【完結】劇場版 ヴァールハイト・プリキュア アカシックスターズ!ゲームの世界を脱出せよ!絆のプリキュア!キュアエクス対キュアクロス! 作:32期
?「みんな、お待たせ!」
?「せつな!あ~!二人も来たんだね!幸せゲットだよ~!」
?「ラブ、ちょっとは落ち着きなさい」
?「キュアキュア、プリプ~!」
?「あ~!シフォンちゃん!」
?「こら!シフォン!ライトを飛ばす奴があるかいな!」
?「…えっ?なに?あた~!う~、なんか当たった!痛いよ~りんちゃ~ん!」
?「のぞみさん、大丈夫ですか!?」
?「平気よ、うらら。のぞみの頭は固いから…」
?「だ、大丈夫かい、のぞみ!?」
?「ココ!いた~い!ねえ、頭なでて~!」
?「仕方ないな~、のぞみは…」
?「どうやら、りんの言った通りのようだな」
?「でも、のぞみさんらしいわよね」
?「そうね、くるみは何か飲む?」
?「大丈夫よ、かれん。それより、この根性ナシをどうにかしないと」
?「根性ナシとはなんだよ!どこが根性ナシなんだ?」
?「うららの隣に行く勇気がない所とかね…」
?「なっ!?…ほっとけ!」
muげンnoそノ―うraムげnメい9〈MU幻きょシnカいsoう〉― さイshiんブ
side:駆
クロス「…あなたは…本当にしつこいですね。…何故、あなただけ残れたのでしょうか?」
駆「さあ…なんででしょうね?」
僕は、床に這いつくばりながらクロスの質問に返事を返す。
クロス「…システムコマンド、研究室の監視カメラに繋げ」
すると、空間に研究室の映像が流れる。そこには目覚めたプリキュア達と…僕の身体を動かしているであろう”種”がコルーリの近くでモニターを見ている映像が出てきた。
MUGENコーポレーション 研究室
side:コルーリ
コルーリ「カケル!」
種「お兄ちゃん!コルーリ、お兄ちゃんを助けられないの!?」
コルーリ「それは…ッ!そうです、タネが”キュアモーフ”をもう一度装着すれば…カケルは身体に戻れるはずです!」
タネは起きた際に、キュアモーフを外している。そのせいで、カケルの意識が身体に戻れなかったのかもしれない。だとすれば、カケルを戻す方法はそれしかない!
種「わ、分かった!すぐに…」
駆『種!絶対にキュアモーフを装着するな!』
種「お兄ちゃん!でも…!」
私たちの事が見えているのだろうか?カケルはタネがキュアモーフを装着するのを制止する。
駆『キュアモーフを付けたら、また強制ログアウトされる。…そしたらクロスを…累さんを止められなくなる!僕が残ったのにも…きっと意味があるから…いや、違う…僕が、累さんを止めたいから!だから…絶対に付けちゃダメだ!』
種「お兄ちゃん…!」
タネはキュアモーフを装着せず、モニターを見つめる。そして、クロスとカケルは話し出した。何とか…カケルがクロスを止める手はないでしょうか?…何か…きっとあるはずです!
muげンnoそノ―うraムげnメい9〈MU幻きょシnカいsoう〉― さイshiんブ
side:駆
クロス「現実世界の身体に…妹さんの意識?…なるほど!…あなたは”多重人格者”なのですね」
駆「ええ、その通りです。…驚きました?」
クロス「これでようやく分かりました。ゲーム内にあなたの意識があるにも関わらず、あなたが動けた事、あなただけログアウトできなかった理由が…。1つは別人格がゲーム内に行っていたから…そして2つ目は、キュアモーフの仕組みです。キュアモーフは人間の電気信号だけでなく、”脳波”も出力します。多重人格で、脳波パターンが”人格によって異なる”のであれば…キュアモーフでも処理できませんね。キュアモーフが一度に読み取れる脳波は”1人”が限界です…その上私の指示が”プリキュア”を強制ログアウトでしたから…」
駆「…僕は妹がプリキュアになる時、身体を”貸しているだけ”。直接的には…”プリキュアではない”」
クロス「なるほど。…つまりあなたは…キュアシードの”残りカス”も同然という事ですね」
クロスがご丁寧に僕が現実世界で動けた理由、僕だけ取り残された理由を考察してくれた。だからと言ってこの状況は変わらない…絶体絶命だ。
クロス「…どうですか?私は今すぐにでも…あなたを”消せる”!キュアモーフを装着していない以上…あなたは身体には戻れない!自身のすぐ隣に”絶望”がある気分はいかがですか?源馬が…生きている間ずっと戦ってきた”恐怖”!お前みたいに!ただ”当たり前”の中だけを生きてるヤツに!源馬の事なんて分かる訳がない!!!」
駆「…知ってますよ、その絶望も…恐怖も…」
クロス「…なに?」
僕の言葉に、疑問を持ったクロスに…僕は語っていく。
駆「…僕も、心臓の病気があって…生まれてから6年間、気が付いた時から同じ病室だけで生きてました…。寿命が1年もないと…両親には宣告されていたことも知ってます。僕には隠してたみたいでしたけどね」
クロス「ッ!?…先天性の心疾患…!」
駆「…その通りです。”絶望”は…いつでも僕の隣にいたものです、もう慣れっこです。どれだけ怖いかも…どれだけ苦しいかも…身をもって知っています」
クロス「・・・」
僕の言葉を疑っているのか?…無言でこちらを睨んでくる。僕は彼女の眼を見ながら、目線を逸らすことなく言葉を続ける。
駆「僕が…源馬君を理解できた理由…分かりましたか?そして…僕にはゲーマーに頼まれた事以外の…あなたを止めたい理由がある」
クロス「それは…何ですか?」
駆「…あなたに…人の命を奪って欲しくない。その行為が…どれだけ重く…苦しいかを…僕は知っているから…!あの苦しみだけは…僕は!何があっても誰かに味合わせたくない!もちろん、累さん…あなたにだって!」
クロス「・・・」
駆「だから…僕は止めます!たとえプリキュアの力がなくたって!僕の存在が消えたって構わない!ゲーマーとの…ううん、源馬君との約束を果たすために…僕の信念で…絶対にあなたを止める!」
ゲームの中なのに、足が震えてしまう。それでも僕は立ち上がり、クロスの前に立ちはだかる。彼女を思う優しい”彼”のために…そして、人の命を奪ってしまった僕が…それをしようとする人を無視するなんてできないから!
駆「うおおおおおおおおおお!!!!!」
僕は、クロスへと…突き進む。ただ…彼女を止めるために…。
MUGENコーポレーション 研究室
side:コルーリ
駆『ごっ!?…まだだ!…がっ!?』
種「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!!」
はな「やめてよ…もうやめて!」
ハリー「こんなん…見てられっか!くそ!何で開かへんのや!あの社長を止めなあかんねん!くそーーーーー!!!!!」
一方的だ。モニターの中のカケルはクロスのパンチを守ろうとせずに、体当たりを繰り返している。HPだってとっくにレッドゾーンだ。このままでは…カケルは!
クロス『…いいことを思いついた。プレイヤーのHPを回復、オート回復を開始…ショックアブソーバーを停止』
駆『…なんで…?』
クロス『こういうことです…ふっ!』
駆『がっっっっっ!があああああああああああああああああ!!!!!』
クロス『さんざん好きに言ってくれたんです。サンドバックのように…私を楽しませて下さい!!!』
ショックアブソーバー…衝撃緩和装置を停止すれば、カケルに掛かるダメージは一切軽減されない!その上、減ったHPは永久的に回復し続ける…これでは…”生き地獄”だ!この光景に既に目を覆っている人すら現れている。カケルだって…どれだけのダメージを受けているのか想像できない!
駆『・・・ま・・・だだ・・・!』
クロス『まだ立てますか。肉体的には回復していると言っても、あなたの精神的なダメージは回復しません。もっと…痛めつけてあげますよ!プリキュア・サザンクロス・デリート!!!!!』
駆『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!』
いちか「いやっ!!!」
みらい「駆君!!!!」
もう…叫び声なのかすら分からない…”叫び”をあげるカケル。私は…なんて無力なの!?何もできないの!?何で…!?クロスは…独立したウィルスでハッキング出来ない!私はプリキュアじゃないから…助けにも行けない!カケルは…今だって必死に戦っているのに!…私は…!
かけりゅ!がんばれ~!
コルーリ「えっ?」
はぐたん「かけりゅ!がんばれ~~~!」
コルーリ「はぐたんさん…!」
はぐたんは、ミラクルライトを振りながらカケルを応援する。応援では…カケルは救えない…!…”ミラクルライト”…ッ!これなら…もしかしたら!
コルーリ「データファイル…あった!後は…これです!キュアクロスが自身を転送しようとしていた〈プリカディアサーバー〉。このパスを使えば…いける!」
長老「何か、いい方法が浮かんだジャバ!」
コルーリ「はい!今から”ミラクルゲーマーライト”のデータを正式版の”プレイヤーさん”達に転送します!」
はるか「そうか!ミラクルライトの光を駆君に送ってもらうんだね!」
コルーリ「はい!何人でも構いません!絶対にカケルに光を届けて見せます!」
ミラクルゲーマーライトのあの”奇跡”なら…カケルを救えるはずです。そう思った時、タネが私のコンソールにあるQaフォーンを掴む。
種「コルーリ!それと並行してQaフォーンのデータをお兄ちゃんに送って!中のプログラムを”男の子用”にして!」
コルーリ「ッ!分かったチュン!一気にやるチュン!!!」
私は、タネからQaフォーンを受け取り、再びコンソールに接続する。同時作業なんて…すぐ終わらせてやるチュン!待っていて…カケル!
muげンnoそノ―うraムげnメい9〈MU幻きょシnカいsoう〉― さイshiんブ
side:駆
駆「・・・あ・・・ああ・・・」
クロス「…やっと黙りましたか。本当にしぶといですね」
声が…でない…。痛さで…感覚がない…。冷たい…怖い…苦しい…もう…ダメなのか?
ゲーマー(駆…これで終わりなのか?)
ゲーマー…?
ゲーマー(累お姉ちゃんを救ってくれるって約束したじゃねえか!)
…そうだよね…そうだ…!
クロス「…なんだと?」
僕は…まだ!
駆「終わって…ない!!!!!」
何度だって立ってみせる!何度だって挑んでやる!絶対に…ゲーマーとの約束を…果たしてみせる!!!!!
クロス「ゴキブリ並みの生命力ですね…。いい加減飽きました!システムコマンド、オート回復を終了。それでは…消えなさい!!!!!」
駆「ゲーマー!僕に力を貸して!!!!!」
僕はメインメニューを開き、アイテム欄から”ミラクルゲーマーライト”を取り出す。
クロス「プリキュア・グランドクロス…」
駆「累さんを…助けるために!!!!!」
クロス「オールデリート!!!!!」
駆「ゲーマーーーーー!!!!!」
ライトが大きな光を放つと、僕の目の前に”見慣れた機械”が現れる。
駆「Qaフォーン…?なんで?」
それだけではない…たくさんの光が、僕へと集まってくる。そして、クロスの技から僕を守っていく。
クロス「なんなんだ!?どうして…思い通りにいかないんだ!?駆さん!あなたと言う存在は…一体何なんですか!!!」
駆「…さあね、でも…また助けられちゃったな…。やっぱり…僕は一人では戦えないみたいだ!」
僕はQaフォーンを握り、そして…クロスの見据える。
駆「さあ…ここからが…本番だ!!!」
MUGENコーポレーション 研究室
side:コルーリ
コルーリ「”ミラクルゲーマーライト”を〈プリカディアサーバー〉の全プレイヤーに転送!〈テストサーバー〉内の映像をフィールド内全体に展開!ゲームマスターアカウントによる全体アナウンスシステム掌握!後は…Qaフォーンのプログラムを抽出…クリア!性別データによるQaライトの変換機構にアクセス…書き換え完了!これで…あとはデータをインストールするだけチュン!」
種「コルーリ!プリカディアサーバーにマイク繋いで!」
コルーリ「了解です!」
【正式版】プリカディアー夢幻の園〈始まりの広場〉―
プレイヤー1「…ん?なんか届いた?…”ミラクルゲーマーライト”?なんかのイベント用か?」
?『プレイヤーさん!聞こえますか?』
なんだなんだ?…イベントか?…急になんだよ…
空中に展開された映像には、中学生くらいの少年が映っていた。顔立ちが中性的で少女にも見えなくないが、黒髪のショートカットである。やはり何かのイベントなのだろうか?
タネ『私はタネ。みんなに…お願いがあります!これを見てください!』
すると、いきなり映像が切り替わり、修道女風の少女とさっき映った少年と瓜二つのプレイヤーの二人が映る。見た感じ、初期装備であるのはベテランの俺には明らかである。ゲーム内で間違いない…これはイベントっぽいな。
タネ『お兄ちゃんが…今、世界を壊そうとする悪い敵”キュアクロス”と戦ってるの!お兄ちゃんは、クロスの事を助けたいって言って…一人で戦ってるの!!!』
何とも在り来たりなストーリーなのだろう。プリカディアにしては随分と王道路線なストーリではある。しかし、映像の少年の来ている服が冒険者ではなく、現実の服っぽいのは…ストーリーの複線か?
タネ『みんなのプレゼントボックスに”ミラクルゲーマーライト”って言うアイテムが入ってると思う。それを思いっきり振って、お兄ちゃんを応援して欲しいの!お願いします!どうか…お兄ちゃんを…助けてください!!!!!』
プレイヤー1「・・・」
なんだろう?あれは…演技なのか?あんなに心が籠って…あんなに必死に涙を流して…これは…本当にイベントなのか?
がんばれ~!
プレイヤー1「んっ?」
子供プレイヤー1「がんばれ~!」
子供プレイヤー2「負けないで~!」
…そうだよな!せっかくのイベントなんだ!それに…あのタネって少年のお願いだ!面白い!
プレイヤー1「頑張れ!少年!負けんじゃね~!!!何ぼさっとしてんだ!お前らも応援しろ!ガキたちに後れをとるんじゃね~!」
俺はライトを付け思いっきり応援する。そして、周りにいる他のプレイヤーにも声を掛け、応援を促す。
がんばれー!負けるな―!がんばれー!負けるなー!
プレイヤー1「うわっ!…何だこの光…って俺の経験値が少し減ってる!?つっても大した量じゃねえか…構わねえ!持ってけ~!!!」
MUGENコーポレーション 研究室
side:コルーリ
コルーリ「光が溜まっていく!これなら!」
Qaフォーンインストール完了…送信しますか?
はな「お願い!」
いちか「駆君に!」
みらい「届いて!」
はるか「みんなの、私たちの思い!」
種「お兄ちゃん!受け取って!!!!!」
お願いです!
コルーリ「届いて!カケル!!!」
必ず…成し遂げてください!
muげンnoそノ―うraムげnメい9〈MU幻きょシnカいsoう〉― さイshiんブ
side:駆
駆「感じる…いろんな人の思いを…」
クロス「くっ!忌々しい!いい加減消えろ!私と源馬の邪魔をするな!!!」
駆「大丈夫…きっとこれで最後だから。…ゲーマー…みんな…一緒に戦おう!」
僕は、いつもの通りにQaフォーンをスタートさせ、プリキュアプリを確認する。そして…。
駆『プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈タップ〉
僕を碧の光が包んでいく。いつもの温かさとは違う…もっと優しい気持ち…。その温かさが…ゆっくりとなくなっていき…新しい僕が姿を見せる。
クロス「なんだ?…”プリキュア”…だと言うのか!?」
黒髪は青色になり、服装も冒険者の装備から大きく変わる。黒のノースリーブのインナーに白をメインにしたノースリーブジャケット、白の腰マントに脛ぐらいの長さの白のワイドパンツ、小物には白のノーフィンガーグローブと、左手首に巻かれたこれまた白いリボン。そして…全ての衣装に青いラインで”X”が付けられており、心臓の辺りには銀の”X”型のブローチが付いている。
エクス「重なる思いで、駆けろ未来!絆のプリキュア…キュアエクス!」
クロス「キュアエクス…だと!?」
僕はゆっくりとクロスを視界に収め、僕のあこがれる”ドクターライダー”の決めポーズをとる。
エクス「キュアクロス…いや、累さん…あなたの運命は、僕が変えます!僕がこのゲームを…ノーコンティニューで…クリアしてやる」
…ああ!
エクス「ッ!?…行こう!ゲーマー!」
ゲーマーが僕の左手にタッチしてくれた気がした…。今度こそ…!
クロス「うざったいんだよ!何度も何度も!!!」
救ってみせる!!!
To the Next chapter……
いかがだったでしょうか?あと1,2話で終わりと言うところまで来ました。次回は、キュアエクスとなった駆とキュアクロスの対決!源馬の”ヒーロー”になろうとする累と、種の”ヒーロー”である駆…その戦いの行方は!?乞うご期待ください!
?「わ~!白いプリキュアなんだ~!ホワイトやイーグレットに近いね!」
?「そうね!男の子の頼もしい後輩が出来て嬉しいかも!」
?「咲よりよっぽどしっかりした後輩ラピ!」
?「あ~!フラッピ!言ったな~!」
?「でも、咲みたいに精一杯なところもあったチョピ!」
?「いっぱい頑張ってたムプ!」
?「次も頑張れるププ!」
?「賑やかね…どうしたの、薫?」
?「みのりちゃんがいないの。どこに行ったのかしら…?」
?「薫お姉さん!見て、クマさん拾ったの!」
みらい「待って~!その子は、私の大事な友達なの!」
?「そうだったんだ…。それじゃあ、お姉さんに返すね!」
みらい「ありがとう!あ、リコとはーちゃん置いてきちゃった!それじゃあ、バイバイ!」
?「バイバイ、お姉さん!クマさん!」
モフルン「…バイバイモフ…」