたいだなお前な!

使い魔型はやろうと思えば抜け道があるんですが、基本的にプレイヤーが標的になったらリセです。(2敗)

それでは解決の為に奔走しましょう。

 

 

 

 

 

 

まずこの噂が出回ったという事は、アザレア組とななか組が接触したという事です。

ですのでお電話して、お話を伺いに行きます。

問題はななかさんの信頼度とかなんですけどね。

相談してくれないという事はまだ足りないと思いますし、なにより組長の相談なんてそうそうありません。

 

……………出ませんね。

組長にしては珍しくなぁい?魔女と戦闘中なんでしょうか、また後で連絡しましょう。

義手くん2号!この封筒ななかさんに届けといて!

 

 

じゃあ次はやちよさんに連絡しときましょう。イベント期間中、七海やちよと十咎ももこが会うと強制的にももこがぶっ倒れます。

事をスムーズに進める為に、やちよさんには魔法少女昏倒事件の噂を教えときましょう。事前準備ってやつです。

 

あ、もしもしやちよさん?ちょっとお話しがあるんですけど……少しお時間よろしいですかね?ありがとうございます。

昏倒事件について説明します。巷でこんな噂が流行ってるらしいっすよー。

 

 

ええ、はい……え?聞いた事ある?もう既にももこが倒れた?早くなぁい?

 

これは思った以上に展開が早いですね……。本当ならももこさんが倒れるまであと数日はあるんですけど……。

念のために一回13歳組を確認しに行った方がいいですね……。

 

「ところで、最近神浜に来た魔法少女を知ってるかしら?」

 

アザレア組の事ですね。

とりあえず現時点でのアザレア組の疑いを晴らさせる為に、やちよさんは接触させときましょう。

なんなら今から会いに行きますか?案内しますよ?

こっちは相手の連絡先知らないけど、神浜カラスネットワークがある限り、何処にいるかは詩織ちゃんに筒抜けなので…。

OK?じゃあみかづき荘まで迎え行くんで待っててください。

 

ここで接触させるとこのはが神浜を出て行く決意をしますが、葉月が情報収集という名目で時間稼ぎしてくれます。

その間に13歳組を確認します。

少なくともかこちゃんは「あやめちゃんと友達になりたい」と決めてるので、説得の場に夏目かこを欠かさないようにしましょう。

せっかくゲーム側が短縮してくれたんだから、利用しない手はねぇよなぁ⁉︎

義手くん2号!アザレア組どこいるか探しといて!

 

 

 

 

 

「それじゃあ行きましょうか。」

 

アザレア組は……魔女狩り中ですね。結界が解けるのを待ち伏せしましょう。

こっちですこっちこっち。

オラァ!事情聴取の時間だァ!交渉人、遊佐葉月を出すんだなァ!こっちは西のドンが会いに来とるんやぞ!

 

「確か…弓有詩織さん、と誰ですか?」

 

西のドン、七海やちよさんです。

葉月から情報聞いてるようで、納得されたようです。ところでやちよさんは何の用でアザレア組探してたんですか?(すっとぼけ)

 

「魔法少女が次々と倒れていく事件で話があったの。」

「あ、あちしたちじゃないよ!」

 

アザレア組じゃないのには同意します。

ここからはやちよさんがももこぶっ倒れ事情を説明してくれるので、詩織ちゃんは口を挟む必要はありません。

気を休める為に棒付きキャンディーでも舐めて、義手くん2号と戯れます。今日の飴はプリン味です。

 

今更ながら、キャラの好きな食べ物の効果について解説します。

メニューで好きなものに設定されている物を食べていると、キャラの気分や調子が上がり、結果的にステータスに微量のバフを貰えます。

一定時間ソウルジェムの濁りが僅かに抑制される事もあります。こちらは大好物に設定されている食べ物でしか発動しません。

しかしこのバフはキャラの気分で変わるような軽い物なので、直ぐにバフが取れやすいのが欠点です。

そのため、好物バフの恩恵は戦闘に向かず、あくまでフレーバー的なモノとして扱われる事が多いですね。

 

後は動物と触れ合う事の利点を説明します。

動物は可愛い。癒される。以上です。

ぶっちゃけ先程言った好きな食べ物と効果は大差ありません。敢えて違う点を言うなら、こちらは消耗品ではない事です。

でも癒される動物とかじゃないと、稀にデバフを受けたりします。レナちゃんがかえでちゃんのペットをキモいと思ってるようにね。

使い魔は実質ペットなので、一応義手くんにも触れ合い判定があります。

でもメジャーな部類に比べたら…ねぇ?

いい子は野生に触れたら、手洗いうがい予防をちゃんとしような!その点、魔法少女の使い魔は魔力で構成されてるので安心安全!

ほーれほれ義手くんここがええんじゃろ?よーし、よしよしよしよし……ハッハッハ愛い奴め!

 

 

 

 

 

「話は終わったわよ弓有さ……弓有さん?」

 

 

わあ、すっごい皆さんからジト目で見られてる〜。あやめちゃんだけは目キラキラさせてますけど。

そりゃ(真面目な場面で飴舐めながら動物と戯れ始めたら)そう(みんなから何やってんだコイツと思われる)よ。

それで話の結果はどうなんですか?やっぱりアザレア組は犯人じゃないっすかね?

 

「え、ええ。魔力パターンが違ったの、だから心配ないわ。」

 

良かったねぇ、これ恒例の飴ちゃんです。

今回は棒付きキャンディーですよ!なんと今だけ無料で貰えちゃうんです!

地道に好感度稼ぎは身を救うから、出し惜しみなんてするものか!

それじゃ配った事だし、家に帰りますかねぇ。やちよさんを家まで送り届けて、この場から退場です。

 

 

 

 

今回はここまでにしようと思います。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある昔の事を思い出した。

 

 

 

きっかけはあやめが持ってた差出人不明の手紙。聞けば葉月も同じような手紙を貰った事があるらしい。

手紙は私も貰った事がある。

貰ったのは相当前の事だったから、あまり覚えていなかった。多分探せば今も大切にしまってあると思う。

少しだけ高そうな便箋に、誰かが書いた手書きの文字。

手紙の主は今も分からないまま。それはあやめだって、葉月だって同じみたい。

 

 

二人に手紙の内容は明かしてない。

差出人不明の手紙を貰った事は同じだったけど、内容がわざわざ教えるようなモノじゃないからだ。

葉月も中身を話そうとはしない。あやめの持ってる手紙を懐かしそうに見ているだけ。

 

理由は分かってる。

つつじの家に馴染めていない時、精神的に辛かった時期に送られてきた。

頼りになる親戚も居なかった私に、どういう人が送ってきたのだろう?と疑問に思ったのをよく覚えてる。

 

『なやみがあるならききましょう!』

 

確か、そういう感じの文言が一通目に書かれてたはず。

正直言って信用してなかった。誰がこんな手紙に返事をするのか、と。

でも半信半疑で返事の手紙を、夜中にこっそり出してみた。誰でもいいから助けが欲しかったのかもしれない。

 

 

返事は翌日、私の枕元に。

 

『ともだちになるよ』

 

お近づきの印の飴が付いてきたその二通目にはそういう言葉。

飴玉の色が光に透けて、私の灰色の世界で唯一色付いて見えた気がした。

 

 

それから院長先生に心を開いて、つつじの家に馴染めるようになっていった。

それ以外に、手紙の主とも親交を深められたと思っている。色々な事を知れたし、色々な事を話した。

例えば、手紙を書いてるのは私と歳が近い子だっていう事。あともう1人一緒に書いてる子がいる事。

2人はすごい仲がいいみたいで、いつも微笑ましかった。

時々文字が違くなる文章はもう片方の子が書いたもので、いつも書いてる子より落ち着いた性格をしてる。

 

でも謎の文通相手とはある時期を境に手紙が途切れてしまった。

その頃には葉月やあやめもいたし、送る頻度が少なくなっていたとはいえ、ここまで長い間送られてこないのに一抹の不安を覚えていた。

世間で言うなら、小学校の友達と中学校で離れてしまった感じなのかしら。

 

 

 

それで、もうすっかり手紙の事を忘れてしまった時に、見慣れない人を見た。

夜の見回りをしてる中で、院長先生の部屋の扉から明かりが漏れてたのを不思議に思ったの。

気になった私は僅かに開いていた扉の隙間を覗いて中を見た。

 

「……………?」

「…………………。」

 

院長先生と誰かが話している。でも内容までは分からなかった。

扉の隙間からは黒い髪と服装が少しだけ見えた。見た感じだとつつじの家の人ではない。

その内、知らない人が泣いているのに気づいた。泣きながら、院長先生に何かを言っている。

院長先生は悲しみながらも彼女を慰めている様子だった。

 

そして話が終わる。

急いで静かに扉から離れて見回りに戻った。

ふと外を見ると、先程話していた人が歩いて帰っていくのを見かける。

月明かりを受けて、青い目が微かに煌めく。

 

誰かも分からない知らない人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

神浜に戻って来て何度目かの魔女退治。

いつもと違ったのは終わった後に、何者かから声をかけられた事。

変わった黒髪、眠気を感じる緑目。

警戒心が上がる。目をつけられるのが予想以上に早かった。

誰かと問うと、魔法少女の指輪を見せられる。ついでに彼女は争う気がない事を言った。

名前は弓有詩織というらしい。

用件は新しく来た魔法少女達を見に来ただけのようだ。口数の割には意外とフレンドリーで、彼女の連絡先と挨拶代わりの飴を押し付けられてしまった。

 

 

でも、それよりも……

どうしようもなく何処かで見たような顔だと思った。

彼女の反応を見るに、お互いに会った事は無い。じゃあ私の気のせいなのだろうか。

少しモヤモヤとした気持ちを抱えて、弓有詩織に別れを告げた。いざ利用できれば利用する事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

次にその人と出会ったのは、数日経った魔女退治の後。

七海やちよという西の最古参を連れて、彼女は私達を訪ねて来た。この時期に来るという事はやはりあの事件の事だろうか。

弓有詩織は七海やちよの道案内をしただけのようで、私達が話し始めるとあっという間に蚊帳の外になってしまった。

最古参というと七海やちよは年齢を気にしているのか、何歳に見えるかをこちらに聞いてきた。

少なくとも私よりは年上な事を伝えると、不満そうに横にいる弓有詩織はどうだろうかを聞かれる。

身長は私とあやめの間くらい。雰囲気などを考慮しても、素直に言って中学生なんだろうか。

 

「……弓有さんは私と同い年よ…。」

 

私の一言に七海やちよは頭を抱えた。

「どうしてここまで違うのかしら…」と何やら小声で呟いている。

そんな茶番を入れて、私達は肝心の本題に入った。

魔法少女が次々と倒れてしまう事件。その犯人として私達が疑われている事。

わざわざ西の最古参が来たのは、彼女の仲間である十咎ももこという人が、つい先日被害に遭ったからだそうだ。

そしてその友達の子が私達を犯人と決めつけて怒っているらしい。まったくもって面倒な事になってしまったと溜息をつく。

 

 

しかし呆気なく疑いは晴らされた。

感じた犯人と思われる人物の魔力パターンと、私達の魔力パターンが違ったと分かったから。

これで七海やちよの用件は終わり。

彼女は帰ろうとして、話に加わらなかった弓有詩織に声をかける。

 

「……良い子だね。」

 

第2印象は自由な人だ。飴を舐めながら大型のカラスを撫でたり遊んだりしていた。

こちらの話が終わった事に気づくと、カラスは空へ飛んでいき、先日と同様に飴を渡してくる。この前と違うのは棒が付いてる事だ。

緊迫した空気は何処へやら、場が一気に解散ムードになった。

彼女は手を振って去っていく。

 

 

中学生ではなかったのか…と考えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファミレスのとあるテーブル。

個性的な面子が今日もチームの会議を行なっていた。

議題は聞き始めた魔法少女昏倒事件と、先日会った3人組についてである。

最近の様子から考えて、大分キリッとしたチームリーダーが出した結論は、先日の3人組は誰かに陥れられようとしている。…らしい。

でもあちらとの協力を保留されている以上、自分達が手を出す事は出来ない。

今日もまた取り留めのない話をして解散するつもりであった。

 

電話の音がする。

 

「失礼。」

 

誰の電話かと思ったら、自分達のチームリーダーのモノだったそうだ。

そして彼女は表示された名前を見た途端、ピシッと効果音を立てるかのように固まってしまう。

 

彼女以外の一同は、(あっ……)と何かを悟る。

 

リーダーはしばらくして、携帯を両手に持ったままテーブルに突っ伏してしまった。普段の彼女らしからぬ行動である。

相手には出ないと思われたのか、その内コール音が止む。

しかし依然として突っ伏したままだった。

 

「…緊急会議!」

 

そしてそんなリーダーを放置して、『常盤ななかの恋を見守る会』は急遽会議を開いた。

理由は言わなくとも分かるだろう。

彼女達は乙女なリーダーの様子に慣れつつあった。

 

「今回は珍しく数日持ったネ。」

「やっぱり不意に来ると駄目なんですね…。」

 

ますます乙女に磨きがかかったチームリーダーは、彼女達の言葉に反応を返さない。

最早頭の処理速度が遅くなるどころか、止まってしまう領域まで行ってしまったのだ。

どうしてこうも普段はしっかり者の完璧超人なのに、恋愛の事になるとここまでポンコツになってしまうのか?

やはり恋は人を鈍らせるのだろう。

彼女らのリーダーは顔を伏せていても、真っ赤に染まった耳を誤魔化せていなかった。

 

「そろそろ一回会っとくべきだと思うなぁ。」

 

一同は頷く。

想いを募らせるあまりこうした挙動になるのだから、一度試しに会いに行った方がいいという考えは、満場一致で賛成だった。

電話を掛けた相手には後で折り返しの電話を入れて詫びておこう。

 

頼んだお茶を一口飲んだ。

 

おそらく全員(リーダー以外)の思考は同じだ。これは前から思っていた事であるし、魔女よりも手強いモノである。

 

 

 

『常盤ななかの恋を見守る会』として感じる事はただ一つのみ。

 

 

 

 

 

 

 

弓有詩織、間違いなく強敵である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊急会議が丁度終わった頃、不意打ちで再起不能になっていたリーダーが、顔を手で覆いながら起き上がった。

テーブルに眼鏡を置き去りにしていく。

 

「………お願い、します…。」

 

 

 

今日もまた拗らせすぎた恋の相談が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








設定資料集見返してて、今見ても葉月の身長高いなぁと感じました。(175cm)
詩織ちゃんの身長はざっくりとした想定で155ちょい上くらいなので失踪します。




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